話題のカーシェアリングって?基本知識と主要3社の特徴をまとめてみた

話題のカーシェアリングって?基本知識と主要3社の特徴をまとめてみた

せぶや

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カーシェアリングサービスをご存じでしょうか。

カーシェアリング(英: carsharing)とは、一般に登録を行った会員間で特定の自動車を共同使用するサービスないしはシステムのこと。自動車を借りるという面ではレンタカーと近い存在であるが、一般にレンタカーよりもごく短時間の利用を想定しており、利用者にとってはレンタカーよりも便利で安価になるように設定されていることが多い。
出典:Wikipedia

カーシェアリングは、レンタカーと違って一度入会してしまえば、車を利用する際の手続きを省略することができますし、返却する際にお金を支払うという手続きも必要ありません。

利用料金は、基本的に15分単位(会社により異なります)での利用時間と走行距離とで課金されるため、短時間での利用であればレンタカーより安く済ませることもできます。ガソリンも満タンにして返す必要はありません。また、24時間利用できるので、急に車が必要になったときにも重宝すると思います。

今回は、そんな意外と知られていないカーシェアリングサービスの入会方法や特徴についてまとめてみることにしました。
なお、入会の手続きについては時間と手間がかかる場合もあるので、期間的には余裕をもって入会することをオススメします。
最後に実際に利用したときの料金シミュレーションも掲載しておりますので、これからカーシェアリングサービスを使ってみたいという方は、ぜひチェックしてみてください。

目次

カーシェアリングサービスの使い方と特徴

まずは利用の流れと簡単な特徴について紹介します。

車の借り方と返し方

車の借り方・返し方の手順は以下のとおりになります。

おでかけ編

  1. パソコンや携帯電話から車を予約する
  2. 時間になったら予約したステーションに向かう
  3. ステーションに着いたら、予約した車をICカードや携帯電話を使って解錠する
  4. グローブボックスに入っている鍵を使ってエンジン始動

返却編

  1. 元のステーションに車を駐車する
  2. エンジンキーをグローブボックスにいれる
  3. 車を降りて、ICカード、携帯電話を使って施錠する

カーシェアリングの3つの特徴

カーシェアリングの特徴は以下の3つになります。

その1. クレジットカードは必須

カーシェアリングサービスでは、その月に利用した料金をまとめてクレジットカードより引き落とされる仕組みになっています。
そのため、入会時にはクレジットカード登録をする必要があります。

その2. ガソリン代はかからない

基本的には利用料金の中にガソリン代が含まれているため、ガソリン代を別途支払う必要がありません。ガソリンがなくなりそうなときは、車の中にガソリン給油の際に利用できるカードが入っているので、それを使えばOKです。
ただし、利用できるガソリンスタンドはサービスによって異なるので注意が必要です。

その3. 喫煙とペットの乗車は不可

カーシェアリングで使う車は多くの人との共用となるので、タバコの喫煙やペットの乗車は禁止されています。

主なカーシェアリングサービスの入会方法と特徴

ここからは3つの主要なカーシェアリングサービスの入会方法と特徴などをまとめていきます。

タイムズカープラス

カーシェアリングのタイムズカープラス

タイムズ24株式会社が運営しているカーシェアリングサービスです。

入会方法

タイムズカープラスでは4つの入会方法があります。
すぐに車を借りる必要がある場合は、無人入会機での手続きがオススメです。設置されている場所は少ないですが、24時間手続きできる(※マークシティ店のみ営業時間が6:40〜23:00まで)ので、仕事で遅くなってしまう方も安心して入会できます。

  • クイック入会:即時発行
  • インターネット入会:最短5営業日
  • カーシェア説明会:即時発行
  • 無人入会機:即時発行

詳しい入会方法についてはこちらをご確認ください。

特徴

カーシェアリングサービスの中でも利用者が一番多いタイムズカープラスでは、即時入会のための手続きの他にもさまざまな特徴があります。

  • タイムズクラブの会員特典が使える
  • 使うことでポイントがたまり、サービスと交換できる
  • iPhoneやAndroidアプリで車の空き状況や予約ができる
  • 20L以上の利用で15分利用料金サービス

その他詳細はこちらよりご確認ください。

オリックスカーシェア

【公式】オリックスカーシェア

レンタカーでも有名なオリックス自動車株式会社の運営するカーシェアリングサービスです。

入会方法

入会方法は2種類です。入会するまでには最低でも1週間ほどかかるので、余裕をもって手続きをしておきたいところです。

  • Web入会:1週間
  • 郵送入会:2週間

詳しい入会方法はこちらをご確認ください。

特徴

オリックスカーシェアにも特徴や特典がたくさんあります。1つ注意するとすれば、給油できるガソリンスタンドがやや少ないところでしょうか。

  • レンタサイクルの割引も受けられる
  • 学生は5年間も月額基本料金が無料
  • オリックスカーシェア会員限定の優待特典がある
  • 乗り捨てができるプランがある(横浜市内限定)

Careco

carego
https://www.careco.jp/
こちらは三井物産グループが提供するカーシェアリングサービスです。

入会方法

  • インターネット入会:3〜7営業日
  • 説明会入会:1〜10営業日
  • 郵送入会:7〜10営業日
  • 出張説明会:7〜10営業日
  • 恵比寿本社説明会:1〜2営業日

詳しい入会方法はこちらをご確認ください。

特徴

平日が特に安いので、終電を逃してしまった場合、飲み過ぎてしまって帰れない人を迎えに行く場合などにも利用できそうですね。

  • ララポートや三井アウトレットパークなど、三井不動産グループの商業施設で特典が受けられる
  • 平日や夜間のプランが安い
  • 6時間以内の利用なら距離料金が発生しない

上野からIKEA船橋までのシミュレーションしてみた

カーシェアリングの料金プランはいろいろ細かく設定されているため、どこの会社が安いのかについては判断が難しいと思います。そこで、実際にシミュレーションをしてみることにしました。
「上野からIKEA船橋までに買い物に行った場合」を想定して、月末に請求される金額を各社のプランをもとに算出します。

条件は以下の通りです。

  • 利用者は社会人
  • 土曜日の昼間に利用
  • 目的地までの距離は片道25km(往復50km)(NAVITIME調べ
  • 高速道路ではなく一般道を利用
  • 利用時間は5時間
  • 各会社の最安値での比較
  • 料金は個人向けプランを適用
  • 入会金やキャンペーンなどは考慮しない
  • 利用頻度は2ヶ月に1回程度

タイムズカープラスの場合

タイムズカープラスではベーシックが一番安い料金プランとなり、月額料金は1,030円です。15分ごとの料金は206円で、こちらのプランでは走行距離に応じた課金は発生しません。6時間パックを利用した方が安いため、こちらを適用して料金を算出します。

  • 4,020円(6時間パック)+1,030円(月額基本料金)→ 5,050円

さらに、こちらのプランでは毎月1,030円分を無料利用できます。よって

  • 5,050円 – 1,030円(無料利用分) → 4,020円

となり、月末に請求される金額は4,020円となります。

(おまけ)1年間の利用の場合

単月では4,020円となりましたが、1年間の利用だとどうなるかについても計算してみました。
利用頻度は2ヶ月に1回とします。

利用した月:4,020円(※上記計算結果参照) × 6ヶ月 = 24,120円
利用してない月:1,030円(月額基本料金)× 6ヶ月 = 6,180円

  • 年間合計:30,300円

オリックスカーシェア

オリックスカーシェアではAプランが一番安い料金プランとなり、月額料金は2,000円です。15分ごとの料金は200円となり、走行距離1kmごとに15円の料金が発生します。6時間パックを利用した方が安いため、こちらを適用して料金を算出します。

  • 3,500円(6時間パック)+ 2,000円(月額基本料金)+ 750円(走行距離分)
    → 6,250円

さらに、こちらのプランでは毎月2,000円分を無料利用できます。よって

  • 6,250円 – 2,000円(無料利用分) → 4,250円

となり、月末に請求される金額は4,250円となります。

(おまけ)1年間の利用の場合

単月では4,250円となりましたが、1年間の利用だとどうなるかについても計算してみました。
利用頻度は2ヶ月に1回とします。

利用した月:4,250円 (※上記計算結果参照)× 6ヶ月 = 25,500円
利用してない月:2,000円(月額基本料金)× 6ヶ月 = 12,000円

  • 年間合計:37,500円

ただし、オリックスカーシェアには月額基本料金がかからないBプランがあり、年間で考えるとこちらのほうが安くなります。
※月額基本料金のかからないこちらのプランでは、無料利用分はありません。

利用した月:5,250円(6時間パック)+ 0円(月額基本料金)+ 750円(走行距離分)× 6ヶ月 → 36,000円
利用してない月:0円(月額基本料金)× 6ヶ月 = 0円

  • 年間合計:36,000円

Careco

今回は土曜日の昼間に利用するという設定なので、ベーシックプランの適用となり、月額料金は980円となります。10分ごとにかかる料金は130円で、こちらのプランでは走行距離に応じた課金は発生しません。やはり6時間パックを利用した方が安いため、こちらを適用して料金を算出します。

  • 3,800円(6時間パック)+ 980円(月額基本料金)→ 4,780円

さらに、980円分の無料利用があります。よって

  • 4,780円 – 980円(無料利用分) → 3,800円

となり、月末に請求される金額は3,800円となります。

(おまけ)1年間の利用の場合

Carecoの場合は、年間契約が可能で月額料金は0円となります。そのかわり年会費4,800円が必要になるため、それを合わせてシミュレーションしてみます。こちらも2ヶ月に1回車を使うものとします。

利用した月:3,800円 × 6ヶ月 = 22,800円
年間でかかる費用:4,800円

    年間合計:27,600円

※2014/11/26追記 記事内容について一部修正させていただきました

まとめ

ということで、主要なカーシェアリングサービスをまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。

住んでいる場所や利用頻度、利用料金などを含めて総合的に判断したいところですね。

まだまだ都内が主要なサービスという印象はありますが、絶対に自分の車が無ければダメだ!という方でなければカーシェアリングを検討してみてはいかがでしょうか。

それでは!

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LIGブログ編集部のリーダーのしぶやです。出身は青森県。趣味はダンス、自転車、写真、英語(TOEIC255)。自衛隊に7年くらいいましたが、縁あって編集の世界に。コミュ障です。

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