村上春樹の「人生で巡り合った重要な3冊」にランクインしたハードボイルド小説『The Long Goodbye』とは

村上春樹の「人生で巡り合った重要な3冊」にランクインしたハードボイルド小説『The Long Goodbye』とは

うらら

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こんにちは、英語チャンネル担当のうらら(@uraranbon)です。
みなさんは普段、読む本をどのように選んでいますか?

私は小説をよく読むので、だいたい「作中に登場していた作品」もしくは「好きな作者(訳者)がおすすめする本」からあたっています。
私が好きな日本の好きな小説家のうちの1人は、『ノルウェイの森』を代表とする村上春樹氏なのですが、今回は彼が「人生で巡り合った重要な3冊」と言うほどの作品から1つをピックアップしました。レイモンド・チャンドラーが著した『The long goodbye』です。

『Long Goodbye』のここが好き

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ハードボイルドな探偵が主人公の小説です。
私立探偵のフィリップ・マーローが、高級レストランの前で酔いつぶれていた富豪、テリー・レノックスと出会うところから物語が始まります。それからしばらくして、突然フィリップの家へ来たテリーがメキシコの国境まで送ってくれと依頼し、フィリップは深いことをあえて聞かずに彼を車で送り届けます。

その後、テリーの家から彼の奥さんが死んでいるという通報があり、容疑者テリーを逃したのではないかという疑惑をかけられフィリップが留置所へ入れられます。知り合ってからそれほど長い時間が経っていないテリーについて、留置所では一切語らないフィリップ。その後、フィリップは事件の謎を解くためにひとり行動し始めるのですが……ここから先は本を読んでみてください。

私の場合、最初はハヤカワ・ミステリ文庫から出版されていた村上春樹訳の『ロング・グッドバイ』(上写真)を読み、それにしびれて、ペンギンブックスから発売されていたペーパーバック(英語版)を買いました。
物語に登場する、ちょっと気取った言い回しや飲むお酒(ギムレット)、車の運転の仕方などの行動に胸がときめいたのもそうですが、村上春樹のチャンドラー好きさがあとがきから伝わってきて、チャンドラーの言葉に触れたく英語版も買ってしまいました。

『Long Goodbye』で使われる英語フレーズ

Pick up フレーズ
To say good bye is to die a little.
「さよならを言うのは、少しだけ死ぬことだ」

ファンにとっては有名すぎるフレーズ。
「さよならだけが人生だ」(井伏鱒二)という言葉がある通り、人生では出会いがあれば必ず別れがあります。どんな人の心にもじわりと染み込んでくる言葉なのではないでしょうか。

その後、ペーパーバックで読み、このフレーズにあたったときに「これだ!」と思ったのを覚えています。英語でさらっと言いたい。
ちなみに、この物語は映画化されています。トレーラーはこちらです。

あなたが女性なら、映画でフィリップ・マーロウを演じたエリオット・グールドの渋い声とけだるい表情に惚れるかと思います。男性なら、「真似したい」と思うかもしれません。

ひょんなところをズームしたら主人公がいて物語が進む……といった型破りなカメラワークが、今でも頭のなかで再現できるほど印象的でした。

ぜひ、原作も読んでみてください♩

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LIGにはインターンから参加して丸3年いました。DevRel記事担当のエディターで、IoTなことしています。読書(森博嗣)とうどんが好き。IoTのECサイトをやってます :) 詳しくはこちら:dotstud.io

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