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料理が美味しそうな日本の小説5選

料理が美味しそうな日本の小説5選

ゼミの先輩が小島よしおです、エリー(@__erI_)です。

映画でも音楽でもWebでも、ちょっとしたアイテムが記憶に残ると思うんです。

「天空の城ラピュタ」の目玉焼きトーストとか、「湘南乃風」の美味しいパスタ作ったお前とか。食い意地がはっているからなのか、アイテムの中でも食べ物が印象に残ります。

ということで、美味しそうな料理が物語を豊かにしている小説をご紹介させてください。なにかのアイデアにつながるかもしれませんし、秋に読む一冊が決まるかもしれません。

料理が美味しそうな日本の小説5選

オイルサーディン丼/森瑶子「デザートはあなた」

女にモテて野心もあって料理もプロ級にうまい主人公、大西俊介。
女を口説く前に必ず手料理をふるまい、「デザートは君」というセリフを決めるのですが、なんだかんだと邪魔が入ってデザートまでいただけないという残念な男です。

そんな彼が、冷蔵庫にオイルサーディンとネギしかない女の家でふるまったのが、こちらの「オイルサーディン丼」。

オイルサーディン丼3

  • オイルサーディンをオイルごと醤油で炒める
  • それをごはんにかける
  • ネギをこんもり盛って、七味とレモン!

という超簡単レシピで、わたしも何度か作っているのですがビールがすすみます。
これをサッと作ったらモテるだろうなあと思うとともに、抜け目がなくてかわいげがないなと実感するオトコ飯。

二郎系ラーメン/島本理生「君が降る日」

恋人を事故で亡くした女の子と、その事故で運転席にいた男の子の話。
「死んだのが彼じゃなければ」「俺が死ねばよかった」と、やりきれない気持ちを抱える二人が距離を縮めていくのですが、その過程で食べるものが印象的でした。

そのひとつが二郎系ラーメン。

二郎系ラーメン

気まずいわりにはガッツリしたものを食べるなーと思ったのですが、生きてる者は生活をしなきゃいけないし、そりゃそうだよな……とリアリティを感じました。
ここでオシャレなパスタを食べるような小説だったら、そんなに記憶に残らなかったと思います。

チーズトースト/江國香織「きらきらひかる」

アル中の妻と、ゲイの夫。
しかも夫には妻公認の恋人もいて、夫婦間では完全にセックスレス。それでもお互いにすべてを許して好き合っているという不思議な関係です。

妻は精神的に不安定で、限界を超えると泣きじゃくったり物を投げたりして暴れるのですが、夫はやさしく受け入れます。しかも医者。すごい。

チーズトースト

そんな夫婦が食べる朝食は、チーズトーストにシャンパン。ちぐはぐな二人にマッチした、わがままな献立。

湯豆腐/川上弘美「センセイの鞄」

高校時代の教師と十数年ぶりの再会をした主人公が、その「センセイ」と一緒に美味しいものを食べ、飲み、ゆっくり関係を深めていく恋愛小説。
センセイはほとんどおじいちゃんに近い年齢で、主人公も40歳近くなのですが、きのこ狩りやお花見をしたり、島へ旅行に出たりとかなりアクティブ。

全体的にほのぼのしているのですが、年の差ゆえの死の匂いもあって、その中で食べる湯豆腐が切ないです。

湯豆腐

タラと春菊も入った湯豆腐。大人になって良さがわかります。

茹でた大根/中島らも

らもさんがどのエッセイで書いていたかは忘れたんですが、「あったかいものが一番おいしい」というような話を書いていて。

極寒の日、お坊さんがある家に泊めてもらって、そのときに出されたあつあつの大根に醤油をたらしたものが、まーうまかったと。

だいこん2

一番の調味料は“あたたかさ”かもしれません。わたしもお味噌汁は熱いうちに飲んでほしい派です。

さいごに

だいぶ偏った選書になってしまいました。
村上春樹の小説もパスタとかサンドイッチとか美味しそうなものが多いですよね。他にも美味しいかんじの小説があれば、ぜひぜひ教えてください。

それでは、エリー(@__erI_)でした!

この記事を書いた人

エリー
エリー エディター 2014年入社
できれば働かずに毎日泥酔して記憶を失くしたいと思っています。
「働きたくない」という気持ちを忘れずにがんばります。