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みんなは知ってる?WordPressの特徴と人気の理由を分析してみた

みんなは知ってる?WordPressの特徴と人気の理由を分析してみた

LIGブログ読者の皆様、はじめまして!ウェブデザイナーのムススこと清野です。
健康に気を使いランニングをしはじめたら3日で靭帯を痛めてしまいました。趣味も仕事もほどほどに、気をつけましょう。

さて、みなさんはWordPressを使っていますか?使っていないと答えた人の中にも、気がつかずに使っている人が結構いるはず。なぜなら、WordPressはそれくらい幅広く普及しているのです。

そこで今回は、WordPressの特徴と、人気の理由をまとめてみました。

WordPressとは

WordPress

そもそも、WordPressとは何かというと、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)と呼ばれるソフトウェアの1つです。
世界のトップ1000万ウェブサイトのうち、37%がCMSを使っているが、WordPressはその60%のシェア率と圧倒的な人気を博しています。(2014/5/25現在)

top10million

日本ではサイトからWordPressをダウンロードし、レンタルサーバーを借りてそれを運用するインストール型が一般的ですが、レンタルサーバーを利用せずにWordPress.comというレンタルブログサービスを無料で利用することもできます。

WordPressは、利用の自由を保障する GPL というライセンスのソフトウェアなので、入手もバージョンアップも無料で広告がはいりません。さらに、コンテンツの更新はパソコンだけではなく、スマートフォンやタブレットのアプリからも簡単に行える優れものです。

つまり、誰でも気軽にブログや本格的なサイトを作成することができます。

▼ダウンロードはこちら

  • WordPress.org 日本語(インストール型)

▼レンタルブログの登録はこちら

  • WordPress.com(ブログサービス)

世界中のWebサイトのかなりの部分にWordPressが利用されていることがわかったところで、より詳しくWordPressの特徴をご紹介していきます。

1. 正式名称は「WordPress」

「wordpress」や「Wordpress」といった誤表記をよくみかけますが、正式名称はWとPが大文字の「WordPress」です。

うっかり「Wordpress」などと書いてしまうと「本当にWordPress知ってるの?」と突っ込まれるので気をつけましょう。

2. 開発はコミュニティのボランティア

開発は主に世界中のWordPressコミュニティの方々によるボランティアで行われています。これだけ普及したソフトウェアがボランティアで開発されているとは驚きですね。

ちなみにWordPressの商標はAutomattic社(WordPress.comを運営する企業)ではなく、WordPress Foundationという非営利団体に属し、この団体公認のWordPressカンファレンス「WordCamp」が世界各国で行われ、WordCampの商標もWordPress Foundationに帰属します。

参考:WordPress Foundation

参考:WordPress › 日本語 « 商標について

3. 再配布の自由を制限することを禁止するライセンス(GPL)あり

WordPressはGNU General Public License(GNU GPLもしくは、GPL)というライセンスを採用しています。GPLをものすごく簡単に言い表すと「再配布の自由を制限することを禁止するライセンス」です。

つまりこれはどんなテーマやプラグインでも再配布していい、ということ。公式サイトには次のような説明があります。

このライセンスを尊重することは、私たちが慣れ親しんで便利に使っているこのソフトウェアがイノベーションを最大限に活用して進化し、生き残るためにとても重要なことでもあります。わからないことがあれば、WordPress.org フォーラムや勉強会などでどんどん質問してみてください。

仕事で使われる方はもちろんのこと、下記のようなことはじつは一般のユーザ、利用者も知っておかなければなりません。

参考:WordPress を使うなら知っておきたい GPL ライセンスの知識【基本編】

参考:5分で分かる WordCamp/ThemeForest GPL 論争の流れ

おまけ. 日本公式キャラクター「わぷー」

wapuu

カネウチカズコさんがイラストを作成した日本公式キャラクター。WordPress本体同様にGPLライセンスのもとに公開されています。

もちろん著作権は作者のカネウチカズコさんに帰属しておりますが、基本的に誰でも自由に改変・利用できます。ただし、有料のグッズを販売する際には利用の確認が必要です。

参考:日本公式キャラクター「わぷー」

WordPressが選ばれる理由

why

でも、世界中には沢山の種類のCMSがあるのに、なぜWordPressがこんなに多くの支持を集めるのでしょうか?

いくつか大きな理由をあげてみたいと思います。

1. バージョンアップが多く、機能の拡張が頻繁

当初、ブログツールとしてスタートしたWordPressですが、バージョンアップを繰り返して、CMSとしての機能も充実してきています。

バージョンアップは管理画面からクリックをするだけで手間なく行えるので、技術的に詳しくない人でも、更新ボタンをクリックするだけで魔法のように簡単に最新バージョンにすることができます。

2. 無料の公式ディレクトリ登録テーマが豊富

WordPressは簡単にブログ、またはサイトの外観を変更することができ、これを「テーマ」と呼びます。極端な話、毎日ブログやサイトの外観を変更することもできるのです。

公式の無料テーマは現在、2,529個もあり、1日1回テーマを変更しても、7年はつづく計算になります。これだけ豊富な公式ディレクトリ登録テーマが存在すると、ただ使っているだけでも十分楽しめます。

テーマには大きく分けると、公式ディレクトリ登録テーマとそうでないものがあります。公式ディレクトリ登録テーマは管理画面からダウンロードすることができ、安全性も保証されるため、初心者の方は公式ディレクトリ登録テーマを使用するのをオススメします。

▼テーマのダウンロードはこちら

  • WordPress Themes

3. 膨大なプラグインの数

本体のバージョン以外にも、簡単に機能追加ができるのが特徴です。公式ディレクトリに登録されているプラグインのほほ全てが無料(アドオンなど有料なプラグインもある)でダウンロードでき、その数は31,266個にのぼります。

膨大なプラグインのおかげで様々な機能カスタマイズを行うことが可能です。

▼プラグインのダウンロードはこちら

  • WordPress Plugins

4. ユーザ目線の進化

繰り返しますが、WordPressの開発はWordPressコミュニティの方々のボランティアによるもの。本体だけではなく、テーマ開発やプラグイン、翻訳などいたるところで、コミュニティやユーザによるボランティアが行われています。

つまり、WorPressはユーザ主導のプロジェクトであり、開発の方針や機能の改善はみなさんような一般ユーザの参加によって決定されていきます。ユーザ目線の機能改善などは、ある意味で満足を高める一番の理由でしょう。

参考:WordPress Make WordPress

WordPressの歴史

WordPressの特徴や人気の理由についてここまで説明しましたが、それには独特の歴史的経緯が影響しています。

ということで、WordPressの開発が行われるまでのいきさつや、リリースされてからの主要な機能のバージョンアップなどを、時系列順に振り返ってみましょう。

2001年 創始者マット・マレンウェッグとb2との出会い

当時、19歳だったマットはGoogleやLinuxなどについてのブログを書いていました。
ある日、使っていたブログツールの使い心地の悪さに苛立ちを覚え、b2という新しいブログツールに出会いました。

マットはb2を通して初めてオープンソース活動に目覚めます。

2003年 WordPressプロジェクト開始

ところが、b2の主要開発者がいなくなってしまい、開発は休止。マット氏は「ネット上には僕の好きなブログツールがたくさんあった。(中略)これらのいい所を1つにまとめたツールがないかな」と自身のブログに綴りました。

すると翌日、WordPressのもう1人の創始者になるマイク・リトルから「もし真剣にb2をフォークすることを考えているのなら、協力に興味がある」とのコメントがあり、b2をベースとしたブログツールの開発がはじまりました。

現在世界一となっているブログツールは、個人のブログ上ではじまったものだったのです。

2004年 プラグイン機能のサポート開始

バージョン1.2(Charles Mingus)がリリースされ、プラグインのサポートが開始されました。

前述したように、便利で豊富なプラグインは、じつはつい10年前にスタートしたものです。

2005年 固定ページ、テーマ機能の実装

バージョン1.5(Strayhorn)がリリースされ、固定ページ、テーマが実装されました。

同時にデフォルトのテンプレート(コードネーム:Kubrick)が同梱されました。

2007年 ウィジェット、タグ機能のサポート開始

バージョン2.2(Getz)がリリースされ、ウィジェットのサポートが開始。バージョン2.3(Dexter)では、タグ機能の実装がされました。

2008年 CMS化が進む

バージョン2.6(Tyner)がリリースされ、より強力なCMSとなるために、編集履歴を追跡できる機能などが追加されました。

また、バージョン2.7(Coltrance)では、インターフェイスの全面的な改善が行われ、管理画面から簡単にバージョンアップができる機能も実装がされました。

このあたりで、WordPressは現在の姿に近づいてきます。

2010年 WordPress MUと統合、WordPress Foundation設立

バージョン3.0(Thelonious)がリリースされ、WordPressとWordPress MUが統合され複数のブログを管理する機能(マルチサイト機能)が実装されました。

WordPress MUは大規模なブログネットワークを構築する際のソフトウェアでしたが、これを統合することで、WordPressの可能性がさらに広がったことになります。

ちなみに、このタイミングでWordPress Foudnationという非営利団体が設立されました。これは、Automattic社が保有していた「WordPress」の商標を中立的な法人団体に移し、より長期的なプロジェクトの保護と発展を促すためです。

2011年 ダッシュボードのデザイン変更

ここからはちょっと駆け足で。

バージョン3.2(Gershwin)がリリースされ、ダッシュボードのデザインを変更。

2012年 テーマカスタマイザー機能の実装、ダッシュボードのデザイン変更

バージョン3.4(Green)がリリースされ、テーマカスタマイザー機能が実装。

バージョン3.5(Elvin)がリリースされ、ダッシュボードのデザインが変更。

2013年 コアのマイナーバージョン自動アップデート機能

バージョン3.7(Basie)がリリースされ、コアのマイナーバージョン自動アップデート機能が実装されました。

このあたりで現在みなさんが普段使いしているWordPressの機能が出そろったという印象です。

そして2014年6月、創始者 マット・マレンウェッグが日本で来日講演

現在、マット氏はWordPress.comを運営する米Automattic社のCEOとなり、1億6000万ドルの資金調達に成功。本体のコアとインターフェイスの大規模な改修を行うプロジェクト“new dash”を発表して注目が集まっています。
そんなマット氏ですが、2009年以来、2度目の来日をし、講演を行うようです。

参考:2014年6月6日東京 WordBench東京6月: WordPressの創始者マット・マレンウェッグがやってくる!

2014年6月7日大阪 WordCamp Kansai 2014 | 知識と経験の灯をわかちあおう

興味が湧いた方は、ぜひ、参加してみましょう!

まとめ

いかがでしたか?このように、WordPressはたくさんの人たちによる長い間の協力の積み重ねの結果、今のような高機能なソフトに成長してきました。無料で利用できるのは、創始者や参加者が共有するビジョンや哲学があるからなんですね!

ただ使うだけではなく、基本的な歴史や背景を知ることで今後の進化の方向性についても少し予想がつくようになるかもしれません。それでは、また!

この記事を書いた人

MUSUS
東京生まれ東京在住のウェブクリエイター、WordCampTokyo2014の実行委員長、ムススこと清野です。【WCT2014スタッフを募集中】
クリエイティブな事をはじめた(い)人達に向けてWP-E(仮)というブログで勉強の始め方、ウェブ制作、デザイン、サービス、共著のノウハウなどを公開中。