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アイディア勝負のクリエイター必見!お〜いお茶に学ぶ、柔軟な発想の例


アイディア勝負のクリエイター必見!お〜いお茶に学ぶ、柔軟な発想の例

こんにちは。メディア事業部の紳さんです。

皆さんは「お〜いお茶」という緑茶飲料を飲んだことはありますか?

 

お〜いお茶とは

株式会社伊藤園が販売している日本を代表する緑茶飲料。

一度聞いたら忘れない、インパクトの強い名前を持つこの商品は日本中の人々に愛されていて、あらゆる緑茶飲料の中で一番売れている。※

「緑茶」を始め、「濃い茶」「ほうじ茶」「玄米茶」など商品に様々なバリエーションを持つほか、季節限定品も存在する。

※   出典:2013年1月から12月の販売数量(伊藤園調べ)

 

今でこそ缶やペットボトルの緑茶飲料がたくさん販売され、誰でも自由に好きなときにお茶を楽しむことができます。

しかし、「お〜いお茶」は既成概念では生まれなかった画期的な緑茶飲料で、誕生までには様々なアイディア、そして柔軟な発想力が必要だったとされています。

そこで今回は「お〜いお茶」に学ぶ、柔軟な発想の例をご紹介していきたいと思います。

お〜いお茶に学ぶ、柔軟の発想の例

1. 常識を崩す

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従来の「お茶は暖かいもの」「お茶は家庭や会社で飲むもの」というイメージを払拭し、冷たい緑茶をどこでも飲めるきっかけになったアイディア商品があります。

それが1984年に世界で初めて緑茶飲料を発明し、1985年に発売された伊藤園の「缶入り煎茶」です。

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この商品は「お〜いお茶」の前身となるもので、発売当時は、炭酸飲料など甘い飲料が中心で、缶の緑茶を買って飲む、ということがあまり多くの人に受け入れられなかったそうです。しかし、今では日本だけにとどまらず世界中の人たちが缶やペットボトルに入った冷たいお茶を飲んでいます。

 

当時はまだ「お茶はお湯でいれて、温かくして飲むもの」という常識がありましたが、それをあえて崩すことで大ヒット商品が生まれた事例です。

(一方で「暖かいペットボトルの緑茶を飲む」というのも一昔前では考えられない、常識を崩した発想です。こちらもやはり大ヒット!)

 

このように、「常識にとらわれない」ということは柔軟な発想をする上でとても大切な考え方です。

 

例えば、人間が生活する上で一番の基礎である「衣食住」を例にして考えると「服は着るもの、ゴハンは食べるもの、家は住むもの」というのが当たり前です。

ですが、現状では打破できない困難な状況に立たされた場合、今までに無かった「斬新なアイディア」が必要になります。

斬新なアイディアは、既成概念にとらわれた普通の生活環境、考え方ではなかなか生まれにくいものでして、あえてそれを破壊することで新しいアイディアが生まれることがあります。

例えば、「氷河期が到来し家から一歩も出れなくなるけど、お腹が空いて死んじゃうのは嫌だ」という未来が見えたとしましょう。

そうした非日常は、「ゴハンに住んだらどうだろう?」「食べられる家」というアイディアを生むきっかけになります。

 

考えた結果、「そんなの無理」「非現実的」という結論になることもあるでしょう。しかし、実現しないアイディアも決して無駄にはならないはずです。なぜなら、「実現しないものを、なんとか実現させる方法はないか?」と考えるきっかけになるからです。

この様に、「ダメ元で良いので、常識を崩してから考える」という方法はかなり役に立ちます。困ったときには是非、常識的な部分を崩すところから発想してみてはいかがでしょうか。

2. 空想をして、現実的なものに置き換える

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先ほどの食べられる家の例が「危機的状況に追い込まれ、必要だから捻り出したアイディア」だとすると、「あったらいいな」という願望から生まれるアイディアもあります。すなわち、「空想」です。

空想も柔軟な発想をする為に大切なものだと考えます。

 

お茶を例に例えると、「いつでもどこでも飲める緑茶があったらいいな」という願望が、現在の缶やペットボトルの緑茶飲料誕生のきっかけになったりします。(こういった成功の裏にはたとえばお茶の品質に影響する酸素の除去や飲料化に合う茶葉の組み合わせなど、様々な試行錯誤があったそうです)

 

もう少し一般的に考えてみましょう。

例えば、「タイムスリップで腐った食べ物が腐る前に戻ったら良いな」という空想があったとします。しかし、タイムスリップはあまりにも非現実的で、実現の為のアイディアが全く出てきません。

しかし、「あったらいいな」で思考を停止させないことが大切で、少しづつ空想を現実的なアイディアに落とし込んでいくことは誰でも可能です。

 

「タイムスリップで時間逆行は無理でも、時を止める方法はあるかも」(空想)

「時を止めるのも非現実的だ。しかし、時を止めるのに等しいことはあるかも」(空想)

「食べ物が腐敗するのは微生物が出す酵素が食べ物を分解することが原因なので、なんらかの方法で微生物の働きを止められれば、それは時を止めるのに等しいのではないか?」」(仮説)

「冷凍にしたり、乾燥させたりすることで微生物が活動するのに必要な水分を与えなければ良いのではないか」

「微生物を殺した状態で脱気保存すれば良いのではないか」

 

こんな感じで、空想を少しづつ現実的な発想に転換していきます。

冷凍食品や干物、缶詰といった保存食品がこのような空想から生まれたものであるかどうかは知りませんが、「空想を少しづつ現実的なものに置き換えていく」という発想方法は新しいアイディアを生むために役に立ちます。

3. アイディアをシンプルにする

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お〜いお茶では毎年「新俳句大賞」という、公募した俳句を発表する取り組みを行っています。

従来の俳句と違い、「季語を用いなくても良い」「文字数の制限がない」など、創作上の制限を設けない「新俳句」は「垣根を低くして今まで以上に多くの方々に俳句の文化を楽しんで頂きたい」という新しい発想です。お〜いお茶のラベルには毎回、優秀な俳句が載っているので、僕も楽しみにしています。

そして、俳句から学びとれるものは多いです。

5・7・5の非常に短い言葉のリズムで様々な情景を表現する俳句の世界は、深く考えたものを言葉で簡潔にアウトプットする最たる例。つまり、アイディアをシンプルにまとめるという行為の縮図です。

 

アイディアをシンプルにすることで得られるメリット、それは「伝えやすさ」です。

 

優れたアイディアを出そうとすると、平凡を避けるためにあれこれと色々なことを深く考えてしまいがちです。それも必要な作業だと思いますが、考えすぎて複雑になったアイディアはなかなか人に伝わりにくいものとなります。

LIGの場合は「ウェブ制作会社としての技術力と発想の豊さ、遊び心を世の中にアピールしたい」という願望がありました。しかし、この願望は非常に贅沢で、コンテンツを作る際にはあれもこれもと要素を盛り込む必要があるせいかアイディアがまとまらず、なかなか優秀なネタが思い浮かびません。

 

そこで「逆に全てを最小限に、シンプルに表現するとしたら何だろう?」と考えました。伝えたい要素がたくさんあるからこそ、あえてシンプルにしてみようという逆転の発想です。

LIGブログに設置された「世界一うざいページトップへ戻る」は「技術力と発想の豊さ、遊び心」がシンプルに形になったものでした。この「伝わりやすさ」が結果としては大ウケで、アイディアの発想方法としてシンプルを追求するのは良かったと思います。

 

実はLIGでも「物事の本質をしっかりと捉えつつ、出来るだけシンプルに表現する訓練」として俳句を取り入れています。困った時は気分転換に俳句を詠んでみるのも良いかも知れません。

4. キーワードから先に考える

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元々は「缶入り煎茶」だった商品名が「お〜いお茶」という名前に変わったのは、1つの革命だったと思います。

「煎茶」という言葉のイメージの堅さ、一見「まえちゃ」といってしまいそうな文字の難しさ、そもそもの認知度の低さを払拭し、家庭的であたたかな「家族で飲むお茶」の印象をユーザーに与え、結果的に「お〜いお茶」はたくさんの人に愛されるロングセラー商品となったのです。

 

このように、「とある言葉」「キーワード」が持つ力というのは計り知れないものがあります。

 

キーワードといえば、LIGが世の中に認知を広めるきっかけとなった伝説のウェブデザイナーというコンテンツを思い出しました。

当時、「社内にデザイナーのリソースが足りず、早急に採用を進めないといけない」という背景から、「普通のウェブデザイナー」ではなく「本当に優秀で文句のつけようのないデザイナー」をなんとか早めに獲得したいという要望があったのです。

 

しかし、どうしたらそんな優秀なデザイナーがLIGのような小規模の会社に応募してくるのか、悩みました。

そもそもの話として

「どんなスキルを持っていれば良いのか?」

「どんなデザインセンスを持っている人が良いのか?」

「デザイナーとして優秀とは、どういう人物のことなのか?」

という疑問がたくさん出てきて、あれこれと悩み、なかなか良い方法が思いつきません。

 

ここで、さきほどの「シンプルにする」を応用し、我々が求める人材を一言で表現することにしました。

 

それが「伝説」というキーワードです。

 

「伝説を募集します。」と銘打てば、なんかすごい人から応募がきそうだし、優秀なデザイナーとのマッチング率が高いだろうと当たりをつけました。

この思いつきがきっかけで「伝説のウェブデザイナー」が生まれたのですが、キーワードと、そのイメージに引っ張られるようにコンテンツ制作の為のアイディアが次々と浮かびました。

つまり、結果として「伝説」というキーワードを思いついたおかげで、「LIGの窮地を救ってくれる、ヒーローのような設定・ストーリーにしよう。」という斬新なアイディアが浮かんで来たのです。

 

この例の様に、何かアイディアを出さなければいけない時、先にキーワードを決めるとアイディアが後からついてくる場合があります。発想方法の1つとして覚えておいて損はないかも知れません。

実際に発想してみる

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長々と書いて来ましたが、本当にそんな方法でアイディアが浮かぶのか心配ですよね!

せっかくなので、今回ご紹介した発想方法の1つを用いて「お〜いお茶の商品企画」を考えてみます。

お〜いお茶の常識を崩す

通常、お茶は液体ですから、あえて気体にしてみましょう。気体にした時点で、既に1つのアイディアです。

さて、お茶を気体にすることで何ができるでしょうか。

 

「お〜いお茶を使った美容スチーム」

石けんなどでも使われていますが、お茶の成分って美容に良いんですよね。この商品はヒットする予感。

 

「お〜いお茶を使ったサウナ」

これはよくわからないのでボツですね。しかし、これをボツにする代わりに「サウナ上がりにはゼロカロリーのお〜いお茶を飲む」という副産物的なアイディアが浮かびました。

はい。これが「お〜いお茶 −サウナ専用- 」が誕生した瞬間です。塩もちょっと入れておけばサウナの後にピッタリですし、全国の銭湯を中心に大ヒットすることでしょう。

 

「加湿器で、水の代わりにお〜いお茶を入れると部屋がフレッシュになる」

部屋の中にお茶の爽やかな香りが行き渡り、一石二鳥です!

直接、飲むお茶を入れるのは抵抗があるので加湿器用のお茶のアロマオイルを開発するのが良いかも知れません。

 

『○○さんの部屋、なんかお茶の香りがして落ち着く。』と評判になり、若者の間で空前のお茶ブームが始まります。

 

………なんということでしょう!

この様に、お茶の常識を少し崩し、液体から気体にしただけでポンポンと新商品のアイディアが生まれました。

その他の発想方法と合わせて考えれば、もうアイディア出しで困ることはないと言えますね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

  1. 常識を崩す
  2. 空想をして、現実的なものに置き換える
  3. 全てをシンプルにする
  4. キーワードから先に考える

僕の中で108つある発想方法の内、今回は4つほど紹介をさせて頂きました。

アイディア出しで困った時は「お〜いお茶」を飲みながら、「そういえば、LIGでこんな記事があったなぁ」くらいの感覚で思い出していただけると幸いです。

CREATIVE SUPPORT DRINK 伊藤園のご紹介

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実は、伊藤園の「お〜いお茶」が現在、サンフランシスコでブームになっています。EvernoteやFacebookなど世界的なIT企業が集まるシリコンバレーでは「お〜いお茶(Oi Ocha)」を手に仕事をされる風景や、食事を楽しむ姿が日常的に見られるようになりました。

クリエイターの間では「砂糖がたくさん入っている甘い飲み物と違ってヘルシーだし、爽やか。飲んだ後に頭がスッキリするので仕事が捗る!」と大評判とのこと。

日本国内でもIT・クリエイター向けのイベントのサポートドリンクとして「お〜いお茶」が手にされていて、LIGでもたくさん飲んでます!

 

「CREATIVE SUPPORT DRINK 伊藤園」ではそういったイベントのレポートやクリエイターインタビュー等を紹介し、リアルでもWebでも我々のクリエイティブをサポートしてくれています。

この記事を書いた人

紳さん
紳さん メディアクリエイター 2016年入社
メディアクリエイターの紳さんです。
商品やサービスの宣伝、PRの為の効果的な企画、マーケティング手法を0ベースから考え、最良な予算の使い方をご提案するような人物に憧れています。

最近、Twitterを始めました。


クライアントに寄り添い、抱える悩みを自分ごとのように消化できるような、そんなクリエイターを目指しなさい、と母に言われて育ちました。