こんにちは。秋の深まりを感じているLIGの岩上です。明け方は特に寒い…と感じる今日このごろです。
さて、これから冬に向けてイルミネーションの季節がやってきますね。数年前からプロジェクションマッピングとイルミネーションの組み合わせが増えていますが、なかなか見に行けません…
今年こそは家族で見に行こうと思いつつ、僕がイケてると思った過去のプロジェクションマッピングの事例をまとめてみました。
プロジェクションマッピングとは
映像やコンピュータグラフィック等をスクリーンのような平面に単純投映するのではなく、建築や家具などの立体物、または凹凸のある面にプロジェクター等で投映する。その際、映像等の素材にはスクリーンとなる対象と同じ立体情報や表面情報を持たせ、投射の際にぴたりと重なり合うようにさせます。すると、その映像の動きや変化で、対象物が動いたり、変形したり、または自ら光を放つ様に感じさせる幻想的で、錯視的な映像表現でもあります。
日本のプロジェクションマッピング3選
1. 東京ディズニーランド
東京ディズニーランドで開催された「ワンス・アポン・ア・タイム」のプロジェクションマッピング。「命が吹き込まれ絵本となったシンデレラ城」をコンセプトにしているようです。「美女と野獣」「ふしぎの国のアリス」「シンデレラ」「アナと雪の女王」などディズニーファンには嬉しいですね。
2. 進撃の巨人
川崎ラゾーナで開催された「進撃の巨人」プロジェクションマッピング。漫画で登場する60メートル級の巨人達が表現されています。作中のエレンやミサカなどのキャラクターも立体駆動で、ところ狭しと動きまわります。街中に巨人が出てきたら多分泣いちゃいます。
3. Perfume
プロジェクションマッピングとダンスを融合させたPerfume。「Perfume Global Site Project」ではカンヌ国際広告祭サイバー部門で銀賞を受賞しています。キーワードは「ビットとアトムの中間を行き来する」だそうです。
海外のプロジェクションマッピング6選
1. サグラダ・ファミリア(スペイン)
世界遺産のサグラダ・ファミリアで毎年開催される「ラ・メルセ祭」で実施されたプロジェクションマッピングです。サグラダ・ファミリアに星が落ちてくるところから始まり、水が流れてきたり花が咲き乱れたりと幻想的です。あと、観客数がスゴイ。
2. シェイク・ザイード・グランド・モスク(アラブ首長国連邦)
アラブ首長国連邦の建国40周年を記念したプロジェクションマッピング。計44台ものプロジェクターが使われたとのことで、驚きの規模感。そしてモノトーンからモスクに徐々に色が入っていく様は圧巻です。
3. ケルン大聖堂(ドイツ)
ドイツにある世界遺産、ケルン大聖堂でおこなわれたプロジェクトマッピング。1200年の歴史を持ち、ゴシック様式の建築物としては世界最大の建物内で、360度で展開されています。万華鏡の中に迷い込んだみたいです。
4. オペラハウス(オーストラリア)
オーストラリア、シドニーにあるオペラハウスを舞台にしたイベントです。プロジェクションマッピングでオペラハウスの象徴的な屋根が波打ちます。
5. プラハの天文台(チェコ)
600周年記念として、2010年に実施されたプロジェクションマッピング。線画から始まり、徐々に時計台が形作られていきます。星座や惑星が行き来し宇宙を感じた後、戦争や紛争などを描くシーンもあり、現地で見ていた子供達は夜眠れなかったかも…
6. アディダス フランス プロモーション(フランス)
「adidas is all in」のプロモーションで、フランスの有名DJ「Cut Killer」とのコラボしたプロジェクションマッピング。最初に建物が壊れるところから始まります。バスケットボール、ハンドボール、柔道、ダンス、スケートボード、サッカーなどアスリートが次々とパフォーマンスを繰り広げます。
まとめ
いやー、スゴイ。単純ですが規模が大きいだけでもワクワクしてしまいます。
その他にも、チームラボ×DAIKINの雲に映像を映すという「雲プロジェクト」や、浅井宣通さん主導で女性モデルの顔面に「面」をつくるという「OMOTE」など、プロジェクションマッピングの表現の幅は広くなってきています。
今年の冬は、プロジェクションマッピングを利用したイルミネーションが増えればいいなと期待しております。
プロジェクションマッピングについてもっと知りたいという方は、過去の記事「「プロジェクション・マッピング」を身近に感じられる表現技術の事例について」もご覧ください。
それでは!