こんにちは。長野県の野尻湖でバックエンドエンジニアをやっているヤスタカです。
今回から、LIGのバックエンドエンジニアによる「バックエンドへの道」という連載がはじまります! この連載では、簡単なWebサービスの構築方法を説明しながら、バックエンドエンジニアになるためのプログラミング知識を紹介していく予定です。
プログラミング技術を習得することは簡単ではありませんが、ひとつずつ始めていけば、だれでもプログラミングはできるようになるんです。ルーチン業務を自動化するようなプログラムをささっと書けたら……すごく便利だしかっこいいですよね?
本日は導入編として、プログラミングを始めるメリットや学習方法をご紹介します。
目次
いまプログラミングを始める理由
プログラミングを勉強するとどんなメリットがあるの?という方は、まずこちらをご覧ください。
FacebookやTwitter、Dropboxなど世界的サービスの創始者やエンジニアが、本当に楽しそうにプログラミングについて語っています。実は、プログラミングはそれ自体がとても楽しいものでもあるし、創造的な作業でもあるんです。
そして、下記のようなメリットもあるんです。
エンジニアの需要が日に日に高まっている
いまよく言われているのが、エンジニア不足の深刻化。日本では2020年までにWeb産業の市場規模は4.5倍に拡大し、Web系企業では、150万人の新規雇用が生まれる見込みがあるそう。しかし、Web産業の市場拡大にエンジニアの人材が間に合っていないんです。そして、これは日本だけでなく世界的にみても同じ状況なんです。
参照:日本の成長を支える産業「ウェブビジネス」 – 野村総合研究所
https://www.nri.com/jp/event/mediaforum/2012/pdf/forum173.pdf
つまり、エンジニアはそれほど必要とされているんです。プログラミングの知識を持っているというのは、英語を喋れることと同じくらい大きなアピールになっていくかもしれません。
プログラミングは一般教養になっていく
エンジニア不足にともない、いま世界各国でプログラミング教育を必須科目する動きがあります。もちろん日本でもIT教育は強化されていくでしょう。プログラミングスキルはもはやエンジニアだけのものではなくなり、一般常識となっていくかもしれません。早いうちからプログラミングを始めておくことが、大きなアドバンテージになるでしょう。
株式会社UEIの社長である清水さんのブログが面白いのでよく読んでるのですが、興味深い記事があったので、ぜひ読んでみてください。
参照:あなたやあなたの子供がプログラミングすることができると、どんなに素晴らしいことが起きるか
http://d.hatena.ne.jp/shi3z/20151109/1447027620
アイデア次第で一攫千金も夢じゃない
個人の趣味で作ったアプリが大ヒットして大儲け、なんてことも珍しくないこの業界。アイデアさえ面白ければ、プログラミングを始めて4ヶ月の人でも大ヒットアプリを作っちゃうことがあるんです。
そんなにうまくいくことはなかなかないと思いますが、自分のアイデアで世界中の人を楽しませることができて、その上お金儲けもできるなんて、夢が広がりますよね。
パソコンとネットさえあれば全世界どこからでも仕事できる
基本的にプログラミングはパソコンとネット環境さえあればできるので、他の職種とくらべて場所の制約を受けづらいと思います。家で仕事しているフリーのエンジニアもたくさんいらっしゃいますし、在宅ワークOKの会社も増えています。
会社の方針にもよるかと思いますが、自分の好きな環境、好きな場所で自由に仕事をしたいという方には向いているかもしれません。他の職種だとなかなかこうはいかないですよね。
いつでも始められる
プログラミングを始めるのに必要なものはパソコンだけ! やってみたいと思ったその瞬間から、老若男女を問わず始められます。最近では、子供向けの「Scratch(スクラッチ)」というプログラミング言語も出ていました。
また、プログラミングに必要なツールも、高機能で無料のものが提供されているので、勉強できる環境が整ってきているんです。
プログラミングが勉強できるWebサイト4選
昔は本を買って勉強するか、大学や専門学校などで学ぶという方法しかなかったそう。しかしいまでは多くのWebサービスがあり、質の高い動画講義を受けれたり、掲示板などで質問できたりするので、独学でも十分に勉強できるんです。あとはやる気次第!
こちらでは、特にわかりやすくて質の高いWebサービス4選をご紹介します。
1. ドットインストール
プログラミング言語の概要からWebサービスのつくり方など幅広い知識を網羅している動画学習サイト。1コマ3分間の動画なので、勉強がしやすいんです。いまでは、新しい技術やフレームワークの基礎をサクッと知りたいときには重宝してます。
全ての動画をみるには800円のプレミアム会員になる必要があるのですが、十分その価値があります!
2. paiza learning
こちらは動画でプログラミングが学べて、かつ転職活動もできるサイト。動画学習の画面の横にエディターエリアがあるので、動画を見ながらコードを書いて、簡単に実行結果を試せます。
また、paiza開発日誌というブログでは、プログラミングやITのトレンドなど情報がぎっしりと詰まった記事が読めるので、こちらもぜひ読んでみてください。
paiza開発日誌:http://paiza.hatenablog.com/
3. CODEPREP
こちらは、動画ではなくWeb上のエディターにコードを書きながら、ステップ・バイ・ステップで学習ができるサイト。プログラミングの勉強は習うより慣れろの部分も多いため、実際に自分で手を動かしながら学習できるのはとてもいい方法だと思います。
機能のあるサービスを作る実習形式の課題も多いため、for文やif文はわかったけど結局なにも作れない……という方には特におすすめです。
4. LIGブログ
手前味噌で恐縮ですが、いまあなたが見ているサイト、LIGブログも役立ちます!
これから始まるこの連載だけでなく、LIGブログには何年も前からさまざまなエンジニアやデザイナー、ディレクターが業務の中で得た貴重な知識を惜しみなく提供しているので、Web業界の知識の宝庫になっています。僕も、検索したらLIGブログの記事がヒットすることが多いです。
困ったとき頼りになるWebサイト3選
プログラミングをしていると、どうしてもわからなくて詰まってしまうこともあると思います。そんなときは、エンジニア同士で情報交換をしたり、質問サイトに投稿したりして解決しましょう。
ここからは、頼りになるWebサイト3選をご紹介します。
1. Qiita
こちらは、エンジニア同士のナレッジを共有するサイト。「Kobito」という専用のテキストエディタを使って、ナレッジをアウトプットとして投稿できます。
エンジニアのコミュニティは、知識をみんなで共有していこうという雰囲気があるので、とても好きです。
2. teratail
こちらは、わからなかったことがあったときに質問すると回答をもらえるサイト。もちろん回答することもできます! 回答のくるスピードがとても早く、僕は質問して数十秒で回答をもらえたことがあります。
3. Stack Overflow
こちらも、質問と回答機能のあるサイトです。海外版ではこのサイトが一番有名なのではないでしょうか。情報量もそれだけ豊富にたまっています。
去年、日本語サイトも誕生したので、これからどんどん盛り上がってくると思います。
今後の連載の流れ
さて、それではこれからどんな連載が続くか、ちらっとご紹介します。
- HTML/CSS、JavaScriptの基礎
- エディターの選び方
- LAMP環境の構築
- サーバーサイドの選び方
- サーバーの運用について
- 掲示板を作ってみよう
- セキュリティ
- 公開作業
以上のような形で進めていく予定です。
開発環境について
この連載では、基本的にMacの環境を使って解説していきたいと思います。と言うのも、LIGのエンジニアはほぼ全員がMacを支給されているんです。
Windowsをお使いのみなさまには申し訳ないですが、適宜読み替えていただけると幸いです。
最後に
この連載を通して、エンジニアとしての一歩、もしくは趣味としてのプログラミングの一歩を踏み出していただけたら、とても嬉しいです。
僕は、エンジニアになるためのプログラミング勉強を本格的に始めたのが、33歳になってから。それまで専門的な教育を受けたこともなく、大学は文系でした。まだまだエンジニアとしては未熟で勉強の毎日ですが、それでもこうしてエンジニアとして働けています。やる気次第でプログラミングは絶対にできるようになります。
それでは、次回の「HTML/CSS、JavaScriptの基礎」に、乞うご期待です!
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