(not provided)が急増した原因と理由
では、いったいなぜオーガニック検索のキーワードで(not provided)と表示されてしまうのでしょうか。
- (not provided)とは
- 検索キーワードが不明の場合に表示される。
ユーザーがGoogleでSSL検索したことでリファラーが変わってしまい、そのリファラーにキーワード情報が含まれていない為に、キーワード情報が提供されていないと判断されてしまう。
(not provided)が急激に増加し始めたのは2013年9月頃です。
以前は「Googleのサービスにログインしているユーザーの検索などの一部」が対象となっていましたが、2013年9月からは全ての検索にSSL通信が使用されることで、キーワード情報が含まれないと判断され(not provided)が急増してしまいました。
- SSL通信とは
- SSL検索はGoogleで検索を行う際にSSL通信で暗号化して検索を行う方法。
SSL検索は第三者に検索内容・検索結果を傍受されることを防ぎ、プライバシーが守られた検索ができる。
現在、Googleで検索するとデフォルトでSSL検索が適用されるようになっています。
「http://」で始まるURLを使用しGoogleにアクセスしようとしても「https://」で始まるSSLのページヘリダイレクトされてしまいます。
一方、現状Yahoo! は「https」に対応していない為、キーワード情報が取得できる状況です。
(not provided)以外のキーワードはYahoo!等からの検索キーワード情報だと考えられます。
ちなみに、(not provided)をカウントしている「Not Provided Count」というサイトでは、(not provided)がどれくらい増加したかを確認することができます。
LIGブログの検索キーワードも66%が(not provided)と表示されてしまいます。
(not provided)が急増した原因は、公式では「検索ユーザーのプライバシーの保護」といわれています。
とはいえ、Web制作関係者としては、この中身が見えないと仕事になりません。そこで、対策として有効な方法を3つご紹介します。
(not provided)対策
(not provided)対策としてできることは、大きく分けて以下の3つです。
それぞれ説明させていただきます。
1. Google Adwordsの検索語句一覧機能を使用する
Google Adwords(以下、Adwords)を利用している方は管理画面から検索語句データを取得することが可能です。
Adwordsにログインし、「キーワード」というタブをクリックします。
その後グラフの下にある「詳細」の「選択」又は「すべて」をクリックするとユーザーが実際に検索したキーワードの一覧が表示されます。
2. ウェブマスターツールを利用する
Analyticsとウェブマスターツールをリンクさせることで「集客」>「検索エンジン最適化」>「検索クエリ」から検索クエリ情報を取得することができます。
ウェブマスターツールで検索クエリを確認する場合は、「検索トラフィック」>「検索クエリ」から確認することができます。
ウェブマスターツールで取得できる期間は最大で90日間ですので、こまめにデータを保存することをお勧めします。
Analyticsとウェブマスターツールの連携方法については以下の記事をご覧ください。