こんにちは、メディア事業部のしんたくです。
僕は週に1回、LIGとは別でカフェを営業しています。Webという仕事柄、PCと向き合う時間が長いですが、リアルに人と繋がる機会も大切にしたいという思いから、店舗を変えながらも2年前から続けています。
最近は「パラレルキャリア」という考え方が浸透し、副業OKの会社も増えているようですし、「本業以外で何かやってみたい…!」と考えている方も多いのではないでしょうか?
今回は、僕が週1でカフェ営業という副業を実際にしてみて、得たこと・気づいたことをまとめてみたいと思います。
パラレルキャリアで僕が得たもの
1. 出会う人の数がぐっと増えた
とにかくまず思うのは、会える人の数が圧倒的に増えたということ。
僕の場合、おひとりさまのお客さんも多くいらっしゃるお店のため、会話をする機会がたくさんあります。地元の方・近所の方もたくさん遊びに来てくれたて、今までの仲間たちとは全然違う世代・ジャンルの人たちとも知り合うようになりました。
また就職して以来、学生時代の友人と会う機会が減ってしまいがちだったのですが、「お店に来てもらう」という形で会う機会も増えました。友人がさらに友人を連れてきてくれることもあり、繋がりの輪がどんどん広がっています。
2. インプットの幅が広がった
今までの自分が関わることのなかったジャンル・年代の方とも話をする機会が増え、自分にとって新鮮な情報をたくさん得られるようになりました。Web業界へ転職するキッカケの1つに、さまざまな方の仕事の話を聞いて「こんなにいろんな仕事があるんだなー」と驚いたことがあります。
職業・趣味・年代・価値観を問わずいろんな方の話を聞けるようになり、本当にインプットの幅が広がったなと感じています。
3. 業務効率が上がった
何か新しいことを始めるためには、そのための時間を確保する必要があります。
カフェの場合、準備・片付けはもちろん、必要な材料の買い出しをしたり、メニュー・価格を考えたりするなど、営業時間以外にも意外と時間を取られるもの。
その時間を何とか確保するためにも、本業に対する集中力が増して(そして取り組み方も変わり)、結果的に業務効率が上がったなと感じています。
4. コスト意識が高くなった
会社にいると、経費を使うときにどうしても「会社のお金だから…」という意識が働きませんか?(僕だけ?)
ただし個人で副業をする場合には、そのコストはそっくりそのまま自分に返ってくるわけです。いや、もちろん会社の経費を使う際も全力で気を遣うわけですが、帳簿を自分でつけるようになればさらに気にかける度合いは増すはずです。
またカフェの場合、メニューを作るときには必ず原価や工数などのコストを計算し、価格を決めていきます。売れそうな価格帯にも限度がある中で、いかにコスパを上げるかという視点を日頃から持つようになりました。
他のお店に行った際にもこの観点から観察する機会が増え、「コスト」と「パフォーマンス」に対する意識が高くなったと感じています。
5. お客さんを呼ぶために試行錯誤する経験
これももちろん、働く全ての人たちが毎日おこなっていることかと思います。けれど僕の場合、「Web」と「カフェ」という全く違うジャンルで試行錯誤する経験は、双方にとって良い刺激になるな、と感じています。
お客さんが入りやすい入口を作ること1つをとっても、店内は見えた方が良いか? どんな見え方が良いのか? メニューは店前に置いておくべきか? など、あれこれ考えABテストするわけです。これも貴重なグロースハック経験ですよね。
やるなら、マジで覚悟しておくこと
お店に来てくれるお客さんや周りの友人から、よく「いいなー私もやりたいなー」と言われます。ただし、パラレルなキャリアを描く際には、大変なこと・注意しなければならない点もたくさんあるということを合わせて伝えておきたいと思います。
6. 体力的には、正直しんどい
僕がやっているお店は夜カフェということもあり、基本的に夜0時までの営業です。そこから片付けの作業を始めると、お店を出るのは余裕で1時を過ぎます。それから帰宅してお風呂に入ってから寝るとなると、深夜2時半近くになっていることも。もちろん、次の日は朝から仕事。
やり方に大きくよるところではありますが、基本的に仕事を複数持つということは、それ相応に負荷も増します。趣味ではなく仕事としてやる場合には、この点は覚悟するようにしましょう。
7. プロ意識を持つこと
副業とはいえ多くの人を巻き込む形になりますので、きちんとプロ意識を持ちましょう。
カフェの場合、お客さんからお金をいただくことになります。衛生面には十分に気をつけること、中途半端なメニューは提供しないこと、お客さんにとって居心地の良い空間を作ること、などなど。
それを本業にする人たちと同じ土俵でやっていることを忘れてはいけません。
またカフェをやりたい人へのアドバイスですが、ただの趣味でやるのでなければ「きちんと収益を上げること」もよく考えましょう。本業で収入があるからと利益度外視で安くしたり無料で提供したりしていると、周りのお店にも迷惑をかけることになります。
やるならば、カフェを生業としている方から「ただの趣味なら家でやれ」と言われないレベルで営業する「プロ意識」をきちんと持つことが大切です。
さいごに
会社で働きながらカフェをやることはとても大変ではありますが、一方で得られるものもたくさんあります。僕はWebの仕事でもっとレベルアップしていくためにも、これからもカフェの営業を続けていきたいと考えています。
パラレルキャリアという新しい働き方、興味のある方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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