ベトナムに行って学んだ現地での組織づくり、IT事情、流行のWebサービスなど。

たか


ベトナムに行って学んだ現地での組織づくり、IT事情、流行のWebサービスなど。

こんにちは、LIGの岩上です。主食にしたいくらいフォーが好きです。
今回、弟がベトナムの独立系人材紹介企業としては最大手のアイコニック社で修行している縁もあり、アイコニック社の社員旅行にお邪魔しつつベトナム視察をしたので、その報告をさせていただきます。

ベトナムの特徴

まずはベトナムの特徴について簡単に説明をさせていただきます。

国民の平均年齢はなんと27歳

日本の平均年齢が45歳であるのに対し、ベトナムは戦争の影響もあって日本より18歳も若い27歳が平均年齢です。ざっと見渡しても若い人たちが多かったです。
GDP自体はここ数年停滞気味ではありますが、労働力は買い手市場で非常に活気があります。ちなみベトナム人の給与レンジでいうと大学卒で20,000円〜500,000円と、めちゃめちゃ格差があります。自社の人事評価や組織設計を日々考えていることもあり、ベトナムでは組織づくりが大変そうだな…と感じました。

2018年には地下鉄が初めて開通予定など、ライフスタイルも含めて大きな転換期を迎えようとしているベトナム。
たとえば、主な交通手段がバイクだとメイクが限られるということもあり、女性はなかなかオシャレができません。現状、車の普及率は2%以下とも言われています。つまりバイクから車や電車へ交通手段が変わることは、若い世代のニーズが変化することでもあり、ライフスタイルに関わる消費欲求が高まりつつあるのが現状のようです。

正式名称はベトナム社会主義共和国

ベトナムは社会主義ですが、そこまで強く感じることはありませんでした。(賄賂が横行しているのは、他のアジア諸国でも一緒だと思うので…)
外資系企業もバンバン進出しており、街には日本食や中華料理、欧米のレストランも多数あります。ただ、戦争時、通貨が「ピアストル」から「ドン」へと一夜にして変更されたこともあり、通貨事情は安定していないという見方もあります。
通貨への不安からか、国民もなかなか銀行へお金を預けないそうです。クレジットカードの普及率が低いのですが、それも理由の1つかもしれません。

アジアでも指折りの親日国

ベトナムで一番大きな都市であるホーチミン市には約10,000人の日本人がいると言われていますが、いたるところに焼肉屋、寿司屋があり、人口比率よりも日本食レストランや日本文化を見かける割合が高いように思います。

人種的にも日本人気質に近いところがあるようで、アジアの国々で考えた場合、チームビルディングはベトナムが一番やりやすい、と今回ベトナムでお会いした諸先輩方は話しておりました。

ベトナムのIT事情

ベトナムのITに関するインフラとリテラシーは、以下のような状況でした。

インフラ面

Wi-Fiは遅いながらも普及率は高く、パスワードなしのWi-Fiが至るところで飛んでいます。前述したようにクレジットカードの普及率は低いですが、スマートフォン文化は浸透しており、若い人たちはスマートフォン片手に談笑しているのが一般的です。ただ、現地のサーバ会社に国の検閲が入るなど、社会主義的な要素はちょいちょいあるみたいです。

ITリテラシー

平均年齢が27歳ということもあり、ITリテラシーは概して高い印象です。まだまだネットサービス自体が根付いておらず、紙文化だったりテレビの影響力が強かったりしますが、ポテンシャルとしては非常に高いと感じました。

ベトナムのWebサービス

続いて、ベトナムで今人気のWebサービスを紹介していきたいと思います。

Facebook

facebook

まず、なんといってもFacebook。普及率は約30%(日本は約17%)で、そこら中でFacebookが利用されています。コミュニケーション好きな国民性もあいまって、コミュニケーションツールとしては圧倒的なプラットフォームみたいです。

Vietnam Works

vietnamworks

人材は買い手市場のようで、月100$の求人に100人位は応募がくるとか。先日、エン・ジャパンさんが買収したこちらは求人サイトの最大手で、スカウト対象者が250万人近く集まっているベトナムで一番の求人サイトです。

Foody

Foody

レストランの口コミサイトで、日本でいう「食べログ」です。つくりもしっかりしており、かなり活用されているそうです。

Vatgia

Vatgia

Amazonはまだベトナムには進出しておらず、国内で一番大きなECサイトがVatgiaになります。日本でいう「楽天」で、商品数も充実しています。

Zing(Zalo)

Zalo

デジタルサイネージは日本より発展しており、エレベーターなどでよくZaloのプロモーション動画をみかけました。日本でいうLINEです。
ちなみに、LINEもベトナムに進出しており、人気は高いそうです。

ベトナムで活躍している日本の先輩方の企業紹介

今回の出張でも、ベトナムで活躍されている日本の先輩方にいろいろお話を聞かせていただきました。以下に先輩方の企業について紹介させていただきます。

ICONIC co., ltd

iconic

日系の人材紹介では最大手のアイコニック社。社長の安倉さんが単身で7年前にベトナムに渡り、設立した企業です。今回、縁あって社員旅行にご一緒させていただきました。
もちろん社員構成としては現地のベトナム人が比率として圧倒的に多いのですが、社内のチームワークや組織設計が上手で勉強になりました。

印象的だったのは、ミッションやビジョンを英語で説明して、ベトナム人でもハラオチするように伝えきることが大事というお話でした。日本国内でもミッションやビジョンを全社的に共有することはなかなか難しく、僕個人もいろいろといつも考えているのですが、言語を言い換え、多国籍なメンバーに共有していくのはさらに難易度が高いのだろうなと思いました。

EVOLABLE ASIA Co., Ltd

evolableasia

2010年9月に設立され、2年強で400人体制へと急成長しています。優秀なエンジニアをチーム単位でアサインさせるオフシェア開発がメインです。
特徴的なのは、人材教育や採用、財務法務などのバックオフィス業務を全てサポートできる体制を整えていること。日系企業がオフシェア開発の拠点をゼロからつくることは、文化の違いや商習慣の違いで非常に大変で、継続させようとなると本来の開発コスト以外に対応しないといけない問題が多発します。オフシェア進出のハードルを下げる意味でもラボ型というのはニーズにマッチしているなと感じました。

ベトナム人の技術力は年々上がってきており、日本国内でのエンジニア不足もあいまって、まだまだ成長する可能性を感じました。ソル社長の「日本では“開発したいけどリソース不足により開発できない”という機会損失を解消することで、市場が盛り上がったらいい。ベトナム市場としては、日本の先進的なサービスを開発する経験を現地のエンジニアに提供することで、ベトナム全体の技術者のレベルが上がることの手助けがしたい。」というお話が印象的でした。

Pizza 4P’s

pizza 4ps

先ほど紹介したベトナム版の食べログである「Foodys」で、No1レストランに選ばれたピザ屋さんです。益子社長と奥さんはお二人とも元サイバーエージェントという異色のキャリア。
店内は現地のベトナム人も多く、価格帯的には現地の貨幣価値でいけば結構な金額となっていますが、予約困難な超人気店。
益子さんのブログは国内にいるときからちょくちょく拝見しており、今回久しぶりに再会できてとても感慨深かったです。もちろんピザは絶品です。

  • 益子さんのブログ「毎度おおきにホーチミン。」

まとめ

アジアには学生時代から興味を持っており、今でもアジアの国々はとても魅力的だと感じています。今回も沢山の刺激をベトナムの雰囲気や諸先輩方からいただきました。
国が違えば商習慣や文化が違います。当たり前ですが、国内のベンチャー企業よりも立ちはだかる壁は大きいのだと思います。
ただ、諸先輩方のお話をお伺いするかぎり、組織づくりや自社にしかできない競争優位などは同じ課題を考えられていて、個人的には大きな刺激と勇気をいただきました。

今回ご一緒させていただいた皆さま、本当にありがとうございました。それでは、また。

たか
この記事を書いた人
たか

Founder and LIG Int'l CEO

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