ギルド開発
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2015.08.25
LIG PR
#7
働き方インタビュー(経営者編)

「広告なんだけど面白いからいいかと思えるような仕組みを」オウンドメディア運営の総合支援 | サムライト

小田直美
(編集部注*2015年3月31日に公開されたインタビュー記事を再編集したものです。)

Webにおける価値判断がSEOからコンテンツへと移行したWebの世界で、オウンドメディアの総合ポータルサイト『somewrite.jp』を運営するサムライト株式会社。オリジナル記事の制作代行を強みにコンテンツマーケティングの第一線を走ってきたサムライトで代表取締役を務める柴田泰成氏は、実は複数の会社を立ち上げるファウンダー、そしてベンチャー投資のキャピタリストでもあり、パラレルキャリアを実践している第一人者です。

2014年10月にはユーザが好むコンテンツをリアルタイムに学習して関連記事や広告を表示する『somewrite ad』というネイティブ広告ネットワークの展開を開始し、コンテンツの力により従来の広告からの脱却を進める柴田氏。今回は、起業と投資を同時に志した経緯と、時代の転換期を迎えたインターネットの広告紹介でオンリーワンを目指す理由について伺いました。

021 人物紹介:柴田 泰成氏
楽天に新卒入社後、複数の新規事業を担当し、楽天社内の新規事業コンテストで優勝を経験。リクルートでの新規事業立ち上げの後、「Incubate Camp 5th」での優勝を機に3億円規模のベンチャー投資ファンド「ソラシード・スタートアップス」を設立。2013年サムライト株式会社を創業し、代表取締役に就任。

5つ新規事業の立ち上げをやりました。うまくいった新規事業は、ほぼないですね

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学生のときから30歳で起業家になると決めていた柴田氏は、お風呂に入っているときでさえ、1日1個は新しいビジネスのアイデアを考えるのが習慣だったそうです。その憧れを実現できたのは、楽天やリクルートといった大企業での“修行”があったからだそうです。

柴田:30歳になったら起業するぞと心に決めて、それまでは大企業でひたすら修行をしていました。大学時代に学生団体でベンチャーに興味がある人を集める活動をしていたときに、お話をお聞きした起業家の多くが「20代は修行だ」と仰っていたんですよ。純粋だったんです(笑)
楽天に入社してからは、5つ新規事業の立ち上げをやりました。でもうまくいった新規事業は、ほぼないですね。その後、エンジニアと一緒に何かものを作ったりとか、そういう現場の経験をもっと積みたいなと思って、リクルートで『TABROOM』という新規事業の立ち上げに携わりました。

ビジネスアイデアを事業計画に練り上げるような「上流の能力だけが高くなっていた」という柴田氏。コンテンツマーケティングに最初に着目したのも、当時の広告戦略がコンテンツ重視の方針へと転換されたことがきっかけでした。

柴田:2006年からずっとWebマーケティングに携わってきたので、常に変化をウォッチしていました。リクルート内でも、これまでの“被リンクを買う”というSEOに代わる、新しい手段を模索していた段階でした。Googleがコンテンツを重視すると言っている流れで、そこを突き詰めていくにはどういう形がいいのだろうと。
次にデバイスの変化、つまりソーシャルメディアとスマートフォンの流れが急激に来たので、情報をユーザ寄りに編集して提供していくのが新しい流れになるのではないか、と。そのときにもう僕の中では、今のサムライトの事業モデルなんですけど、アドネットワークとコンテンツマーケティングを組み合わせるというのが閃いたんです。

SEOからコンテンツ重視型の広告戦略へ、コンテンツの消費がWebからSNSとスマートフォンへ。時代の移り変わりを目の当りにした柴田氏。起業の目標にしていた30歳を迎え、広告配信事業に取り組む決意をします。

柴田:TABROOMのリリースが決まっていた4月に誕生日が来るので、29歳11か月目ぐらいからちょっとそわそわしていたんです。やばい、30歳が来ちゃう。リリースしたら(リクルートを)辞めようと。
そんなとき、ある投資家から声が掛かり、『Incubate Camp』という起業支援プログラムのコンテストがあるから出ないかと誘われて。コンテストの1週間前に辞表を出しちゃったんです。「僕はこのコンテストで優勝して、その賞金で起業するからもう辞めます」と言って(笑)

起業しても三木谷さんには勝てそうにない、けど連続起業家としては第一人者になれると思った

リクルートを辞め、本格的に起業準備へと入った柴田氏。しかし、このコンテストをきっかけに、起業家ではなく個人投資家として新たなステージを歩み始めることになります。

柴田:そのコンテストでは有言実行で、過去最高得点で優勝しました。そのときに「起業するよりも投資家にならないか」と勧められたんです。10年間、起業家になるために修行してきたのに、いきなり投資家とかよく分からないと正直思ったんですけど。でも、よく考えてみたらピーター・ティール(アメリカの起業家・投資家)のようなシリコンバレーの人たちは、自分が起業家とか投資家とか関係なく事業を興してるんですよね。
今から頑張って会社を立ち上げても、三木谷さん(現:楽天株式会社の代表取締役会長兼社長)に勝るような起業家にはなれそうにない。だけど、自分でいろいろな会社をたくさん立ち上げていくスタイルは、まだ誰もやっていない新しい働き方だ。これなら第一人者になれるかもと思って、個人投資家の道に進むことにしました。

こうして柴田氏は、投資家として、シード期の事業立ち上げ、共同創業に特化した独立系ベンチャーキャピタル『ソラシード・スタートアップス』を立ち上げました。

柴田:僕は自分を、ベンチャーに投資するキャピタリストであり、会社をたくさん立ち上げるファウンダーでもある、投資家と起業家の2つの仕事をする人だと思っています。投資家としては3.1億ほどの投資規模をもっていて。起業家としては他にもチャレンジしたい事業がたくさんあるのですが、まずは自分で立ち上げた会社1号の、サムライトを成功させないとお話にならないので、今はサムライトの経営にコミットしているという感じですね。
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