こんにちは、齊藤ジョニーです。
やる気が消滅してしまった顔で失礼します。
今日は国内大手インターネット関連企業のDMM.comさんのオフィスに来ております。というのも、同社が提供するオンライン展示会サービス「META BOOTH」のインタビューのご依頼があったからです。
- 「META BOOTH」とは
「オンライン展示会のやりたいがなんでもやれる」をコンセプトに、3D空間2D空間、VR、ARなどさまざまな技術を駆使して、オリジナリティ溢れるオンライン展示会、またリアル×オンラインを融合したハイブリッド型展示会を開催できるサービス。
2020年にサービスを開始してから、 DMMオンライン展示会などで多数の実績を持ち、 出展企業は累計12,000社を突破している注目サービスなのだそう。
ただ、このご相談があったとき思ったんですよ。
もう、リアル展示会だけでいいのでは……????
だってもう今ってどんどん世の中がコロナ前に戻ろうとしてますよね。多くの企業でリモートワークから出社に切り替わったり、大きな屋内イベントも開催されたりして、元に戻りつつある気がするんです。
感染症対策の体制が整ってリアル展示会もしやすくなっている今、やっぱりリアルで人と会うほうがいいな、って思う人がほとんどじゃないかなってね。
今回インタビューに答えてくださるのは、オンラインイベント事業部 副事業部長の新部さん。
リアルな展示会だけで良いと思っている今、インタビューのやる気も消滅しているので「オンライン展示会、もう終了ですよ」と伝えてさっさと帰りましょう。
良い人そうなオーラがすごいので、ちょっと心苦しいですけどね。
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新部 昌也 さん 合同会社DMM.com イノベーション本部 オンラインイベント事業部 副事業部長 兼 株式会社アイデアクラウド 代表取締役 CEO。群馬県出身でスノーボードが好き |
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ちなみに、これがDMMのオフィス。
見てください、このオシャレな廊下。デザイン・設計はアート集団「チームラボ」が手がけたらしいんです。デートスポットかと思っちゃいますね。
「ここにある観葉植物は造花ではなく、全て本物(リアル)の植物なんですよ!」と話す新部さん。
はい、やはりリアルがいいですよね。何事も。
オンライン展示会ってもう終了ですよね?
ジョニー
いやほんと、この度はお気の毒というか……。残念ですね。
新部
……? なにがでしょうか?
ジョニー
だってねえ……もう終わりでしょ? 近々、サービスをクローズするんですよね?
新部
しませんよ!! 「META BOOTH」は始まったばかりですから。
ジョニー
だって、コロナが収まったらもうオンライン展示会って必要ないですよね?
新部
いえいえ、今後もオンライン展示会の需要はなくなりませんよ。
ジョニー
本当かなあ。なんでですか?
新部
オンライン展示会への抵抗がなくなって、新たな選択肢のひとつとして定着してきたんですよ。おっしゃる通り、リアルでの展示会ができるようになった今でも「オンラインでやりたい」という問い合わせは絶えないですし、需要がなくなることはないかなと。
ジョニー
でも結局、オンラインはリアルに勝てないですよね? リアルならこうやって圧をかけやすいけど、オンラインだといまいち迫力が出ないっていうか……。
新部
たしかに、日本では習慣的にリアルが重要視されやすいですよね。実際にそのまま購入に至りやすいのはリアルでの商談ですし、オンラインだけでクロージングはしにくいので、そこはデメリットかもしれません。
ジョニー
ほら! ていうか、逆にメリットあるんですか? なんでもかんでもオンラインにして、時流に乗ってる風にしたいだけなんじゃないですか?
オンライン展示会のメリットってなに?
新部
メリットは大きく分けて3つあります。 1つは移動する必要なくどこからでもアクセスできること、2つめは来場者のリード情報をリアルタイムで取得できること、3つめはメタバースを取り入れることで話題になりやすく、集客に繋がりやすい点です。
ジョニー
なるほど? 続けてください。
新部
例えば「META BOOTH」では、取得するリード情報はカスタマイズ可能です。会社名や肩書きといった基本情報はもちろん、入場前にアンケートを実施することで「興味のある分野」や「どういう目的で参加したのか」というデータも取ることができます。誰がどのブースを見て、どの商品の詳細を見たのかまでログを残すことができますよ。
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▲来場者の事細かな行動をタイムリーにしっかり残すことができる
ジョニー
まあたしかに、リアルでは会話を覚えていられないこともあるけど、名刺交換ができるし。
新部
大量に名刺交換をしたあとって、管理が大変じゃないですか? 実際どれくらいの熱量があるのかも分からないですし。その点、オンラインなら興味関心が分かりやすいので、熱量が高い人からアプローチしていって、後日クロージングさせることができるんです。
ジョニー
でも対面ならその場で強めにアプローチできますよね。わざわざオンラインを挟むのは二度手間じゃないですか!?
新部
リアル展示会だとコストがかかる割りに、物理的に持っていける商品に限りがあるので、実は来場者が実際に得られる情報はネットと変わらなかったりするんですよね。
ジョニー
……たしかに言われてみれば。
新部
あと、一つの名刺を得るコストはオンラインの方が低いのもありますね。でも、先ほどお話しした通り、クロージングはまだまだリアル展示会のほうが強いので、近年ではオンライン展示会もリアル展示会も実施する「ハイブリッド型」の需要が高まっています。
ジョニー
オンラインとリアルの良いとこ取りをするってわけか……。
META BOOTHで「やりたいがなんでもやれる」って嘘でしょ?
ジョニー
オンライン展示会にもメリットがあることは分かったんですけど、ぶっちゃけどこのサービスも変わらなくないですか? オンラインでブースが見られるだけでしょ?
新部
従来のオンライン展示会ではたしかにバリエーションが少なく、見せ方が限られていましたね。でも、「META BOOTH」の強みのひとつはブースの多彩なバリエーションなんです。
アバターが展示会を歩いているような「3Dウォークスルー会場」や、イラストをベースにしてオシャレに見せる「2Dイラスト会場」など、フォーマットを豊富に用意しています。
複数の企業が集まる合同の展示会だけじゃなく、一社で開催するショールームとしてご利用いただくこともできますよ。
新部
こちらが「3Dウォークスルー会場」のデモ画面です。
ジョニー
本当に3Dだ! 直感的にヌルヌル動くんですね。見てまわるの楽しいかも……。
新部
お客さんによってニーズが異なるので、展示会の目的に応じてフォーマットを選んでいただいて、そこからカスタマイズができるようになっています。お客さまの要望に応じて追加開発もするので「オンライン展示会のやりたいがなんでもやれる」をキャッチコピーとして掲げているんです。
ジョニー
いや、「やりたいがなんでもやれる」って言っても、ぶっちゃけ限界があるでしょ。実際「これは無理です」って断ったケースもあるんじゃないですか?
新部
以前、3Dでの展示会を希望された方で「アバターが少ないのは寂しいから、賑やかしでロボット的なAIアバターを歩かせることはできないか」とご相談いただいたことがあります。技術的には可能なのですが、費用をかけてその演出は必要なのかというと……あまり意味がないんじゃないかとお伝えしました。
ジョニー
怪しい。本当は実装が難しいから断ったんじゃ?
新部
違います!! 開発できることならなんでもやりますよ、法に触れること以外は(笑)。
ジョニー
法に触れること以外は……ねえ。そういうこと言う奴ほど、マジで何もできないんすよね。
新部
僕の場合は本気ですよ。本気で、なんでもやります。
ジョニー
(この人、目がマジだわ……)
新部
「META BOOTH」は管理画面でリード情報の一覧が見られることも強みですね。通常、3DブースだとWebページじゃないからログが取りにくいんです。でも「META BOOTH」なら「どのブースを見て、どの資料を見たか」などのログを取得できます。他社は取れない場合もあるので、そこは魅力かなと。
ジョニー
でも、リード情報がバーっと一覧で並んでても、どう活用すればいいのか分からなくないですか?
新部
「META BOOTH」では来場者の行動をポイント化することができます。動画を見ました、資料を3つ見ました、となると「お、この人は熱量が高いな!」と分かりますよね。ポイントが多い人が一覧化できるので、効率的にアプローチできますよ。
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▲来場者の行動をポイント化することでアプローチの優先順位が一目でわかる
ジョニー
でもなあ、オンライン上では来場者に直接アプローチできないわけでしょ?
新部
これも全然できますね。 ブースの訪問者に対して出展者がリアルタイムでチャットを送ったり、「商談をしませんか?」というオファーをかけたりできます。URLをクリックするだけでオンライン通話を開始することもできるんです。
オンライン展示会で足りない部分は、コミュニケーションだと思っているので、そこを充実させる機能を開発中です。今はセミナー中にアバターが相槌を打てるような機能を考えています。オンラインだと相手の反応が見えなくて孤立感を覚えるときがあるので。
ジョニー
たしかにオンライン商談で相手がミュートにしてると、常にスベってる感じがします。
ジョニー
まあでも結局……お高いんでしょ? そこなのよ、問題は。それ聞いたら帰るから。
新部
最低300万円からご相談をさせていただいています。どのフォーマットを選ぶか、どんな機能を付けるかによって金額は変動します。
ジョニー
300万円かあ〜。安いのか高いのかよく分からん。
新部
安売りをしたくないのと、機能性を考えるとこのぐらいの金額になりますね。対面の展示会でも最低300万円、規模が大きいものなら1000万円ぐらいかかりますし、オンラインの方がリード情報が取れると考えると、コスト的に高すぎはしないかなと。
ジョニー
リード情報にかけるコストをどう捉えるか……。
新部
そうですね。あとはDMMは事業が幅広いので、イベントの企画作りからお手伝いができますし、キャスティングや集客について協力することもできます。集客に関しては、もともとDMMでは「META BOOTH」とは別でオンライン展示会サービスをやっていた実績もあるので、既に「META BOOTH」を利用したことがある多くの企業様と繋がりがありますので、そこも大きな強みですね。
META BOOTHで成果につながった事例はあるの?
ジョニー
で、実際に成功した事例はあるんですか?
新部
事例としてよくお話しているのは、電設業界最大の展示会「バーチャルジャンボびっくり見本市2022」です。こちらは主催企業さんたっての希望で、RPG風の世界観を作りました。
ジョニー
たしかにめっちゃRPG風(笑)。これは面白そう(笑)。
新部
はい、来場者のメインが40〜50代の男性だったので、世代的にもとても刺さりしました(笑)。村の中に「武器庫」のような場所を作って、そこで出展企業の商品を擬似的に購入できるようにしました。ちゃんと各ブースもゲーム風のデザインにしているんですよ。電設資材・住宅設備・情報設備・工具の総合見本市として、専門メーカー約200社が出展しました。
ジョニー
ほう、実際に成果には繋がったんですか?
新部
この展示会はオンライン会場のみで総売上が30億円を突破しています。
30億円!?
新部
そうです。ブースをいくつか回遊するとアイテムがもらえるようにして導線も工夫したりして。開発費はかかりましたが、30億円を売り上げたので先方は満足されてましたね。
ジョニー
30億円って……めっちゃ夢あるじゃないですか!!!
新部
そうなんです! 「META BOOTH」は今後、オンライン展示会ゆえの価値を見出して、ひとつの文化になればいいなと思っていて。例えば、リアルの展示会に行くことってもう文化じゃないですか。それ自体が仕事だし、展示会を開催する予算も年間の計画に入っていたりするし。
それと同じぐらい、オンライン展示会が当たり前になって、今の時点で来年のスケジュールが埋まっているような状態になるのが理想ですね。リアルの代わりではなく、オンラインとリアルを繋げるような仕組みをもっと体系化していって、シームレスになればより良いかなと。
ジョニー
なるほど、ビジネスチャンスの香りがしてきたな。
新部
今だと上司から「3Dとかメタバースが注目されているから何かやってよ」って言われて困っている担当者の方がたくさんいると思うんですよね。みんなメタバースでやる価値が分かってないから、何をすればいいのか迷っちゃうんです。
僕も絶対メタバースでやんなきゃいけないなんて思ってないんで、「何か困ってる人は気軽に相談してください! 一緒に伴走してやるんで!」って感じですね(笑)。
オンライン展示会のことはMETA BOOTHに相談しよう
オンライン展示会ってもう斜陽産業なのかと思っていたのですが、僕の勝手な思い込みでした。
むしろオンラインを活用してこそ、より効率的で打率の高いアプローチができるんですね。今後はオンラインもオフラインも活用したハイブリット展開がアツいのかもしれません。
- <「META BOOTH」のここがすごい>
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- 2Dから3Dまで豊富なフォーマット
- リアルタイムで多様なリード情報を取得
- 誰でも分かりやすいシンプルな管理画面
- キャスティングや集客も協力可能
- 企画から一緒に伴走してくれる
- <特に「META BOOTH」がおすすめの人>
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- 製造系、医療系などの展示会を主催する担当者
- オンラインで手軽に展示会を主催したい担当者
- デザインにこだわったオンライン展示会を主催したい担当者
- 来場者の正確なリード情報を取得したい担当者
- 企画から一緒に考えてもらいたい担当者
「META BOOTH」の「やりたいがなんでもやれる」もホラ吹いてるのかと思いましたが、今までの実績を見たら……これはガチですわ。ガチで何でもやろうとしてます、この人たち。
「オンライン展示会なんて対面の代替品でしょ?」と思っている人ほど認識が変わるので、まずはお問い合わせをしてみてほしいです! それでは