セブではたらく(インターン)
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2019.09.23
#7
ブランドづくりの話をしよう

ブランドづくりの話をしよう#6「誰も見たことのない景色を求め、美しさの物語を作る話」

ゆっち

長野の片隅からこんにちは! ゆっちです。

長野県は言わずと知れた風光明媚な田舎だと思っています。そんな土地で誰も見たことのない美しさを求めて活動する、ひとりの若者からブランディング力を学んでいこうと思います。

この動画、すごくないですか?

登山をしないと見られない絶景! 長野の素晴らしさを再認識してしまいますね。

 

今回は、信州のまだ見ぬ美しさを世界に発信する、fotoshinさんにお話をうかがってきました!

Videographer/Photographer
fotoshinさん

アイスランドの風景写真をきっかけに写真の世界に。2018年からYouTubeチャンネルやブログ、SNSで風景写真や動画を公開。海外の動画編集ソフトや撮影ツール会社からのオファーでイベント登壇などもおこなっている。

自然が好き、だから海外に

ゆっち:fotoshinさんのことはSNSから知ったのですが、以前から写真や動画で景色を発信していたのですか?

fotoshinさん:写真や動画は3年前くらいからですね。自然は昔から好きでカナダに行っていました。映像として残すようになったのは最近で、「Paul Zizka」という写真家さんから影響を受けたのがきっかけです。大自然に自分を取り入れる撮影スタイルなのですが、美しいだけじゃなくて人物が入ることでダイナミックさが強調されているんですよ。

ゆっち:けっこう最近の話なんですね! アイスランドにも行かれていた……とのことですが、撮影ですか?

fotoshinさん:アイスランドは旅行ですね。素晴らしいロケーションを形に残すためにカメラを買い、「この美しい景色をもっと多くの人に知ってもらいたい」と思ったのが、今のfotoshinはじまり……という感じでしょうか。

ゆっち:自然相手だと、悪天候の中登山をしたり、道なき道を行ったりすることも多そうですね。

fotoshinさん:そうですね。風景写真を撮るようになってから登山をはじめたのですが、山の天候を読むこともそうですが、機材を背負って登るので大変なこともありますよ。

▲この日も腰以上の高さのある笹薮をぐいぐい進んでいきました

fotoshinさん:でもそんな中で出会える景色って本当に感動なんです。美しい景色を見て届けることが重要ですが、その道中のストーリーも大切だったり。そういう裏側も伝わってくれたらいいなと思って、撮影・編集しています。

▲笹薮を抜けると視界がひらけ、絶景に出会える

写真から動画の世界へ

ゆっち:YouTubeでは動画のハウツーも公開されていますよね。それはオファーがあってですか?

fotoshinさん:インジケーターとしてチュートリアルやソフトの使い方を自己啓発してたのがはじまりです。その後、ソフト会社からオファーがあってイベントに出させていただくことになりました。

▲そのときのイベントの様子。たくさんの参加者を前に登壇しているfotoshinさん

ゆっち:すごいですね! ソフトだけでなく、写真展や写真講座のオファーがあったりと、キャリアとして順調そうですね。

fotoshinさん:まだまだですよ(笑)。YouTubeをはじめたばかりのときは30人程度しか登録者もいなくて、反応も本当に少なかったんです。インジケーターとして喋っている動画もあげていたのですが、喋ることをやめて撮影動画だけにしている期間もありました。自分が喋るのを撮るって、はじめた当初はやっぱり慣れないことも多くて。

ゆっち:たしかに。気恥ずかしさはありそうですね……。文章で伝えるのと、映像として伝えるのでは、情報量や視覚的な差もありそうですね。

fotoshinさん:そうですね。でもやっぱり発信することが好きなので、ペルソナを組み立てたり内容を考え直して、自分のスタイルを見つめ直してからトライすることにしました。その甲斐あって、徐々に数値が増えて、コメントをいただいて……実際に「声」を知る機会があると、視聴してくださる方と繋がっているんだな。と感じてとても嬉しいですね。

ゆっち:目に見えて結果がでるとモチベーションにもつながりますよね(インタビューの際にもツーリング中の方に声をかけられて、握手されていました)。

fotoshinさん:「自分が自分らしく生きていくためには」と考えたときに、人に言われたことではなくて自分が思っていることを一貫性を持って表現していくことが大切だと感じます。

YouTubeやSNSでは、自分を売っていくこと、自己表現からビジネスが生まれて……好きなことを大切に続けていく重要性を学びました。

ドラマチックが感動を、人を呼ぶ

ゆっち:今は「長野県」にフォーカスされていますが、今後撮りたいものはありますか?

fotoshinさん:そうですね。ご縁があって旅館や農園なども撮らせていただくこともあります。自然も好きなのですが、人も好きですね。

ゆっち:fotoshinさんはお人柄もやさしくて、それが映像にも出ている気がします。

fotoshinさん:あとは、なかなか見れない時間や場所は今後も撮っていきたいと思っています。

「光」を表現していきたいですね。早朝や夕方のマジックアワーとか。シネマチックにストーリー性を出していきたいです。海外からの反応も多くあるのですが、今は長野にいるからというのもあり、長野の美しさを地元の人の再発見につなげていきたいですね。

ゆっち:なるほど。長野にいても、なかなか見れない光景ですもんね。

fotoshinさん:「地元」とくくるとすれば、海外でもその土地が地元という人もいますし、それぞれの土地の専門チャンネルを持ちたいですね。

僕自身は、時間と気持ちの余裕が幸せだと思っていますから、そういうゆとりを感じてもらえるような動画を撮り続けたい。もちろん収益も大切だとは思いますけど(笑)。

▲レンズ等のアイテムも高価なものが多い中、20Kg近い機材を背負いながらの登山

自然と自身の共存。責任とのバランス

ゆっち:登山しながらの撮影だといろいろな制約もあったりしそうですね。これから動画や撮影をチャレンジしたいという人にアドバイスはありますか?

fotoshinさん:撮影するもの、場所はなんでもどこでもいいとは思いますよ。撮影のマナーや倫理観は大切にしてほしいとは思います。撮影するとついつい熱中したり、誰も撮っていない画を追いたくなりますが、常に責任感を持ち、客観的にいることですね。

その動画や写真を見た人が「この場所に行きたい」とか一緒に体験しているような感覚といいますか、自然と自分(自分たち)が共存しているような一体感を感じてもらうのが僕のテーマです。

あとは、変化をつけて自分が飽きない工夫をしていくことでしょうか。自分で撮って作って……と慢性化して飽きてきてしまうと、それを見た人にも伝わってしまうと思うので。

ゆっち:なるほど。YouTubeやInstagramなど、同じような動画が溢れかえっているような感じがしますが、競合しているのを感じますか?

fotoshinさん:同じようなことをしている方が少ないので、僕自身はあまり感じませんね。ブルーオーシャンなジャンルもまだまだあると思いますよ。そういうものがあると、自分らしさを表現できて心地いいです。

最初は機材もスマホでもいいと思っています。配信するより先にそのものや場所を好きになってもらいたい。物語の背景を大切にすることが「伝える」上で、目に見えない深みに繋がると感じます。

まとめ

撮影をはじめて3年。YouTubeなどの配信をはじめて1年弱という短い期間で仕事へとつなげていける熱意や、その表現手法を知ることができました。

映像の美しさだけではなく、その裏側に隠れた登山の大変さや情熱が、見る側も一緒に感動を覚える要素だと感じます。ものを作る上で背景を大切にすることは、たとえ見えないところでも大切ですね!

長野だけでなく世界を相手にした活動に、今後も目が離せなくなりそう。

以上、ゆっちでした!

 

\過去記事はこちら/▼第1回「長野のくらしをハイブランドにする話」

▼第2回「愛され続ける長野のお茶の話」▼第3回「りんごジャムから年商100億円規模へ。サンクゼールのブランド戦略」▼第4回「こだわりの商品とPRで、地元からも認められた話」▼第5回「都会で培った経験を、田舎の美しい景色の中で活かす話」