LIGデザイナー採用
LIGデザイナー採用
2018.11.12
#32
セブ島日記

アジア発・グローバルプログラミングブートキャンプへ 。「フランジアのIT留学」が狙う次のステージとは?

せいと

こんにちは。LIGセブ島支社のせいとです。

この記事を見てくださっている方は、日本のプログラミング教育と英語教育熱の高まりとともに、セブ島でも英語とプログラミングの両方を学べるIT留学・エンジニア留学という留学スタイルがあるのはご存知かと思います。

今回は、そうした教育ビジネスにおいて、かなり尖ったプランと学習を提供している、フランジアの西出さんに数カ月ぶりにお話を伺いました。

※前回の記事:

ごあいさつ

――西出さん、お久しぶりです。前にちゃんとお話ししたのって5月でしたよね?

西出:そうですね。最近の僕らの教育事業に関して記事にしていただいて、ありがたいなと思っていました。

――その後、夏休みシーズンにはフランジアさんの留学にすごくたくさんの生徒さんがいらっしゃっていて、弊社iiofficeでの「もくもく会」にも多くの参加者が集まっていましたよね。

西出:はい。今は「グローバルIT留学」と「Ruby on Rails留学」の2つのコース合わせて20名ほどの生徒さんが来てくれているんです。

フランジアが考える「留学の意義」とは?

フランジア本拠地・ハノイ在籍社員の写真。既に10ヶ国以上の国籍の社員が在籍する多国籍企業となっている▲フランジア本拠地・ハノイ在籍社員の写真。既に10ヶ国以上の国籍の社員が在籍する多国籍企業となっている

――そんななかで、この前お話しした際に、来年に向けてかなりいろいろ仕込みをされているとのことだったので、今回はそれについて伺っていければと思います。

西出:最近僕がよく考えているのが、「留学」という形式でサービスを提供することの本質的な価値ってなんだろう、ということなんですよね。

最近のセブ島留学事業者を見ていると、「留学」の価値を「英語学習」だけにとどめてしまっているな、と。僕は、「留学」の価値ってそういうものじゃないと思うんです。

「留学」という事業形態が持つ最大の価値は、「英語」ではなくて、「異文化体験」。しかも、会話だけではなく身体的に感じる「異文化体験」で、可能であれば長期的な滞在による「異文化適応」となるはずです。自分の持っていた固定観念を打ち壊して、新たな多様性へと開かれるキッカケを作る。そういうものが、本来「留学」が提供すべき価値ではないかと。

――実際僕も、セブに来てみて初めて感じたり、エンジニア・経営者として長く滞在して気づくことも増えますし、自分も変わってきていると感じることはあります。LIGフィリピンのメンバーを日本に連れて行ったときの反応を見ても、実際に現地を体験することによって伝わるものが多かったのは間違いないなと。

西出:特に今の日本という国は、「言語的ガラパゴス」と同時に「文化的ガラパゴス」という状況でもありますよね。そのような状況だからこそ、すでに20年も「課題先進国」と揶揄され、「失われた10年」が「失われた20年」となり、そして「失われた30年」になりつつある。今も、2020年の東京オリンピックぐらいにしか、可能性を見いだせない社会になっていると思うんです。

そういう日本という国から、本当に尖っていて社会を変えられるポテンシャルのある人間を輩出するためには、その文化的な蛸壺(タコツボ)から叩き出されるような、強烈な「異文化体験」を提供する必要がある。特に弊社のように「技術力も高められる」という留学形態においては、長期滞在によって「異文化適応力」も鍛えられる。それこそが「留学の価値」の本質なんじゃないかと考えているんです。

「フランジアのIT留学」が見据える「IT留学」の向こう

実際の授業風景。授業では現役のエンジニアが講師を務める▲実際の授業風景。授業では現役のエンジニアが講師を務める

――留学事業のなかで、「留学とは何か」という本質的な価値を突き詰めようとされているんですね。具体的にはどんなことを実現していこうと考えてるんですか?

西出:直近で考えている具体的な方向性としては、生徒の多国籍化ですね。ただ、以前考えていたようにアジアの非英語圏に向けて、という観点ではなく、アジアの先進国に向けた多国籍化の方が面白いのではないか? と最近は考えています。

というのも、そもそもフランジアは日本のトップ企業と仕事ができるのが当たり前のIT企業ですし、教育事業としても、実際に日本のトップIT企業の企画職の方や、大手SIerで数年以上SEで働いていたような人たちにも満足いただけるような実績を上げてきています。また、メイン講師はフィリピン人エンジニアなので、英語でのプログラミング講義をハイレベルな形で提供しているわけです。であれば、わざわざ英語が苦手な人にターゲティングする意味がないんですよね。

そうするとおのずと僕たちの競合はシンガポールや香港、オーストラリアに進出しているプログラミングブートキャンプになってくる。

実際彼らと同等のカリキュラムとメンタリングを提供できるのであれば、先進国からの学生に対しては、現状コストメリットや合宿形式による集中学習などのメリットを伝えられれば集客はできるのではないかな、と考えているんです。

それができれば、日本人の留学生はバリバリに英語で質問をして勉強しまくる先進国のライバルであるシンガポールとかの学生と切磋琢磨することになります。

同じ先進国の、本当に世界のトップを走れるシンガポールや香港の人間と肩を並べて英語すらままならない自分に劣等感を抱きながら、途上国の圧倒的に優秀な講師から教わる。強烈なグローバル社会での劣等感に顔面を殴られながら、這い上がれなかったら自分がグローバルに無価値な人間だと認めざるを得ない。自分を限界ギリギリまで追い込める環境を日本人に向けては提供していけると思うんです。

そういう形式が、フランジアだからこそ実現できるテックスクールではないのかな、と考えていますね。

計画しているアジアトップテックスクールへの布石

LIG PHの勉強会イベント「HTML CEBU」でフランジアの講師さんが登壇している様子▲LIG PHの勉強会イベント「HTML CEBU」でフランジアの講師さんが登壇している様子。

――実際に海外で事業を行っている開発会社だからこそできるプログラムですね。ただ、今後そういうアジアの英語圏先進国からの生徒さんを取りに行くとなると、いろいろ難しいこともあるんじゃないでしょうか? たとえば今だと語学学校と組む「英語留学」の側面もあるわけですけど、今後そういう学生さんを取るとなると、英語って要らなくなったりしませんか?

西出:おっしゃるとおりですね。ただ僕らとしては、本当に価値のある留学形式のテックスクールを実現するにあたっては、「英語の学習」はオプション商品になっていきます。そしてむしろ僕らのテックスクールの主戦場は、いかに世界のトッププログラミングブートキャンプに勝っていくか、になっていきます。

たとえばシンガポールだとGeneral Assembly、オーストラリアだとLe Wagonなど、グローバルに展開しているプログラミングブートキャンプがあり、それらと戦うことになります。なので、僕たちのテックスクールコンテンツは、グローバルレベル/アメリカ西海岸レベルのプログラミングブートキャンプに照準を合わせて設計していくことになります。

もちろん非英語圏・アジアの方にもコースはオープンにする予定なので、その場合には、既存の提携語学学校さんに協力を依頼して、英語学習をオプションで提供できるような仕組みを整えていきたいと考えています。

学習の最適化を実現するためのFramgia LOSという野望


――それは素晴らしいですね! でもライバルがグローバルレベルのプログラミングブートキャンプとなってくると、講師レベルやカリキュラムレベルなど、いろいろと詰めていくことが必要が出てきそうです。そのために特別な方法を考えていたりするんですか?

西出:そこに対しては、生徒さんの学習最適化システムとして Framgia Learning Optimization System(以下 Framgia LOS)の開発を開始しています。

多くの教育事業者は学習管理などで、オープンソースのMoodleを筆頭としたLMS(Learning Management System)などを導入したりしていると思います。そのLMSに、さらに学習の自動最適化を行うAI的な機能を組み込んだもの=Framgia LOSを我々のテックスクールには組み込んでいきたいと考えています。

最近EdTech周りでは、atama plusさんとか、Qubenaさんとか、人工知能型教材によって学習の最適化を図るためにAIを導入する事例が増えてきています。彼らに共通する考え方として「Teaching」と「Coaching」を分けるという発想がありますが、僕たちのFramgia LOSでも、彼らの思想と同様「Teachingの最適化」を狙っていこうと思っています。

Framgia LOSが、レベルの高い学習最適化・効率化ツールとして動き始めれば、Framgia LOS自体が世界のテックスクールと戦うための強みとなっていく。そういう可能性を描けるな、と考えています。

「フランジアのIT留学」で実現したい夢

フランジアのカリキュラムで実際に学ばれている生徒さんの様子▲フランジアのカリキュラムで実際に学ばれている生徒さんの様子

――実際、開発途上におけるハードルは今後多々ある気もしつつ、別の機会でお話ししたときにおっしゃっていた「講師が質疑応答する内容はすべてチャットボットに置き換える」というのは、やり方次第でかなり有意義なツールになる気はしますね。

西出さんとは数ヶ月ごとにお話をしていますが、毎回のように新たなフェーズを目指していますよね。どこまでを実現できたら成功だな、というイメージってあるんですか?

西出:そうですね。最近、自分のTwitterで「高卒、フランジアのテックスクール卒、21歳シンガポールスタートアップ勤務のエンジニアです、みたいな人を輩出したい」って書いたんですよね。それはリアルに実現したいことかもな、と。

現在Ruby on Rails留学に17歳の高専生が、トビタテ留学JAPAN!の制度を利用して来てくれてるんですが、けっこうぶっ飛んでるなぁとは思うんですね。そんな子がバシバシうちの留学に来てくれれば、プログラミングスキルだけではなくて、テクノロジーへの本質的な理解や、グローバルでの起業家精神、行動力、英語力、様々なスキルを10代にして学んでもらえるな、と。

そういうちょっと常識のレールから外れたイケてる高校生・高専生がトビタテを使って来てくれたり、大学の代わりにうちのスクールに来てくれて、フランジアのテックスクール卒の20歳の日本人が、シンガポールや香港のグローバルスタートアップで仕事しているーーそういう未来を実現できたらな、と思ってます。日本の常識からは外れて、日本にとどまらない活躍をする人材の登竜門になっていけると嬉しいですね。

途上国人が最先端テックを先進国の学生に教えるという未来

母校でフランジアの講師さんが登壇している様子▲母校でフランジアの講師さんが登壇している様子

西出:個人的には、「本当にグローバルに、フェアな世界を作っていきたい」と思っているんです。だから「途上国のエンジニアが、シンガポール・香港・日本・オーストラリアの先進国の学生にプログラミングを教えてるテックスクール」って、なんかイケてるなって。

以前、LIGのモトキさんにインタビューしてもらったときに「大航海時代以降500年の歴史をひっくり返すために途上国で仕事をしている」ってことをお話ししたんですけど、現在形で世界を変えつつある最先端テックを途上国人が先進国人に教えているという状況、しかも先進国の人間が途上国に足を運んで学びに行くというのは歴史的特異点になりえるんじゃないか、と思っているんですよね。

そういうところにもフェティシズムを持ちながら、まずこのテックスクールをセブ島で確固たるカタチにしていければな、と考えていますね。

――「まずはセブ島で」と(笑)。ということは、すでにセブ島でうまくいった先の未来も見ていそうな予感を感じさせましたが、それはまた数ヶ月先にお話したときに取っておきましょうか。本日はありがとうございました。

そんなフランジアさんの留学の情報はこちら


前回に続き、フランジアさんが展開しているIT留学・テックスクールの話を伺ったのですが、毎回アップデートされているのが面白いなと思います。内容も未来像もどんどんアップデートされていて、よりレベルの高いグローバルテックスクールになっていく予感があります。

今後の海外キャリアも見据えて、IT留学・エンジニア留学を検討される方は、ぜひフランジアのIT留学を検討されてはいかがですか? ちなみにLIGでは、海外・英語圏チャレンジを目指すインターン生も大募集中なので、ぜひフランジアさんの留学で勉強した後、LIGのインターンにも来てください。

IT留学の詳細はこちら:
https://framgia.com/study-abroad/

グローバルプログラミングブートキャンプはこちら:
https://framgia.com/study-abroad/global-programming-bootcamp/

LIGフィリピンのインターン応募はこちら:
https://www.wantedly.com/projects/184822