こんにちは、LIGフィリピン支社代表のせいと(@seito_horiguchi)です。
僕はちょうど2、3年前から自分のチームを持つようになり、部下を持つようになりました。そのため、チームメンバーの誰かがミスをしたり、スキル不足だったりすると、それを指導しなければいけません。
しかし難しいもので、ミスをストレートに指摘したり叱ったりすることは、良好な関係を築くうえではマイナスの要素になってしまいます。とくに世代や国籍がバラバラだったりすると、余計に気をつかう必要があります。
そこで今回は、指摘をする際に部下に嫌われないよう、イラっとする気持ちを抑えつつ、いい感じに諭すフレーズ6選をご紹介したいと思います。
最近部下を持つようになり、チームメンバーへの指導に苦労している新人マネージャーやリーダーの方に見てもらえたら幸いです。
1.手が空いていそうな部下に仕事を依頼したいときに使うフレーズ
NG例)君、今週暇でしょ? これやっといて!
複数の部下を持つ場合、一人ぐらい手があいてる部下もいるでしょう。しかし暇になりたくてなっているわけではないでしょうから、仕事をしていないかのような言い方をすればきっと嫌われてしまいます。
OK例)このタスク、次の仕事までのアイドルタイムを利用してやっておいてほしい
アイドルタイム……要するに「お前暇だろ?」という意味ですが、このように横文字で表現することで、直接的な表現を薄めることに成功しています。と同時に、横文字は若干頭を良くみせる効果もあるため、言われた部下はむしろ的確な指示を受けたように感じるでしょう。
2.緊急の仕事を依頼したいときに使うフレーズ
NG例)これ、“今日中に”やっておいて!
”今日中に”というワードは、仕事を依頼する側は使いがちですが、受ける側のプレッシャーはなかなかのものでしょう。なにせ当日の予定も狂ってしまいますし、終わらなければ残業しなければいけなくなります。
とはいえ、依頼する側も困っているでしょうから、なんとしてもやってほしいはず。
そんなとき、部下に「面倒ごとを押しつけられた」と思わせてはいけません。自ら進んでやってもらうようにできればそれがベストです。
OK例)君の力が必要なんだ。このプロジェクトを助けてほしい。
いかにも海外ドラマで出てきそうな少々クサい台詞ですが、実際このフレーズは強力です。相手にタスクの重要性を認識させ、さらに承認欲求を掻きたてるような要素も含まれています。
ちなみに、私には以前このフレーズを多用する上司がおりました。大抵の無茶振りはついつい聞いてしまったという不思議……
3.仕事が雑な部下に対して注意するときに使うフレーズ
NG例)資料のクオリティ低すぎない? もうちょい丁寧につくって
いくら期限内に終わらせてくれたとしても、質がイマイチだとやり直してもらう他ありません。しかし手を抜いているわけではなく、一生懸命やってくれた結果の可能性もあります。
そんなときはこちらのフレーズ。
OK例)もう少し丁寧に作ってみようか。“神は細部に宿る”だよ。
“神は細部に宿る”は近代建築の巨匠「ローエ」の名言ですが、このように偉人の言葉を借りることで説得力を持たせます。たとえあなたに対して生意気な部下だったとしても、近代建築の巨匠に逆らうわけにはいきません。
ただし、例えばデザイナーなど、その筋のポジションの方には要注意です。彼らはこの言葉を聞き飽きているため、下手に使うとかえってイラっとさせてしまうでしょう。
4.何でもかんでも自分のところに質問しに来る部下に対して使うフレーズ
NG例)ググれカス!
自分で調べて欲しいことまでいちいち質問しにこられたら、ついつい反射的に「ググれカス」などと言ってしまうことがあるかもしれません。
有名なネットスラングゆえに気軽に言ってしまいがちですが、冷静になって聞くと結構ひどいことをいってます。
OK例)その件に関しては、君自身にリサーチしてほしいと思っている
「ググれカス」をよりスマートに「リサーチ」と言い換えるところがポイントです。
実際、リサーチ業務という仕事もあるので、ただ自分で調べてくるよう叱られたのではなく、なんとなくちゃんとした仕事を依頼された感が出ます。
5.説明が下手で結論が見えない話を長々とする部下に対してツッコミをいれるフレーズ
NG例)何が言いたいのか全然わかんないんですけどおおおお?
特にビジネス上のコミュニケーションでは、結論から話す、5WH1を明確にする、要点のみ簡潔に伝える、などを意識して話さなければいけないシーンが多々あります。これができない人の話は何が言いたいのかわからないため、イラっとしてしまいがちです。
が、ここは冷静に……
OK例)OK、もう少し話の内容をブレイクダウンしてみようか。それができたらまた話してもらえるかな?
ここでのポイントはまず、「OK」の二文字をやや大きめのトーンで発することです。
これにより、相手へのダメージを最小限に留めつつ、要点の見えない話にカットインできます。それ以降は普通に「もう少し話の内容を〜」と言ってあげればいいですが、この時さらに少し苦笑いを含ませることができれば、相手は「あ、私の話わかりづらかったな」と察してくれるでしょう。
6.同じミスを何度も繰り返してしまう部下に対して注意するフレーズ
NG例)ちょっとおおおお! また同じミスしてんじゃんんん
同じミスほどイライラすることはありません。
しかしちょっと待ってください! 「前にも言った」「同じこと何回言わせるの?」はついつい言ってしまうフレーズですが、パンチ力も強いです。さらにこの後に追加で「大体、君はさあ……」などと説教タイムに突入すると、さらに辛い時間になってしまいます。
そんなときは一旦落ち着いて、クールかつシンプルにこう言いましょう。
OK例)「○○君、PDCAを回しなさい」
みんな大好きPDCA。
この言葉の素晴らしいところは、「もう一回練り直せ」「ちゃんと確認しろ」「同じ過ちを繰り返すな」といった複数のお説教フレーズをわずか4文字で表現してしまえるところです。
しかもあまり凹まない。
まとめ
いかがでしたか。
いざ自分が上司になってみると、チームメンバーへの指導の仕方や、良好な関係の築き方など、今まであまり意識してこなかった課題に直面するかと思います。
今回の記事はそのような新マネージャーやリーダーの皆さんに向けて、また自分への戒めとして、書いてみた次第です。部下もチームも大事にしましょう。
ちなみに、LIGフィリピン支社にいるマネージャー、リーダーはNG例にあるような酷いフレーズは絶対に使いません☆
そんな上司のもとで働いてみたいという方はぜひWantedlyから応募してみてくださいね(・ω<)ミ☆