
社長のゴウさんと辰の島クルージングデート夢小説【切甘】
福岡の先っぽ「ベイサイドプレイス博多」から失礼します。人生2周目の女、バージニアです。
最近、ビットコインとか仮想通貨が流行りましたよね? 一億稼いだ人は「億り人」と呼ばれ、盛大にもてはやされる……みたいな。
いいなあ〜、私もチヤホヤされた〜い! 「ええっ、億り人なの!? さすが人生2周してるだけあるわァ〜」ってチヤホヤされた〜い! もうそろそろ自分のことを全肯定してくれる、かつ対等な関係を築ける存在がほしいよぉ〜っ!
あれ、それを世間では「彼氏」っていうんでしたっけ?
しかし、そんな私に朗報。全私マジ歓喜案件。
なんと壱岐島に行けば、特殊な通貨が手に入るらしい……!
その名も「しまとく通貨」。壱岐を含む長崎県内の複数の島で使える通貨だそうです。
そんな耳寄り情報を聞きつけた私は、「億り人に私はなる」という海賊並みの野望を抱え、壱岐へ旅立つことに決めました。
今回、そんな私の野望を叶えてくれるのが、旅行代理店「旅の輪 九州」の『「ゲストハウスLAMP壱岐」しまとく通貨タイアップ宿泊プラン』!
このプランでは、
を手配してくださいます。
「しまとく通貨」をゲットするためにも、このプランを利用してみました。
ジェットフォイル(高速船)が到着する壱岐の港は、芦辺港(所要時間65分)と郷ノ浦港(所要時間70分)の二つあります。今回は郷ノ浦港に向かいました。
博多港から壱岐の郷ノ浦港まで、ジェットフォイルに揺られること約70分。
ターミナル付近に存在する観光案内所にて、ウワサの「しまとく通貨」を入手できるという情報をゲット。
きっと「億り人」になりたいツワモノたちがたむろっているに違いありません。事は一刻を争う非常事態、ブルーオーシャン警告。こうしてはいられないッ! さっそく観光案内所へと向かいます。
観光案内所に着くと、ツワモノたちの姿は見受けられませんでしたが、地元産美女がひとり。「しまとく通貨の受け渡しはここで行われているのかしら?」その私の一言にハッとしたのか、彼女は顔をあげ「しまとく通貨」の説明を始めました。
「なるほどね。ありがとう。ところで『しまとく通貨』で億り人になった人はいるの?」
私の問いかけに彼女は静かに微笑み「ふふっ、どうでしょう。……とにかく、いろいろなお店で使ってみてくださいね」とだけ残し、私の前から姿を消しました。
意味深な彼女の言葉に煮え切らない思いを抱えつつ、3,000円分の「しまとく通貨」を受け取った私は、レンタカーに乗り込み、壱岐の町へと繰り出したのです。
壱岐での交通手段は、レンタカーがオススメ。「旅の輪九州」のプランのなかには、レンタカーの予約も組み込まれています。郷ノ浦港までレンタカーショップの担当の方が迎えに来てくださるので、港からレンタカーを借りる場所まで「どう行けばいいの……?」と迷うこともありません。
▲郷ノ浦港まで迎えに来てくださるので安心!
今回は、こちらの車を乗り回して、「億り人」を目指すぞー!
向かった先は、今晩の宿でもあるゲストハウス「LAMP壱岐」。
昭和初期に建設された「つたや旅館」を改築した施設で、地域住民からも愛されているお宿です。そのとなりには焼酎蔵を改修したレストラン「Bistro LAMP」もあります。
店内はオシャレなつくりになっており、天井には酒蔵時代に使われていた樽が……!
「Bistro LAMP」に訪れた際に、ぜひ探してみて下さいね。
「Bistro LAMP」で美味しい夕食を食べたあと、さっそく「しまとく通貨」を使ってみることにしました。
スマホを取り出し、支払いたい金額を画面に打ち込みます。
そして、お店の人に「しまとく通貨」専用のスタンプを押してもらえば、
支払いは完了!
「しまとく通貨」の金額は増えることなく、明らかに減っているのに、不思議と喪失感はありません。それどころか、あたたかい気持ちになってきました。「億り人」を目指していたはずなのに、この胸の高まりは一体なんなの……?
どうやら「Bistro LAMP」では、レストランスタッフを募集しているそうなので、興味のある方は応募してみてくださいね!
「Bistro LAMP」のレストランスタッフとして
働いてみませんか?
翌日、私は無人島である「辰の島」に降り立つことを考えました。無人島ってDASH村の方しか行かないところでしたっけ。
さすがに、「辰の島」へ向かう遊覧船では「しまとく通貨」も使えまい。そんな私の思惑をはるかに超えてくるのが、この壱岐というとんでもアイランドでした。
「しまとく通貨って使えるのかしら?」そう受付の女性に尋ねると、なんてことないように「使えますよ」と返答されました。
驚愕した私はおそるおそるスマホに手をのばし、支払いたい金額を画面に打ち込んで、お店の人に「しまとく通貨専用」のスタンプを押してもらい
支払いを済ませ、「辰の島」へと向かったのです。
「辰の島」へと向かう遊覧船で、さまざまな想いを馳せていました。
私は「億り人」になろうとしているのに、どうして海上にいるのだろう。でも、不思議と心は穏やかだったのです。
まるで、俗世間のしがらみから解き放たれたような気分。
このとき、私の頭の中にずっとこびりついていた「億り人になりたい」という気持ちが、ちっぽけなもののように思えてきました。
ずっと広がる青い海に「お前は一体何者になりたいのか」、そう問われているような気がしてなりません。その答えはいつ見つかるのでしょう。
社長のゴウさんと辰の島クルージングデート夢小説【切甘】
「辰の島」の観光を終えた私は、夕食を済ませるために歩いていました。
そこで見つけたのは、「LAMP壱岐」から徒歩1分のところにある「よしもと食堂」。地元民から観光客まで、さまざまな客層の人たちが集まる食堂です。
「天ぷら刺し身定食」を注文し、その美味しさに圧倒されます。
さすがに「しまとく通貨」は使えないだろうと思いきや……
私の予想を裏切るように、「しまとく通貨」で支払いを済ませることができてしまいました。
「世界を旅してからマジ人生観変わったんだケド〜」と言う大学生を見かけるたびに、「おいおい、お前の人生観簡単に変わりすぎでは?」と思っていたのですが、これは間違いありません。壱岐で変わります。
旅行代理店「旅の輪 九州」の「『ゲストハウスLAMP壱岐』しまとく通貨タイアップ宿泊プラン」を使うと、さまざまな観光券がついてきます。さっそく「下條くだもの店」に向かい、観光券と引き換えにジャムをいただきました。
このジャムは「LAMP壱岐」の朝食でも使われているジャム。いちごの酸っぱさを少し残した、とんでもなく美味しいジャムです。他にも
・「あまごころ本舗」ちょこっとお土産プレゼント
・「壱岐の蔵酒造株式会社」焼酎お買い上げの際に、ミニボトル1本プレゼント
・「松永安左エ門記念館」入場券
などの観光券がついています。お得なプランすぎて破産しないのか心配……。
私は「億り人」を目指して壱岐という島に行ったのに、気づけば「しまとく通貨」は0円になっていました。不思議なことに、喪失感はありません。それどころか、心はどこかあたたかいのです。
壱岐のお店にお金を投資することで、壱岐の産業を盛り上げる。お金は手に入らないけれど、壱岐の人たちとつながれた。それが「しまとく通貨」の真の目的だったのかもしれません。観光案内所で微笑んでいたあの女性は、こうなることが見えていたのでしょうか。恐るべし、美女。
私は「億り人」になりたかったんじゃなかった。
ただ、人とのつながりを、ひたすらに求めていたのです。
壱岐に行く際はぜひ、旅行代理店「旅の輪 九州」の「『ゲストハウスLAMP壱岐』しまとく通貨タイアップ宿泊プラン」を使ってみてくださいね。