こんにちは。ゲストハウスLAMP(長野)でアウトドアアクティビティを担当しているガイドの遊です!
オールシーズンアウトドアをガイド付きで楽しめるのがLAMPの魅力なのですが、その中でもとくにおすすめのアクティビティは、山をかき分け天然食材を探し出す山菜採りハイキングです!
今回はそんな山菜採りツアー中に見つけられる山菜の中で、個人的にお気に入りのものを10種類ピックアップしてご紹介していきたいと思います!
細かい見分け方などについては割愛しますので、「こんな山菜があるんだな〜」という感じで見てもらえれば。
目次
おすすめの山菜10選
その1 コシアブラ
木の枝先に生えるタイプの山菜。ウコギ科の植物で、大きいものは10メートル以上の大木になることもある。
これだけを探しに山に入る方もいるほど大人気の山菜。大きな木を見つけることができれば一気に大量収穫もできるので、採ってて楽しいです。
とても香りがよく、天ぷらにしても良し。炒めても良し。個人的にはさっと湯がいて炊きたてご飯に少量の塩とともに混ぜこむのがおすすめ!
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味★★★★★
香り★★★★★
歯ざわり★★★☆☆
入手難度★★★★☆
その2 山ウド
地面から生えるタイプの山菜。たけのこと同じく地下茎で伸びる性質があるため、一本見つけたらその近くで同じ根から生えている別の山ウドを見つけられることが多い。
とても濃い緑の茎に、白いうぶ毛が生えているのが最大の特徴。「柔らかい地面」で「日当たりのいい」「斜面」に好んで生えるので比較的見つけやすい。
先端は天ぷらに、茎は皮を剥いてさっと湯がいて煮ものや酢みそ和えに。むいた皮と枝葉はザク切りにしてきんぴらにすると最高に美味しい♪ 捨てるところがほとんどない、超優秀な山菜です。
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味★★★★★
香り★★★★★
歯ざわり★★★★☆
入手難度★★★☆☆
その3 ウルイ
地面から生えるタイプの山菜で、正式名は「オオバギボウシ」といいます。水けのある斜面を好んで生えるので、小さい沢筋(さわすじ・川が流れて低くなっている場所のこと)やその壁面などで見つけることができる。
適度なぬめりとほのかな苦味があり、シャキシャキの食感が美味しい山菜です。
歩きづらい場所に生えていたり、よく似た毒草「バイケイソウ」や「コバイケイソウ」と間違えたりすることもあるので注意が必要。慣れないうちは採らない方が賢明ですが、味がいいのでしっかり覚えて採れるようになりたい山菜でもあります。
比較的クセのない山菜なので、さっと湯がいて塩とレモンオイルで味つけをすると、とっても美味しい♪
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味★★★☆☆
香り★★☆☆☆
歯ざわり★★★★☆
入手難度★☆☆☆☆
その4 コゴミ
地面から生えるタイプの山菜で、正式名は「クサソテツ」といいます。雪が溶けたらすぐに伸び始めるので、春のはじめのころによく採れます。
成長とともに先端のくるくるが伸びて、大きな葉を広げるシダ系の植物です。「太くて」「色が濃くて」「短め」のものが上物とされています。伸びても食べられるけれど、食感が落ちるので私はあまり採らないです。この辺は採る人の好みです。
クセがなく、どんな料理にも染まってくれるので和えても炒めても美味しい山菜です。個人的にはガーリックオイルと塩を加えた鶏ガラスープで煮びたしにするのにはまってます。
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味 ★★★★☆
香り ★★★☆☆
歯ざわり ★★★★★
入手難度 ★★★★★
その5 フキノトウ
地面から生えるタイプの山菜。雪が溶けたらすぐに顔を出すので、春の訪れを告げる山菜として広く親しまれています。
ほどよい苦味がくせになるのですが、子供の頃はこれが本当に苦手でした……。大人になった今は、刻んだフキノトウを熱々のペペロンチーノに絡めて食べるのが何よりの楽しみとなりました。ついでに、コゴミやコシアブラも一緒に入れると最高に美味しいです。
つぼみの状態でも開いた状態でも伸びた状態でも食用になりますが、「ふきったま」と呼ばれるつぼみの状態を好んで採っています。「フキ」と「フキノトウ」は地下でつながっている同植物だということはあまり知られていない事実。フキノトウは花蕾でフキは葉っぱ。本体の茎は地面の中なんですよ!
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味 ★★★★★
香り ★★★★☆
歯ざわり ★☆☆☆☆
入手難度 ★★★★★
その6 ネマガリダケ
地面から生えるタイプの山菜。「チシマザサ」と呼ばれる笹の根元に生えてくるので、密生した笹やぶを平泳ぎのように進まねばならず、採るのは結構ハード。通称「やぶ漕ぎ」。
太い笹があると太いネマガリダケが出るので「日当たりがよく」「太くてよく育った笹やぶ」に入っていくのがコツ。山菜採りの中でも一番「宝探し感」が強いので、夢中になって迷子になってしまうのはよくある話。クマの好物でもあるので出くわさないようにちゃんと「熊鈴」を装備してから出かけましょう。
LAMP野尻湖がある北信地方(長野県北部)では、ネマガリダケで作ったお味噌汁にサバの水煮缶を丸ごとぶち込んでタケノコ汁にして食べるのが一般的。これ最強の食べ方です。ネマガリダケシーズンになると、地元のスーパーやコンビニでサバの水煮缶のピラミッドができるのはこの地方の風物詩のひとつです。
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味★★★☆☆
香り★★☆☆☆
歯ざわり★★★★★
入手難度★★☆☆☆
その7 リョウブ
木の枝先に生えるタイプの山菜。たくさん枝を生やす木なので、一本のリョウブの木からたくさんの新芽を採ることができます。
枝先についた葉がやや開きかけのものが柔らかくて美味しい。さっと湯がいて絞って刻み、炊きたてのご飯に少量の塩とともにたっぷりと混ぜ込んで作るリョウブご飯が食卓に彩りを添えてくれます。
爽やかな春の香りがご飯ととに口の中に飛び込んでくる瞬間は、まさに至福の一言。茶色っぽくて迷彩模様になる木の幹が目立つので、見つけるのは簡単。
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味★☆☆☆☆
香り★★★★★
歯ざわり★★☆☆☆
入手難度★★★★☆
その8 ニリンソウ
地面から生えるタイプの山菜。渓流沿いなどによく生えていて、大群落を形成することもあって見つけやすい。
葉の中心部分から2輪の花が咲くことからニリンソウと名付けられたようですが、個体によっては1輪だけ、または3輪が咲いているという場合もあるので判断基準にはできません。
シャキシャキと食感がよく、サッと湯がいてサラダ仕立てにしたり、ステーキなどの肉料理に添えてもよく合います。最近は湯がいて絞ったニリンソウに、じゃことチョレギドレッシングを絡めて食べるのがとっても美味しい。
美味しいのだが、フグ毒並みに強い毒を持つ「トリカブト」と葉の形が似ているので細心の注意が必要。ニリンソウ畑のようになっている場所に1本だけトリカブトが混じって生えることもよくある光景なのできちんと見分けがつくようになるまでは、採らない方が無難。
▼ちなみにこれくらい似ています
左:ニリンソウ 右:トリカブト
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味 ★★★☆☆
香り味 ★★★☆☆
歯ざわり ★★★★★
入手難度 ★★★★★
その9 カタクリ
地面に生えるタイプの山菜。紫色で反り返った様な独特の形状をした花が特徴。
葉・茎・花と丸ごと食べられ、しかも甘くてとっても美味しい山菜です。
地中の深いところに球根のようなもの(鱗茎・りんけい)があり、そこからひょろっと白い茎を伸ばして地上に花を咲かせます。この地中の白い茎の部分が特に甘く、「根掘り」と呼ばれるナイフとシャベルが合わさった道具で、鱗茎の上から切り取ります。
さっと湯がいたら、絞ってそのまま食べるのがおすすめ。カタクリ特有の甘みが口に広がり「山菜=苦い」という固定観念が覆されること間違いなし!
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味 ★★★★★
香り ★☆☆☆☆
歯ざわり ★★★★☆
入手難度 ★★★☆☆
その10 トリアシショウマ
地面から生えるタイプの山菜。赤みを帯びた細長い茎を伸ばし、先端が三つ又に分かれるのが特徴。茶色いうぶ毛の生えた、茎の柔らかい部分から折り取リます。
逆さにしてみるとまるで鳥の足のようなのでトリアシショウマと呼ばれる。おぉ、覚えやすい。
コリッとした食感が良く、若干の酸味がある山菜ですが、そこまでクセは強くない。ガーリックオイルでじっくり炒めてペペロンチーノ風にして食べるととっても美味しいので、頑張って採りたい山菜のひとつ。
これを狙って採る人はあまりいないので競争率が低くて採りやすいですね。
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味 ★★☆☆☆
香り★☆☆☆☆
歯ざわり★★★★★
入手難度味 ★★★☆☆
まとめ
いかがでしたか?
比較的有名な山菜から、ちょっとマイナーな山菜まで、個人的な好みで10種類紹介してみました。ほかにもまだまだたくさんの美味しい山菜があります。
今年の山菜シーズンはそろそろ終わりに近づいていますが、もっと詳しい見分け方、探し方などを知りたい方は是非、私のツアーに参加していただけたらと思います!
以上、長野からガイドの遊でした〜。