こんにちは。ディレクターのしゅんです。
2018年2月8日(木)、個人的にも非常に楽しみにしていた3社共催「マネタイズセミナー」が開催されました。
豪華メンバー3名が登壇した本イベント。そのときの様子をレポートします!
イベントの概要
今回のテーマは「メディア運営におけるマネタイズ」でした。
「もっと収益化したい!」「あれ、そもそもマネタイズの方法がわからない」と悩むメディアやサービスの運営者の方々に向けて、その道のプロがさまざまな観点からマネタイズについて話してくれました。
データ分析、CVR向上のためのクリエイティブ、オウンドメディアからの問い合わせ数向上など、とても実践的で刺激的な内容でした。
登壇者プロフィール
登壇するのはこちらの3名!
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発表者1:株式会社EVERRISE 堀井佳織
2013年 株式会社EVERRISEに入社し、デジタルマーケティング室の立ち上げに携わる。自社のインバウンドマーケティングの仕組みづくりやアドテクブログを始めとしたメディア運営、プロダクトのプロモーションを複数経験。現在はプライベートアドサーバーADmiralをメインで担当。 |
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発表者2:株式会社ロックオン 井上勇人
アメリカの大学で4年間グラフィックデザイン科を専攻。帰国後、デザイナーやディレクターとしてブランディングに7年間携わる。その後、株式会社ロックオンにジョイン。マーケティング部マーケターとして、現在自社サービスのプロモーション業務に従事。 |
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発表者3:株式会社LIG づや
大学卒業後、JAVAプログラマとしてシステム開発に従事。2007年、株式会社アストロデオを創業。システム開発全般を統括。2012年1月、アストロデオが株式会社LIGと合併し、現職に。取締役CTOとして社内の技術全般を統括。現在は、取締役として経営に携わりながら、エンジニアとしてシステム開発も行っている。 |
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イベントスタート!
イベントがスタートしました。当日は約60名もの方にお越しいただきました。お越しいただいた皆さま、ありがとうございました。
主催者による概要説明
主催者の一人でLIGのWeb事業部のマネージャーのジャックが、本イベントの概要を説明しました。
今回は「広告配信に強みを持つ」「自社のサービスにオウンドメディアを活用する」「オウンドメディアの知名度を上げることで営業コストを下げ、間接的にマネタイズにつなげる」など、さまざまな方法でマネタイズを成功させた3社が登壇するとのこと。
メディア運営者にとってはたくさんのヒントが得られそうな内容で、非常に楽しみです!
株式会社EVERRISE 堀井佳織さん
テーマ:広告マネタイズは媒体価値の向上で収益もUPする! CPM最大化のためにできること
一番手は株式会社EVERRISEの堀井さん。
EVERRISEはプラットフォーマーや広告代理店、マーケティングを行う企業に対してデジタルマーケティングに関する技術をソフトウェアや情報システム等の形で提供しています。運用型広告のレポート作成自動化ツールである「アドレポ」、プライベートアドサーバー「ADmiral」などのプロダクトを持つマーケティングテクノロジーの会社です。
「今、自社のメディアにどんな広告を配信させているか把握していますか? していなかったとしたらメディアの価値を下げているかもしれません」
そんな問いかけから始まった堀井さんのプレゼンテーション。
メディアに載っている広告が、
- まったく興味のない広告
- 不快なクリエイティブ
- 過剰に動線を妨げる表示方法
などであったとしたら、ユーザーはそのメディアを好みません。そのためには、ユーザーにとっても、広告主にとっても媒体価値がUPする広告配信を考えることが大事。
ユーザー視点に立つと、
- 広告の表示速度
- 広告クリエイティブ
- 広告の見せ方
などなど。
広告主視点に立った際は、
- ユーザーに適した広告
- すぐ買える、迷わず買える
- 見やすい広告効果
を意識してメディアを作り上げることが大切。というお話でした。
広告配信にこだわりを持つことが非常に重要であり、それを実現するために有効な“独自の見せ方”、“自由な配信設定”のできる「プライベートアドサーバー」という言葉を初めて知りました。
EVERRISEが作っているプライベートアドサーバーはADmiralというものです。
株式会社ロックオン 井上勇人さん
テーマ:成果を可視化! 不透明だったコンテンツマーケティングをくっきり“見える化”し、効率よくPDCAを回すには?
続いては、株式会社ロックオンの井上さん。
ロックオンは、広告市場(マーケティング)、Eコマース市場で国内シェアNo.1のソフトウェアを開発した会社です。広告市場国内シェアNo.1の「アドエビス」、Eコマース市場国内シェアNo.1の「EC-CUBE」は有名ですよね。
今回のプレゼンテーションでは「どのようにして運用管理すればメディアを最大限活用できるか」について、詳しくお話しくださいました。
井上さんも、最初に参加者に向けて質問を投げかけました。
「運用中の(あるいは運用予定の)メディアをどうやって管理し、評価していますか?」
明確な答えがないと進む方向性も定まりません。そのため、明確な指標を持ち、定量的に数値で管理し、スピーディーな効果改善・運営を行うことが大切。ロックオンのサービスであるアドエビスを事例にあげて説明してくれました。
ロックオンでは、自社で開発した分析ツールであるアドエビスの必要性を理解してもらいたいと思い、マーケティングを網羅的に学べるメディアを始めました。
このメディアでマーケティングについて理解を深めているうちに、ユーザーは分析ツールに対する興味が湧き、製品へのお問い合わせに繋げる……という意図でした。
「『人が集まる』いいメディアにするためにいろいろな施策を行いました。最終的に気づいたのは、直接製品ページにいきなり誘導するのではなく、ユーザーを育てる必要性があったんです。なので、『製品サイト内でもっと丁寧に説明する必要がある、またはメディアをもっと活用するべきだ』」というものでした。
メディアを運営する際に押さえるべきポイントは、
- どれだけのユーザーがメディアに喚起されて次のアクションに移ったか?
- どれだけの新規ユーザーがメディアを認知したか?
- 本CV・中間CVにどれだけ貢献しているか?
という3点でした。
その後、分析ツールのアドエビスの話もあったのですが、メディアやサービスを運営する上で大事な分析が全てできるツールであることを知って感銘を受けました。
効果のあるメディアにするには
「最終的な目的の達成に急がずにゆっくりとユーザーの気持ちを理解し、自然とユーザーがこちらの意図する目的に辿りつく」
という形が理想なんだなと、非常に勉強になりました。
株式会社LIG づや
テーマ:LIG流コンテンツマーケティング
最後は、弊社取締役のづや。30分の発表時間をギュッと15分に縮めた とても濃いプレゼンテーションでした。
月間500万PVを誇るLIGブログが、大きなメディアサイトになるまでの軌跡を具体的な数字とともに紹介。LIGブログを作ったきっかけは「Web制作の営業をしたくない」という非常に怠惰なものでした。
そこから2012年にブログ専門の社員がジョインしたり、体を張った記事を書いたことによってそれなりのPV数を稼ぐようになりました。その後、記事広告を始めたり、バナー広告をはじめとしたマネタイズをしていきました。
そして、2015年1月には400万PVを、2015年10月には800万PVを達成。
づやは最後にこう語りました。
「LIGブログ単体で食えているかというと、食えていない。でもWeb制作の営業をしたくないという目的は達成できている。直接的な収益化だけがマネタイズではないよね」
LIGブログが生まれてからずっとそばにいるづやさんから出てきた言葉には、なんだかとても深みがありました。
懇親会
づやの発表が終わり、懇親会へ。登壇者と参加者がお話したり、参加者同士で交流を深めたりと、最後の最後まで盛り上がっていました。
メディアの話をつまみにしながらお酒が進み、とても楽しそうに意見交換をしている姿が印象的でした。
参加者の声
アンケートにお書きいただいた感想を一部ご紹介します。
- 参加者の声
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- ユーザー視点に立ってメディア運営をしたいと思った。
- 今のアドテクのトレンドが知れてよかった。
- 数値よりも分析することの重要さを実感できた。
- メディアの必要性を周りに説明できていない状況だったので、非常に勉強になった。
- あのLIGブログの数字や歴史が赤裸々に語られていて面白かった。
最後に
多くの人に集まっていただき、豪華登壇者3名の話も聞け、懇親会も大盛り上がり。とても充実したイベントとなりました。
今後もLIGでは、たくさんの人たちが笑顔になれるイベントを積極的に行なっていきます。ぜひ、皆さんも上野のいいオフィスに遊びに来てくださいね!
以上、しゅんでした。