青汁を食べる?青汁の原材料で作ったサラダが「魔界」な件

青汁を食べる?青汁の原材料で作ったサラダが「魔界」な件

坂上 春希

坂上 春希

「キング・オブ・健康ドリンク」=「青汁」。その正体に迫る

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「健康」に必要なものとして、筆頭に挙げられるのが「野菜」です。

でも野菜をたくさん食べるのって実際のところ大変だし、お金もかかりますよね。そこで野菜ジュースなどを併用したりするわけですが、やはりその王道は「青汁」。不味い飲み物の代名詞とされながらも、 “良薬口に苦し”ということわざを盾に健康ドリンクの王道を突き進む、まさに「キング・オブ・健康ドリンク」です。

けれど、あの「青汁」って中身は何が入っているのでしょうか?

気になったので、青汁の材料を集めて食べてみることにしました。

 

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「食べる青汁」を作ってくれるのは、料理研究家のオガワチエコさん。『彼の家に作りに行きたい!純愛ごはん』(セブン&アイ出版)、『おにぎらずの本』(泰文堂)、『スティックオープンサンドの本』(講談社)といったレシピ本を出版されているザ・プロフェッショナルです。

はたしてプロの手にかかると青汁は食べられるのでしょうか?

「ひたすら緑……」手に負えない青汁の材料たち

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「青っ!」

素材を調達して真っ先に感じたのがこれ。当たり前ですが、完全に緑です。差し色でトマトを置いてみたくなりますが、それでは青汁ではなくなってしまいます。

商品によって青汁に使われている原材料は異なりますが、今回用意したのはケール、明日葉、大麦若葉、モロヘイヤ、ブロッコリー。大麦若葉は生素材が手に入らなかったので、粉末で用意しました。

▶︎今回用意した野菜
  • ケール……400g
  • 明日葉……400g
  • モロヘイヤ……400g
  • ブロッコリー……400g
  • 大麦大葉(粉末)……400g

1日に必要な野菜の量が350gと言われているので、この野菜をすべて食べれば約7日分の野菜が摂取できる計算です。

 

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料理研究家のオガワチエコさんも、この途方もない野菜の山に困惑している様子。

 

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「特にこの大麦若葉の粉末をどう使うかが悩みどころですね……」

たしかに。この粉をどう食べることになるのでしょうか?

調理開始! しかし思わぬ苦労が。

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ふと閃いたようすを魅せたオガワさん。早速包丁を手に取り、素材をカットしていきます。

 

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それぞれの野菜で切り方を変え、あざやかにカットしていきます。さすがはプロといった手さばき。

 

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カット方法は野菜によって異なります。包丁を置いたかと思えば、次は千切って茎を取っていきます。茎が食べられないものに関しては事前に取り除かなければいけないそうです。

 

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オガワさんが手に持っているのは食べられない部分。ちょっと千切っただけで、これだけ食べられない箇所が出てきました。

 

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カットし終えた野菜たちがこちら。

こうしてカットしたり、千切ったりするだけですでに数十分が経過。飲むだけなら一瞬で溶かして完成ですが、食べるとなると一苦労です。

「生じゃ食べられません!」青汁を食べるには加熱が必須

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青汁を食べるまでの道のりは長い……。野菜をカットして終わりじゃありません。

オガワさんは鍋でお湯を沸かし始めました。

てっきり生サラダを想像していたのですが「生では青臭くておいしく食べられませんよ」いうことで、すべての野菜を鍋で茹でることに。

 

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一気に茹でるのではなく、種類ごとに分けて鍋に投入。順番に茹でていきます。

 

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ひとつひとつ茹でるのはとても手間がかかります。

同時にすべての野菜を茹でることもできるのですが、それでは野菜が絡み合って「緑色の物体」ができあがってしまうのでご注意を。

 

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こうしてそれぞれの野菜をベストな茹で具合に仕上げることができました。ちょっと美味しそうになったかも?

 

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こうして茹でた野菜を種類別にとりわけ……

 

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順番に盛り付けていきます。

全部同じ色の野菜だからこそ、美味しそうに見せるためのテクニックです。

「食べる青汁」、とにかく手間がかかります。

ドレッシングも「食べる青汁」専用のスペシャル仕様

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野菜を盛り付けても「食べる青汁」は完成ではありません。

青臭い野菜を多数使っていることもあり、それを美味しく食べるための「特製ドレッシング」を作る必要があるのです。そのために用意した材料がこちら。

 

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きちんと分量を計って材料を投入していきます。

 

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そして大麦若葉の粉末がここで登場!

使いどころに困っていたオガワさんでしたが、ドレッシングに使用することに。どんな味になるのでしょうか?

 

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すべての材料をミキサーにかけて、完成!

そのドレッシングをかけて、ついに「食べる青汁」完成です。

その全貌は……

ついに完成した「食べる青汁」。その姿は…

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ようこそ魔界へ。

 

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どこまでも続く迷いの森。

 

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緑 on 緑。

 

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そう、これが……

 

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「食べる青汁」です!

約2時間かけて完成した、緑の物体。

青汁の原材料だけで作った茹で野菜も緑なら、ドレッシングも緑です。

このサラダに使った野菜は545g。これを全部ひとりで食べれば1日と半日分の野菜が摂取できます。

 

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いかがでしょうか? 茹でているため見た目以上にズシリと重い、青汁10杯分ほどの野菜が詰め込まれた、約5人分サラダです。

その味は、おそるおそる試食したスタッフ一同が「……さすがプロ!」と絶賛するほどの美味しさ。たまねぎとにんにく、そして大麦若葉が効いたドレッシングが、それぞれの野菜の風味を見事に引き立ててくれています!

「これなら青汁、食べてもいいじゃん」という感じだったのですが、思い返してみてください。

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野菜をカットして、手で千切って、茎を取り除き、それぞれ順番に茹でて、盛り付けて、ドレッシングをわざわざ作ったこの約2時間を……。

 

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「食べる青汁」。たしかに今回はプロの技によって、見事な仕上がりになりました。ひたすらグリーンな見た目とは裏腹に美味かったです! そして、この美味さでこれだけの野菜を摂取できるのは嬉しいです!

でも、2時間かかりました。一方、普通に青汁を飲むなら、わずか5秒程度。

「美味しい2時間か? マズい5秒か?」

どちらでも健康のために必要な同じだけの野菜を摂取できるわけです。

……うーん。どうしましょう?

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