人生激変!書籍化した10万PV突破のバズ記事、その設計案に迫る|作家 中村慎太郎

よーこ


人生激変!書籍化した10万PV突破のバズ記事、その設計案に迫る|作家 中村慎太郎

こんにちは、いい事業部のよーこです。

さまざまな Web メディアの台頭にともない、情報を発信することでライターという肩書きを簡単に持てる時代となった昨今。そのなかで息の長いライターとして生き残っていくためには、どんな要素が求められるのか、どんなことに取り組んでいかねばならないのか。

前回のスポーツライター木崎伸也さんから続くこのインタビュー連載、テーマはもちろん「ライターを目指す人に伝えたい! 身につけておきたい技術やノウハウ」。今回ゲストとしてお越しいただいたのは、作家の中村慎太郎さん。

 

IMG_0019 中村 慎太郎
1981 年生まれ、東京都出身・在住。東京大学卒。東京大学 大気海洋研究所を経て、サッカーを主とする作家への道を歩むことに。2013 年に執筆した自身のブログ記事「Jリーグを初観戦した結果、思わぬことになった。」が 2 日間で 10 万 PV を突破、一躍時の人に。著書『サポーターをめぐる冒険』でサッカー本大賞 2015 を受賞。
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ブログ記事のバズから書籍を出すというシンデレラストーリーを駆け抜けた方です。Web メディアを主戦場に活動するライターにとっても夢物語を実現した中村さんこそ、私たちが求めている “知られざる何か” をご存知のはず。

 

「 Web で PV を追いかけるだけのライターを続けていたら、消耗して終わってしまう」という刺激的でリアリティ溢れる言葉を残した中村さんのインタビュー、今まさにライターとして活動している方にこそ読んで欲しい! それではどうぞ!

 

「書く」という表現方法で人々を勇気づけたい、その想いがバズ記事へとつながった。

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ー 小学校からの夢が「小説家」で、実際に決断したのは大学院時代だと伺いました。

元々文章を書くことはとても好きだったのですが、東京大学 卒業後に選んだ仕事は大気海洋研究所の研究員でした。もっぱらアワビの研究をしていたんです。それが、2011 年 3 月の東日本大震災で東北にあった研究所が被災し、しばらく使えなくなってしまいまして。

ー なんと!

そこで、「この震災復興のために研究ができることはないんだな」って思ったんです。僕がやっていた研究は、僕が死んだ 50 年後の未来に役立つようなもの。それよりも「今ここで落ち込んでいる人たちを救うことができることってなんだろう」って考えたとき、サッカーなんじゃないかなと思ったわけです。

ー サッカーが、ですか?

震災直後に暗い気持ちになっていた時、一番気持ちを励ましてくれたのは、研究所のサッカー部であり、サッカー仲間でした。研究内容も違うし、世代もバラバラなのに、強力な団結力を感じました。そのときは J リーグについてはあまり知らなかったのですが、2016 年の熊本地震のときには、J リーグの各クラブやサポーターが、支援や寄付を呼びかけていました。

ー そんなことがあったんですね!

何かが起こると彼らは寄付活動をしたり、被災者を勇気づける横断幕を掲げたりと、熱い心の交流を生まれます。こんなときに一致団結して動ける全国レベルのネットワークはサッカーしかないんじゃないか、だからサッカーは日本という国にとって不可欠な絆なんじゃないか、と思っています。

ー そこから作家として独立することになったんですね。

当時「ブロガーとして飯を食う」という生き方がブームになっていました。研究所を辞めた後は請け負いの執筆業をやっていまして、そのなかで「書きたいことを書く」ために個人ブログを始めたんです。

 
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ー 最初からスポーツライターとして活動されていたわけではなかったんですね。

請け負い仕事を続けていたところで「結局、自分がやりたいことをとことん詰めていかないと」って思うようになり、それからブログにスポーツのことを書くようになりました。それまで一日 50 PV ぐらいだったのが、自分が大好きなバスケットボールのことを書いたら一気に 2000 PV なんて数字を叩き出しちゃって。その流れで J リーグを初観戦した「Jリーグを初観戦した結果、思わぬことになった。」を書いたところ、二日間で 10 万 PV を突破するというとんでもない事態が起こっちゃったんです。

ー 二日間で 10 万 PV 突破って、すごいバズですよね……。

それも、10 万 PV を突破したところでブログのサーバがぶっ飛んじゃったんで、計測できなかった数値が存在するんです。こんな体験は初めてのことで、ここからそれまでの生活がガラッと変わることになりました。

 

「共感」をキーワードに設計されたバズ記事の舞台裏。

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ー 中村さんを語るうえで欠かせないこのバズ記事、その構成方法について伺わせてください。初観戦したサッカーの試合( 2013 年 10 月 5 日(土) J リーグ FC 東京 vs 鹿島アントラーズ @ 東京・国立競技場 ])を選んだわけですが、企画自体は考えたうえでの観戦だったのでしょうか。

ブログ記事にしようとは思っていましたが、当初は試合の戦術分析をしようと思っていたんですよ。でも試合がワンサイドゲームになったことで早々に諦めて、ビール飲んでしまいました。そしたら気持ちよくなっちゃって(笑)。

ー 試合内容は面白くなかったんですか?

ええ、全然面白くなかったです(笑)。このカード、実はリーグ優勝の可能性を残すチーム同士の負けられない試合だったんですが、早々にスコアが 0-4 と一方的なものになり、終了まで盛り上がるポイントもない面白くないものになってしまったんです。

ー そんな試合をレポートしようと思ったのは、なぜなんでしょう。

試合そのものではなく、観客席に目を向けたからです。

ー 観客席を?

ええ、サポーターを、ですね。試合がつまらなくなったことが結果的に良い方向に作用した形で、負け試合でも懸命に応援し続けるサポーターにグッと興味を惹かれたんです。想定していたものとは異なる視点になったことが、これまでになかった切り口の記事としてまとめるきっかけになりました。

ー サポーターのどんなところに興味を惹かれたんですか?

 
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ひとことで言うなら、諦めずに応援する情熱に、ですね。0-4 というのは、サッカーではまずひっくり返ることのないスコアなんです。そのうえ雨も降っている。もちろん屋根のないスタジアムです、最後まで見ずに帰る観客がいたって不思議じゃないですよね。

ー 私ならきっと帰っているでしょうね(笑)。

でも、負けている FC 東京のサポーターは帰ることなく、それでも応援し続けるんです。選手に声援を送り続けるんです。そのチームに思い入れのない人間からしたら「なんで? 勝つわけないのに?」と思うところですが、サポーターにとって応援するチームというのは、それぐらいかけがえのない存在なんだな、と。そんなに大事なものになる理由ってなんだろうと考えると、東京という街が好きで、東京(が拠点)のチームだからだとわかったんです。

ー それは、実際に試合を観戦したからこそわかったことなんですね。

そうです。「東京生まれの僕が育ったこの街って、いい場所なんだなって思えた」という想いを記事に綴ったら、それが共感を生んだんです。

ー SNS でのシェアなども影響したのでしょうか。

 
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もちろん、シェアがあってこその 10 万 PV 突破でした。もっとも影響を及ぼしたのは、村上アシシさん によるシェアでしたね。

ー フォロワーが 3 万を超えている方なんですね! 村上さんが中村さんの記事をシェアした理由は何だったのでしょう?

一番の要因は、サポーターに焦点を当てていたことですね。サッカーのレポート記事って、そのほとんどがピッチ内で起こったことの分析で、観客席に向けられることはまずありません。でも、やっぱりサポーターの皆さんあってこその J リーグなんですよね。当たり前のようにいるけど、絶対に欠かせない存在、サポーター。彼らをフィーチャーして書き上げた大作だったことが、村上アシシさんをはじめとするサポーターの共感を呼んだんだと思います。

ー 共感。先ほども同じキーワードが出てきましたね。

そう。この記事をまとめるうえでテーマとしたのが「共感」でした。J リーグ界隈は結構 Twitter でつながっているので、誰かひとりがリツィートすると芋づる式に連なっていくんです。この記事に関しては、まさにサポーターにシェアしていただきました。

ー サポーターがシェアしてくれた理由は、やはり「共感」?

そうでしょうね。サポーターは自分たちの働きを “サポーターじゃない一般の人たち” に見てもらいたい、知ってもらいたいという気持ちがあるんです。これは推測ですが、「記事に共感したこと」と「自分たちの気持ちを代弁してくれている」、「自分たちの味方だ」という想いもあったのかな、と。

 

バズ記事の裏側に隠れた論文流ライティング。

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ー この記事を構成するにあたって、バズを狙った中村さん流の工夫やルールなどはあったのでしょうか。

「仮説検証型」の書き方がベースですね。

ー 「仮説検証型」?

「仮説検証型」というのは、YES か NO のどちらかで答えが出せる問いの立て方を軸としています。例えば「 J リーグはつまらない」と言った場合、YES か NO かで答えが出せますよね。そこで「 J リーグが本当につまらないかどうか検証してみた」という仮説検証型とすると、推理小説のように楽しめつつ、読みやすくなるんです。

ー 企画を立てる際は、その仮説を模索するのですか?

「作業仮説」という考え方がありまして、現場に行く前に自分のなかで仮説を立てています。

ー ここ LIG で仮説を立てるとしたら?

 
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そうですね……。では「 LIG は自由な社風である」という仮説を立てたとしましょう。オフィスに入ると、料理ができるキッチンがある。「うん、仮説は正しいな」となります。さらに見回すと、漫画がずらりと揃っている。さらに YES が強まりました。でも奥に目をやると、社員が真剣な眼差しで仕事をしている。ここで「 NO かもしれない」となる。これを繰り返していき、「作業仮説」から「真の仮説」へと進化させていきます。

ー 「作業仮説」から「真の仮説」へ。

「真の仮説」はさらに踏み込んだもので、「 LIG という会社は、自由に遊べる状況をオフィスに作ることで、製作するコンテンツに遊びの要素を組み入れようとしている」といった流れになっていきます。その「より凝った仮説」が倒れない方が、研究としては豪華なものになるんです。

ー 「作業仮説」が敗れることも?

もちろんありますよ。それもまた事実なのだから、要はその事実を自分で許容すればいいんです。

ー 先ほどの「研究」という言葉に、研究者時代の表情が垣間見えたようです。

 
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そうですね、僕の書き方は研究論文のそれですから。

ー 大学院時代の論文執筆も影響は大きそうですね。

その書き方をベースとしつつも、Web 記事でもっとも意識するようになったのは “僕” という主観的な表現です。自身の意見とともに客観性を持たせなければ、と思いながら書いています。

ー それはなぜですか?

Web 記事だとコピペされてしまうからです。Web で書くときは「僕はこう思った」という、僕以外ではできない話し方、書き方をしようと心がけています。これまで手がけてきた研究論文では、このように主観を全面的に打ち出すことがなかったので、改めて意識して取り組んでいるところです。

ー 研究論文では、主観的な要素は出ないのでしょうか?

研究論文には「 I think(私はこう思う)」はないんです。その代わり、「このような結果をもって、このように導かれた」「このように考えられる」という言い方をします。こういった論文的な書き方に主観を入れ込むのには苦心したのですが、この初観戦記事はちょうどそのバランスが取れるようになってきた頃に書きました。

ー というと?

主観的に書くと、「お前はそう思うかもしれないけど、個人の感想に過ぎないよね」といった意見が飛んできます。この記事は一見すると主観的なのですが、実はすべて客観的根拠を裏付けとして書き添えているんです。

ー なるほど、確かに……。

 
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主観的記事だけど、納得させるだけの客観的要素がしっかり抑えられている。これも「共感」を呼んだポイントだと思っています。

あと、コツとしてはもうひとつあるんです。パソコンで書いた記事は、紙に印刷して読み直すようにしています。これが一番大切なことのような気すらします。

ー それはなぜですか?

パソコンのモニターだと、“目が滑る” んですよ。モニターから発せられている光がチェックする際の目に影響を及ぼしていると思うのですが、じっくりチェックしなきゃいけないところで “目が逃げようとする” んです。で、大事なところを見落としたりする。だから、きちんと印刷されたもので見直すようにしています。印刷して赤ペン入れし、そしてパソコンに打ち込む……という作業を 5 回繰り返すと、まともな文章に成長しますね。

ー そのこだわりようには脱帽するばかりです。

物を書くことを生業にしているわけですから、このぐらいはやらないと、ですね。

 

Web ライターは Google の下請けから脱却すること。

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ー このブログ記事がバズったことがキッカケで一躍有名になり、著書『サポーターをめぐる冒険』を手がけられました。今、新たなバズを狙った展開などお持ちなのでしょうか。

正直言うと、次のステージに進みつつあります。それも、初観戦記事がバズったことに起因するんです。

ー というと?

あのブログのバズで、「これで一生食っていくのは無理だ」と気づかされたんです。バズると嬉しいんですが、同時に万單位の人に向きあうというストレスは結構あって、どんないいバズでも精神的な疲れは溜まっていくんです。言われることだって良いことばかりじゃありません。これは相当に疲れます。

ー それは、体験した人にしかわからない辛さですね。

もちろん、良い意味で自分が伝えたいことを知ってもらえる機会の場なので、今もブログは楽しみながら継続していますよ(笑)。

今も「ブロガーを目指そう」「ブロガーで自由な暮らしをしよう」という風潮がありますが、それを続けても結局は Google の下請けから脱却できない。先の「 WELQ アップデート」が分かりやすい例で、Google が方針転換しただけで収入が 0 になることだって有り得ますよね。

ー うっ、確かに……。

 
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「作家」と名乗っているのもそれが理由で、使い捨ての記事を書くのではなく、本として残されていくものを書いていくという意思表示なんです。

ー 書籍にこだわる理由は。

第一は「やりたいから」ですが、次いで「 Web 記事からの脱却」です。Web の記事って切なくて、すぐに鮮度が落ちちゃう。一生ものにならないんですよね。僕も大好きな Web 記事があるんですが、やっぱり一番好きな文章はというと「本」になるんです。

ー 今、Web ライターとして活動している人が多く存在します。以前スポーツライター木崎伸也さんに「 Web ライターはこの先、何を目指すべきか」と伺ったところ、「写真や動画など、ライターという枠組みにとどまらず、表現方法の幅を広げるべき」とおっしゃっていました。中村さんはどんなご意見でしょう?

僕も木崎さんと同意見です。いつかラジオのパーソナリティになると本気で企みながら、自主運営の Podcast チャンネル『ハトトカ』を始めたり、「僕もやってみたいなぁ」と言いつつ Youtuber を眺めてみたり(笑)。もっとも、それはそれ、文章は文章です。やはり、ぼくの根っこになるのは文章なので、その文章力を死ぬまで成長させていきたいと思っています。

ー 文章力を向上させるにはどうしたらいいと思いますか?

 
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僕から言えるのは「本を書くことを目指しましょう」です。 Web ライターは消耗戦を強いられるうえ、作品が形として残りづらい。今、紙媒体は売れ悩んでいるという現状があって頭の痛いところですが、「形として残す」「質の高い文章を目指すことで向上する」という意味でも、本を書くことを目指すべきだ、と考えています。

誰にでも書けるものではないようにも思えますが、「どんな人でも本一冊分くらいのテーマは持っている」という説があります。ましてやライターを名乗っているのであれば、不可能ではないはずです。

ー 紙と Web の文章では、書き方が違うのでしょうか。

同じテーマでも、字数が違います。Web だと数千字程度にまとめることが多いですが、書籍では一冊あたり約 10 万字という文量になります。このぐらい書けるような熱量がある題材を書くべきだと思います。

 
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ー ライターという道を選んだからには、中村さんのように自分がやりたいことを見つけて、そこに邁進すべきなのかなと思いました。

人それぞれやり方はあると思いますけどね。僕の場合は、文章を極めていくという、あまりお金にならない修羅の道を歩んでいます。ただ、フリーランスとして生きていくのであれば、何でも中途半端にできる便利屋さんだと歳を取っていくにつれて辛くなっていくように思えます。なので、特化した技術や知識を持つことは不可欠なのでしょう。

何がお金になるかという基準だけで考えずに、一生のテーマにしたいものがあるかどうかをじっくり検討することはとても大切だと思っています。それで僕くはそのひとつとして『 J リーグについて書くこと』を選びました。

 

日本中のサポーターとの出会いが綴られた大作

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日本中に広がっているサポーターの存在を改めて認知させた、一本のブログ。その渦は著者の想像を超えるほど大きなものとなり、日本中のサポーターとの出会いを求める旅へと発展していきました。東京、埼玉、茨城といった関東圏を越え、大阪、四国、仙台と、著者の足は日本全国へ。取材したチームも J1 にとどまらず、J2 といった下部リーグにまで及び、地域密着という J リーグの理念に基づいたチームづくりに携わる人々との出会いを重ねたのです。そんな旅の中から著者 中村慎太郎さんが導き出した「答え」とはー?

今回のインタビューで中村さんご本人が語ってくれた “物書きとしての矜持” がすべて詰め込まれているこの一冊。ブロガーから作家へと進むうえで求められることとは何なのか、今の自分に足りないものは何か、そんな想いを抱いている人にこそ読んで欲しい一冊です。

 

サポーターをめぐる冒険 Jリーグを初観戦した結果、思わぬことになった

サポーターをめぐる冒険 Jリーグを初観戦した結果、思わぬことになった

  • 著者中村 慎太郎
  • 価格¥ 1,404(2017/01/24 12:18時点)
  • 出版日2014/06/12
  • 商品ランキング63,232位
  • 単行本(ソフトカバー)224ページ
  • ISBN-104907239076
  • ISBN-139784907239077
  • 出版社ころから

 

優しい眼差しのなかで燃える闘志をみた

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ご本人の想像以上のバズを生んだブログ記事をきっかけに、「作家」への道を歩んでいくこととなった中村さん。初めてお会いしたときの印象はとても温和で、優しい目をしているところが印象的だったのですが、いざ話が始まるとその心のうちから燃えさかる闘志が湧き上がってくるさまは、とても同一人物とは思えないほど。それでいて丁寧な組み立てから記事を構築しているその緻密さに、ただただ感心させられるばかりでした。

インタビュー前の事前準備からリリースまで、こちらでも丁寧にお付き合いくださった中村さん。本当にありがとうございました! これからの記事も楽しみにしています!

 

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