
セブ島でクールなビジネスをしているクリエイターさんに実際に会いに行ってみた
こんにちは!
LIGフィリピン支社代表のせいと(@seito_horiguchi)です。肌寒い季節に突入した今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
ちょっと前の話になりますが、先日僕はフィリピンの首都・マニラに視察という名のバカンスに行ってきました。
普段はセブを拠点に働いているわけですが、フィリピンの中心部を一度も見ずにやっていくのはナンセンス……ということで、諸先輩方にマニラでのお話を伺ってきました。そこで今回は、僕が実際にお会いしてきた企業5組のご紹介&お聞きした話をまとめて書かせていただきます!
もくじ
まずはマニラについてよく知っていただくために、軽くフィリピン&マニラの特徴についてもお話したいと思います。
フィリピンといえば以下のデータ(※注1)からもわかるように、若くて勢いのある、今注目のASEAN参加国のうちのひとつです。
総人口 | 約 1 億98万人 |
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平均年齢 | 23歳 |
公用語 | フィリピノ語、英語 |
GDP成長率 | 7 %前後 |
フィリピン国民の 7 割以上が英語を話せるというデータがあったりしますが、セブ市内にいる僕個人の感覚値では、9 割以上の方が英語を話しています。これは地域によるのでしょう。
続いてマニラです。具体的にはメトロ・マニラについて。メトロ・マニラとは、マニラ市とその周辺地域(ケソン市、マカティ市)などを含めた都市群のことを指し、フィリピンの中心地を意味します。メトロ・マニラの人口は1,288万人に及び、その数はメトロ・セブ(※注2)の約 5 倍、東京の人口に匹敵します。
もはや大都市ですね。
つづいて、メトロ・マニラでイケてるビジネスをやられている企業と、その内容を紹介します。
左から、YOYO Holdings/プロジェクトマネージャーのスニさん、LIG/Founderの岩上、YOYO Holdings/CEOの深田さん、僕
まずご紹介したいのは、今フィリピンで最も注目を浴びているスタートアップ企業の「YOYO Holdings」。YOYOは、インドネシアをメインとしたアジア諸国に向けて、「PopSlide」という自社モバイルアプリケーションを開発しています。
「PopSlide」とは
ロックスクリーンを解除するだけで、モバイル通信料金を自動チャージ
「PopSlide」(http://popslide.me/)は、ユーザーのアンドロイド携帯のロックスクリーン上にニュース、エンタメ情報、天気予報に加えて各種広告を掲載するアプリです。ロックスクリーンを解除するだけでアプリ内のポイントが貯まり、ユーザーはそのポイントを利用してモバイル通信料金を無料で手に入れることができます。
引用元:YOYO Holdings『お知らせ』
日本人の我々からすると、インターネットの利用はお手軽ですが、多くのアジア人にとって決して安い利用料ではありません。しかし、PopSlideを使えば、広告を見ることでモバイル通信料金をアプリ内のポイントという形で受け取り、無料でインターネットを利用できます。
社会貢献にも繋がっている素晴らしいサービスですね……!
この日、YOYO Holdingsの代表深田さんには採用戦略や企業文化の作り方についてたくさん貴重な情報を教えていただきました。僕らはセブで絶賛採用中だったので、目から鱗のお話ばかり……。本当にありがとうございました!
ちなみに、そんなYOYOさんでは現在日本人エンジニアを募集中のようです。ビジョンやサービス内容に共感された方はぜひお話を聞いてみてはどうでしょう?
こちらは欧米人ディベロッパーのトマスさんが最近立ち上げたプログラミングスクール「Amagi Academy」。マニラに住むエンジニア、IT企業向けに、プログラミングを学べるスクールを開校しています。
カリキュラムにはたくさんのコースが設けられているのですが、中をざっと見るとHTMLやCSSはもちろん、Vue.jsやReact.jsを使ったSPA開発、Node.js, Python, データサイエンスなどなど…… 豪華過ぎる。
左から、Amagi Academy/CEOのトマスさん、僕、LIG/Founderの岩上
このときは時間がなかったのでお話だけ聞いて終わりだったのですが、正直僕が受講したいくらいの内容です。次回マニラに行くときはぜひ受けたいところ。
ちなみに代表のトマスさんは月に 1 回、Manila JavaScriptというJSの勉強会を主催しています! マニラ視察の際に僕も登壇させてもらいました。
英語でのプレゼンは難しかったですが、皆さんリアクションがいいので楽しかったです。
マニラに行くエンジニアの方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか?
お次はマカティ市に 2 店舗を構えるコワーキングスペースの「Acceler8」。インテリアがイケてるし、雰囲気もイケてるし、イベントコンテンツもイケてるし、スタッフさんもなんかイケてます。コワーキングエリアとプライベートルームがあり、さらに会議室、キッチン、コーヒーと……揃ってますね!
値段も相場より安めに設定されているのだとか。
椅子や机と言った家具はもちろん、ブリキのおもちゃやボードゲームなどの小技がイカしてます。
マネージャーのLudoさん(右から 2 番目)及びAcceler8のスタッフの皆さんと、LIGの2人
そして実はiioffice CEBUとAcceler8はパートナーシップを結んでいます。
iioffice CEBUの会員さんはAcceler8のスペースを、Acceler8の会員はiioffice CEBUのスペースを月に 3 日間まで無料で使えます。
出張時にぜひ利用してみてください!
「A-Space」は、マニラに複数の店舗(僕が知ってるだけで 3 店舗!)を構え、さらに今年セブにもオープンしたフィリピンでは大御所のコワーキングスペースです。正直競合なんですが!だからといってイケてる以上、紹介しないわけにはいきません……。
今回僕らが訪れたのはマカティ市に位置する店舗で、ビルの 1 フロアが丸々A-Spaceさんの敷地になっていました。(エレベーターホールまで!)スペース内にはハンモックやサッカーゲーム、ふわふわのクッションなどがあり、快適に仕事ができそうです。
なんか……Googleっぽい!(行ったことないけど)
お値段はドロップインで1,000ペソ強で少し高い印象でしたが、24時間営業もやっているというサービスの良さと、立地、空間の質は素晴らしかったです。
最後に紹介するコワーキングスペースは「Launchpad」。名前のLaunchpad(紙飛行機)に模した飾りが店内に散りばめられており、お洒落かつ可愛いさも備えた空間に仕上がっています。
全体的に優しくて可愛い印象のインテリアが多いですね。
こちらが位置するのはアラバンという、マニラ市からは車で30~40分ほど離れたエリアです。郊外なのでロケーションとしては微妙……? と思いきや、このアラバンという土地は行ってみるとかなり居心地がいい場所だということに気が付きます。
マニラ市周辺は人混みが多く、渋滞地獄なのに対し、アラバンは人口も交通量もそこそこで移動しやすく、また緑豊かで落ち着いた地域です。静かな場所でゆっくり作業したい人にオススメのコワーキングです!
イベントも活発に行われているそうですよ!
今回マニラでは、さまざまな国籍の方のビジネスを拝見することができました。お洒落だったり、サービス自体が魅力的だったり、総じてマニラの企業は色んな意味でかっこいいな、と思う出張でした。僕らも負けてられません!
ちなみに以前似たような記事(セブ編)も書いているので、もしよければそちらもぜひ。
セブ島でクールなビジネスをしているクリエイターさんに実際に会いに行ってみた
※注1 参照元
・日本貿易復興機構JETRO『フィリピン基礎的経済指標』
・日本経済新聞『フィリピン、人口1億人突破 高成長支える 』
・外務省『フィリピン基礎データ』
※注2 参照元
・JICA 『事業事前評価表』