本当はもっとやりたいことがある|デジハリ
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2016.09.26

ニューヨークからたった28人しかいない大分の集落に移住した女性にインタビューしてきた。

勢古口

こんにちは。いいオフィス支配人の勢古口です。

私は、またまた大分に来ております。
おんせん県大好きです! むしろもう大分県民みたいなものですね。

前回は、優良企業に入社した移住者の新地さんをインタビューさせていただきました。

そして今回は、山に囲まれた小さな集落の中で暮らしていて、無農薬栽培を実践しながら自立に向けて活動している移住者・谷之口明香さんにインタビューしたいと思います!

DSC_0486_prof 人物紹介:谷之口 明香(たにのくち さやか)
愛知県出身。19歳で渡米、ニューヨークなどでアートや写真を学ぶ。大学院を卒業後、東日本大震災を機に帰国。2012年、大分県宇佐市へ地域おこし協力隊として移住。任期3年を経て、2015年に宇佐市集落定住支援員を担当。業務外では、無農薬で米・野菜作りに挑戦中。

移住して覚えた無農薬農法と田舎くらし

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「おはようございますー!!」

軽トラに乗って元気な声で迎えてくれた今回取材をさせていただく谷之口さんです。笑顔がステキです!

 

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今回は、谷之口さんの住んでいる大分県宇佐市のある集落に来ました。

見渡す限り、緑しか目に入ってきません。

 

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谷之口さんは、2年前から田んぼを借りて無農薬のお米を育てています。その田んぼを紹介してもらいます。

まずは山の麓にある田んぼを見せてもらいました。

 

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こちらが谷之口さんの田んぼ。すべて無農薬のもち米です!

写真では分かりづらいですが、手前が「黒米」、奥の穂が「赤米」、黄色の穂が普通の「もち米」らしいです。

 

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元気よく稲が生えているじゃないですかー。

 

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(ゴソゴソ……)

谷之口さんが何やら田んぼの水の中に手を突っ込みました。

 

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出てきたのはタニシです。

通常タニシは若い稲を食べてしまうので、農業では害として扱われていますが、谷之口さんの農法は稲が大きくなったタイミングで、逆にタニシを使って余計な雑草の除去をおこなうそうです。

 

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無農薬でお米を育てるには、雑草が生えるのですごく手間がかかるそうです。
この辺りはイノシシも多いようで、至るところにイノシシ除けの電線が張り巡らされています。その周辺の草刈りも定期的にしなければならないようです。

農薬を使わないで育てるって大変なんですね……。

次に紹介してくれた田んぼは、ここから1つ峠を越えた山の上にある田んぼです。

 

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え? なんですか!?

先ほどの田んぼと打って変わって、雑草が生い茂って荒れ放題じゃないですか!?

 

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どうやら山の上は水が綺麗すぎて、タニシが生息できない環境のため無農薬でおこなう場合は、手作業で雑草を刈り取っているとのこと。

これは大変だわ、、、。
しかも、さっきの田んぼの4倍ぐらいある……。

 

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ということで、稲の邪魔になる稗(ヒエ)を刈るお手伝いをします!

 

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黄色い穂の中に緑の穂がまぎれているのですが、それがすべて稗です。

 

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これが稗です。

 

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これは稲です。全然違いますよね。

 

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稗の種が落ちて、また新しい稗が生えてくるのを防ぐため稗の穂を刈っていきます。

 

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刈り取った稗は、このように外に出します。

 

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とにかく途方もない、この作業、、稗、、ひえ、、ひえぇぇ、、、。

これを1人で時間があるときに、少しずつおこなっているなんて、スゴすぎます。

 

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手伝いを終えた僕は、正直30分で1日分の力を使い果たしてしまいました。

 

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田んぼに入っている湧き水の場所を案内してもらいました。

 

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この透き通った綺麗な水。

 

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そのまま飲むこともできる、とてもおいしい水です。

 

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次に向かったのが谷之口さんが住んでいる築40年以上の民家。

 

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おぉ、立派な家!

おばあちゃん家に来た感じです。

 

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玄関の前には、家の庭に生えたカボチャが可愛く置かれてます。

 

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入ってみると、「ザ・日本家屋」。虫取り網とかあったりして、とてもいい雰囲気です。

 

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中には立派な木の柱があり、昔からの家具が揃っています。

 

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かっこいいミシン台です。

こういうレトロな物が心をくすぐります。

 

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当たり前のように1枚板の家具があります。普通に買ったら高いんだろうなぁ。

家を紹介してくれたところで、どうして谷之口さんが宇佐市の小さな集落に来たのかを伺いました。

 

10年間のアメリカの都市生活から、田舎暮らしへ

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― 宇佐市に来る前は、何をしていたのでしょうか?

谷之口さん(以下、谷之口):2012年4月に地域おこし協力隊の一員として宇佐市に来ました。今年でここに住んで5年目になります。宇佐市に来る直前は名古屋で翻訳の仕事を1年間していました。その前は19歳の時にアメリカに渡り写真の勉強を中心に大学院を含めてトータル約10年間アメリカで生活をしていました。
大学院を卒業する2011年に東日本大震災が起こって、そのタイミングで日本に帰ってきました。

 

― なぜ震災のタイミングで日本に戻ってきたのでしょうか?

谷之口:震災をニュースで見て日本に戻って役に立てるようなことがしたいと思い始めたんです。被災地に直接的だけではなく、間接的にできることはないかなと探している時期に地域おこし協力隊の記事を見つけたんです。その記事には、都会から移住して、田舎に地域の活動や役に立ちませんかと記載されていて、地域の活動で日本が元気になるための役に立てるならと思いました。

また昔から自然が豊かな田舎にいつかは住みたいと思っていたのも理由の1つです。

 

自由にやれる環境が宇佐市にはあった

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― 田舎暮らしに興味があったのは、なぜですか?

谷之口子供のころから自然と動物に囲まれることが好きだったんです。
鹿児島のおばあちゃん家に帰るときには、畑仕事をちょっと手伝ったりしていたので、その経験からだとは思いますがいつかは自然に囲まれた生活ができたらいいなとずっと思っていたんです。
ただ大人になるにつれて勉強や仕事で自然に触れ合う機会が少なくなっていましたが、地域おこし協力隊の存在を知ったときは「これだ!」と思い、すぐに応募しました。

 

― どうして宇佐市の集落を選ばれたのですか?

谷之口:当時ほかの地域の協力隊は、仕事内容がしっかり決まっていたんです。例えば、道の駅の店長さんや農業をやってくださいとか、商品開発してくださいとか。でも、宇佐市の募集内容は、なんともぼんやりとしてたんですよ(笑)

それを見たときに、地域のお手伝いみたいな感じがしたので、逆に自由にやれることの幅が広い感じがしました

 

― 実際に宇佐市の集落を見てどうでしたか?

宇佐市は、まったく知らない土地だったので、実際に来てみたらこんなに昔ながらの原風景が残っていることに感動しましたね。

 

― ちなみに、この集落には何人くらいの方が住んでいらっしゃるのですか?

谷之口この集落は15世帯で28人ですね。子どもが4人ほどいますが、高齢者がほとんどですね。

 

― 都会から移住してきた人が、どのように地域の人とコミュニケーションを取っていったのでしょうか? 正直な話、都会から女性が一人でやって来て驚かれなかったですか?

谷之口自分からすべて挨拶に行きました。積極的にイベントや集まりにも参加もしました。私は、農業に興味があったので、農家の方に「私もやってみたいです!」、「教えてください!」とひたすら声をかけにいきました。すると、皆さん喜んで応じてくださったので、それがとても嬉しかったです。

 

― 農業のノウハウは、すべて集落の方から教わったのですか?

谷之口:そうですね。何も分からなかったので、いきなり田んぼを作るではなく、イノシシ避けの電柵張りや田んぼの草刈りとか基礎を手伝いながら覚えました。

はじめは農業に必要な機械やノウハウが一切なかったので、教えてくださった方が種まきをしてくれたり、田植えをしてくれたりで、私は草刈りや水の管理くらいだけだったんですね。ただその方もプロでやっている人なので、あまり頼すぎるのも悪いと思い、今では自分で機械を購入してあまり頼らないで一通りやれるくらいにはなりました。

 

都会より充実した忙しさが田舎にあった

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― 実際名古屋から移住してきて一番自分の中で何が変わりました?

谷之口:すっごく忙しくなりました(笑)

 

― 意外です。どうして忙しくなったのですか?

谷之口:アメリカから帰ったあとは、名古屋で1年翻訳の仕事をしていたんです。当時の休みは時間に余裕を持って好きなことするという程度でした。

宇佐市に来たら、地域の集まりがたくさんあり、もともと地域おこし協力隊ということもあるんですが、私たちが比較的若い年代になるのでいろいろと地域の役がまわってくるんです。例えば、会計係や、お祭りごとの事務局とか。

仕事以外での地域の中での役割に加えて、自分の田畑の面倒も見たりと、仕事以外の時間で毎日が忙しいですが、楽しくやっています。

名古屋は、家族と友達と仕事場というコミュニティーだけだったんですが、こっちは仕事場プラス地域との関わりが非常に強くなりました。忙しいと言っても、好きなことをやるために忙しくなってるので、とても充実感があります。

 

― 1日のスケジュールってどういう感じですか?

谷之口:地域おこし協力隊に3年間従事したあと、2015年から宇佐市の集落定住支援員として空き家案内と移住者の対応をしているので、8時半に市役所へ出社して、17時に仕事が終わります。それ以外に出勤前と出勤後に農作業をしてます。日が明るくなるのが早い時期は農作業をしたり、日が沈むのが遅い時は草刈りとか農作業の時間を作ってます。

当然、職場の同僚と飲みに行くときもありますよ(笑)

 

― 地域おこし協力隊を体験してみて、どうでした?

谷之口地域おこし協力隊って田舎暮らししたいという人たちにとってすごい良いシステムだと思っているんですよ。
実際、任期は3年なのですが、その3年間は地方で暮らすには不自由がないお金をもらえて家も与えられます。

まだまだ協力隊の人たちが定住するために仕事の問題はありますが、その地方に移住ができるかの準備期間として地域おこし協力隊の3年間を利用できるので、地方創生や田舎暮らしを考えている人は選択の1つにするのがいいと思います。

宇佐市の場合は、3年間の任期が終わったあとも定住につながるために、私の農業のように趣味から仕事につなげられるような作業も地域おこし協力隊の仕事として認められていたりします。

 

― 今後の目標は何ですか?

谷之口:今は宇佐市で働いているので安定した仕事がありますが、市役所での仕事の任期が終わっても、耕作放棄地を活用して作った作物を加工品として販売し自立できればと思っています。あと英語翻訳の仕事もやろうと思えばインターネットの環境さえあれば地方でもできるので。

 

― もちろん、インターネット環境は…

谷之口あります(笑)

 

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今回、谷之口さんの移住のお話を聞いて、田舎暮らしもステキだなと思いました。

自分の趣味と仕事を両立させて、自然豊かな場所で暮らす……

理想的で、充実していて、都会の喧騒からも離れていて、時間がゆっくり流れていて、なんてうらやましい生活なんだろうと思う自分がいました。

で、今度有楽町でUIJターンのイベントがあるんです。

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開催日 10月2日(日)
時間 11時~17時半
会場 東京交通会館12階カトレアサロン(東京都千代田区有楽町2-10-1)
参加費 無料 ※予約不要

詳しくはこちら

田舎には、都会で薄れてしまった人情やコミュニティーがあり、皆が協力しあって生き生きと暮らしています。

「田舎暮らしをしてみたい!」という人にとっては、今回の谷之口さんのように地域おこし協力隊として従事し、定住のための準備期間として利用する方法もあります。

もしかしたら10月2日におこなわれる『おんせん県おおいた暮らしフェア~味力も満載~』で、自分に合った、今とはもっと違う心の豊かな生活を送れる場所が見つかるかもしれませんよ。

当日は谷之口さんご本人も先輩移住者として本音で語るパネルディスカッションに参加いたします。是非、生で体験談を聞いてみてくださいね。

また同じ会場には県内の企業、16社が参加する「おおいた元気企業魅力発見フェスタ」で企業紹介や就職・転職面接会をおこなっています。

魅力的なまちや企業に出会えるかもしれません! 是非お気軽に参加してみてはいかがでしょうか?

なんと豪華プレゼントも用意されてます!
  • 温泉の素、大分銘菓ザビエル、かぼすジュースを全員にプレゼント!
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※ペア旅行券はスタンプラリー達成者(セミナーへの参加や移住相談をしていただいた方)に限ります。

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