「モビファイ」はどこまでもユーザーファーストだ。お客様の視点をどこまでも大切にする会社|株式会社ドーモ

小林 香織


「モビファイ」はどこまでもユーザーファーストだ。お客様の視点をどこまでも大切にする会社|株式会社ドーモ

こんにちは、ライターの小林香織です。

今回取材させていただいたのは、モバイルファースト・コミュニケーションカンパニーを掲げる「株式会社ドーモ」です。

2000年に創業した同社は、大手ポータルサイトのコンテンツ制作や企業メディアの制作・運用等で業績を伸ばし、2012年にはスマートフォン最適化サービス「モビファイ」をスタートさせました。

カナダで開発されたサービス「モビファイ」。日本でのサービス導入に関わった中心人物が今回インタビューさせていただいた取締役CTOの大賀匠竜さん。

さらに、大賀さんのもとで2014年よりUI/UXディレクターとしてモバイルサイト制作に携わる徳岡佐知香さんにも興味深いお話を伺いました。

目まぐるしいほどのスピード感で次々と新機能が開発されるモビファイを、日本ではどのように展開していくのか、とことんユーザー目線の提案をするにはどうすべきか悩みながらも、モバイルファースト・コミュニケーションカンパニーとして新たなチャレンジを続ける「株式会社ドーモ」の企業風土や展望に迫ります。

DOMO-4_p 人物紹介:大賀 匠竜氏
フロントエンドデザイナーとして広告サイトやWebアプリのユーザーインターフェイスなどを開発。2011年よりカナダ・モビファイ社のモバイルサイト最適化サービスの日本での立ち上げにフロントエンドの制作および技術の導入として携わる。2013年よりドーモCTO、現在はWebPUSH、アプリ、O2Oのサービス導入を手がける
DOMO-12_P 人物紹介:徳岡 佐知香氏
学生時代は観光学を学び、卒業後貿易実務に6年間従事。ECサイト運用の兼務をきっかけに、デジタルハリウッド大阪校にてwebデザインを学び、前職でECサイトの立ち上げ、運用業務に携わる。2013年より現職。タイアップ広告ページ企画・ディレクション業務、webサイト運用に従事。 2014年にモバイルサービス部配属となり、UI/UXディレクターとして主にMobify導入制作(スマートフォンサイト最適化)業務を担当

「モビファイ」の導入がキッカケでドーモに入社。想定外の問題に戸惑いながら改善を重ねた

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― 大賀さんは、もともとWEBデザイナーとして別の企業で勤務されていたそうですが、ドーモの取締役CTOに就任された経緯を教えてください。

大賀 匠竜(以下、大賀):以前は、主に広告系のコンテンツや企業のブランドサイトを制作するWEBデザイナー兼エンジニアとして勤務していました。元々ドーモとはパートナー企業の関係性があり、2011年から外部社員として「モビファイ」の日本での立ち上げに携わることになりました。モビファイは、カナダ・モビファイ社が開発したモバイルサイト最適化のサービスで、ドーモの代表である占部が見つけてきたものなんです。

カナダのモビファイ社との技術的なやり取りを担当するなかでチャンスをいただき、2013年から正式にドーモの取締役CTOとして就任する流れになりました。僕自身も、モビファイのサービスのおもしろさにのめり込んでいったことと、必要とされていると強く感じたことが入社の決め手ですね。

 

― モビファイは「スマートフォン最適化」と謳われていますが、具体的にどういったサービスなのでしょう?

大賀:簡単に言うと、何万ページもあるような大規模なPCサイトを短期間でスマホサイトに変換したいときに、非常に便利なサービスです。PCサイトのソースを基に、スマートフォンサイトを制作できる開発ツールという位置づけで、わりとフロントエンドのWEB制作の技術だけで、一通りのテンプレートの制作までできます。

たとえばデザインの変更が少なく、商品の更新頻度が高いネットショップなんかは、PCサイトの更新とリアルタイムに連動するので、スマホ上でも常に最新の状態を保つことができて、とくに使い勝手がいいと思います。

 

― なるほど。日本でサービスを立ち上げる際は、やはり苦労が多かったかと思いますが……。

大賀:ちょっと想定外だったのは、お客様がモビファイを本来とは違う使い方をして、誤った評価をされてしまったことですね。日本に取り入れたばかりの頃は、モビファイをツールのみでも提供していたんですが、思いのほか、環境のセットアップが難しかったり、かえって手間が増えてしまうような使われ方をしてしまうことがありました。

そうなると、効率化どころか本末転倒になってしまうので、弊社側でモビファイを使ってスマホサイトを構築するところまでを提供するサービスをメインにするよう変更しました。モビファイを使うことで、ゼロベースでサイトを構築するより圧倒的に短期間で仕上がるという概念は、しっかりご理解いただいたうえで請け負っています。

 

― では、モビファイについて自社でこだわっている点をお聞きしたいです。

大賀:本国のカナダでは日々、目まぐるしいスピードで新機能の開発がおこなわれているのですが、新機能ができあがっても仕様書やマニュアルがないこともしばしばです。我々はそれを手探りで調べながら、日本でどう広めていくかを考えます。カナダで受け入れられている機能が必ずしも日本で受け入れられるというわけでないので、しっかりとニーズを見極めています。ユーザーにとって、本当に価値のある機能だけを追加するというスタンスは、一番のこだわりですね。

絶対にルーズな仕事はしない!クライアントに対してはどこまでもユーザーファーストな提案を

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― 続いては、モビファイを日本で導入する立ち上げメンバーの大賀さんの下で、UI/UXディレクターとして、主にモビファイの導入制作業務を担当している徳岡さんにお話を伺いました。観光学を学んで貿易実務をされていた徳岡さんが、ドーモに入社したキッカケは何だったのでしょうか?

徳岡 佐知香(以下、徳岡):前職でECサイトの運用を兼務することになり、そこからデジタルハリウッド大阪校に通ってWEBデザインを学びました。そこでWEB制作のおもしろさを実感し、2013年に縁あってディレクターとしてドーモに入社しました。

 

― 現場スタッフとクライアントの間に入るディレクターは、大変な一面もありそうですね。

徳岡:私は2014年に現在所属しているモバイルサービス部に配属され、モビファイに携わることになったのですが、最初はシステムの言語がわからず苦労しましたね。自分の言葉で説明できるようになるまでに1年ぐらいかかったかもしれません。

しかも、モビファイは頻繁に更新されていて、ある朝、会社に来たら管理画面が変わっていたなんてこともありました。日本のサービスではあまりないのでときどきビックリしますが、より良いサービスにするための改善ですし、いい刺激にはなっていますね。

 

― ときどきサプライズな演出があるんですね。徳岡さんがディレクターとして意識しているのは、どんなことでしょうか。

徳岡:お客様と接するなかで、お客様の要望とユーザーが求めるニーズがズレていることは少なくないと感じています。私はディレクターとして、モビファイでできる・できないという視点ではなく、ユーザーファーストの視点を心がけたいと思っています。だから、モビファイを使わないほうがいい場合は、率直に伝えますね。

サービスの特性上、あっという間にスマホサイトが構築できるというイメージを持たれがちなんですが、十分使い勝手も考慮したプロフェッショナルなご提案をしないと意味がないので。

 

― ディレクター職はタスク管理が重要だと思いますが、どのようにスケジュール管理をされているんですか?

徳岡:業界的にはルーズなタイプの方が多いので、スケジュール管理の大切さは痛感しています。ただ私は、学生時代にバレーボールをやっていて体育会系だったこともあり、ルーズな仕事は絶対したくないんです。ToDoが残っていると気持ち悪いので、朝来たら、その日のタスクをすべて終わらせてから帰るし、メールも未読を残しておきません。立場的に会議で1日缶詰になるようなことがないので、そういう仕事の仕方ができているのかもしれません。上司のおかげですね。

来期に向けて新体制を強化!十数年間培ってきた武器を活かし、より柔軟にサービスを広げたい

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― 御社のHPを拝見すると、みなさんとても仲が良さそうですが、普段はどのような働き方をされているんですか?

大賀:わりと個々で案件を請け負っているので、チームで協力してひとつのことを成し遂げるみたいなことは、あまりないです。会社全体が小規模ということもあり、風通しは非常にいいですね。

徳岡:クラブ活動も盛んで、最近はみんなで断食をしたり、ボルダリングをしたり。休みを合わせて沖縄や台湾旅行にも行きましたね。仕事上で接することが少ない分、プライベートで交流をして仕事の情報共有をしています。

あとはどちらかというと、女性のほうがアグレッシブに働いている印象があります。営業チームの上司は女性ですし、以前、制作を統括していたのも女性社員でした。

 

― なんだかすごく楽しそうですね。企業として大事にされている風土をお聞きしたいです。

大賀:モバイルファースト・コミュニケーションカンパニーの指標を掲げていますので、未知の領域にチャレンジする精神は念頭に置いています。モビファイに関しても、スピード感を落とさずに新機能を取り入れられる体制を強化したいなと考えています。モビファイ以外のモバイルサービスでいえば、「NFC」という「かざして通信する技術」を新規導入するなど、果敢に新サービスに取り組んでいて、新サービスに挑戦する風土は大切にしたいですね。

徳岡:私たち現場の社員は、そうやって上層部がキャッチアップしてきた新しいサービスを精査して、お客様にとって本当に必要な技術かどうかを判断しながら提案することが使命だと感じています。常にユーザーファーストの精神を忘れずにいたいです。

 

― 今後、新たなポジションも見据えているということですが、どんな人材を求めているのでしょうか?

大賀:現在、求めているポジションはマーケティング部門とエンジニアやデザイナーといった現場で活躍してくれる社員です。マーケティングの上流工程の経験があり、ユーザーにとって価値のあるサービスを構築できるようなプロデューサーや、社内で密にやり取りができるエンジニアやデザイナーが必要だと感じています。

10月からの来期に向けて、各々のメンバーが担う役割に注力できる体制を整えたいと思っています。ドーモの主軸の方向性を理解したうえで、新たな領域にも意欲的にトライしてくれる方が好ましいですね。大手クライアントとも直接取引ができますし、活躍のステージは多岐に渡ります。

 

― では最後に、今後の展望を聞かせてください。

徳岡:今後、マーケティング視点を持った方が入社してくれたら少し余裕ができると思うので、お客様により良い提案ができたらと思っています。モバイルに関わる知識を貪欲に吸収しつつ、アウトプットしていけたらと思います。

大賀:モバイルWEBの業界では、わりとユニークな立ち位置を築けていると思います。モビファイをはじめ、十数年培ってきたコンテンツ制作という武器も取り入れながら、より顧客へのメリットが提供できるよう柔軟なモバイルサービスを広めていきたいですね。

インタビューを終えて

お2人のお話を伺って、すさまじいスピード感でモバイルWEB業界が進化していることを感じました。同時に、非常に伸び伸びと勤務されている様子も垣間見えた今回の取材。プロフェッショナルな意識を持ったプレイヤー同士が、ひとつの理想に向かって立ち向かうとき、きっと想像を超えたイノベーションが生まれるのでしょう。今後も斬新なサービスが次々と誕生するであろう株式会社ドーモから目が離せません。

 

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小林 香織
この記事を書いた人
小林 香織

外部ライター 東京

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