「結婚できない男性」はデートの最後で告白しがち。プロに婚活術を聞いてみた

「結婚できない男性」はデートの最後で告白しがち。プロに婚活術を聞いてみた

和久井 香菜子

和久井 香菜子

こんにちは、少女マンガ攻略・解析室室長、文筆家の和久井香菜子です。
少子化少子化と叫ばれて久しいですが、今や未婚率もかなり高くなっていますよね。2010年の国勢調査では、35〜39歳の男性の35.6%、女性の23.1%が未婚だそうです。その40年前はそれぞれ10%未満だったことを考えると、ずいぶんと未婚化が進みました。

私の周りにも、結婚したいと言っているアラフォーはたくさんいます。なのになぜか縁がないらしいです(私もな!)。いったいどういうことなのでしょうか。「結婚したいのにできない人たち」は、どうすれば結婚できるのでしょう?

婚活支援サービスのパートナーエージェントで婚活コンシェルジュをしている羽富さんに聞いてみました。

はとみさん笑顔 人物紹介:羽富さん
パートナーエージェントの専属コンシェルジュ。こまやかなサポートで驚異の成婚率を誇る、婚活のプロ。

結婚できない男女が出会いを掴むためには?

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私たちは、なぜ「出会いがない」とか「いい人がいない」と言うのでしょう? 外に出れば出会いはいっぱいあるはずです。それは「チャンスをものにできていない」ということなのではないでしょうか。

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「女性からの相談で多いのは、交際している男性のちょっとした行動から不安になり悪い想像を膨らませる内容です。『メールが週に1回しか来ないので、ほかにいい方がいるんじゃないか』とか『こんなことを言っていたので、実はこんな人なんじゃないか』といったふうです。そういう場合は『実際にそうですか?』『確認しましたか?』と伺います」

Yahoo!知恵袋の相談などを読んでいると「それ、本人に聞けば解決するよね?」ってことがかなり多い印象です。不安や疑問に思ったら本人に聞く習慣を付けたいですね。「きっとこうだろう、ああだろう」はワイドショー的思考ですが、だいたいそんな予測は真実とは違うものです。人に対する先入観を取り払うだけでも、ぐっとチャンスは広がりそうですね。

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「男性の場合は『会う約束をしたけれど、どこで待ち合わせをすればいいですか、お店ですか駅ですか?』『どういう話をすればいいですか?』『銀座で会う約束をしたが、どんな店がいいですか?』といったデートの基本的な部分をご相談なさる方が多いですね」

つまり、女性の扱い方を知らない男性が多いってことでしょうか。女心は、女からしたら簡単ですが、男性にとっては大ミステリーでしょう。出会いを逃さないために、誰かに指導を仰ぐといいかもしれませんね。

男女が結婚相手に求めることとは?

では、「理想の結婚相手」って、どんな人なのでしょう。

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「女性は、男性の年収や学歴、身長を条件にあげる方が多いです。男性は女性の年齢や容姿です」

そこは期待を裏切らない展開ですね。でもそんなお相手、なかなかいないのでは? 「身の程をわきまえない、とんでもなく高い条件を出している人」もいそうですが……。

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「私どもでは、毎週何名かのお相手をご紹介しています。その中から気に入った方に実際にお見合いをしていただくのですが、双方が合意しなければ会えません。ご自身の希望条件にこだわり過ぎてしまうと、せっかくのご縁を逃してしまう可能性もあります」

男はいくつになっても「20代の嫁がいい」とか言うそうですしね……。

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「男性で子どもを望まれる方は、女性の年齢を気にされる方が多い傾向にあります。でも若ければ100%子どもを授かれるというわけではないこと、それから女性だけではなく男性に問題がある場合もあることをやんわりと伝えさせていただいています。『そうなんですか!』と驚かれるかたもいらっしゃいます」

子どもは授かり物ですもの。結婚したからといって必ずできるものじゃあないですよね。結婚=子どもと盲目的に信じるのはいろいろ不幸がある気がします。

条件ではなく、本当の自分の理想の相手は、どうしたらわかるのでしょう?

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「まず相談にいらした方には、お相手に求めるものの理由を掘り下げて聞いていきます。すると、実はそうした条件が自分の望む結婚生活に必要ではないと気付くことも多いんです」

確かに、例えば結婚に『休日には手をつないで散歩に行くような関係』をイメージしていたとしますよね。それに学歴や容姿は関係がありません。自分の求めているイメージと自分の理想が違うことって多そうです。

どこで出会えばいいの?

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今はネット婚活や婚活パーティ、結婚紹介所と、たくさんの婚活の場がありますね。どんな婚活の方法がオススメなのでしょうか。

はとみさん笑顔80
「自分からアプローチができる人はネット婚活を利用するといいでしょう。しかし安価な分だけ、本気で活動をしていないユーザーもいます。その点、結婚相談所なら真剣に結婚を考えている人だけが入会していると言っていいですね。自分はどうしたいのか、真剣に結婚相手を探したいのか、彼氏彼女でいいのか。ご自分に合った婚活の方法を選んでいただければと思います」

ちなみに、パートナーエージェントさんの成婚率は27.2%(2015年度実績)なのだとか。これはものすごく高い印象です。私はこれまでいくつかの婚活現場を覗いてきましたが、安価なところだと成婚率が2%に満たないところもありました。

婚活エッセイ漫画によると、婚活とは「自分を見つめ直す作業」でもあるそうです。どうしてお相手から拒否されたのか、直せるところはどんどん直して、人として成長していかなければ、うまく行かないそうです。自分で自分の反省点を見つけられる人は、ネット婚活で数をこなしていけば、その2%の中に入れるでしょう。

自分で自分を啓発できない人は、婚活コンシェルジュにサポート指導してもらうと良さそうです。「いい人がいない」「いい人を紹介してもらえない」のは、相手や環境が悪いのではなく、自分自身がその「いい人」に見合う人間ではないんだと気付くことが、婚活のスタート地点かもしれません。

デートで気をつけることは?

いざデートに行っても、なかなかうまくはいきませんよね。話が噛み合わなかったり、突然女性が不機嫌になったり……。「ちょっと気まずい」デートになってしまった場合、どうすればいいのでしょう?

はとみさん笑顔80
「相手の様子がおかしいと思ったら、すぐに聞いてください。体調が悪そうなら『大丈夫? 座ろうか』『元気がないように見えるよ』といったふうに聞きましょう。そのときに女性が『大丈夫』と言っても真に受けないでくださいとはお伝えしています」

女は「大丈夫」「気にしないで」と言っておいて、相手がホントに気にしないと怒る生き物ですからね……。

そして、意外と男性で気にしない人が多いのが、身だしなみ。

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「『最初のデートのときは、ジャケットやスーツを着てきてください』とお話ししています。女性から『お鼻から毛が……』とお断りをいただくこともあります。ご本人に直接そうは言えませんが、『出かける前は鏡をよくご覧になってください』とお話ししています」

婚活エッセイ漫画を読んでいると、異臭を発する化け物級の男性がワサワサ出てきます。「美容室に行ってから来て」とまでは言わないですが、お風呂に入って全身をくまなく洗い、洗いたての服を着てくる、くらいの気遣いはしてほしいです、女性としては。

告白はどうすればいいの?

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さて、自由恋愛でも婚活でも、「おつきあいしてください」「結婚してください」の「告白」の敷居が高いのは同じみたいです。いったいどう言えばいいのでしょう?

はとみさん笑顔80
「ご相談でよく伺うのは『告白するタイミングがなかった』ということです。なぜか男性は、デートの最後に告白をしようとされる方が多いんです。電車に乗って、ドアが閉まる寸前に告白して返事が聞けないままだったり」

そんな慌ただしい告白をされても、女はどうしたらいいかわからないですね……。タイミングは難しいですが、時間は自分で作り出すもの。「告白する」と決めたら、どうやってタイミングを作ればいいのでしょう?

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「お食事に行って乾杯したときや、デザートをもらうときをおすすめしています。あらかじめお店に連絡をして、乾杯やデザートのときに花束を一緒に持ってきてもらうようにお願いすると、自然と告白のタイミングができますよ」

ほかに、失敗例ってありますか?

はとみさん笑顔80
「男性は、なぜか凝った告白をしたがるようです。『告白したのに返事がない』というのでお相手の女性に確認したら『告白されてない』と言われることもあります。そもそも告白しても伝わっていないんです。ですから男性には、凝った言い回しをするのではなく『おつきあいしてください』『結婚してください』とハッキリ言ってください、とお願いしています」

そういえば『めぞん一刻』の五代くんも、響子さんに「僕のために味噌汁を作ってくれないか」とプロポーズしようとして「ぼっ、ぼくのたみに、みそしれ、るっ」と叫び、結局その日は味噌汁が出てきておしまいになった、というエピソードがありましたね。

私は少女マンガ研究家として、メディアから「女性が好む男性からの告白」みたいなのをよく聞かれますが、少女マンガの告白も「お前が好きだ」とか「愛してる」とか、大変シンプルですよ。

交際中にすれ違ったらどうすればいい?

恋愛中って、相手の一挙手一投足が気になるもの。だけど面と向かって「あなたは私をどう思ってるの?」とか「この間から様子が変だけど、もう冷めたの?」とか、なかなか聞けないですよね。

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「ええ。女性がちょっとツレない態度をとると、男性は『気持ちが離れたのか』と思い連絡をしなくなることもあるようです。コンシェルジュがお相手に確認を取ると、全く問題なく好意を抱かれていることが多いのですが……」

すれ違いですね、それはもったいない!!

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「あとよくあるのは、『結婚の話をしてもいいんですか?』と聞かれます。逆に女性からは『なかなか進展しないのだけど、相手は私をどう思っているのでしょうか』といったことも」

相手の本音と向き合うのは勇気がいりますが、結婚や出産・育児といった人生に関わることはもちろん、小さなことまでカップルでよく話し合うべきことだと思います。大事なことが話し合えないまま、長い年月一緒に暮らすのなんて、拷問ですよ!

まとめ

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パートナーエージェントの婚活コンシェルジュのかたが用いる手法は「コーチング」と呼ばれる指導法です。決めつけをせずに、「どうして?」「なぜ?」と問いかけを続けて、相手に「気づき」を与えます。すると、意外に自分がこだわっていたことや、目を背けていたことがわかります。物事が素直に見られるようになったり、前向きに捉えられるようになると、みるみるうちに環境が上向いていくそうです。

婚活支援サービス「パートナーエージェント」

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通常のコーチングはマンツーマンで1時間10,000円ほどと、結構高価です。パートナーエージェントのコンシェルジュコースは入会金30,000円、初期費用95,000円ですが、成婚できるまでずっとコーチングのスキルを使って活動のサポートをしてくれる上に、結婚相手まで紹介してくれるんです。これは考えようによってはとっても安いですよね。

以下の流れで出会いから成婚までをサポートしてくれます。

1. サービス説明会 サービスや活動の流れ、費用について説明してもらいます。また、お客様の条件から、何名くらいのお相手を紹介できるかをお知らせします。
2. 会員登録 サービスに納得できたら、入会手続きを行います。登録に必要な書類、独身証明書と、ご本人さま確認のためのパスポートや免許証、保険証などを提示します。
3. 婚活計画のプランニング 婚活コンシェルジュが、理想のパートナー像を明確にしていきます。自分では気づいていない理想や結婚観までひも解いた上で、活動設計を行います。
4. ご紹介 コーチングにより、自分を理解してくれているコンシェルジュが、定期的にお相手を紹介してくれます。
5. コンタクト 紹介された方に会ってみたいと思ったら、二人だけで面会します。
6. 交際 二人の気持ちが一致したら、「交際」です。二人で連絡を取り合い、デートを重ねて、親睦を深めていきます。
7. 真剣交際 「この人と結婚を考えたい」と思ったら、「真剣交際」へと進みます。ここまで来たら、紹介はストップされ、他の人と交際はできません。
8. ご成婚 大切なひとりと出会えたら、成婚退会です。
9. 新生活 新生活後もコンシェルジュが12カ月無料でサポートしてくれます。

「婚活は安価に済ませられるならその方がいい」と思っていましたが、「ものの価値は金額だけじゃ決まらないなあ」としみじみ思った取材でした。

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