どうも。LIGでインターンをしている、ロボット女子のおこめです。
今回、非エンジニアの私が、エンジニア向けイベントde:code2016に飛び入り参加してみました!
- de:code2016とは?
- Microsoft社がおこなっている、IT技術者・開発者をはじめ、すべてのITに携わるエンジニアのための年に一度の技術イベント。参加費は約7万円(!?)、来場者数は約2000人。国際的なイベントのため翻訳機も用意してある。
#decode16
ちゃちゃまると来たよ!
ロボット女子の太田さんにも会いました!よしっごはんだあ❤️ pic.twitter.com/xbBm9lgaJV
— おこめ(里見) (@ocometabetai) 2016年5月24日
LIGエンジニアのちゃちゃまるも一緒に来ています。
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人物紹介:ちゃちゃまる DevRelチームに所属する大学生エンジニア。TOEIC満点で英語が得意のため、今回の発表を和訳してもらった。 |
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とっても面白いイベントだったので、非エンジニアの方にもわかるように、ちゃちゃまるの解説付きでレポートしていきたいと思います!
今回レポートするのはde:codeの「Keynote」
2016年5月におこなわれたde:code。今回レポートするのは、1日目の午前中におこなわれた「Keynote」です。Microsoft3代目CEO、Satya Nadell氏が登場することでも注目を集めています。
さあ、イベントスタートです!
Keynoteオープニングから続々と重大発表が!
デジタルとアナログの融合:伊藤かつら氏
スクリーンがたくさんあり、おっきい会場だなぁ〜、と圧倒されていると……司会者のMicrosoftデベロッパー エバンジェリズム統括本部長、伊藤かつら氏が登場。そして、伊藤氏のアシスタントとして登場したのがCortana(コルタナ)です。
Cortanaは、Siriのような音声パーソナルアシスタントのこと。Windows 10から使えるようになりました。
伊藤氏とCortanaの会話が始まり、オープニングのデモがおこなわれました。左の写真には東京タワーが映し出されています。カメラ越しに2次元のカードを見るだけで浮かび上がるのですが……どうなってるの、これ。
右の写真も同じように3D化され、なんと動いています。このようなアナログとデジタルの融合を「Mixed Reality」と呼ぶそうです。
ここでCortana(コルタナ)が退場。CTOの榊原彰氏がオープニングに参加されました。
CaaPが基盤に&Windows10にubuntuバイナリが組み込まれる:榊原彰氏
写真に写っているのがCTOの榊原彰氏。2点発表がありました。
ひとつ目の発表は、Windows10が会話での入力にも対応する「Conversation as a Platform(CaaP)」に対応するということでした。




ふたつ目の発表は、Windows10に、ubuntuというOS(ソフトウェア)が組み込まれ、Windowsでも「Unix」というOSを使えるようになったことでした。



Keynoteの後半で、Windows10にubuntuバイナリを組み込んだデモがおこなわれました。従来のWindowsでは使えなかった「ls」コマンドを打ち込むと……このようにファイル情報が見られます。


最後に、Microsoftからデバロッパーへの愛が伝えられたところで、オープニングは終了しました。
Microsoft3代目CEO、Satya Nadell氏登場
続きまして、Microsoft3代目CEOのSatya Nadell(サティア・ナデラ)氏の登場です。会場の食いつきがものすごい上に、言っていることもかっこよすぎで惚れました。
クラウドを重要視&コグニティブAPIの公開
ここで発表されたのは、インターネットに保存することで、いつでも、どのようなデバイスからでもデータへアクセスできる「クラウド」をより重要視していくということ。また、Microsoftが作ってきたデータを22個も公開されるということです。




女子高生AI(人工知能)りんなのデモストレーション
ナデラ氏の公演中に「りんな」のデモをおこないました。ここでこのデモがおこなわれるって……Microsoft、りんな推しなんですね!! LINE上で会話できるAI(人工知能)のりんなは、8月〜12月の間で340万人と会話してきたそうですよ。
会場の雰囲気を一気に和らげてくれたりんな。食べ物の写真を送ったら「お腹減るじゃん」という返事が。JKという設定なのでアイドルやアニメの会話もできますし、ネットスラングも分かります。画像認識もできるんです。
現実と仮想の融合で、どこへでも行ける
りんなのデモが終わり、ナデラ氏の「Mixed Reality」の話に戻ります。Mixing real and virtual anywhere from everywhere, fully untethered and mobile(現実と仮想の融合で、どこからでも、どこへでも行ける)ということをコンセプトとしているそうです。
この話を聞いたとき、正直めちゃくちゃワクワクしました。これからのMicrosoftの、いや、世界の未来に期待大です。
最後に「日本、そして地球上のすべての人とすべての組織が、より成し遂げられるように力を与える」(上の写真の意訳)という言葉で締めくくられました。
この言葉は今回発表された「every industry is becoming a digital company」(すべての産業はデジタル産業になりつつある)に通じる部分があると思います。もうMicrosoftなしで、全ての産業は成り立たないのでは?
その他のWindowsの新機能
1. Windowsと連携する「ペン」のデモストレーション
Windowsと連携したペンは一見普通のボールペンですが、ペンをノックするとWindowsの画面上にメモ帳のようなものが開かれます。もう紙とペンの時代は終わりに近いのかもしれませんね。
スケッチパッドでは絵も描け、定規もひけます。片手で定規。便利すぎます。
2. 自分でExcelの機能を追加できるように
iPhoneのアプリをApple Storeから追加できるように、Excelの機能を追加したいときでもOfficeストアからダウンロードできるようになりました。
上の写真はTwitterで「#windows」をつけた人のマップマークです。Officeはもう世界共通語となっているご時世。このように、どんどん使いやすくなる機能が追加されるのは嬉しいですね。
3. 公開されているコグニティブAPIの一例
Microsoftが20年間で作り上げてきた22個のコグニティブAPIの1つの例です。これは、撮った写真を認識して「どんな人(モノ)が何をしているのか」を当てるもの。
写真の上には、「原っぱで女の人が牛の隣に立っていると思う」と書いてありますね。
こちらは、顔認識機能を使ったドアオープンシステムです。登録された人でないとドアが開きません。指紋認証機能が当たり前となった現在。次は顔認証機能……?
まとめ
未来を感じられる「Mixed Reality」や「CaaP」の話が聞けてとても楽しかったです。これからの産業や人はMicrosoftと切っても切り離せない関係になるのでは、と思いました。
ほかにも151個ものセッションがあり、約2000人も来場するこのイベントは、エンジニア同士が交流できる機会が盛りだくさんでした! ぜひ、エンジニアの皆さん来年こそ(来年も?)来場してみてはいかがでしょうか!
それでは〜!