
フィリピンからものづくりでアジアを変える!途上国でIoTを駆使する「FabLab Bohol」とは
残念ながら、この記事は日本語でのみ書かれています。著者の力及ばず、申し訳ありません。
掻い摘んでお話しすると、「LIG inc.という会社のエンジニアであるせいとがボホール島のStartup Weekendに参加し、仲間と力を合わせて取り組んだ3日間について語る」もので、内容としてはハートフルなヒューマンドラマになっています。
LIGブログをご覧のみなさんこんにちは。LIGフィリピン支社代表のせいと(@seito_horiguchi)です。
突然ですが皆さん、Startup Weekendというイベントはご存知でしょうか?
……つまり、世界的に有名なハッカソンイベントです。フィリピンでも年に数回このイベントが開かれていると知り、社を代表して参加してきました。
その結果……
〜 Fin 〜
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
……と、ここで綺麗に終わらせたいところですが、それではブログ記事として成立しなさそうなので、もう少しフィリピンのSWについてご紹介したいと思います。
今回のSWの開催地は、ボホール島でした。ボホール島はセブ島から船で2時間程度の位置にある島で、フィリピンでは美しい海や山、メガネザルなどで知られる観光地の1つです。
リゾート地としての知名度が大きいボホール島ですが、近年Fablabが立ち上がったり、IoTによるプロダクトが生まれたりと、テクノロジーが盛んになってきたエリアでもあります。Fablabについては、以前LIGブログでもご紹介しているので、興味のある方はぜひご一読ください。
フィリピンからものづくりでアジアを変える!途上国でIoTを駆使する「FabLab Bohol」とは
また、今回のSW主催である「TechTalks.ph」は、セブ島を中心に活動するテクノロジー系の団体で、SWだけでなくさまざまなIT・ビジネス系イベントをフィリピンで主催しています。主にFacebookやmeetup.comで告知・参加申し込みを受け付けているので、興味のある方はチェックしてみてください。
TechTalks.ph Facebook
TechTalks.ph metope.com
では、Startup Weekendに参加した3日間を、写真とともにご紹介します!
今回会場となったのは、Fablabも併設されているボホールの大学「Bohol Island State University」でした。
開始予定時刻から1時間後、ようやくオープニングのようなものが始まりました(フィリピンは時間にルーズらしい)。僕はSWに初めて参加したのですが、このハッカソンはおおまかにいうとどうやら以下の様な流れで進むようです。
かくして、チームビルディングタイムとなりました。参加者の人は皆、積極的にプレゼンターの元に駆け寄って行ったり、何やら会話を始めています。日本人は僕1人だけだったため、なかなかテンパりましたが、乗り遅れてはいけないと思い、話しかけにいってみました。
まず、1つ目のチーム。
どうやらボホールの魅力を伝えるためのWebサービスを作ろうとしているチームのようでした。しかし男しかいません。一旦次に行ってみましょう。
次に、2つ目のチーム。
どうやら不動産の売買のためのモバイルアプリを作ろうとしているチームのようでした。しかし男しかいません。とりあえず次に行ってみましょう。
最後に、3つ目のチーム。
よくわかりませんが女子がいました。ここにしました。
この日は(時間がめっちゃ押していたので)チームビルディングまででしたが、明朝から本格的に動こうと取り決め、各自解散することに。
2日目の朝、約束の時間に会場に行くと、すでにチームの皆は集まっておりました。早速どんなサービスにしていくか、デザインはどうするかなどディスカッションがスタート。が、しかし……
会話についていけない……。
僕も英語の勉強は多少してきたつもりですが、静かな教室でマンツーマンで話すのとは違い、SWでは他のチームの会話が聞こえる中、複数人で会話をします。さらにうちのチームにはカナダの方もいたのですが、彼女の英語のスピードがなんとも早いこと!
ほとんど発言せず聞くだけで精一杯の僕は、チームの皆からはなんとなく「この人大丈夫……?」的な目線を感じました。このままではヤバい。そう思った僕は、とりあえずコードを書いてみることに。
せいと「Your images are like this?(みんなのイメージってこんな感じ?)」
とりあえずざっと書いたコードを見せると、「Exactly!(そう!)」との声が。ひとまず、使える奴とは思ってもらえたようです。英語が下手でもコードが書ければ、コミュニケーションがとれるのかもしれません。(この後、技術的な質問をたくさん受けることになり、ますます会話が大変になりましたが)
3日目、夕方にはプレゼンをするため、この日は朝から猛ダッシュで追い込みました。チームのデザイナーから受け取ったデザインを反映しつつ、操作性を重視して使いやすいUIを実装していきます。
今回のサービスはシングルページのwebアプリケーションだったため、AngularJSを用いての実装しました。また、プレゼン時の見栄えも多少考慮し、LIGのフロントエンド御用達のScrollMagic.jsによるアニメーションも付与。加えて僕はCSS設計大好きな人なので、無駄にBEMでコーディングするなどソースコードにも配慮してみました。(ハッカソンなので本当はどうでもいいんですが)
夕方になると発表のリハーサル。
SWにはメンターと呼ばれる1流の経営者やエンジニアがいて、イベント中アドバイスをくれるのですが、ここでもいろいろとツッコミをもらえました。
夕方17:00、いよいよプレゼンの時間になりました。各チーム、気合の入った資料&プロトタイプと共にプレゼンをしていきます。審査員は、フィリピンのスタートアップを引率する経営者3名。ガチです。
僕のチームは良くも悪くもオオトリでした。プレゼンは他のメンバーがやることになり、僕はプロトタイプのデモをおこなうことに。
こちらが僕らのチームで作ったサービス「Click Prio」のプロトタイプ。スマホから簡単に病院の予約ができる、という趣旨のプロダクトです。
フィリピン、とりわけボホール島では病院の待ち時間がとても長いらしく、患者にとってはかなりのストレスになるのだそう。このアプリはそうした問題を解決するべく、自宅から病院の予約ができるようにすることを目的としています。
結果は……
・
・
・
優勝しました。(大事なことなのでもう一度言いました)
・
・
・
そして、無事にSWは終了しました。
コミュニケーションがうまくとれないなどの問題もありましたが、参加してみて多くの価値ある経験が得られたと思います。
参加費用750ペソで、ご飯7食分+おやつ、Tシャツがもらえて、さらに賞品にはSDカードやボホールのシェアオフィス半年間無料チケット、ギフトカードがあり、至れり尽くせりでした。
そして、今回の結果はぶっちゃけチームに恵まれたという他ありません。
Karen, Law, Jed, Gretchelle, Ann, thank you so much!!!!
LIGフィリピン支社では、この度セブ市内にコワーキングスペース「iioffice CEBU」をオープンしました。洗練された空間に高速Wi-Fi、心地良いBGM、ほどよく苦いコーヒーが揃った、仕事するにはうってつけの環境です。
7月16日には、iioffice CEBUにて、留学口コミサイト最大手のSchool WithさんとLIGフィリピンメンバーが、メディアのノウハウをゆるーく語るイベントを開催します。懇親会もご用意しておりますので、メディアの運営や企画、編集、ライティングなどに興味がある方は、ぜひご参加ください!
開催日 | 7月16日(土) |
---|---|
料金 | 300ペソ |
場所 | iioffice CEBU |
地図 | |
https://www.facebook.com/events/532692933599270/ |
また、iioffice CEBUでは、今後もビジネスやテクノロジー、交流会といったイベントを随時開いていく予定です。
海外で挑戦してみたい! フィリピン・セブの情報交換がしたい! 現地のクリエイター、ビジネスマンと話したい! という方には、オススメなので、興味のある方はぜひ一度お問い合わせください。