
こんにちは。エディターのうららです。
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人物紹介:うらら LIGブログDevRelチャンネル担当のエディター。テクニカルエディターを目指し、プログラミングやIoTについて鋭意勉強中。 |
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最近、ものとインターネットをつなぐ「IoT」ってよく聞きますよね。マイコンボードを使ったり、ネットを駆使したり……私もまずは電子工作を始めたいのですが、何から学べばいいかわからないんです……。
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と、思っていたのですが、
Lチカができるようになりました!
(※Lチカ:LEDをチカチカ光らせること。電子工作初心者が必ず通る道)
Microsoftの動画サイト「Channel9」の動画で、電気の仕組みや抵抗などを学んだからです。無料で分かりやすくて英語も学べるというまさに一石二鳥な感じだったので、その全容をお伝えします!
最新のIT・Web技術を学べるのが「Channel9」
Channel9はMicrosoft社が提供している、無料で動画を閲覧できるプラットフォームです。ITやWebの技術が中心となっています。国内外のMicrosoftのエヴァンジェリストらが日々動画を投稿しているんです。
今回はその膨大な数の動画から、IoT系の動画を投稿している「Maker Show」というものを観てみます。
初心者ものづくり向けチャンネル「Maker Show」
インターネットとものを繋ぐものづくり(Maker)向けの動画チャンネルである「Maker Show」。毎週、講師とテーマが変わるのですが、初回はドクターフーのようなDavid Crook氏が講師です。
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人物紹介:David Crook氏 Microsoftのテクニカルエヴァンジェリスト。専門はデータ分析や組み込み技術。アメリカ・フロリダ在住。 |
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今回の約20分の動画で学べるのは、「電気の仕組み」「Lチカ」「抵抗」の3つ。電子工作を学ぶ人にとって、どれも自分の用具を壊さないために理解しておきたい知識となっています。ということで早速サクっと学んでいきます!
1. そもそも電気ってどんな仕組みなの?
そもそも電力ってどうやってできてるの?という点から。電池の中には2種類の鉄「銅」「アルミ(亜鉛)」と「酸」が入っているようです。つまり、クエン酸が含まれているレモンに2週類の鉄を刺せば、理論的には電気になるはず。
ということで実験をしていますが、弱い光しか生まれていません。電圧を増やすためには、電気を直列でつなぐ必要があります。
並列と直列とは?
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英語でワンポイント! Parallel will double the amount of time that you have available or within a charge. 並列(Parallel)だと出力できる時間を2倍にできるので、時間の余裕ができます。(発音はこちらから) |
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「並列は時間を2倍にする」というのが聞き取れました。
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英語でワンポイント! In series we’ll double the actual power output and not necessarily the length of time. 直列(series)だと、出力できる電圧(電気を流そうとする力)を2倍にできます。(発音はこちらから) |
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直列では、出力(power output)を2倍にできると言っていますね。
レモン2つはこのような感じ。確かに直列の方がパワーが倍になっています。動画ではレモン4つまで実験されています!
- まとめ
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- 電気は2種類の鉄と酸から生まれる
- 並列は電気が流れる時間が2倍に、直列は電気の出力が2倍になる
ちなみに、ここまでが約8分。サクッとわかるボリュームで、英語のリスニングにもなりますね。さて、電気の仕組みや流れの次は、「Lチカ」に入ります!
2. ブレッドボードでLチカするには?
電子工作を始める人がまずおこなうのが「Lチカ」。普通は金属を溶かす「はんだ付け」をおこないますが、電子部品を簡単に取り付けられる「ブレッドボード」を使い、手軽に電子工作を試します。

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英語でワンポイント! the LED out of the negative leg into the resistor and back into ground and we have a complete circuit. negative(マイナス・青い線)からLEDに抵抗を通して電気が流れ、その電気はgroundへ戻るという回路ができています。(発音はこちらから) |
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表面に並んでいる穴は内部で繋がっているとのこと。ブレッドボードとジャンプワイヤーとよばれる線を使い、LEDをスイッチで制御できるようにしてみます。
ボタンで制御してみる
ボタンを押すと繋がり、離すと繋がらないという様子がわかります!(実際の様子はこちらから)
- まとめ
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- ブレッドボードは手軽に電子工作をおこなえるもの
- ブレッドボードにある赤いプラスと青いマイナスは繋がっている
電気の仕組みとブレッドボードに触れたら、最後に電気の回路を学びます。
3. 電気回路を制御する「抵抗」を知ろう!
例えば、電池によっては電流が大きすぎて、 LEDが焦げる(動画ではポンッという小さな爆発)こともあります。こうした電流の流しすぎを防ぎ、電子パーツを守るために使うのが抵抗です。ちなみに抵抗とは、ボディの側面に色別に描かれた4本の線で、抵抗の値を見分けられるそうです。
ちょうどいい「アンペア(電流の大きさ)」を知ろう
抵抗の計算には「オームの法則」を使います。
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英語でワンポイント! Ohms low is (中略) amperage equals volts divided by ohms. アンペアは、抵抗÷ボルトに等しい。(発音はこちらから) |
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このLEDは30ミリアンペアまで対応しています。電池は、計測したら6.6ボルトありました。つまり、このような式になります。
20ミリアンペア(適切な電流)=6.6ボルト(電池4本)÷330オーム(抵抗の値)
適切な抵抗だとキレイに光ります。
- まとめ
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- 抵抗には4本の線が色別で描かれていて、それで抵抗値がわかる
- 抵抗は電子パーツを守るためにある
ということで学び終えました! 約20分でここまでが解説されています。
動画を観ただけで電気の基礎はバッチリ。Channel9には今回の電子工作だけではなく、プログラミング言語やオンラインサービス、3Dプリンタやゲームなどいろんなジャンルの動画があるんです!
エンジニアなら活用したい「Channel9」
電子工作の基礎を学べたChannel9。世界から常に3万人以上のオンラインユーザを誇り、とても人気なサービスなんです。実際に使ってみて、3つ良い点があるなと思いました。
1. テクノロジー系の動画が全て無料で高品質
Channel9で公開されている動画は全て無料で観ることができます。初心者向けのハウツー講座から、玄人向けの高度な解説動画まで幅広く取り揃えられています。例えば3Dプリンタであれば、Windows10を使った3Dプリンティングを知ることができます。
2. 世界の最新Webトレンドが集まる
ナレッジやハウツー動画だけではなく、新しいサービスやテクノロジーのニュースも配信されています。日本のメディアよりも早く情報を仕入れられるかも!?
3. エンジニア系の英語も学べる
エンジニアによるエンジニア向けの動画がたくさん公開されています。世界中、主に英語圏からの投稿が多いため、最新のIT・Web情報を知れるだけではなく、英語のリスニングの練習にもなっちゃうんです。
早すぎて聞き取れない! 知らない単語があった! という場合でも、動画によっては字幕を付けられます。画像右下の赤枠から設定してみてください!
また、検索結果画面からは、世界40ヶ国語以上の言語でフィルタリングすることも可能。日本語のみでもサーチできるので、ぜひ試してみてください。
今回の動画&おすすめのチャンネルはこれ!
今回紹介した動画はこちら。再生ボタンで再生ができますが、右下に表示されている「Ch9」ボタンから公式サイト上で観られます。また、他に私が個人的におすすめしている動画を以下にあげます。
- Webエンジニアおすすめのチャンネル
- ・Maker Show(今回観たチャンネル・勉強になる系)
https://channel9.msdn.com/Shows/themakershow
・Azure Friday(ニュース系チャンネル)
https://channel9.msdn.com/Shows/themakershow
もちろん、他にもたくさんあるのでぜひ観てみてください!
Channel9のサイト上部にメニューが並んでいます。知りたい情報が明確な人は「タグ」から、ひとまず動画を観てみたいという人は「ショー」から探すのがおすすめです。
それでは!