定時という考え方は必要なのか?昼からお酒を飲んでも許される会社の在り方|FOXAGENT

ナッツ


定時という考え方は必要なのか?昼からお酒を飲んでも許される会社の在り方|FOXAGENT

こんにちは。赤提灯の店では必ずホッピーを飲みます、編集部のナッツです。

さて、流れの激しいWeb業界。「自分たちはベンチャーだから」と連日深夜まで仕事をこなす、という方も多いのではないでしょうか。

そんな中、「楽しくなってきたから今日は仕事をやめます」と案件が片付けば自由に時間を使っていいという社風の企業があります。それはリスティング事業を主軸に、Web制作事業も展開を開始したFOXAGENT株式会社

限られた時間でいい結果を出すために、同社はどのようなアプローチをとっているのか。そして、どういった働き方をしているのか。代表取締役の内山さま、そしてWeb事業部の辻さまにお話を伺いました。

【お写真】内山様 人物紹介:代表取締役 内山 成児 氏
1986年4月28日東京都生まれ。2012年6月に株式会社FOXAGENTを設立。「インターネットの力で企業の価値を高める。」をスローガンに、SEO対策・リスティング広告など総合的なWebコンサルティングで数々の企業を支援。2015年にはWeb制作事業部を立ち上げる。
【お写真】辻様 人物紹介:取締役 辻 秀徳 氏
1983年6月16日静岡県生まれ。Webデザイナーを目指すがセンスがないことに気付き、コーディングを覚えようとする。しかし自分が1ヶ月かかった作業を部下が2日で終わらせたため、自身の能力の限界に気付き、何もすることがなくなったので、ディレクターになる。現在は、大人の対応で自分より優秀な人間を口先だけで上手に動かしている。

「Red Bull飲み放題にしたら破産するかと思った」実績ゼロからのWeb制作事業

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― メインであるリスティング事業とは別にWeb制作事業をはじめられましたが、もともと制作できるメンバーがいたのでしょうか?

内山:いえ、最初はディレクター兼コーダーのメンバー1人でした。採用したくても、実績がない中で人を確保することが大変で。ある程度の腕がある人が転職するときって、その会社がどんな実績があるかを気にするじゃないですか。
だから、求人サイトに掲載するにも「新規立ち上げだからこそ自由にできる!」みたいな感じで出してましたね。

辻:あとは福利厚生と給料を良くして、なんとか人を集めるといった感じでした。当時はRed Bullを飲み放題であることを打ち出ししたりもしていました。そうしたら水みたいな感覚で1日に10本近く飲む社員も出てきて、一番凄いときでRed Bull代が月50万近くになりました(笑)
だったらみんなの給料増やしてやった方が喜ぶと思って、今はもうやめましたけどね。

 
― 50万はスゴい(笑) ゼロからのスタートということで、苦労されたことも多かったのではないでしょうか。

内山:そうですね。結局実績がないので、企画書を丁寧につくるしかないんですよ。ただ、企画書自体はいくらつくってもお金にならない。採用を頑張ったのでデキる人間は集まってきたのに、それを証明するのが難しかったなと。

 
― そのときは、どう乗り越えたのでしょうか?

辻:もう、喋るしかないですよね。あとは「この人だったら任せてもいいかな」と思われるくらい、いろいろ他のところで手厚くサポートしたり。
たとえば今は大塚家具さんとお仕事させてもらっていますが、最初は苦労して。先方は土日祝日が勝負だから稼働してるんですが、どこの制作会社も余裕で土日祝日休むじゃないですか。なので僕らは逆に土日に出向いたり連絡とれるようにしたり。最初の3ヶ月はまあ大変でしたね。あ、今はもう土日出勤とかないですよ(笑)

「楽しくなってきたから今日は仕事やめます」おもしろいことを考えるには心の充実が必要

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― ゼロからWeb制作事業をスタートさせて一年、独自の文化みたいなところが形成されてきてるのかなと思いますが、いかがでしょう?

内山:ランチで盛り上がって楽しくなってきちゃったら、仕事やめて飲み会になっちゃうときもあります(笑)
「なんか楽しくなってきちゃった。だから今日は仕事やめます」みたいな。案件さえ片付いていれば、無駄に就業時間に縛られることもないんじゃないかなと思って。

辻:社畜みたいに「つまんねーな」って思いながらやるのは違うよねと。おもしろいことを考えるためには心が充実してないといけない。「限られた時間の中で、いかにいい結果を出すのか」ということを僕らは考えてるので、めちゃくちゃ長く働いて無理やり作るのは違うんじゃないの?みたいな文化はありますね。

デザインを例に挙げると、構成案までが一番重要なんですよ。構成案ができて、ある程度ラフができあがったら、場合によってはパートナー企業に任せることもあります。
「残業すればいい」「長く働けばいい」という考えが逆にないんです。だから今年のゴールデンウィークは平日2日間を休業にして10連休にしちゃいました。

 
― 納期に追われて毎日終電、みたいなことはないんですね。

辻:仕事ができない人に10時間もいられたら困るじゃないですか。残業代ばっかりバンバン出ちゃうくらいなら、優秀な人に「仕事が終わったら1時間で帰っていいよ」という方がいい。まあ、1時間は言い過ぎだし、一応8時間は居て欲しいですけど(笑)
でも、その日の仕事が1時間で終わったら、それで会社のブログ更新します、おもしろいところ行ってきます、取材行ってきます、みたいなのは全然ありです。

内山:夜の8時にはほぼ誰もいない状態になっていて。制作会社にしては珍しいのかなと思います。でも忙しいときは残って頑張ろうよ、みたいなのはもちろんありますけどね。仕事のメリハリをつける、というのが大切だと思うんです。

打ち合わせの場で工数計算を徹底すれば、無駄な工数は生まれない

― 限られた時間で成果を出すために意識されていることは、どんなことがありますか?

辻:やっぱり利益率とか工数計算とかを間違えないよう徹底することですね。必要な工数をお客さんの前でパッと出さなきゃいけないときとか、その場で会社のメンバーにLINE送って、打ち合わせ中ずーっと事務所で計算してもらって、「何ページあるから、これだったら100万でいけます」とか「ただし、ここもやるって言わないでください。一気に跳ね上がるんで」とか。そういうのをその場でやってしまう。

内山:外注でやるのか自分たちでやるのか、それぞれ利益と工数のバランスをめちゃくちゃ考えてやります。いつ納期で人件費いくらで、外注費いくらでといったことをしっかりと考えて案件を受注する。そうでないと想定外の工数が発生して、納期に追われながら夜遅くまでやる、みたいなことになってしまうので。

辻:僕の仕事は、クライアントに価値を理解して頂き、クリエイターたちにできるだけ自由に仕事させてあげることです。デザインとかサイトとかケチるくせに、リスティングはバンバン打つって会社多いじゃないですか。これ、逆ですよね。拡散するのにお金使うより、そのサイトに来た人が反応を起こす確率を上げるほうがよっぽど重要ですし。反応率がたった0.1%上がっただけで、どれだけ利益が上がるかをきちんと理解していただく必要があります。

フェルミ推定的に「だいたい御社は売上が◯◯億くらいですよね? それで広告費にあてられるのが3%だから、大体◯千万円くらいの予算で広告費を考えなければいけないので、サイトに当てられるのは今年300万くらいですが、限られた予算の中で最大のパフォーマンスを出せるように頑張りますね!」と言えば、他の会社がビビりながら「100万円のサイトでどうすか?!」と提案するのとでは案件の受け方も変わってきますよね。
無理な予算で受けてしまったら、ツラいのは作る現場の人間なので。

 
― すごい。インタビューで「フェルミ推定」というワードが出たのは初めてです。ちなみに御社のサイトで “「気になっちゃう」を科学する” とありますが、それはどういう想いで掲げているのでしょうか?

辻:それを話すと48時間くらいかかっちゃうんですが(笑) 僕らが動きやすい案件を取れてるのは、全部そこなんです。「必ず売らせてあげるから」と結果にコミットするのが、僕たちの大事にしていること。だからコンバージョンを取れるようにサイトをどうするかということも、行動心理学に基づき設計したりしていて。

たとえばサイトで会社概要を見たい人は論理的思考で物事を判断する人が多いと。つまり、論理的思考で物事を判断する人たちはどういうところに心を打たれるか? 計画的に行動してきた結果、会社が大きくなってきたヒストリーが好きなのでは?といったことを計画的に設計するわけです。安易に可愛い子をちょこっとお問い合わせのところに乗せるだけとはちょっと違いますね。まあ、可愛い子乗せた方が早いときもありますが(笑)

 
― 僕であれば、絶対クリックしちゃうでしょうね(笑)

内山:そういうちょっとした努力とか発想とかで結果って変わってくるんですよね。でも、そういう自由な発想って、「余った時間」というのがすごく重要。仕事をしている以外の時間に人生を謳歌していないと、自由な発想って生まれてこなくなるんです。

なので “「気になっちゃう」を科学する” ために、基本はみんなが自由にやってもらうというのが、FOXAGENTとしての想いだなと思います。

「ジェームズ・ボンドにタイムカードは必要ない」自由な環境で怠けずに仕事ができるか

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― いま新規メンバーの募集も行われていますが、 “「気になっちゃう」を科学する” ために、どんな人に来てほしいですか?

内山:仕事のメリハリをきちんとつけられる人ですね。うちの会社は自由な社風だし休みも多い。つまりサボり癖がある人は、言ってしまえばどんどんサボれてしまう環境なんです。だからこそ、仕事は仕事、遊びは遊びできちんとメリハリがつけられる人材が欲しいんです。当たり前のことのようですけど、実はそれができない人も多いんですよ。

辻:GoogleやMicrosoftはすごく自由な社風って聞きますけど、やっぱりそれは優秀な人が集まっているからこそできることなんです。自由な環境でも怠けずきちんと仕事を実行できるジェームズ・ボンドみたいな人を採用したいですね。ジェームズ・ボンドはタイムカードがないのにきっちり仕事をやり終えますから(笑)

 
― そういったのを見極めるために、採用で意識していることはありますか?

辻:制作に携わる人を採用するときは、制作物に関して「その心は?」と聞いて、ちゃんと自分なりの答えを持っているかどうか。表面的なモノではなく、すべてにおいて意味を持っているかもチェックしています。
そうじゃないと、どうしてここにバナーを置いたのか、みたいなところも答えられないじゃないですか。

内山:あと、Web制作事業をゼロから始めたように、「これ、いいよね」と思ったら僕らはすぐにやる。なので、社内でも「何か儲かるビジネス考えたら、いつでも来ていいよ」と言っていて。そういうアイデアを持ってきたメンバーには、絶対無理とかNOとは言わずに、「どこどこを考えたら、成立するね」とビジネスモデルのアドバイスをするんです。そしてケツ持ってやるからやってみろよ!と、どんどんやらせる。

辻:知覚動孝ですね。なんかいいことに気づいたら、マイルストーンになるようなビジネスモデルを探してさっさと始めさせてみる。考えてばっかりで行動を起こす前にやめる人がほとんどですが、考える前に行動しないと何も始まらないじゃないですか。だけどみんな失敗が怖いからね(笑)
でも、ケツ持ってもらえる!って思えば動けるじゃないですか。

インタビューを終えて

“「気になっちゃう」を科学する” というミッションを忠実に実現しているFOXAGENT。時間を自由に使える裏側には、徹底した利益率と工数管理と、自由な発想を大切にする企業文化がありました。

「一つひとつにこだわりを持ち、日々脳に汗をかく仕事をしたい」そう思えるインタビュー。内山さま、辻さま、貴重なお話ありがとうございました!

 

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ナッツ
この記事を書いた人
ナッツ

4代目広報担当

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