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2016.02.24

事業を起こすなら、ベンチャーと大企業はどっちがいい?【パネルディスカッション】

ケン

こんにちは、エディターのケン(@KenTakahashit)です。今回は、2015年12月17日に行われたサンカクxスペースマーケット共催のイベント「ベンチャーDive!」vol.2のパネルディスカッション後編をお伝えします。

前編:ベンチャー企業と大企業が語る!起業するためのチャンスをつかむ方法

もしあなたが起業やベンチャーにキャリアチェンジするなら、何からはじめますか?
資金、経験、失敗、アイデア……と、いろいろな疑問が浮かぶはず。渋谷TRUNK BY SHOTO GALLERYで行われた、ビジネスパーソンがより深くベンチャー企業を知るイベント「ベンチャーDive!」vol.2(サンカク× スペースマーケット共催)では、そんな疑問を解決するパネルディスカッションが行われました。

サンカクとは:リクルートキャリアが提供する会社を辞めずに成長企業の経営に参画できるサービスです

失敗して会社を潰しましたって、箔になるんじゃないかって

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同イベントのパネルディスカッションにて、株式会社スペースマーケット代表取締役CEOの重松大輔氏をモデレーターに、freee株式会社代表取締役の佐々木大輔氏、SONY株式会社ビジネスクリエーター室室長の下村秀樹氏、株式会社リクルートホールディングスMedia Technology Lab室長の麻生要一氏を迎え、大企業とベンチャーにおいて事業を進める上でのメリットとデメリットを語りました。

重松大輔(以下、重松):では、次のテーマお願いします。「ベンチャーVS大企業それぞれのメリットデメリットは」ということでね、両方を経験した佐々木さんから。

佐々木大輔(以下、佐々木):両方、でもデメリットはないんじゃないかと。もし失敗して、会社1社潰しましたっていっても箔になるのでいいんじゃないかなって。

僕はGoogleのころに、実はGoogleって日本だとありえないんですけど、アメリカのGoogleいくとですね、スタートアップ潰しましたってやつが、いっぱいいるんですよね。そういうやつが、エグゼクティブレベルにもいっぱいいるので、このくらいやっぱりやったほうがいいんじゃないかなというのは、よく思いました。

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というのと、もう一つは、ベンチャーならではのやり方みたいのがあってですね、やっぱりゲリラ戦が。例えば僕たちがプロダクトリリースしたときに、インターネットエクスプローラー非対応で出しているんですよ。

なんでかというと、そんなことしている暇があったら、1日でも早く出したいよねっていうことで。しかも蓋をあけてみると、インターネットエクスプローラーでアクセスしてくる人なんてほとんどいないんですよ。

こんなベンチャーのプロダクトに対して、そういうのって大企業のプロダクトとして出すと絶対に出せないですし、それによって実は不完全なものを出せるっていうのが、すごく強みで。不完全なものを出す。ソーシャルメディアでここ直してほしいとか、いっぱいいろいろ言われるんですけど、全部すぐ直すんですよ。

1日で直すと、そうするとすごく熱烈なファンになってくださる方がいっぱいいて、こういう闘い方ができるのって、スタートアップならではの強みだし、面白みだし。あとは、リアルに自分たちで作っていく関係性みたいのができるってことが、面白いかなと思いますね。

大企業は、イノベーションのジレンマが生まれる

重松:じゃあどちらから、どうでしょうか。麻生さんから。

麻生要一(以下、麻生):不完全なものを出せるっていうと、たしかに大企業というかリクルートとかそうなんですけど、セキュリティーレベルとか一定レベルを担保しないと出せないということなので、やっぱり一瞬スピードは遅れますね。

出すときに、IE非対応はできるかもしれないんですけど、脆弱性のテストとかで引っかかった状態のまんま出すっていうことは、品質担保の観点からできないので、数日遅れたりとか、物によっては数週間遅れたりとかってことはあるなと思いましたね。

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逆にこれメリットなんですけど、セキュリティーの話したい訳じゃないんですけど、セキュリティーチェック1つするにしても大量の知見がたまっているので、おそらくベンチャーで、自分で創業していて1個1個チェックしていたら、気づかないであろうチェックとか、クオリティーレベルにたくさんの人が一瞬でサポートしてくれるんで、たどり着けるっていうのはありますね。これも善し悪しかなと思いますが。

下村秀樹(以下、下村):大企業にいて、まさに同じようなセキュリティーはひとつの例だと思うんですけど、大企業って新しいことを受け入れづらい体質にあるんだなっていうのを何度も経験しました。例えば、なにか一つセキュリティー事故が起こると、その会社の事業全体に影響が及ぶ、悪影響が及ぶ、悪評が及ぶ、弊社もゲーム関係の会社が漏えいしたときには、本社もやっぱり影響を受けるわけですよね。そうすると、それがないように一生懸命頑張るんですよ。みんなが、いろんな人が頑張っちゃうわけですよ。法務とか知財とか、いろんな人が頑張るわけですよ。

いい意味で、そうするとプロセスが重くなるし、それからテレビに関しても、例えば今まであったテレビを塗り替えるような新しい画期的なテレビを作ろうと思ったら、今テレビ作っている人は止めてくれというわけですね、今売れているんだから。

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これ、イノベーションのジレンマそのものですけどね、起こるんですよね。それに似たことは、自由度って捉え方をすると、やっぱり自分でやりたいことがあったり、チャレンジしたいんだったら、外の方がそれは楽ですよ。早いです、自分の責任でできるなら。一方で大企業すごいなぁと思うのは、アセットですね。人・金・モノ、工場もすごくいっぱいありますよね。

それを最大限に活用する事業を考えているんだったら、これはチャンスありますよ。この間もソニーは数千億の投資を半導体にするわけですよね。そういうデカいことを、アセットって視点で捉えてやるんだったら、大きい企業に潜りこんで、仕掛けるっていうのは絶対アリで。それくらいのことができる人っていうのは、やっぱり来てほしいと思いますね。

ベンチャー企業の資金調達は、大企業の予算取りと同じ

重松:ありがとうございます。私の方からですね、大企業にいたときすごくよかったなと思うのが、20代半ばくらいで、ある支店の宣伝みたいなのをやらしてもらったんですけど、2億円くらい使わせてもらって。僕の判断で勝手にキャラクター作ったりとかPR紙みたいなの作ったりして、すごいこう、力業でいろんなことやったりできたのってすごい大きな経験で。

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それでベンチャー企業にいくとですね、「2億円って、どんだけだよ!」みたいな。本当にこうお金のことが常にまとわりついているわけですね。お金がないから逆に当然諦めるとこもあるし、お金を気にしないということでいうと、いろいろデカいことできるっていうのは、大企業はすごく素晴らしいかなと思っています。

デメリットですが、スピードが余りにも遅いっていうところで、検討している間にもうどんどんスタートがワーッといかれちゃう。フェイルファーストがやっぱり大事なので、まず最初に失敗して、どんどんどんどん改善していくっていうのがやっぱ大事なので。

ベンチャー、スタートアップはそれが本当に命というか、もうどれだけ早い失敗をしてそれを改善してこう、ワーッとやって、世の中を圧倒していくっていうところで、そこはすごくやっぱメリットかなと思っています。

佐々木:お金のポイント面白いですね。僕もGoogle時代に年間20億の予算を持っていたんで。マーケティグ予算で。そこでの失敗って、全然もう、ちょっと使っても別になんでもいいやみたいな、感じなんですよね。こんなこと本当にGoogleにしてみたら。

でもすごく面白いなと思ったのは、今度起業してベンチャーキャピタルから出資集めるっていうのは、なんだろうな、Googleで僕がアジアパシフィックにこれだけ予算くれっていう予算のプレゼンしていくのと、ほぼ同じプロセスなんですね。これってやっぱ結構近いなと思っていて、なんか、その大企業の予算取りっていうのと、VCのピッチっていうのは結構近いっていう。

重松:近い。そこでの経験は活きていますね、たしかにね。きっちり資料作って、きっちりプレゼンするっていうのは、活きていますね。

まとめ

いかがでしたでしょうか? 前編の「ベンチャーVS大企業」起業するならどっち、後編のベンチャーと大企業それぞれのメリット・デメリットと資金調達について。どちらも起業しようと考えている方や、現在、大企業に在籍していて、やりたいことを実現したい方も、ベンチャーや大企業に在籍しながらも最前線で活躍されている方々のご意見を聞ける機会は、そう多くはないと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

それでは、また!