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2016.02.04
第60話
漫画チャンネル

アニメを追い越した2016年なので読み返す『新世紀エヴァンゲリオン』(※ネタバレ含)

けいろー

突然ですが質問です。あなたは、レイ派ですか? アスカ派ですか? はい、どーっちだ!

僕は霧島マナちゃん派、外部ライターのけいろーです。

あの頃はシンジと同い年の「チルドレン」だった自分も、気づけばミサトさんに追いつこうとしている今日この頃。久しぶりに読み返したら、シンジよりもミサトさんに共感してしまったことからも、年月の流れを感じます。「そうなのよ……”風呂は命の洗濯”なんですよ……! 」って、マンガでは言ってなかったっけ。

というわけで今回ご紹介するのは、言わずと知れた大人気アニメーション『新世紀エヴァンゲリオン』のコミカライズ版。貞本義行さんが描き出したエヴァンゲリオンの世界、通称「貞本エヴァ」です。

(以下、ネタバレを含みます)

足かけ19年の連載を経て、ついに完結! 『新世紀エヴァンゲリオン』

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新世紀エヴァンゲリオン 1 (角川コミックス・エース)

もはや説明するまでもない人気作品『新世紀エヴァンゲリオン』。1995年から96年にかけてテレビアニメが放映され、97年には旧劇場版が公開。社会現象を巻き起こすほどの大ヒットとなり、日本のポップカルチャーに多大な影響を与えてきたと今でも話題に挙がる作品です。

そのコミック版である本作。実はアニメに先駆ける形で連載が始まっていたのですが、たびたびの長期休載によって、ちょーっと完結が先送りになってしまっていたようです。

2003年頃、僕は友達からビデオを借りて、初めてアニメ版『エヴァ』を見ました。そして、アニメに影響されてマンガを買いました。当時はまだカヲルくんが出るか出ないかくらいの巻が最新刊だったと記憶しています。

それから10年後、2013年の『ヤングエース』誌面でついに完結し、単行本の最終巻が出たのは翌2014年。くしくも物語本編が始まる2015年直前であり、2007年から新シリーズが公開されている新劇場版の熱もあってか、ネット上でもかなり盛り上がっていたように思います。

ちなみに、新劇場版の完結編『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』は、2013年か2015年冬の公開予定だった気がしますが、時はすでに2016年。……いや、何も言いますまい。もとより、どれだけでも待つ覚悟でありますゆえ。

どこかコミカルなキャラクターと、容赦なくもたらされる死

基本的にはアニメ版と旧劇場版の展開を踏襲している、コミック版『エヴァ』。ですが、キャラクターに関しては随所で性格の違いなども散見され、シンジが「どっしぇー」と叫ぶなど、全体的にコミカルな内容に仕上がっています。……そりゃまあ、“コミック”ですしね。

特にカヲルくんの性格はアニメ版と大きく異なっており、たびたび感情をむき出しにするような所作に悶絶……もとい、いたく興奮している友人の女性ファンも散見されました。で、『新劇場版:Q』で昇天してた。

また、貞本エヴァと言えば話題に挙がるのが第6巻、鈴原トウジの扱いについて。アニメでは左足を失う重傷を負って以後、登場しなくなりますが、マンガ版では完全に「死亡」。絶望しきったかのような悲しい表情で息絶えている姿が描写されており、衝撃を受けたことを覚えています。

この「トウジの死」をはじめとして、マンガ版は全体的に「死」の描き方が直接的であり、それが魅力となっているように感じられました。加持さんにせよ、ミサトさんにせよ、ゲンドウにせよ、死にゆく過程がアニメよりもはっきりしているという読後感。

「マンガ」と「アニメ」という媒体の違いによるものなのか、貞本さんの作風によるものなのかはわかりませんが、それも本作の魅力のひとつと言えるのではないでしょうか。

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