31にもなって約2週間仕事をせずにXのことを無心で追いかけてみる -7日目- #XJAPAN

舘 そらみ


31にもなって約2週間仕事をせずにXのことを無心で追いかけてみる -7日目- #XJAPAN

<大阪で、母になる編>
※2015年12月7日正午から2015年12月8日正午までのレポートです

舘そらみ@大阪です。

ホテルの一室で書いています。安さと朝食に惹かれて選んだホテルは、ラブホ街の真ん中にありました。インターネットで選ぶ買い物というのは怖いものですね。

ただ、Xのライブ終わって、一杯ひっかけて、カップルたちと同じ方向に帰っていくのは嫌いじゃない。「人間の欲ってなんだろ」とか考えながら歩いていました。

なんだか、いろいろ頭が回転しだして、今回の期間を作ったことが自分へ与える影響の大きさが実感されてきました。振り返らせてください。

大阪に到着

ワックワクで大阪に着く。「京都とちか!」と騒ぎながら降りると、Xライブ組も何人も降りてくる。「ホントみんな仕事しよーよ、平日の昼間に」と楽しい。

新大阪駅の看板を撮ってるXファンが居たので写真の撮り合いっこをする。

周遊券みたいのの仕組みが分からず駅員さんに聞くと、あー優しい。マニュアルじゃないこんな優しい対応、東京にはないよ、としみじみ。感動してたらもうエセ関西弁のイントネーションになったりして、ああ早い早いと気を付ける。到着後3分でエセ関西弁になる女。浮かれすぎ! 途中下車のスタンプを切符に押してもらい、そーなのこのあと博多も行くの、と嬉しくなる。

ホテルに直行のつもりがやはりちょいと会場見たい! チラ見してからまたホテルへもどることにする。遠回りでしかない。あー浮き足立ってるわー。

聞こえてくる関西弁、見慣れない表現。いや何度も来たことあるのに、いかんせん感受性が大爆発しているから目に映る全てのものに感動してしまう。東京と違うところがそこかしこにあって、その異文化を発見するだけでも楽しいのに、ここにXが来るって思うと、どんどんはしゃぐ。

立つのが左右違うエスカレーターすら楽しくて、もうこのままいつまでも左右反対であってほしい、統一などしないでこれが楽しいの!と右側に立つ。

私、旅しがちなのに。世界一周だってしてるのに。東京から大阪というその変化だけで悶絶してて、今、安上がりな女です。

大阪の土地柄なのか? それとも東京以外のライブがそうなのか? ライブに行く人たちの垣根がずっと低い。電車で乗り合わせた方とXについて話が咲く。そして気づくと、後ろにもXファンで、横にもXファンで、そのエリアXファンしかいなくて、みんなで「うふふふふ」ってする。

楽しいーーー! 遠征、楽しいーーー!

そして新幹線で会った方が19歳だった! 19歳の子が、スーツケースゴロゴロして、大阪に来るの? Xのために!?!? なんか感動しちゃったなー。ほぼ生まれると同時にX解散してますから。いやいや、どういうこと?

聞けばなんと、3年くらい前に一時期あった「Xパチンコ」のCMをテレビで見て射貫かれたらしい。マジか! 私、慣れないパチンコのせいで、アレでだいぶお金すったけれども!

すごいなー、15秒のCMで、「おおおお」ってなっちゃうんでしょ、当時17歳の子が。それまでXのことは、名前は知ってても、女性が歌ってると思ってたくらい知らなかったらしい。それが、2年後には、1人で大阪のライブに来るようになるなんて……。

なんか感慨深くなって大阪城ホールに到着。
グッズ売り場で大量に買う19歳。もう全身でXをアピールしまくってるのに、なおも買い続ける19歳。家には通販でも買ったグッズが届いているらしいのに、ここでも大人買いする19歳。すんごい分かる。好きになって、何もかもがほしいんだよね、Xにまつわる何もかもがほしいんだよね。

17歳で好きになった彼女は、受験を越えて今回が初めてのXの単独ライブらしい。横浜と大阪と、名古屋に行くらしい。大学が休みやすい月曜日のところしか行けないんです、と言っていた。

親もびっくりだろうなあ、17歳で突然エックスエックス言い出した子が、大阪まで行く!だもんな。YOSHIKIと同じ歳だというお母さんの驚きを想像して、なんだか笑ってしまう。生まれて初めて1人で旅行とかしていますという彼女に、「ほーかほーか」と慈愛の目で頷いてしまう。

Xさんよ、君は19歳の子のいろんな初めてを奪っておりましてよ。ちなみに、私もあなたに友達とホテルに泊まるバージンをささげたわ☆ お酒を教えてくれたのもあ・な・た。

母親が予約したという、私より格段レベルの高いホテルに消えてった彼女を見送り、さてホテルへ。なかに荷物だけ置いて、すぐまた会場へ向かう。

ライブ会場へ

街を歩きながら、目に映るもの全てがどんどんわが心に飛び込んでくる。まだライブも始まっていないのに。

「人多いな」とか思って、でもたぶん東京と変わらなくて、きっと、自分の歩く速度が周りの人の速度についていけないときに「人が多い」と思うのかも。だから、よく聞く田舎から上京したときの「都会は人が多い」は、人の多さもあるけど、颯爽と歩けないことが一番の理由ではないか、など思ったり。

腹ごしらえしようと思ってうどん屋でうどん食べる。久しぶりにちゃんとした物を食べたもんだから、満腹過ぎてフラフラする。教訓:ライブ前は、ほどほどに。

そして、入場。大阪は年齢層が高いなー。一体どこから引っ張り出してきたんだっていうコスプレの人たちや、クタクタのTシャツを着た往年のファンが多い。なんだかのんびりもしている。

そして、スタート。始まったとたんの客席の「ホントに来た!」感がすごくて、メンバーの「やっと来れた!」感もすごくて、「とうとう来た」と「とうとう来れた」の相互作用で、なんかものすごい愛を感じた。

しまった、俺慣れっこになっていたんじゃねーか、と温度が高い客席の中で思う。きゃー。横アリ何日も行っちゃって、それより何よりメンバーのソロのイベントとか行っちゃってると、メンバーが近かったり会えることが少し当然になっていたり……。そんなつもりはなかったけど、「すげーーーー! 目の前に居る!」の喜びを全身でバンバンに感じまくってる客席の中で、己の慣れに、反省。

メンバーがとにかく嬉しそう。本当に嬉しそう。もう、喋る喋る。客席も嬉しそう。みんなみんな嬉しそう! それ見て、もう慈愛の目になっていく。だってみんな嬉しそう!

来れたことが本当に嬉しいのだろう。昔の話がたくさん出てくる。TAIJIやHIDEの話が次々出てくる。それは、無理やり出しているとかじゃなくて、楽しい大事な思い出としてどんどん浮かんでくるんだろう。

「20年前の大阪城ホールのライブに来た人―!」っていうYOSHIKIの問いに、ものすごい数の人が返事してて、ああもう、感動。20年間、待ってたの? やっと会えたの? 何それ最高じゃん!

もうなんか口角上がっちゃって、気持ち悪いくらいの満面の笑みで見つめ続けてしまう。素晴らしいよこの空間。愛しかないよ愛!

しかも私の後ろに居た2人組が、恐らく生まれて初めてXやメンバーを見たとおぼしき、推定18歳。もう、常時慟哭。絶え間ない慟哭。絶え間ない断末魔。もう途中から私はそれが気になって気になって。ことあるごとにバレないように後ろ振り向いて「ああ、またそんなに泣いて!」ともう母のような気持ちになってくる。

だって、分かるよ。18歳の頃、私も、Xがこの世に本当に居るというそのことだけで卒倒しそうな刺激だった。本人たちが目の前に居ようもんならもう立ってられなかった。それで、「もっともっと早く出会いたかった!」って痛烈に思って、結果もう常時慟哭。常時断末魔。

でも、私が18のときはXはなくて、FILM GIGで武道館のスクリーンに断末魔あげてた。今、あなたたちは、目の前にX居るよ、素晴らしいね!と背中で話しかける。「存分に楽しみなさい、これがXよ、あなたたち!」というなんだかお蝶婦人みたいな口調で背中で語る。実際には語っていないのでもちろん慟哭中の2人は気づいていない。

総じて母になった。お昼に19歳の子と会い、そして後ろの席の2人にも会って、もう微笑みが止まらない感じになっちゃって、そしたらステージ上の彼らまでもなんか慈愛に満ちた感じで見てしまって、もうマリア気分。

トシ君が涙で声詰まらせて歌えなくなったときも、横アリではもう涙バーバー流して断末魔あげてた私が一転、もう慈愛が止まらない。「うんうん、トシ君、良かったね」と何度も頷いて微笑んでしまう。愛おしい、全てがとんでもなく愛おしい。

なのに突然、「X」が始まったとたんに、ものすごい勢いで高速ヘドバンをしだしたから自分でびっくりする。条件反射のようにあなた、ヘドバン始めたけどー! どゆことー!ってなる。ヘドバンには自信ある。でも、後遺症がすごいから、ヘドバンは控えめにしようと最近は決めていたのに、なぜか今日に限って「X」が始まったとたんに躊躇なくヘドバンした、全力で!

恐らく、もう今度は姉のような気持ちで、後ろの子たちに見せたかったのだろう。「これがX仕込みのヘドバンよ!」と。私が10代の頃に、会場のあちこちでステージそっちのけで猛烈に頭を振り出すお姉さん方を見て学んだX仕込みのヘドバンを後ろの子たちに見せてやりたかった。文化を継承したかったのだろう。「受け継ぐ継がないはあなたたち次第だけど、せめて、私の精一杯のヘドバンを!」とどっかの家元かみたいに全力でヘドバンをかます。おかげで翌朝、頭と首の痛さが半端ない。

もう、ただただ幸せな時間。
そんな母性本能マックスで居たからこそ、思えたことがある。

このツアー、Xがファンに感謝を伝えるためなんだろうな。

毎公演、YOSHIKIはバカみたいに何度も「ありがとう」「感謝しています」という。「どんなときも応援してくれてありがとう。みんなが居たから今があります」「最愛のファン」「愛してる」。こんなに、YOSHIKIが正直にファンに感謝の気持ちを伝えていたことはない気がする。たぶん、これを伝えたくて、日本のツアーを決めたんじゃないだろうか。

トシ君も、毎回毎回涙で歌えなくなって、そして「みんなが応援し続けてくれたから、ここに戻ってこれました」って言う。戻ってきたよありがとうって、ファンにちゃんと感謝を言いたかったんだと思う。だから、今回はできる限り周りたかったんだろうな。

そしてお礼と共にもう一個、YOSHIKIは必ず言う。「TAIJIとHIDEとみんなの分もこれから前に進んでいきます」。トシ君も言う。「これからはみんなと共に幸せになろうな、頑張ろうぜ!」と。これからの話をする。

Xにとって、このツアーは、Xの激動の時期の終結を完全に告げるものなんだと思った。長い間の応援へのお礼をちゃんと会って伝えたい。そして、前へ前へ進んでいくことを伝えたい。これが、今回のツアーの意味なんだと思う。

本当にXは、前に行くんだと思う。だから、やはり、Xの日本ツアーは今回で最後なんだと思う。

バンドのほうから会いに行くって素晴らしいなあって思う。今までは東京でやってくれるのがありがたいって思ってた。世界ツアーを見ながら、羨ましいなって思ってた。でも、どんどん東京以外でやるのがいいと思う! どんどん日本以外でやるのがいいと思う。(あーだめ、そんなんすげー悲しい、すげー悲しい)

でも、東京で複数日やったって、同じ人が複数回来ちゃうんだから。それよりは、地元で、大切に大切にXを思っている人たちのところに一回でも多く行ってほしい。そう思ったなー。だから、私はそれに行けるだけの余裕を持てるようにしなくっちゃ。海外だって、行けばいいんだから。

あまりにもメンバーが嬉しそうで、客席も嬉しそうで、幸せに包まれちゃった。あと大阪の土地柄かなあ? なんか、カラっと明るいライブで良かった。お笑いか?ってぐらい笑いに包まれてて、すごく良かった、元気出た!

Xと共にある毎日、夢みたいだ。
ライブ終わった後、東京に居る友人たちに「こんなことあったよ!」「あのね!」と報告をたくさんする。LINE上で友達たちが「We are X」ってスタンプを乱れ打ち、会話が止まらない。

当たり前なんだけど、Xを好きな人たちが日本中に居て、ってことを目の当たりにして、すーばらしーなーって思っちゃった。前にボリビアに行ったときにXが好きっていう女子高生に会ったことがあって、一緒に踊りまくって、翌日高山病が悪化したことがあったんだけど、本当に世界中にXを好きな人たちがたくさんいるんだなあって思ったら、なんかもう嬉しくなっちゃって。ああ、この人たちで良かった!と、誇りに思いました。偉そう、マリア、偉そう。誇りに思っちゃった。

今日は、大阪に住む友人とごはん食べたあと、和歌山にあるHIDEゆかりの地へ。そして今晩、博多へ移動。

土地を変えながらXに会いに行く日々は、本当に人生の総括をしている気分です。ああああ! そうか! これは、私にとって、Xと共にあった月日に感謝を伝え、そしてこれから前へ歩んでいく決意表明の月日なのか! わーお、なんか卒業旅行に行く大学生みたいなこと言っちゃったよ31歳。

友達からも、「そらみちゃん、人生考える旅って普通インドとか想像するけど、まさかの国内でバンドを追っかけるなんて」って面白がられたけど、本当に、なんとも奇妙なものだ。予測がつかないもんだ人生。

大阪では母になったので、さて次は何になるだろうか。明日、福岡です。

実は今、仲間にすごく会いたい。昨日ステージ上のメンバーを見て、TAIJIもHIDEも含めて本当に仲が良く尊敬しあっている彼らを見て、私は私の仲間に会いたくなった。ずっと一緒のX友達もそうだし、あと、東京でずっと一緒に夢を追ってきた仲間に、感謝を伝えたくなっている。

 

12月7日ライブ 興奮しすぎて支離滅裂なメモ
  • トシ君、大好きだなあ。最近ずっとトシ君追ってるなあ、素敵な人だなぁ。
  • 自由についての曲、「初めて聞いたとき、YOSHIKIから僕への無言のメッセージかと思って」ってトシ君。それを聞きながら優しい顔でピアノを弾き始めるYOSHIKI。もう最高か!
  • HIDEちゃんの声がすごい大きく聞こえてきて、本当に歌ってるみたいだったなあ。
  • でも席があんまり良くなかったんだよなあ、やっぱいい席がいいなあ。贅沢なのは分かるけど、でもなあ。
  • トシ君、ホント体きつそう。今日もレコーディングやってるのかな、やめて!
  • HEATHのWe are、PATAちゃんのWe are、もうホント嬉しい!
  • 「Miracle」後ろの子の慟哭が始まった。
  • 「JADE」YOSHIKIが嬉しそうでのう。
  • 「WEEK END」客席が嬉しそうでのう。
  • 「I.V.」あまり覚えてない。空間に浸ってた。
  • 「Kiss the Sky(Recording)」あー、もう今日トシとYOSHIKIの仲良さ、半端ねーな!
  • 「HERO」あまり覚えてない。後ろの子の慟哭が気になっていた。
  • 「P&H Solo」ここのぱたちゃん、ホントセクシー
  • 「HIDE Solo」HIDEちゃんの声がすごくて!
  • 「SUGIZO Solo」絵みたいだよなー。
  • 「Say Anything」うんうん、みんなみんな、トシ君のこと大好きだよ!って思ってた。
  • 「YOSHIKI Solo」あまり覚えてない。後ろの子が見えてるかな、って考えてた。
  • 「Forever Love」素晴らしい。
  • 「紅」素晴らしい。
  • 「Born To Be Free」いつもこの曲は、トシ君への感謝があふれる。
  • 「X」いい! いい! いい!

EN

  • 「World Anthem」いい! もう、いい! みんな嬉しい!
  • 「Rusty Nail」あまり覚えてない。最高だなって思ってた。
  • 「Endless Rain」あまり覚えてない。また大阪来てね、とか大阪人みたいなこと思ってた。
  • 「Art Of Life」改めて、必ず最後にこの曲をやり続けることが、今の彼らの決意の現れなんだと思う。誠実な人たちだよねって思う。信頼する。
私の追っかけスケジュール
12月2日 横浜アリーナ【終了】
12月3日 横浜アリーナ【終了】
12月4日 横浜アリーナ【終了】 
12月7日 大阪城ホール【終了】
12月9日 マリンメッセ福岡【決定】
12月11日 広島グリーンアリーナ【決定】
12月14日 名古屋・日本ガイシホール【決定】
12月15日 ライブビューイング【決定】
私の追っかけレポート
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sorami 舘そらみ
脚本家・俳優。劇団「ガレキの太鼓」を主宰、青年団演出部所属。現在は執筆活動のかたわら、全国の小中学校などでワークショップを行っている。脚本を手がけた映画「私たちのハァハァ」公開中。Twitter:@_sorami

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外部ライター 東京

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