ギルド開発
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2015.11.29

東京モーターショーのコンセプトカーを眺めて、現実から未来へ逃避しよう!

栗原 淳

クルマ好き、クルマに興味のある皆様、はじめまして!
自動車ライターの「クリボー」こと栗原 淳(くりはら じゅん)です。

普段は99年式の「スバル・インプレッサ WRX STI Ver.5 Type R」に乗って、あっちこっち走り回っています。今後もクルマに関する様々なニュースを発信していきたいと思いますのでよろしくお願いします。

さて、記念すべき第1回目の記事は、2015年10月30日〜11月8日の間に開催された「第44回東京モーターショー」について。会場を幕張メッセからお台場・東京ビッグサイトに移して以降、3回目のショーとなります。世界各地のショーと比べるとコンパクトな感じではありますが、「ギュッと」詰め込まれた、非常に濃厚なショーでした。

前回のモーターショーから2年が経過しましたが、この間に燃料電池車トヨタ「MIRAI」を始め、多くの最先端技術が普及しはじめています。世界的にも日本の自動車メーカーの評価は「今一つ」といったところでしたが、スポーツカーにおいては「ホンダNSX」など、最先端技術を詰め込んだチャレンジングなクルマも徐々に登場してきました。

そんな日本の自動車業界に光が差しはじめたところでのモーターショー。クリボーとしても第44回の東京モーターショーはとても楽しみにしていました。まず、今回の記事では、所有率の高い「SUV」「ワンボックス」のコンセプトカーをメインに紹介します。

ふだんの日常から少し離れて、未来の世界をのぞきにいってみましょう!

SUV編

日産ブース「GRIPZ」

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とりわけ人気が高かったのは、日産ブースの「GRIPZ」。最も過酷なサファリ・ラリーを走破した240Zとロードバイクのインスピレーションから誕生した、「SUV」そのものを言葉通り具現化したクロスオーバーEVの1台です。

無駄な筋肉がない一流のアスリートのようですね。夏の湘南といった海辺でGRIPZにサーフボードを搭載してマリンスポーツに向かうのもよし、少しアドベンチャーに山林を登ったり、川渡りをしてアウトドアを楽しんだりするのも似合いそうです。

240Zのイメージを取り入れているだけあり、デートカーとしても活躍しそう。六本木や原宿といった「いかにも」なデートスポットで、ガルウィングを開ければ目線を独り占めできそうです。

このGRIPZを初めて見たときは「近い将来の日産のダカール・ラリーマシンかな?」と思いました。個人的には、これだけアグレッシブなデザインならば、パワートレインはEVではなく、ダウンサイジングの1.6Lターボ+ハイブリッドか、思い切ってV6か。猛々しくいってほしいところですね。

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トヨタブース ハイブリッドSUV「C-HR」

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続いてトヨタブースに足を運ぶと、ハイブリッドSUV「C-HR」がジャパンプレミアされました。

このコンセプトカーは新型プリウスの設計思想をSUVで応用して誕生した力強い印象を与える1台です。先に紹介した日産GRIPZよりも男性的な印象を受けました。

シチュエーションも草原を駆け抜けたり、日本では少ないですが「砂丘超え」をしたりなど(鳥取砂丘しか思いつかないですが 汗)、ドロドロに汚れるくらい豪快に遊ぶ様子が似合いそうです。よりオフローダーなクルマですね。デザイン的にもう少し弾けてほしいような気がしなくもないのですが、次期RAV4のコンセプトに繋がるのではないかと予想します。

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スバルブース「VIZIV FUTURE CONCEPT」

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スバルブースでは、次期フォレスターと思われるコンセプトカー「VIZIV FUTURE CONCEPT」がワールドプレミアされました。

スバルならではの、アクティブ要素と場所を選ばないカジュアルさを両立した1台です。世界各国で高評価の運転支援システム「EyeSight」とダウンサイジングエンジン(レヴォーグに搭載されている1.6Lターボかそれの発展形と思われる)が搭載されています。あえてハイブリッドではないところもスバルらしく、スバリストなクリボーとしてもポイント高いです。先に紹介した2台よりもオールマイティな印象を受けますね。

ちょっと趣味性を出したファミリーカーとしてもいけそうです。子供2人の4人家族で週末に「パパの運転」で郊外の渓谷までドライブし、テントを広げてアウトドア! もしくは、男女の遊び仲間でこれからの季節のスキーに出かけるのも◎! ちなみにリアバンパーは引き出すことができ、そこにロードバイク2台を固定して運ぶこともできます。

このショートなボディがまたアクティブさを引き出していますね。クリボーの次の愛車としても候補に入りそうです……(笑)

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三菱ブース「-electric crossover- eX concept」

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さてさて、スバルと良きライバルである三菱ブースには、コンセプトカー「-electric crossover- eX concept」がワールドプレミアとなりました。航続距離400kmという軽量・高効率のEVシステム(ツインモーター+S-AWC)を搭載、より安全にドライビングに集中できるよう最先端のAR(現実拡張)技術を応用したインテリジェントSUVです。

ランサーエボリューションの発売が終了してから今後のクルマづくりが心配されていましたが、そのノウハウはこのeX conceptに受け継がれているようです。出来ることなら完全EVではなく、直4ターボで元気な走りを見てみたいところです。

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ワンボックス編

「ALPHARD Hercule Concept」

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ワンボックスのコンセプトカーというのは数少なく、トヨタグループの中核・トヨタ車体が3台のコンセプトカーを出展しました。

まず「ALPHARD Hercule Concept」は、南欧のヨットハーバーまでの優雅なバカンスをより快適に過ごすイメージでトヨタ車体がプロデュースしたオープンクルーザーです。フロントマスクのデザインは、乗り込んだ人間を目的地まで必ず何事もなく、快適に届ける使命を果たす騎士のようですね。後ろにつかれたら、道を譲りたくなりそうです。

 
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独・メルセデスのオープンリムジン「マイバッハ・ランドレー」のような開放感満点のオープンスタイルが体感できます。ベースとなっているアルファードは市販車なので、望めばそんなドライブも可能かもしれないです(プライスはアルファードがもう1台買えるぐらい……?)。しかし、なかなかこのクルマを乗りこなすのは乗り手もファッショナブルじゃないと難しそう。「オトナ」の乗り物ですね。

「NOAH ACTIVE CROSS」

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2台目は、トヨタの人気ミニバン「ノア」をベースに様々な目的にフレキシブルに対応できるクロスバン「NOAH ACTIVE CROSS」です。

お出かけが楽しくなりそうなホワイトベースにオレンジのラインが入ったファッショナブルな内外装、広々とした7人乗りのボディを最大限生かした「ダイブインシート」というフラットシートも可能なインテリアです。

 
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大きな荷物の収納からキャンピングカーのようなアウトドアな使用方法まで、オーナーによって様々な可能性が広がります。室内後方に収納されているスロープは、キャンプなどのテーブルとしても使うことができますよ。市販化希望の声も高い1台でした。

「HIACE PLATINUM LOUNGE」

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最後は、トヨタ車体が考える最上級のワゴン「HIACE PLATINUM LOUNGE」。

漆黒のボディは、威圧感ではなく、乗り込む者の要望を静かに受けるコンシェルジュのような佇まいといった印象を与えます。

 
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室内に入ると、そこは外界からシャットアウトされたVIPルーム。対面4座大型シートを始め、大型モニター、可動式テーブル、ワインセラーなど至れり尽くせり。備え付けの専用タブレットで室内のコントロールもすべて可能なのです。

 
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目的地まで一切のストレスを感じることなく移動できるファーストクラス仕様。周りを見た感じだと、日本人よりも外国人に人気の高かった1台です。インテリアは素晴らしいですが、もう少し外観もプレミア感が欲しい気がしますね。

さいごに

今回は、SUVとワンボックスカーに焦点を置きましたが、いかがでしたか?

今、日本では最も人気の高いジャンルのため、来場者の注目度も高い印象を受けました。SUVは、本来のスポーティーさを全面に押し出したコンセプトカーという印象も大きかったです。また、ワンボックスカーは室内空間でのお楽しみ、くつろぎを追及しているのがうかがえました。メーカーとしても今後も販売を伸ばしていきたいジャンルのため、できるだけアグレッシブなクルマづくりをしていきたいという思いが伝わってきましたね。

こんな未来のクルマたちが発売されるのが、今から待ち遠しいです!