ギルド開発
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2015.11.09

「興奮してシャッターを切り続けた」人生で一度は見るべきオーロラが爆発するホワイトホースの夜空

大森 マサト

こんにちは、世界遺産ハンター.com の大森です。

私は2015年6月に仕事を辞め、世界遺産を巡る旅に出ました。現在はポーランドのクラクフと言う場所でこの記事を書いています。

ヨーロッパの秋は日本の冬並みに寒く、ここにいると私はカナダで見た“あの景色”を思い出します。その景色とは……そう、夜空を舞う光のカーテン「オーロラ」です。

一生に一度は行きたいオーロラの旅

突然ですが、あなたは今までにオーロラを見たいと思ったことはありませんか?

私は子どもの頃から漠然とオーロラを見たいと思っていました。でも、それは大多数の人がそうである様に「ただ見てみたい」と思っているだけでした。

実は、オーロラを見ることはそれほど難しくはありません。20万円ほどのお金と5日間の休みさえあれば、誰でも簡単に見に行くことができます。

そうは言っても「よし、見に行くぞ!」とすぐに決意はできないものです。私も長い間、オーロラを見るために実際に動き出すことはありませんでした。結局、自分の人生にとってオーロラはそれほど重要ではなかったのです。

旅のキッカケとなったコマツさん

そんな私がオーロラを見に行こうと心に決めたのは、インドのチェンナイで出会った“コマツさん”という旅人と夜通し話をしている時でした。「今までに行った場所の中でどこが一番良かったか?」というお決まりの質問に対して、旅慣れたコマツさんは「オーロラを初めて見た時だ」と答えてくれたのです。

尋常じゃなく寒かったこと。バナナが本当にカチンコチンになったこと。そしてオーロラが爆発したこと。裸電球ひとつの薄暗い安宿で、温かいビールを片手に嬉しそうに語るコマツさんの姿を見て、私もオーロラを見に行くのだと心に決めました。

いつか行く、時間があったら行く、お金があったら行くでは人はなかなか動けません。しかし、必ず行くと決めてしまえば、お金や時間は“作るもの”に変わるのです。

カナダ・ホワイトホースへ

北欧よりもカナダやアラスカの方が、天気が安定していてオーロラを見られる確率が高いと聞き、私はカナダのホワイトホースへ行くことに。

ホワイトホースの街はスケールが大きく、車がでかければ道も広いし、建物もでかい。土地が余っているので全てにおいてゆとりがあり、また冷たく澄んだ空気と青い空がどこまでも広がっていて開放的な気分になります。ホワイトホースの空気はとても綺麗で、世界一空気が綺麗な都市に選ばれたこともあるそうです。

この町で私が見た光景は、今でも鮮明に思い出すことができるほど、私にとって衝撃的なものでした。どれだけ衝撃的なものだったか、当時の様子を振り返ってみましょう。

生まれて初めて見るオーロラ、その爆発

オーロラ観測1日目

カナダ、ホワイトホースの日没は遅く、21:30になりようやく日が暮れる。
22:30にガイドがホテルまでピックアップに来てくれ、大自然の中を車で行くこと約30分。オーロラ観測地に到着。

ロッジで一息ついてから外に出て、夜空を見上げると、既に満点の星空の中にうっすらと白い雲みたいなオーロラが出ていた。

人生初のオーロラ。ガイドの人に「これがオーロラです」と言われなければ、もやもやとした雲のようにも見える。「おー! これがオーロラか!」と若干興奮したものの、いまいち実感は沸いてこなかった。

 

正直、期待していたほどの景色ではなかった。

しかし、せっかくだからと撮影を始める。事前に調べておいたオーロラ撮影の設定をし、カメラを向ける。肉眼では白っぽい雲にも見える弱いオーロラだったが、撮影するとはっきりと緑色を確認できる。ここでようやく、オーロラを見たのだと少し実感することができた。

オーロラ観測2日目

2日目の夜も雲はなく快晴。満月に近い月が輝いている。外の気温はマイナス5度だが、それほど寒くはない。
初日よりもすごいオーロラが見られることを期待しつつ撮影の準備に取りかかると、早速オーロラが現れ始めた。

この日のオーロラは前日よりも明らかに光が強く、肉眼でもはっきりと見える。

「これはすごい……!」

 

興奮しながら夢中になってオーロラを撮影していると、オーロラがぐわんぐわんとうねり出し、夜空を覆った。

「な、なんだこれは!?」

その光景があまりにも美しく、興奮しながらシャッターを切りつづける。とにかくカメラは向けつつも、夜空にうねるオーロラから目が離せなかった。

 

見上げた夜空いっぱいにオーロラがうねり、集まり、そして爆発した。

 

オーロラが爆発すると、真上にあるオーロラがはじけるように降りそそぐ。
もはや写真撮影どころではなかった。オーロラから目が離せないので、シャッターは適当に押しつづけていた。幸いなことに、それっぽい写真が少しだけ写っていた。

これが、コマツさんの言っていたオーロラの爆発だ。

ガイドに聞くと、今シーズンのベスト5に入るオーロラだという。私は相当、運が良かったのだろう。今後、旅先で出会った旅人に今までで何が一番かと聞かれたら、迷わず「ホワイトホースのオーロラ」と答えようと思う。

おわりに:オーロラを見に行こう

いまだに鮮明に思い出すことができるホワイトホースの記憶。
今なら、コマツさんの気持ちがよくわかる気がします。そして世界の旅に出たこと、コマツさんに出会えたこと、そしてオーロラを見れたこと、その全てが私の人生の宝物になりました。

オーロラを見ることはそれほど難しくありません。20万円ほどの旅の資金と5日間の休暇があれば、誰でも簡単に見に行くことができます。今回のオーロラツアーで学んだ撮影方法は記事(下記)にまとめましたので、写真を撮りたい方は参考にしてみてください。そしてこの記事を読んでオーロラに興味を抱いた方は、ぜひ現地を訪れてみてください。

《オーロラを綺麗に撮影するために》
▷ 初めてオーロラを撮影する為の予備知識
▷ オーロラ撮影の方法 | 実際にオーロラ撮影をしてわかった事、失敗した事など