2021.01.15
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ひゃくいち(@tanabe101)です。
昨日、妻と夕飯を食べていたら、食卓の横に見慣れぬノートが置かれていました。
わたしがノートを手に取ると、妻が少し目をそらします。
ああ、懐かしいな。
それは、むかし二人でやっていた、交換日記(のようなもの)でした。
当時は、文章を書くということにまったく興味のなかった妻ですが、わたしが文章を書いていたために、少しずつ興味を持ったようです。どこかから黄色いノートを買ってきて「わたしが日記を書くから、返事を書いて」と言われました。
妻が書く日記はなんとも独特でした。わたしがケラケラ笑って読んでいると気になるようで、「なになに、どこがおもしろかったの」と聞いてきます。教えません。すると、次の日も書いてきて、わたしがまたケラケラ笑って読んでいると「なになに、どこがおもしろかったの」と聞いてきます。もちろん、教えません。
そんなことを繰り返しているうちにやりとりはしばらく続いていったのですが、いつのまにかやめてしまったようです。
どうやって終わってしまったのか記憶になかったのですが、ノートをみてみると、妻からの日記にわたしが返事を書かないままになっているじゃありませんか。
そして、驚いたことに、わたしからの返事が途絶えたあとも、つい最近まで、妻からの日記が書きこまれていました。
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あとがき 週末、返事を書いてみようと思います。 |
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月曜日は第15話を書きます。
そろそろ、終わりがみえてきたのかもしれません。
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