「フルスタックである必要はない」第二のキャリアとしてのコンサルティング| アクセンチュア株式会社

「フルスタックである必要はない」第二のキャリアとしてのコンサルティング| アクセンチュア株式会社

小田直美

小田直美

世界で約35万8,000人の社員が働くグローバルカンパニーの代表格であるアクセンチュア株式会社。人・ビジネスともに世界最大級を誇る総合コンサルティングファームがいまIT・Web業界の “尖った人” を求めています。

新卒や中途などさまざまなバックグラウンドをもった社員が在籍しており、第二新卒採用の過半数が異業種からの転職者だと説明してくれた人事担当者は「自分一人で何でもできる必要はない。世界中の優秀な専門家と協力しあって、自分のやりたいことを実現できる環境がアクセンチュアにはあります」と話します。

コンサルティングファームをセカンドキャリアに選ぶ理由、そしてその先にはどのような働き方の可能性があるのか。今回はWeb制作会社のディレクターからアクセンチュアに転職し、デジタルマーケティングのコンサルティングを手掛けている須田氏にお話を伺いました。

Poole:アイコン/アクセンチュア様 人物紹介:須田 允氏
早稲田大学卒業後にWeb系ITベンチャーに入社し、オウンドメディアのデジタルマーケティングを統括。その後、2012年にアクセンチュアに入社し、現在は通信や放送メディア領域への戦略立案やデジタルマーケティング業務/施策のコンサルティングに携わっている。

今いる環境を変えたくて求人広告からエントリーしたら「君、不幸せになるかもよ」って

アクセンチュア様:記事03

― アクセンチュアに入社されたのが2012年7月だそうですが、転職のきっかけは何だったのでしょうか。

インターネットで情報がどんなふうに広がっていくのかを学びたくて、いくつもメディアを運営するWeb制作会社に新卒で入りました。3ヶ月目くらいで主任、1年後には課長になってポンポンッとステップアップできたんです。部下も入れ替わりで15人くらいいたんですど、次第に自分の仕事に物足りなさを感じるようになってきて。

環境を変えるために転職を考えていたとき、アクセンチュアの求人広告をたまたま見て、応募してみようかなってポチッとエントリーしました。順調に選考を進んでいって、何回目かの面接をしたときです。面接官にいきなり「君、この会社に入ったら不幸せになるかもよ」って言われたんですよ。

― 不幸せになる? どういうことですか?

アクセンチュアに入社する第二新卒の方の多くが異業種からの転職者なので、最初の2~3ヶ月間は新入社員研修があります。いわば第二新卒の枠で入るとスタートラインが新卒と同じなんですね。「第二新卒になってイチからはじめると、それまで積んできた自分のキャリアが全部崩れるから不幸せに感じるんじゃない? 本当にそれでいいの?」と面接官に聞かれました。

でも僕はその言葉を聞いて負けたくないなと思ったんです。一時的になら不幸せになってもいい、そこからまた幸せになるから。今までのキャリアは現場の第一線に立ち、イケイケドンドンでやってきてしまった。だからここで筋肉の下地になるようなビジネスの基礎を学びたかったんです。むしろ現場で積んできた泥くさい経験は、基盤がしっかりすればもっと活かせるし、今よりも上にいけると思ったんですよね。

― 自分のキャリアをどんどん上げていきたいと仰っていましたが、いつからそう考えるようになりましたか。

前職でマネージャー職になったとき、売上をあげるためにはどうすればいいのか、次のレベルにいくためには何をしなければならないのかを常に考えていました。一番売上をあげている人を基準に、行動や営業スタイルを観察してとにかく早くスキルを吸収するようにしていたんです。

でも、そういった考え方のルーツをたどると、高校生までの17年間をずっと海外で過ごしていたことが影響しているのかなって。両親の仕事の関係でヨーロッパから南米までいろんな国で育って、高校から日本に来ました。

帰国子女には日本の学校にあるような先輩・後輩の文化がないんですよ。年上だから否応なしに言うことを聞くみたいな感覚がなかったせいで、部活の先輩にこっぴどくやられましたよ(笑)

― 海外の学校では飛び級があったりして、個人の能力を明確にする文化がありますよね。

そうですね。それに、今の自分が出せる成果を年齢や経験に関係なく、正当に評価してくれる場所にいたいという気持ちはずっとあります。そういう意味で自分の考えをストレートに発言できるアクセンチュアの環境は、僕にはとても合っていますね。

ここに転職したら最初は不幸せかもしれないけど、最終的には幸せになるんだっていう考えからはじまったので。今ここにいてよかったなと改めて思えるのはうれしいです。

この記事のシェア数

「エンジニアに萌えるお姉さん」として年間3,000人が訪れるテック系イベントスペースを運営し、企業のファンづくりを務めた。2015年からフリーランス編集者。IT・Web系企業のPR・採用事情を取材している。

このメンバーの記事をもっと読む
働き方インタビュー(マーケター編) | 7 articles