GOODTABLE鎌倉オープン
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2015.09.07

満月の夜に遭遇した、切ない修羅場

ツベルクリン 良平
私「今日はすごく良い天気でしたね!」
彼女「そうですね」
私「・・・」

会話が終わった。

出鼻をボッキボキに折られたわけだが、ここで引き下がってはいられない。何故なら私には必殺トークがあるのだから。

そう、「満月」だ。

女性は月とか綺麗なものに弱い傾向がある。ちょうど車窓から満月が垣間見えたタイミングで、これでもかと間を置きながら

私「・・・月が綺麗ですね」

そうつぶやいた。

彼女「・・・」
私「・・・」

会話が、終わった。

私の尽力も虚しく、その後は世界のあらゆる静寂を敷き詰めたかのような以下の状況で、20分ほど電車に揺られて帰宅した。

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別れ際、友人が私の方を一瞥し何かを言いかけたが、彼は何を想ったのだろう。

ふと空を見上げてみると今なお月が嬉々として輝いていた。それは憎々しいほど雄大で、今まで見たどんな月より綺麗だ。

「明日からも頑張ろう」そう心に決めて、家まで走り出した。

 

 

後日知ったのだが、「月が綺麗ですね」は夏目漱石が「I love you」を和訳した愛の告白らしい。

私がとんでもないタイミングでとんでもないことを口走ったものだから、あまりの気持ち悪さに

元カノが友人に相談→結果ヨリが戻った

とのこと。すっごい幸せだ。死にたい。

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