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カンヌライオンズに学ぶ、世界最高峰の広告・コミュニケーション事例6選+α

カンヌライオンズに学ぶ、世界最高峰の広告・コミュニケーション事例6選+α

はじめまして。PR会社の広報を担当しています、山下と申します。かつてLIGで友人が働いていたご縁で、記事を書かせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします!

ところで、みなさんはカンヌライオンズをご存知でしょうか。こちらは世界最高峰の広告・コミュニケーション事例が学べる祭典ということで、広報に関わる人間であれば、いつ見ても参考になる事例ばかりです。

耳慣れない方もいらっしゃると思いますので、今回はカンヌライオンズから、参考になりそうな広告・コミニュケーションの事例をまとめてご紹介します。

カンヌライオンズとは

まずは簡単に、カンヌライオンズについて説明させていただきます。

カンヌライオンズとは、世界の3大アドフェスティバルの1つとされる広告・コミュニケーション関連のアワードやフェスティバルで、毎年6月にフランスのカンヌで約1週間ほど開催されています。日本語での正式名称は「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」です。

特にアワードが有名ですが、セミナーや、フォーラム、ワークショップ、マスタークラスなども開催されており、多くの参加者が世界中から集まります。

  • カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル

 

また、今年度の受賞プロジェクトなどについては、以下のサイトから確認できます。トライアルで登録すれば、1日だけ無料でいろいろな受賞作品を見ることができます。
今年のカンヌライオンズでの受賞作品数は1,143本。世界94か国、37,427本の中から選ばれた珠玉の作品たちなのです。(そもそも、審査に応募する段階でかなり大変です。)

  • Cannes Lions 2014

最近のカンヌライオンズの受賞プロジェクトは「ソーシャルグッド」「社会貢献」などの要素が強い作品が多かったのですが、今年は企業が人々を行動させたり、売上を伸ばしたりと、コミュニケーション要素の強い作品も多かったように感じます。
利益を得ることにより継続的な活動を行うことの重要性を(当たり前のことですが)再認識しました。

Webで話題になった受賞プロジェクト6選

ということで、いよいよ本題です。今回はカンヌライオンズ「サイバー部門」の受賞プロジェクトを中心に、Webで話題になっていた受賞作品の中から個人的に気になった受賞プロジェクトを紹介していきたいと思います。

サイバー部門
1998年に設立されて以来、ウェブサイトやマイクロサイト、バナーから、バイラル、モバイル広告、アプリケーション、ARGなどへその審査対象を広げて来たサイバー部門はデジタル分野での画期的なアイデアを評価します。

出典:カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル

1. The Scarecrow

米国メキシカングリルのお店『Chipotle』のキャンペーン。PR部門でもこちらの作品がグランプリを獲得しています。

Chipotleは、食べ物の素材にこだわりがあり、食品の生産方法に関する問題提起、健康的で継続的な食品に関するメッセージを発信しています。
主人公のかかしが、工場で生産される食品、薬品を使われ狭い場所で育てられる家畜に関する問題を感じ、自分で野菜を育ててそれを売る、というストーリー。

日本でも食品偽装の問題などがニュースになりますが、私たちが生きるために欠かせない「食」がテーマということもあり、すごく心に響きます。動画再生回数は約1,300万回です。
動画をバズらせてから、PRを仕掛ける手法、具体的には動画のかかしが主人公の食育ゲームアプリやクーポンを配信し、ユーザに来店を促すという、戦略的なキャンペーンが展開されました。

バズを起こしたその後に、どのようにビジネス化、マネタイズするのか、参考になりました。

2. Live Test series

『VOLVO TRUCKS』のキャンペーン。トラック新車種発表の際に作成された、新車の魅力を伝える動画シリーズであり、他の部門でも多数の受賞をしていました。俳優のジャン=クロード・ヴァン・ダムが出演する動画を見た方も多いのではないでしょうか。

バズる動画を作り、ブランドを話題化しよう、という狙いを感じさせる作品が多い中、ハンドルの操作性が優れている、つまり安全性があるという、『VOLVO TRUCKS』のメッセージが明確に伝わってきます。再生回数はなんと約7,500万回。

個人的には、同シリーズのこちらの作品も大好きです。

  • Volvo Trucks – The Technician(Live Test 5)

このアイデアを思い付いた人たちがこれを実現させるまでの苦労、たとえば「そんなの危険だ」と否定する意見をどのように論破して実現させたのか、そんなことが気になってしょうがないです。

3. Pharrell Williams -24Hours of  Happy

歌手Pharrel Williamsの『Happy』という曲のプロモーション。24時間いつ見てもその時間に合ったミュージックビデオが見られることに加え、動画を投稿できるサイトを作成。たくさんの人が楽しそうに踊っている動画が集まりました。

日本では、AKB48の『恋するフォーチュンクッキー』のダンス動画が盛り上がりましたよね。こちらはさらに国際的な盛り上がりで、30か国以上で展開されました。「このハッピーな歌をどのように体験してもらうか?」「この歌で世の中を少しだけハッピーにするにはどうしたらいいのか?」などについて考え、実現した企画で、オリジナルのMVはなんと2億回以上再生されたそうです!

4. Sweetie

世界中で問題になっている、インターネット上での児童買春を取り締まるために考えられた企画。

インターネット上での問題ということもあり、これまで検挙が難しかったそうですが、CGのSweetieが登場することで、検挙数が上がり、子どもを助けることができたそうです。それまで数人程度だった検挙数が、約1,000人ほどの検挙につながるなど、とても社会性の強い企画です。

5. This Is Wholesome

老舗グラハムクラッカーブランド「Honey Maid」のプロモーション。もともとは「多様な家族」をテーマにしたCMを流しており、「新しいメッセージ」「斬新でパワフル」などと話題になりました。反面、そのメッセージに同感できない人たちによるネガティブな意見も多く寄せられ、結果として議論を呼ぶ結果に。

しかしこのメーカーはそれを逆手に取り、ネガティブな意見のメールやツイートが印刷された紙を使って「LOVE」の文字を作成。「嫌い」を「好き」に変える、その様子を撮影したアンサームービーを作成し、絶賛されました。ネガティブな意見も愛で受け止める、という企業のメッセージを発信したことにより、わずか4日で約350万回の動画再生を記録したそうです!

  • Love

6. NIVEA SUN KIDS – PROTECTION FOR CHILDREN

日本の雑誌の付録のクオリティは本当に高いといつも思っているのですが、ブラジルでのプロモーションで作成されたこの広告には衝撃を受けました。なんと、迷子防止のリストバンドがニベアの雑誌広告についているのです!

技術の進歩を感じます。

おまけ(過去受賞作品) ROM

過去の受賞作品ですが、個人的にちょっと笑えて好きものがあるので紹介します。

1964年に発売された、ルーマニアを象徴するチョコレート「ROM」。しかし、若い人にはブランドのメッセージが伝わっていない・・・、そこでROMはパッケージをアメリカの国旗にして、英語の動画を作成しました。

これを見た国民から「我々のルーマニアのチョコレートである、本来のROMに戻すべきだ!」と話題になり、討論番組まで出現したそうで、ブランド的に「してやったり!」と叫びたくなるんだろうな、と感じる気持ちの良いプロモーションです。

この後も、ルーマニアの首都「Bucharest(ブカレスト)」が、お隣ハンガリーの首都「Budapest(ブダペスト)」とよく間違えられるので、その社会問題をROMが解決する、と意気込んだユニークなキャンペーンを実施しており、個人的に注目しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。有名どころばかりだったので、既にご存知のものも多かったかもしれませんが、やはり世界の事例を知るとわくわくして、やる気が出ます。

他にも紹介しきれないほどの事例があり、すごく参考になるカンヌライオンズ。今後もウォッチしていきたいし、近いうち自社の事例も出すぞー(本気)と、よい刺激をもらいました!

皆さんの創作意欲の刺激にもなれば嬉しいです。それでは、また。

この記事を書いた人

山下
PR会社、株式会社サニーサイドアップの広報。自社ブログ(http://www.ssu.co.jp/blog/)も書いているので、よろしくお願いします。LIGブログでの記事は、個人的に書いているのでご了承ください。