株式会社いいオフィスFC募集その2
株式会社いいオフィスFC募集その2
2013.10.17

[完走]183日・25800kmの旅から帰還!300の温泉取材を終えて思うこと。

たかち

こんにちは、LIGインターン生のたかちです。
半年間、弊社運営メディアである「温泉JAPAN」にて、温泉旅連載をしてきました。少しの裏話や旅行後記などを交えながら、応援してくださった皆様への感謝と完走のご報告をさせていただきます。

「たかちの湯巡り、日本一周」の概要

ご支援ありがとうございました!

ご存知ない方もいらっしゃるかと思いますので、簡単にこの温泉旅企画のご説明をします。2013年3月1日から8月31日にかけて、私は全国各地の温泉取材をしながら日本一周してきました。移動手段は車。2月にとったばかりの運転免許と真新しい初心者マークをこさえて、25800kmを走ってきました。

現在大学3年生(休学中)の私がLIGにインターン生として入社したのは2年前のことです。旅に出るきっかけとなったのは、昨年秋に新しく立ち上げた「温泉JAPAN」をもっと盛り上げたいと思う編集部全員の気持ちから。そして、日本をくまなく見てみたい、書いて撮って伝えてレベルアップしたい、という私の想いが後押ししました。

CAMPFIREでの資金集め

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出発1ヶ月前。資金集めのため、クラウドファンディングサービス・CAMPFIREにプロジェクトを投稿しました。結果、400人以上の方から「いいね!」を押して頂き、44人の方がパトロンになってくださり、目標の50万円集めることができました。ご支援・ご声援いただき本当にありがとうございました!

…と簡単に書きましたが。笑
個人として全くブランドのないただの女子大生である私は、このような大きなメディアに単身露出することがすごく怖かったです。「旅の資金なんて自分で工面しろ!」「LIGを介してるなら全額出してもらえばいいのに」「かわいくない」「露出しない女子大生の温泉取材なんて」…などなど(笑)、何を言われても仕方ないと思っていました。実際には知人・友人から「ムービー見たけど全然あんなキャラじゃないじゃん!」とからかわれる程度で、大事に至ることはありませんでしたが。

そうして、旅に出たのです。

LIG×たかち旅のこと

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事実、たくさんの場面でLIGに助けられました。まずは言わずもがな、資金面。1日1000円の食費、入湯費、ガソリン代、車代、その他必要に応じて経費を支給していただきました。

想像以上にしんどかったのは寝泊まりです。限られた予算の中で、半年間の旅は車中泊と決めていました。

雨の音で眠れなかったり、雷の音で震え上がったり、暑さや寒さで目が覚めたり。時にはキャンピングカーでご旅行なさっているご夫婦と仲良くなったり。フロントガラスは割られたら当然一瞬で終わりで、防犯という点でも何とも頼りない私の家(バモス)…。

半年間全国各地の温泉を巡る、という贅沢なコピーとは裏腹に、非常に質素で地味な旅でした。温泉、移動、温泉、移動、食事、執筆、就寝の日々。道の駅で迎える朝の気だるさと言ったらありません。車の中での生活なので、ほぼ自炊もできず節約した外食ばかり。よく体を崩さなかったな〜と自分で感心してしまいます。(笑)

私の旅を支えてくれた皆様に、たくさんのありがとうを

「楽しかった?」と聞かれれば、「ちょっとしんどかったなあ(笑)」と返事をしてしまう、私の半年間。旅を続けられていたのは、色んな方の支えがあったからこそです。CAMPFIREやweb上でご支援・ご声援をくださった皆様。何十回何百回と連絡をくれ、時には励まし、時には心配してくれたLIG編集部の皆様。わざわざ遊びに来てくれて、一緒に何日か旅をしてくれた東京の友達。LINEや電話で連絡をくれた友達。家族。

本当に本当に、ありがとうございました。おかげさまで、ものすごいことをやってのけれた気がします。

旅の一番の支えになったのは、愛知で出会ったおじさんの一言

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3月1日に出掛けてすぐ、慣れない毎日に心が折れそうだった時のことでした。

愛知県知多半島にある1軒の定食屋さんでの出来事。満席だったため、ご主人に相席を促されました。案内されたのは、カーキ色のシャツの下にでっぷり皮下脂肪をたくわえ、メジャーリーグのキャップを被った白鬚のおじさんの前。瓶ビールが既に4本空いていて、灰皿は吸い殻でいっぱい。おじさんに勝手におすすめの定食を注文されました。

こんな旅をしているんです、というお話をしてみると、「ええなーそんな旅」と言われました。慣れない温泉取材、車中泊、運転、資金繰りが頭を巡ります。「いやあ、しんどいことも多いですよ」と返すと、おじさんが一言。

「そら楽しいだけやったらみんなやっとるやろ」

一気に目頭が熱くなり、涙が落ちないようにこらえたことを今でも覚えています。その後おじさんは「釣りしてくるわ」と出て行きました。知らない間に私の分まで支払ってくれて。あの一言がなかったら、もしかしたらどこかで心が折れていたかもしれません。

旅を彩る出会いの数々

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私の日々の楽しみは、温泉で出会ったおばちゃんとの世間話でした。

旅のことを喋ると心配されすぎたり、いいねって褒めてくれたり。日本中のおばちゃんが母のようでした。そんな小さなお喋りを噛み締める毎日でしたが、時折ビビッと来る出会いもありました。半年間分を羅列してみたところ、実は思い出がいっぱいだったことに気付かされます。全国各地にまた会いたい人ができました。感謝を込めて、一部ですがご紹介させていただきます。

SPECIAL THANKS

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徳島の竹林にはまった時、助けてくれたおばあちゃん。
高知の一緒にお酒まで付き合ってくれた美容師さん。
愛媛に旅行に来ていた金沢で英語の先生をする外国人女性。
島根で似顔絵を描いてくれたおじいちゃん。
鳥取の立ち飲みワインバーでお喋りしたおじさんたち。
琵琶湖のゆるキャラを扱う会社の奥様。
甲府で一緒にワインを飲んでくれた現地の学生さんたち。
伊香保で遭遇した占い詐欺師。
南魚沼で「娘みたいなもんよ」と言ってくれたおっちゃん。
盛岡のBARで出会った同い年の女の子。
城崎で出会って再会した札幌のご夫婦。
千歳で宿を営むご夫婦。

久留米の接骨院を営むご夫婦には、感謝してもしきれません。

高松・博多・金沢の素敵なシェアハウスの皆様。
大分県別府、APUの皆様。広島県尾道の皆様。千葉県金谷の皆様。

すてきな夜をありがとうございました!

友達の友達に会いに行く時や、東京を離れて地方で過ごす友達に会う時、東京から会いに来てくれた友達と遊ぶ時もありました。自分から派生した出会いは、安心感がありましたね。RPGでいうセーブポイントのような…。笑

三重のLIGのライターさん。盛岡の温泉ライターさん。御前崎の居酒屋さん。大阪のBAR。
宮崎で起業した大学の先輩。京都進学した中学時代の同級生や、高校の後輩。
富山で働く大学の先輩。長野で落ち合えたスポーツ紙で旅連載をしている大学のOB。
陸前高田で復興支援している大学の先輩。SNS上から落ち合うことになった方々もいました。
東京からわざわざ遊びに来てくれたお友達とは、宮崎、鹿児島、金沢、仙台で再会。

LIG編集部員のご実家にもお世話になりました。ありがとうございました!

※お酒を飲むときは、街のコインパーキングに止めてその場で夜を明かしました。道の駅より何倍も安心感があるのはきっと中で人が寝てるとは誰も思わないからでしょうね…。

300件の温泉取材について

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正直なところを述べますと、私が出発した当初は「熱烈な温泉好き」というわけではありませんでした。平均的な日本人よりちょっとだけ上くらいの、「ディズニーランド行くのもいいけど温泉旅行も良いじゃん」くらいの、そんなような感じでした。しかしやっぱり、行ってみると違いますね。半年かけてすっかり温泉好きになってしまいました。

泉質、景観、歴史。いろんな要素が合わさって、温泉の好き嫌いや良し悪しを判断するようになりました。

「温泉っていいよね」というだけでなく、「ここの温泉は○○がいいよね!」と言えるようになったのは、大きな収穫だと思います。

旅を通して学んだこと

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183日、25800km、約300件の温泉取材。何も変わっていない気がするし、何もかも変わった気もします。成長しました!とか、自分変わりました!みたいな、そういう意識高めな話は置いておきますが…。

学んだことを大きくふたつ、挙げます。

「好き」に詳しいと楽しい

ひとつめは、「好き」に詳しいと楽しい、ということ。

好きなもの・こと、もしくは趣味や特技。そういうのの確固たるものって、いくつも持っていない方が大半だと思います。多ければ良い、というものでもありません。みんな映画や音楽や本を嗜むけれど、それだけじゃ抽象的すぎる。「温泉好きです」から、どこまで自分の引き出しを開けられるか、自信を持ってお喋りできるか。

抽象的な好きから具体的な好きへ。もっと自分の「好き」にこだわっていきたい。自分の「好き」に詳しくなればなるほど、自分らしさが見出せると思うんです。だから、これからも「好きだなあ」と感じたことに、全身浸かってみる。自分のものにするには時間と体力を要しますが、その方が絶対良いなあと気付きました。

自分の社会を愛そう

横浜生まれ横浜育ち、東京の大学に在籍している私にとって「地方」というのは未知なるものでした。どこまでも続く人里に町に道に、感動と困惑が同時に湧いたことを思い出します。人のいる町には、社会があります。家庭や教育や仕事があって、誰かと誰かとが関係しあって生きているその町の社会。私は、半年間「自分の社会が恋しい」とずっと考えていました。誰に会いたいとかいう具体的なことではなく、です。

どこもかしこも日本だから慣れ親しんだ文化で溢れているのに、どこにも私の社会がなかった。孤独感でいっぱいでした。東京に戻って、自分の社会を精一杯愛そうと思いました。日本のみんながしていたことを、私もしていこう、と。そうやってこの国は出来上がっていると思ったのです。知らない土地や知らない人に過敏にならなくても、成立しているんだなあ、なんて。

当たり前のことなんですけれどね。

なんにせよ、この旅が生きるのは、これからだと思っています。

最後に、LIGへの感謝を

CAMPFIRE支援記事
CAMPFIREでご支援を募る記事を書いてくれたLIGメディア編集部。

最後に。重複しますが、LIGへのありがとうの気持ちをこの場を借りて書かせていただきます。

こんな素敵な企画を任せてくれたLIGには、本当に本当に感謝をしています。時には意見や方向性が合わず、ご迷惑をおかけしたこともありました。最後の最後まで、お手数をおかけしました。企画がなければ一生行かないようなところにも行けましたし、全国の温泉のこともしっかり勉強することができました。「報酬は経験で」なんて笑って言われていたけれど、かけがえのないものばかり背負って帰って来れました。

「インターン」や「休学」などというホットワードの枠には収まり切らない、私だけの日々です。ありがとうございました。これからもよろしくお願いします!

おまけ。たかちは今…

イチ大学生の旅行後記を長々と読んでくださってありがとうございました。しんどかったことも嬉しかったことも、書ききれないので詳細は省きました。大学を休学して出た湯巡り日本一周。復学し、LIGインターン生としても活動を続け、大学での勉強に勤しまなければ…と考えていたのですが。

たかちは今、東京ではなく愛媛県松山市にいます。

松山城(まだいってない)

休学期間を延長し、縁もゆかりもない松山で半年間住むことにしました。松山のとあるバーで毎日毎日朝まで働いています。

理由はいくつかありますが…

「お酒が好き」をより具体的に

まず、お酒の勉強をしたくなったこと。旅で学んだ、「好き」に詳しいと楽しい、の延長です。私が今働いているお店は、東京の知人が「日本で一番美味いバーなんだよ」と紹介してくれたことで知りました。旅の最中には訪れていなかったのですが…。

せっかく東京を出るなら、遠くて縁もゆかりもなくて、なおかつめちゃくちゃ勉強できるところがいいと思い門を叩くことに。完全に「千と千尋の神隠し」の名台詞「ここで働かせてください!」状態でした。復学までの半年間という期限付きなのに、受け入れてくださったマスターには感謝感謝の気持ちでいっぱいです。

新しい社会を作りたい

自分の社会を愛していれば良い、という気持ちももちろんありましたが、知らない町をたくさん見て来た結果「馴染んでみたい」という気持ちが生まれました。寒いのが苦手なので、東京より以西。路面電車の通る街であるとか、海に面した街であるとかも条件のうちでした。結果、大きすぎず小さすぎず、松山はちょうど良いサイズだったのです。道後温泉あるしね…!

すでに、お店の常連さんと仲良くなったり、愛媛大学や松山大学にお友達ができたりと、順調な滑り出しです。もうすぐ松山に来て3週間。あっという間に過ぎ去ってしまいそうです。半年間で出来ることは限られています。お酒の勉強も新しい社会も、満足いくまでは出来ないでしょう。でも、とにかくやってみる。そうして、どんどん好きを深めていく。東京はもう少しお預けです。

とっても住みやすい街です

ちなみにLIGは「新オフィスにカウンターあるから美味しいの作れるようになって帰って来てね」と言ってくれました。

こんなに出社しないインターン生って許されるのでしょうか。

ありがとうございます、レアキャラもあと半年です。

この先どうなるかわからないけれど、足も手も止めずにこれからも「やってみる」を続けていこうと思います。自分から若さを取った時に何も残らなくなるのが怖すぎるから。私の湯巡り連載は終わりましたが、これからも温泉JAPANはもっともっと情報発信に力を入れていきます。

これからもよろしくお願いします。

たかちでした!