通夜や葬式の前に必須の5つのマナーと基礎知識「香典」「弔電」「供花」など


通夜や葬式の前に必須の5つのマナーと基礎知識「香典」「弔電」「供花」など

こんにちは、LIGブログ編集部です。こちらは知っているようで知らない冠婚葬祭のマナーや基礎知識について紹介していくことを目的としたシリーズ記事になります。

第1回では結婚の準備について、第2回では結婚式に呼ばれたときに知っておきたい基礎知識などを紹介しました。今回は冠婚葬祭のうちの「葬(そう)」について、お通夜の前までにやっておかなければならない準備や基礎知識を説明していきます。

突然の訃報に対し、もちろん故人との別れを惜しむ気持ちが何よりも大切となるのですが、マナーなどをしっかりと理解することは喪家の方への余計な負担を防ぐことにもつながります。今回の記事がその参考になれば幸いです。

※マナーや基礎知識については、宗教・宗派はもちろん、地域の慣習や個人の考え方によっても大きく異なるものとなります。ここでは特別な注釈がないかぎりは、広く一般的な仏式に関する紹介となるのでご留意ください。

▼目次

1. 通夜・葬儀・告別式の意味

「お葬式」と聞くと、通夜・葬儀・告別式の3つが一式で思い浮かべる人も多いと思います。まずはそれぞれの意味について説明します。

通夜とは

通夜(本通夜)とは、葬儀の前夜、故人の魂と静かに寄り添い、邪霊の侵入を防ぎながら夜通しで別れを惜しむ儀式のことです。

もとは遺族や近親者だけでおこなう儀式でしたが、最近は一般の弔問客を迎えて約1〜2時間で終わる「半通夜」が多くなりました。
そして「通夜または葬儀のいずれかに参列する」という慣例の中で通夜のみに参列するという人も多くなってきています。

葬儀と告別式の違い

よく混同されがちな「葬儀」と「告別式」ですが、両者は異なる儀式です。

まず「葬儀」とは、故人を弔い、あの世へ贈るための宗教的儀式となります。
それに対し「告別式」とは、生前の故人と親交があった人たちが、最後のお別れをする儀式となります。

最近では「葬儀ならびに告別式」と称して、葬儀と告別式を一緒におこなう場合が多いです。

たとえば一般的な仏式であれば、まずは僧侶による読経を中心とし、故人の成仏を祈る葬儀をおこないます。続いて、最後のお別れをする告別式として、参列者の焼香や献花をおこなうという流れになります。

また、葬儀を近親者だけでおこない、故人との「お別れの会」を別途に催すこともあります。

2. 弔問の際に注意すべき事項

弔問とは、遺族を訪問して、くやみを述べることです。訃報の知らせを受けたとき、いつ弔問すべきかは故人との付き合いの度合いによりますが、近親者や故人と親しかった人は、できるだけ早く駆けつけます。
その際は、玄関先で遺族にお悔やみの言葉を述べてから、深くおじぎをしてください。

ただし、一般の関係者であれば、亡くなった直後の取り込んでいるタイミングは避け、お通夜か葬儀に弔問するようにしましょう。

取り急ぎ弔問に駆けつける場合の作法

訃報を聞き、取り急ぎ弔問に駆けつけるような場合は、通常のお通夜や葬儀とは注意すべき点や作法が異なります。以下ご確認ください。

服装について

喪服ではなく平服でかまいません。先方も用意が整っていない場合が多く、喪服を着ていっては、不幸を予期していたようでかえって失礼とされています。

ただし、平服といっても、なるべく地味な服装が望ましいです。男性であれば、ネクタイと靴下は黒に換えるなどするといいでしょう。女性であれば、アクセサリー類は外し、派手な化粧は控えましょう。

香典・供え物について

香典や供物は不要です。通夜か葬儀のときに持参しましょう。

遺族への配慮について

まず、いくら親しい間柄であったとしても、深夜の弔問は遠慮しましょう。そして遺族は故人を亡くした悲しみの中で、取り込み中です。そんなときに電話をかけてお悔やみを述べるのは、いくら気持ちがあったとしても非礼にあたります。
参列の際に直接お伝えするか、参列できないときは弔電を打つようにしましょう。

遺族にお悔やみを述べた後は、手伝いを申し出ましょう。手伝いが不要なときは、「あらためて、通夜に伺います」と挨拶し、長居することなく辞去しましょう。
故人と特に親しい間柄の場合は、他の友人や知人への連絡係を引き受けるといいでしょう。

故人との対面の作法

弔問に伺った際、故人との対面を勧められることがあります。
(そのときの状況、故人との付き合いの深さ、遺族との関係などにもよるため、必ず勧められるというものではありません。)

対面を勧められたら、よほどの事情がないかぎりはお受けしてください。ただ、悲しみのあまり取り乱してしまいそうだから、という理由であれば、その旨を率直に遺族に伝えてお断りしてもかまいません。

※故人との対面を自らお願いしてはいけません。遺族より勧められたときのみ、謹んで受けるようにしてください。

故人との対面の基本的な作法は以下のとおりとなります。

  1. 故人から一歩下がった位置で、故人に対してまずは一礼をします。
    (畳の間の場合、枕元から少し下がった位置に正座して一礼します。)
  2. 故人の傍へ寄り、手をあわせます。
  3. 故人の顔を覆っている白布を遺族が外したら、故人の顔を拝して対面します。
  4. 静かに手をあわせ、故人の冥福を祈ります。
  5. 故人から一歩下がります。
  6. 遺族に一礼して、退席します。

しかし、何より大切なのは、遺族に対するお悔やみの気持ちや故人の冥福を祈る気持ちになります。

3. 香典の準備

香典は、通夜か葬儀のどちらかに持参します。両方に参列するという人は、通夜に渡す場合が多いようです。
どちらにも参列できない場合、郵送でもかまいません。香典を不祝儀袋に包み、現金書留の封筒に入れて、お悔やみの手紙と一緒に送ります。

表書きについて

香典を包む「不祝儀袋」の表書きは、もちろん宗教や宗派によって異なります。代表的なところでは以下のようなものがあります。

  • 仏式:「御霊前」「御香典」「御仏前」
  • 神式:「御玉串料」「御榊料」「御神饌料」
  • キリスト教:「御花料」「献花料」

「御霊前」は一応どの宗教でも使えるとされる表書きなので無難です。
また、「御仏前」は一部の宗派を除き、49日の法要で使う表書きなので注意しましょう。

書き方について

筆ペンなどを使い、不祝儀袋の水引から上の場所に薄墨で用途を書き、自分の名前をその下に書きます。「涙で墨が薄くなる」という意味があります。
ボールペンや万年筆は避けるようにしましょう。

中袋には、必ず住所・氏名・金額を楷書で書くようにしましょう。
中袋の表に、漢数字で金額を書き、裏側に住所と氏名を書きます。住所は省略せず、郵便番号から書いてください。
表袋とは別々に管理しますので、表袋に住所を書いていたとしても、再度記入するようにしてください。

香典の金額

故人や遺族との関係の深さ、年齢や社会的地位、地域のしきたりになどよって異なります。一般的には、関係が深いほど多めに包みます。また、一家の主人が亡くなった場合なども多めに包みます。
ただし、多く包みすぎてもいけません。喪家が恐縮してしまうような金額は控え、あくまでも常識的な範囲の金額をお包みするようにしてください。

以下、目安として金額を記載します。

  • 勤務先の上司・同僚・部下・その家族:5,000円〜10,000円
  • 取引先関係:5,000円〜10,000円
  • 祖父母:10,000円
  • 両親:100,000円
  • 兄弟・姉妹:30,000円
  • 親戚:10,000円
  • 友人・知人・その家族:5,000円〜10,000円
  • 近所の方:5,000円

不祝儀袋の値段

不祝儀袋は、水引が印刷されたものから豪華な水引きがついているものなど、多くの種類があります。
目安としては、香典金額が5,000円くらいまでは水引が印刷されているシンプルなものを使い、1万~2万円なら黒白の水引の袋、3万~5万なら双銀の水引の袋、10万以上は大判でひだ折りのある袋がよいとされます。

蓮の花が印刷されたものについては、神式やキリスト式のお葬式では使いません。仏式のときだけ使用するようにしましょう。

香典の渡し方

香典に使うお札は綺麗なものを、軽く折り目をつけてから包みます。
香典を渡す場合は、受付で表書きを相手の方に向けて(=自分から読める向きにして)「このたびはご愁傷様です」と言って渡します。その際には、両手を添えて差し出しましょう。
また喪家が香典を辞退している場合は、無理に渡すことは控えてください。

4. 弔電について

弔電とは、お通夜にもお葬式に参列できないときなどに、喪主・親族に対して弔意を表す電報を送ることです。
電話でのお悔やみは避けるようにしましょう。喪家は、葬儀の準備や、弔問者への対応などで多忙だからです。

弔電の手配

葬儀の前日までに、故人の自宅か葬儀会場に着くように手配します。遅くとも告別式の3時間前までには届くよう手配するのがよいとされています。
宛名は喪主にしますが、わからない時は「故○○様遺族様」とします。故人宛に送るものではないという点は注意してください。
敬称を用いる故人は、喪主からみた関係で表します。(喪主からみて父親であれば「ご尊父様」、夫であれば「ご主人様」など。)
弔電の手配時にはしっかりと確認してください。

弔電の申し込み

申し込みは、NTTで申し込む方法とインターネットサービスを利用する方法があります。
午後7時までの申し込みで当日配達が可能なNTTは、急ぎの場合に便利です。
インターネットサービスは、安く利用できるうえ、台紙の種類も多いため、広く普及しています。最近では当日配達を受け付ける会社も出てきています。台紙の種類で金額がわかってしまうNTT電報を避けたい、というニーズもあるようです。

ただし、いずれにしても弔電は略式かつ形式的なものです。
生前お世話になった方などの場合は、遺族と連絡を取るなどして、できるだけ早い時期に弔問するようにしましょう。

5. 供花・花輪・供物

供花・花輪は、1つを一基(いっき)、2つで一対(いっつい)と数えます。親族でもない限りは、一基だけ贈るのが一般的です。それぞれの違いは以下のとおりとなります。

  • 供花

「供花」とは、故人に供えるお花のことで、祭壇の脇に飾られます。白い色の生花を贈ることがマナーとなっており、百合・蘭・菊などが一般的です。

  • 花輪

「花輪」とは、意味合いとしては供花と同じなのですが、造花でできており、会場の外に並べて立てかけられるものになります。

  • 供物

霊前に供える品物を「供物」といいます。

遺族・親族が供花、近所の方などは花輪、と明確に分けられている地域もありますが、最近では外観の問題から花輪が禁止となる斎場も多いため、遺族の周りの方も供花を贈るようになりました。

飾り付けが必要となる供花や供物は、その葬儀を担当している葬儀社に頼んで準備してもらうのが一般的です。デザインをそろえたり、総数を把握する必要があるためです。

注文と清算について

供花や供物は、遺族の了解を得てから贈るようにしましょう。最近では故人の遺志を尊重して、供花や供物を辞退するケースがあります。

喪家が注文を取りまとめる場合は、訃報の連絡を受けた際に注文することになります。
供花の打診が無い場合でも、会場と日程さえ分かっていれば、供花をお贈りすることは可能です。

  1. まず会場へ直接問い合わせ、日程と喪家名をお伝えし、担当葬儀社と連絡先を教えてもらいます。
    ※葬儀社の会館だった場合は、そのまま供花を依頼すればよいでしょう。
  2. 次に、教えてもらった葬儀社へ直接問い合わせ、喪家名と日程を伝えたうえで注文します。
    ※くれぐれも喪家へ直接電話することのないようにしてください。

精算については、葬儀当日に受付で支払うか、葬儀社に直接支払います。 金額は一基につき15,000円~20,000円が一般的なようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

お通夜や葬儀の前にも準備しなければいけないことは、たくさんあります。突然の訃報は悲しいものですが、誰よりも個人との別れを悲しみ、そして葬儀終了までを慌ただしく過ごさなければならないのは残されたご遺族です。

まずは私たち自身が急な準備の発生にも慌てることなく、失礼のないよう通夜や葬儀当日を迎えられるようにマナーや知識をしっかり身に付けていきたいですね。次回は、通夜や葬儀に参列した際に必要となる基礎知識を中心に紹介していきたいと思います。

それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。このシリーズで、知っているようで知らない冠婚葬祭のマナーや基礎知識についてしっかりマスターしていきましょう。

 
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この記事を書いた人

LIGブログ編集部
LIGブログ編集部です。噛み合ないコミュニケーションを曖昧な笑顔でごまかしつつ、平日は毎日ニュース/Web制作/ビジネス/生活などのお役立ち記事を配信しています。

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