「正直めちゃくちゃ影響受けてます」LIGを辞めて起業したしょーり君が語る “仕事と場所づくり”

「正直めちゃくちゃ影響受けてます」LIGを辞めて起業したしょーり君が語る “仕事と場所づくり”

Go Yoshiwara

Go Yoshiwara

こんにちは、LIGの代表のゴウです。

まだLIGが20人くらいのときに入社して一緒にずっとプロジェクトをやってた村岡しょーりっていう男がいるんですが、数年前にLIGを辞めて地元の青森で株式会社ビーコーズを起業したんですよ。

面接のときから「僕はいつか地元に戻って、地元を活性化させたいんです」って言ってたのですが、有言実行してるじゃないですか。そんなしょーり君に会いたくなったので青森県十和田市まで行ってきました!

お久しぶりです、しょーり君

ゴウ:東京から十和田市、意外と近いね! 新幹線で3時間ちょいで来れるんだね。

オフィスもなんか広くてキレイだし、コミュニティスペースも運営しているらしいし、すごいじゃん。というわけで、せっかく青森まで来たからインタビューさせてよ! なんか起業してからの苦労話とか、起業してみて感じた俺のすごさとか、LIGのすごさとか、やっぱりゴウさんすげえなって思った話とか、いろいろあるでしょ? どう?

 

しょーり:めっちゃガンガンきますねw いや、ホントいろいろありましたよ。2012年にLIGに入社して、2014年に退社してその後フリーランスやってたんですが、2016年に青森に戻って起業しました。現在4名でWeb制作の仕事と、地域活性の仕事を行政から委託されてやっています。

 

ゴウ:ずっと言ってたもんね。地元を盛り上げたいって。俺も地元の長野を盛り上げたいってずっと思ってたからそれはすげー共感してたし、それを実行してるところがめっちゃいいなって思ってるよ。

最初から地域の人のための場所を作った

ゴウ:青森帰ってきて、どんな感じでビジネス始めたの?

 

しょーり:最初は東京でやっていたWeb制作の仕事を青森でもやっていた感じです。ただ、それだけじゃ面白くないんですぐみんなが集まれる場所を作りました。

 

しょーり:僕の自宅がオフィスだったので、ラーメン屋さんの居抜き物件を改装して2つ目の拠点として「second.」というコミュニティスペースを作りました。最初はただ仲間で集まって飲める場所が欲しかったんですが、徐々にここに人を呼ぶためにLT会などをやるようになり、周辺地域からIT関連の人たちが定期的に来てくれるようになりました。

 

ゴウ:2年くらい前に八甲田山でスノボした帰りにふらっと立ち寄ったら、やってたもんねLT会! そのときも青森はIT関係の人がめちゃくちゃ少ないからこういう場があると助かる、みたいなことを皆さんが言ってて、地域に受け入れられてるなぁって思った。

 

しょーり:あのときはゴウさん突然来るからびっくりしましたよ(笑)。

でも、本当に地域にとってこういう集まれる場所ってとても重要で。十和田に帰ってきたときに、誰かがコミュニティスペースを作ってくれていたらそこに入ろうって思っていたのですが、なかったので自分で作りました。Webはどこでも仕事ができるからこそ、こうやってリアルに集まれる場所の価値があると思います。地域の子どもたちにもIT業界で働く人の姿を見せたいんですよね。ほとんど周辺にない業種なので……。

今後はさらに地域にコミットしていく

ゴウ:今後はどんなことを考えているの?

 

しょーり:今、コミュニティスペースの「second.」とメインオフィスの「third.」の2拠点があるのですが、空間はまだまだ余っています。なのでさらに人的リソースを投入して、飲食と空間運営をセットで行っていこうと思っています。Web制作だけだと生きづらい感じがして、このへんはゴウさんの影響をめっちゃ受けてるんですけど……。

 

ゴウ:そうなの? 嬉しいなそれ。

 

しょーり:ITの仕事と、自分の好きな空間を持っていて、そこに共感してくれた人が集まって、仲間が増えて、仕事につながっていく。地域に対してもすごくポジティブな影響が出て、さらに人が集まっていろいろな化学反応が起こっていく。ゴウさんがLIGでやっていることですけど、それめっちゃ良いなって思ってて。それを青森でやっている感じです。

 

ゴウ:俺のことめっちゃ好きじゃん。

 

※照れる村岡。

社長になって感じたこと

ゴウ:起業して、社員を雇用して、ぶっちゃけどう? 大変?

 

しょーり:すべての責任を負って、裁量権を持って仕事ができるのは楽しいですね。ただ、会社としてのビジョンの浸透が難しいなと感じることもありました。まだ少ない人数ですが、「言わなくても伝わるでしょ」ってことが伝わっていなかったり……。コミュニケーションのとり方とか、伝え方って難しいんだなって思っています。

 

ゴウ:あー、それほんと難しいよね。俺もずっと悩んでるわ。

 

ゴウ:でも、しょーり君はLIGに来たときから言ってることがブレてないよね。「地元青森の十和田に帰って、地域を盛り上げる」って最初から言っていたし、それに向かってまっすぐ進んでいるように見えるけど。

 

しょーり:自分の言ったことは、ちゃんとステップ踏んで進んでいるつもりですね。自分たちの生活を豊かにしたいっていうのが大前提にあるんですが、十和田はアートの街なのでアートにも関わっていきたいですし、この街にいる価値をもっと高めていきたいんです。Webが本業ですが、街づくりに貢献することがすごく楽しいんですよね。

 

ゴウ:えらいな。

 

しょーり:生まれ育った街に戻って、子どもも生まれて、仲間も増えて。いろんな選択肢をこの街で作っていきたくて。仲間も増えてきたので、これからが本当に楽しみです。

LIGにいたころを振り返って

ゴウ:ぶっちゃけ、LIGにいた頃を今ふりかえってどう思う?

 

しょーり:ゴウさん、大変だったろうなーって思いますね(笑)。今だからこそめっちゃ理解できることが多いです。

 

ゴウ:そういうのわかってくれるの嬉しい。

 

しょーり:当たり前なのかもしれないですが、社員の目線と社長の目線ってぜんぜん違ったんだなって思いました。視座がぜんぜん違っていて、当時の自分はすごく細かいことばかり言っていて、そりゃ話が食い違ってたんだろうなって今ならわかります。でも、LIGでの働き方はすごく勉強になりました。単純にエンジニアとしての仕事だけじゃなくて、イベントや空間運営に関われたことが、今の自分の活動に繋がっていますね。

青森に帰って、私服で打ち合わせに行ったことがあったんですけど、そこで「そんな格好で失礼じゃないか」って言われたことがあったんです。ゴウさんがよく言っていた「見た目で判断されるなら、良い付き合いはできない」っていうのは本当に本質だと思っていて、今でもずっとその言葉を使っています。

 

ゴウ:それは今でもLIGで言い続けているけど、好きな格好していいと思うけど、そのぶん仕事をきっちりやれなきゃメチャクチャかっこ悪いからね。俺は服装とかでごちゃごちゃ言われたくないから、そういうのに縛られない自由を手に入れるために仕事はキチッとやる。じゃなきゃ俺らはただのガラの悪い兄ちゃんになっちゃうからな(笑)。

 

しょーり:ホント、そのとおりですね(笑)。でも、LIGに入って仕事ってもっと自由でいいんだってのを気付かされましたね。それは本当、今でも思っています。

俺のこと、どう思ってんの?

ゴウ:しょーりくんって、俺のことどう思ってんの?

 

しょーり:いや(笑)正直めっちゃリスペクトしてますよ。会社としての価値観もめちゃくちゃ影響受けているし。でも、そういう想いがにじみ出ないようにずっと隠してます。

 

ゴウ:なんでだよ(笑)。いやでも、あらためてこうやって話せてよかったわ。また十和田遊びに来るからよろしくね!

 

 

仕事の依頼をLIGじゃなくてビーコーズにする

 

 

Special thanks
Keisuke Maita (Photo)
Masashi Naito

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1982年生まれ。信濃中学校卒業。フリーターとして23歳まで様々な職業に従事し数々のスキルを身につける。ウェブデザイナーとして活躍したのち、25歳で起業し代表取締役に就任(会長を経て2022年に退任)。自然あふれる場所で生まれ、アウトドアスポーツをして育ったが故にITの道を志したが、近年、再びアウトドアな環境、遊び、生き方を模索して長野県に移住。わくわくするものをつくり続けていたい。

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