オウンドメディアのコンテンツって月何本更新するべき?

オウンドメディアのコンテンツって月何本更新するべき?

Nozomi Nishiyama

Nozomi Nishiyama

エディターののぞみーるです。オウンドメディア相談室のお当番がやってまいりました。

オウンドメディア相談室とは?
LIGのコンテンツ制作チームが、巷にあふれるオウンドメディアに関するお悩みに答えていく連載。ときに楽しく、ときに真剣に、編集者、マーケター、広報など、LIGの個性的なメンバーがさまざまな視点からお答えしていきます! 現在お悩み内容絶賛大募集中です!

多くのIT企業がリモートワークを推奨するようになった今、以前ならちょっと隣の人に話しかけていた「この写真とこの写真ってどっちがいいと思う?」「この表現って大丈夫だと思う?」というような、ミーティングやSlackで聞くほどでもない……ということが増えたように思います。

「いい写真の選び方ってなんだっけ?」「間違いやすい表現あるよね?」とふと誰かに話しかけたいと思ったとき、よかったらオウンドメディア相談室のことを思い出してください。一緒にお話ししましょう。

あなたのおたよりお待ちしております♥

さて、今回いただいたお悩み内容はこちら。

Q.オウンドメディアのコンテンツは月何本更新するのが正解なのでしょうか?

会社でオウンドメディアを立ち上げることになりました。WebサイトはWeb制作会社に頼むことになったのですが、コンテンツは内製することに。最近は「オウンドメディアのファン化」が重要といわれていますが、そんな簡単にコンテンツをバズらせることができないこともわかっています。まずはコンテンツを作らないと始まらないのはわかっているのですが、その一方で、出来立てのサイトの集客のことを考えるとSEOコンテンツも必要な気もしています……。
ですが、リソースと予算の問題もあり、そんなにすぐなんでもかんでもはコンテンツを作れません。

そこで質問です。オウンドメディアを運用する上で、どんなコンテンツを月何本更新するのが一番効果的なのでしょうか?
(ペンネーム:ぺんじょりーなさん からのおたより)

これは実際のお客さんからの質問です。

LIGではWeb制作のお問い合わせをいただくことがよくありますが、「コンテンツってどれくらい必要?」「コンテンツ内容が決まっていない」というご相談を受け、外部運用チームがお手伝いすることもあります。

おっしゃるとおり、悩むんですよね〜〜〜この問題。

正直なところをいうと、わたしも正解はわかりません。

サイトのジャンルにもよりますし、どのような形でユーザーに届けたいかにもよります。わたしが今担当させてもらっているサイトの中でも、月特集記事1本のメディアもあれば、月SEO記事4本のメディアもあります。クライアントがユーザーに伝えたいことが変われば、月の記事内容や本数も変わりますし、これが正解っていうのがあるわけではないんですよね〜。

ということで、相談室開設です!

 

まずは、毎日更新しているLIGブログの編集部・たびちんさんに話を聞いてみました!

A.毎日更新する必要はなし。記事ストックが常時2本ストックできるペースを目標に

ico 回答者:たびちんオウンドメディア「LIGブログ」の編集部。採用、広報、編集など、さまざまな職種経験あり。LIGのSNS担当でもあり、SNS界隈のニュースはたいていなんでも知っている。一度期日を決めたらもう逃げられない、リマインドの鬼。

たびちん:LIGブログは毎日更新していますが、その必要はぶっちゃけありません。LIGブログはかつての記事数よりはだいぶペースは減りました(1日5本の時期もありました)。そのように過去、高頻度で更新していたため、今はその名残(というかプライドみたいなものもあって)で、毎日更新となっています。もちろん、休日も祝日も連休もです。でもこれがどの企業でもできるわけではないと思います。

前職のオウンドメディアでは月4本というペースを決めていましたが、執筆者の業務や社内確認などもあり、なかなかその通りにはいきませんでした。現在の経験と照らし合わせて考えると、「記事ストックが常時2本ぐらいできるペース」を目標に、3営業日前に原稿を確定させ、公開日は必達、とすると、ペースがつかみやすいのではと思います。

📝たびちんが書いた記事一覧


もちろんLIGブログ自体にも目標はありますが、LIGブログは読みに来てくださる「ファン」の皆さんがいるからこそのオウンドメディアなので、毎日来てくださる方にも楽しんでいただけるように毎日更新、でもあると思います。

同じ業界の方はもちろん、社員の家族もチェックしてくださっているとか。生存確認ですね(笑)。

あとは、LIGでは全社員が月1ブログを書かなければならない、というルールになっているので、全社員がライターということも毎日更新できる理由としてあるかもしれません。

前職のお話もしてくれましたが、月4本=週1本というオウンドメディアは一般的に多いのではないかと思います。「毎週何曜日更新」……ができたら、理想ですよね。SEO記事などであれば可能ですが、特集記事の制作ペースは記事によってまちまちなので、なかなか難しい、というのはおっしゃるとおり。

 

次に、「じゃあ何記事が正解なの?」という部分に焦点を当てて。実際に担当したオウンドメディアにて、半年でPV大幅増の目標を達成したエディターのカナメさんにも聞いてみました!

A. SEO施策とSNSでの拡散の両輪でコンテンツ配信を計画的に実行すべき

ico 回答者:カナメ編集者歴17年。ファッション、グルメ、ビジネス、美容など幅広いジャンルにて雑誌・書籍・Webのメディア編集を担当。グロースハック経験を活かし、立ち上げから運営まで各フェーズに合わせた提案を得意としている。柔和な風貌から繰り出される軽快な関西弁のギャップが素敵な、エディターユニットのお兄さん的存在。

カナメ:自分が担当したオウンドメディアのPVアップ成功例は、まとめると以下のような理由だと思います。

  • SEOコンテンツ月何本:10本/月(過去記事のリライト施策も平行して進行)
  • 特集コンテンツ月何本:2本/月
  • 何ヶ月施策したか:6ヶ月間
  • なぜその本数にしたか:人的リソースと予算の兼ね合い

成功した要因があるとしたら、SEO施策とSNSでの拡散の両輪でコンテンツ配信を計画的に実行し、とくにSEO施策では競合メディア、キーワードトレンドの双方を分析した上で、中・長期で狙った対策キーワードが成果を出したのも大きかったように思います。

また、運営年数が長いメディアで、SEO対策が実施されていない過去コンテンツが複数あったため、リライト施策を同時に走らせることでサイトのドメインパワー底上げにも貢献しました。

📝カナメが書いた記事一覧

カナメが担当する「オウンドメディア運用支援」って?


このケースはPVアップの目標を達成するために、6ヶ月間という期間の中で、毎月SEO記事10本、特集記事2本を制作したそう。

SEOコンテンツで検索上位を狙いつつ、特集コンテンツのSNS拡散効果でサイト全体のPVに貢献するという両軸で運営する方法は、主流ですね。

重要なのは、その本数……。月12本更新するというのは結構たいへんなことだったと思いますし、予算や人員もそれなりに確保された状態だったと思います。

このケースでは、「6ヶ月という期間でPVを目標値までアップさせたい」というご相談から制作した施策ですので、とあるサイトの一例ということで考えたほうがいいかもしれません。

 

わたしが所属している外部運用チームでは、このケースのように「PVを上げたいけど、どう予算配分していいかわからない」「コンテンツは作りたいけど、リソースが足りない」ということでご相談いただくことが多いです。

サイトのジャンル、競合サイト、現状の流入、目的、予算、担当者さんが伝えたい想い………などさまざまな情報をヒアリングした上で、お手伝いさせていただくことが可能ですので、もしお悩みのWeb担当者さんがいらっしゃいましたら、ぜひご相談ください!!!!!!(突然の宣伝)

コンテンツマーケティング支援事業のページへ

 

最後に、マーケターのまこりーぬさんから、マーケティングの観点の回答を得られましたので、ご紹介します!

A. オウンドメディアの目的と、それをどう実現させるかという戦略による

ico 回答者:まこりーぬLIGを支える敏腕マーケター。最近はマーケターの大先輩方のもとによく取材にいっている。そこで聞いた話を我が物顔で展開するのが得意(本人談)。

まこりーぬ:月何本更新すべきかはオウンドメディアの目的と、それをどう実現させるかという戦略によります。

たとえばSEOで流入を獲得しリードを創出したいのであれば、基本的にまず100本ぐらい記事をいれないと上がりません。なので、それをどれだけのリソースをかけていつまでにやれるかという話になります。また、SNSで拡散され会社名サービス名の純粋想起を獲得したいのであれば、ほかの誰にも書けないような磨き抜かれたコンテンツを月に1本でも出せれば十分存在感を出せるでしょう。

大切なのは「更新している感を出すこと」よりも、いま手元にあるリソースを最大限活用して目的を達成することだと思います。毎日チェックしているコアなユーザーもいないので、更新頻度もそこまで気にする必要はないでしょう。
📝まこりーぬが書いた記事一覧

まこりーぬが担当する「コンテンツマーケティング支援」って?


さすがまこりーぬさん、竹を割ったような回答ありがとうございます! 「毎日チェックしているコアなユーザーもいない」……デ、デスヨネ!

「いま手元にあるリソースを最大限活用する」これもとっても大事なことだと思います。カナメさんのケースのように予算とリソースがあった場合、それを的確に配分しPVアップにつなげることが重要ですが、成果がまだ出ていない場合、あまり予算が与えられていないことが多いですよね。

そんなときは、まず「このサイトでなにをユーザーに伝えたいのか」心の中にじっくりと問いかけてみてください……。まずは伝えたいユーザー層にサイトの存在を知ってもらいたい(認知目的)のなら、SEOコンテンツを増やすことに集中してみてもいいでしょう。自分たちのサービスの魅力を伝えたいのなら、凝った特集コンテンツの企画を考え、こわだりの1本を作るのもステキです! わたしもそんな魂の込められたコンテンツ読みたいです!

今回の回答は以上です! オウンドメディアの運用で悩んでいる皆さんのお役に立てたでしょうか。また隣の人に話しかけたいな、と思ったとき、ぜひお声がけくださいね。

オウンドメディアに関するお悩み大募集!

オウンドメディアに関して、こんな悩みはありませんか?

  • 社内の運用体制はどこまで整えればいいの?
  • メディア公開開始時点での記事本数はどのくらいが良い?
  • 編集者って必要なの?
  • リライトの基準は?
  • 社内、社外で運用するメリット・デメリットを教えて!
  • 熱量を持って社内のメンバーに続けてもらうコツは?

LIGのメンバーがあなたのお悩みについて一緒に考えます! 誰かに聞きたいけど聞けない……そんなお悩みってたくさんあると思うんです。下記のフォームより、ぜひお気軽にご相談ください。

相談フォームはこちら
(Googleフォームへ)

ご注意

  • LIGブログ上でお悩み内容を公開させていただきます(具体的な社名やメディア名は公開いたしません)。
  • すべてのお悩みにお答えできるわけではありません。あらかじめご了承くださいませ。
  • より適切な回答ができるよう、いくつかの質問を設けております。差し支えのない範囲でご回答ください。
  • 回答内容はあくまでアドバイスですので、用法用量を守って正しくお使いいただけますと幸いです。さらに詳細な内容のご相談をご希望の場合は、こちらよりお問い合わせください。

それでは、みなさまからのご相談をお待ちしております!

LIGは自社メディア「LIGブログ」で培ってきた経験をもとに、オウンドメディア立ち上げ初期の企業様のお手伝いをすることができます。オウンドメディア運用でお悩みの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
 

LIGに問い合わせる

この記事のシェア数

Nozomi Nishiyama
Nozomi Nishiyama Digital Marketing / Media Director / 西山 望美

大学卒業後、出版社にて記者・編集者としての経験を積む。編集者として、エンタメ雑誌の媒体担当として4誌を歴任。その後SEO・Webマーケティング会社に転職し、年間50社以上のSEOコンテンツ制作に携わる。LIGでは、主にLIGブログのPR記事を担当。Webツールレビューや経営者インタビューなど幅広いテーマの記事を企画・制作している。

このメンバーの記事をもっと読む
オウンドメディア | 32 articles
デザイン力×グローバルな開発体制でDXをトータル支援
お問い合わせ 会社概要DL