IT業界未経験でもわかる!ブラックな開発現場を見抜く3つのポイント

IT業界未経験でもわかる!ブラックな開発現場を見抜く3つのポイント

はっしー

はっしー

こんにちは、ニュージーランドで働くプログラマのはっしーです。

4月からIT業界で働き始める新社会人のあなた、就職おめでとうございます!
中には、1行もプログラムを書いたことないけれど、ITエンジニアとしてデビューする人もいるのではないでしょうか。

IT業界はどんな職場で働くかが非常に重要。ブラックな現場に放りこまれると、あっという間に長時間残業に陥って身も心もボロボロ、なんてことになりかねません。

僕は今でこそ毎日定時で帰れる生活を送っているものの、以前は月の残業時間が100時間にも達する過酷な現場で社畜をやっていました。
まさに、この世界の天国と地獄を見てきたと自負しています。

その経験から、今回はIT業界未経験でもわかる、ブラックな開発現場を見抜くポイントを、職場でのやりとりのイメージと共にお伝えします!
配属先の環境が、以下のどれか1つでも当てはまったら、要注意ですよ。

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テストがまったく自動化されていない

職場でのやりとり
上司 : 新人くん、きみの最初の仕事はシステムのテストだ。ここに書いてある作業を順番にこなしてくれ新人 : はい、がんばります!

〜 2時間後 〜

新人 : (あれ? 出力結果が合わないな)すみません、これバグですか?

上司 : あぁ、バグだね。開発担当に直してもらおう。直ったらまた最初からテストをよろしく

新人 : は、はい(また2時間テストをやり直すの? いつ終わるんだろう……)

システム開発を行ううえで避けては通れないのが、テストです。仕様が複雑になればなるほど、たくさんのテストをこなさなければなりません。しかもバグのつくり込みを防ぐためには、変更が入るたびにすべてのテストをやり直す必要があります。

ということで、ある程度のテストはプログラムを組んで自動化してしまうのが、今の主流です。人間が行うのは、ブラウザやスマホからの直接の操作など、どうしても必要な部分に限られます。

つまり、もしテストがまったく自動化されていないとしたら、かなり危ない。プログラムを変更したときに、どこに影響が出るか誰も把握できてないってことです。

バグ修正が新たなバグを生み、もはや仕事をしているのかバグをつくっているのか、わからない状況に陥ることは間違いありません。そんな職場からは、すぐに逃げましょう。

なお、こうした現場では新人の仕事として、テスト結果の画面をスクショしてエクセルにひたすら貼り付ける、「エクセルスクショ」という苦行がよく与えられることも報告されております。

名前に「最新」とついたファイルがある

職場でのやりとり
上司 : きみ! このプログラムの動き、仕様書と違うじゃないか新人 : えっ? 『仕様書_最新.xlsx』 に合わせてつくりましたよ

上司 : 違う! 最新のファイルは『仕様書_v01_最新_20180230.xlsx』だ。やり直し

新人 : そんなぁ……

なんとも間抜けですが、ドキュメントの管理が全然できていない職場では、十分に起こりうる悲劇です。

世の中には Git に代表されるバージョン管理システムや、Google Docsのように常に内容が更新されるオンラインドキュメントなど、“どれが最新か”がすぐにわかる便利なシステムがたくさんあります。

それらのシステムを使おうとしない人々が集まると、簡単にファイル名に「最新」と付けられてしまいます。さらに、ファイルが無秩序にコピーされ、「最新」ファイルが3つも4つもあるなんて状況に……。

これでは、間違った情報に基づいて組まれたプログラムが次々とバグを生み出し、地獄へ真っ逆さまになることが目に見えています。こんな職場にも、気をつけましょう。

「IT業界は体力勝負だよ」と言う社員がいる

職場でのやりとり
先輩 : 新人くん、仕事には慣れてきた?新人 : はい、残業は多いですけど、なんとか……

先輩 : そうだよね〜。俺も最初はIT業界ってもっとスマートだと思ってたけど、意外と体力勝負なんだよな。体に気をつけてがんばれよ!

新人 : (体力勝負? そういうもんなのかな……)

ちがーう!
全然そういうもんじゃありません!!

IT業界は、高度な頭脳労働の職場。体力がモノをいう業界などでは、決してありません。にもかかわらず、なぜか世の中にはこんなセリフを平気で口にする人がいるんです。

「体力勝負」とは「すべてのトラブルは残業で解決する。そしてかなりの頻度でトラブルが発生する」という意味にほかなりません。先輩社員からこの言葉を聞いた時点で、この会社で定時退社するのは不可能に近いと悟る必要があります。

頭を使わず体力に頼るようでは、エンジニアとしては終わりです。
変な考えに染まらないように気をつけてください!

まとめ

今回紹介した3つのポイント、実は僕が5年半勤めていた日本の会社ですべて実際にあったことです。そんなところで無理して働き続けた結果、予想通りとんでもない残業をこなすこととなり、ストレスのあまり過労死寸前にまでなってしまいました……。

当然、今毎日定時帰りで働いている職場では、どれも当てはまりません。

あなたには同じ苦しみを味わってほしくない!
「あれ、この会社ヤバいかも」と判断するための基準としてお役立てください。
できれば、ここに挙げたどの光景も目にすることなく、楽しいIT業界ライフを送れることを祈っています!

次回も働き方のヒントになる記事をお届けします。それではまた!

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