その残業、やる必要あるの? 残業の本来の意味を考えてみよう!

その残業、やる必要あるの? 残業の本来の意味を考えてみよう!

はっしー

はっしー

こんにちは、ニュージーランドで働くプログラマのはっしーです。

日本では、毎日のように残業が行われている会社もまだまだ珍しくないと思います。かくいう僕も、以前はそんな職場でいつも遅くまで働いていました。

でも勤務時間が9時から17時と決まっているのに、残業を毎日やるって、おかしな話です。そもそも残業ってなんのためにあるんでしょうか? それを考えるために、僕が勤めている「毎日定時で帰るのが当たり前の会社」の例を見てみましょう。

実は、そんな定時帰りが当たり前の会社でも、ごくたま〜に残業しなきゃいけないときがあるのです。

 

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残業は「緊急性が高く、影響度が大きい作業」のためにある

僕の勤めている会社は、世界中にお客さんを抱えています。ニュージーランドに限らず、アメリカやヨーロッパなど、地球のどこかでシステムが24時間ずっと稼働しているんです。

例えば、昼間のヨーロッパで致命的な障害が発生したとします。ニュージーランドでは真夜中の時間帯です。

そんなとき、「定時が過ぎているから仕事しませ〜ん」なんて言い訳は通用しないですね! 時間外であろうが、一刻でも早く対応する必要があります。

こうした緊急作業は年に1回あるかないかのレベルですが、24時間365日稼働するというサービスの性質上、残業しなきゃいけない可能性は常にあるんです。

さて、この「残業」を分析してみると、通常の仕事とは大きく違う性質が二つ含まれていることがわかります。

1. 極めて緊急性が高い

まさに今、この瞬間にお客さんの現場でバグが起きているわけです。明日になってから対応します、では間に合わない。今すぐやることに意味があるからこそ、残業が必要なんですね。

2. 顧客に対する影響度が大きい

不具合が起きているといっても些細なものであれば、後からゆっくり直すこともできます。しかし、お客さんの仕事が止まってしまうほどの深刻なバグなら話は別。クライアントに大きな影響が出てしまうなら、定時後に仕事するのもやむを得ません。

「緊急性」と「影響度」。これが段違いだからこそ、残業が求められるわけです。

……ということは、裏を返せば、これくらい「緊急性」と「影響度」が大きくなければ、残業する必要がないのでは?

その仕事、残業してまでやらなきゃダメなのか考えてみよう

ほとんどの労働者は、1日8時間などの決まった時間で勤務する労働契約となっているはずです。「残業」はそもそも例外的な労働であり、めったに発生しないものなんです。残業が常態化している職場では、この認識がすでに欠落しています。

「今日も残業か〜」と嘆いているそこのあなた! ちょっと立ち止まって、次のポイントから仕事を見直してみましょう。

実は、そんなに緊急じゃないかもしれない

その残業、本当に今日やらなきゃだめですか?

たとえば、上司などから「これ今日中にやっといて!」とお願いされた場合。「今日中」と言っても、よく話を聞いてみると明日の昼までに終わらせればいい仕事かもしれませんよ。

締切に間に合わせるため、どうしても作業しておかなきゃいけない、なんて場合もよくありそうですね。でもその仕事、慌てて終わらせても品質が伴ってないと意味ないですよ。「納期至上主義」に陥っていませんか? 交渉して締切を延ばしてもらうことはできませんか?

実は、お客さんにあまり影響がないかもしれない

今日残業しないことで、顧客(あるいは上司など)にどれくらい影響が出ますか?

相手のビジネスが回らなくなるほどなら考えものですが、そうでなければ翌日でも大して影響ないことが多いはずです。

お客さんに「今日中に回答します」と約束したメールをまだ送ってないから、残業して終わらせないと……なんて経験をした人、けっこういるかもしれませんね。でも、定時を過ぎてからメールしたって、読んでもらえるとは限りません。相手がもう帰宅しちゃってる場合だってあります。翌朝出社してからでも、大差ないんじゃないでしょうか?

以上のポイントを見直してみても、なお必要な残業ばかり常に発生しているとしたら? 人手に対して作業量があまりに多すぎるなど、組織そのものに大きな問題がありそうです。

個人の力ではどうにもならない可能性があるので、転職も視野に入れてみてください。

まとめ

残業は「緊急度」「影響度」がよほど大きくなければやるべきでない、例外的な労働です。それが毎日発生しているなんて、どう考えても変! 目の前の仕事は、ほんとうに今日中にやらなければいけないものなのか、冷静に見直してみてくださいね。

次回も、ニュージーランドから働き方のヒントになる記事をお届けします。それではまた!

 

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