作るのは数字だけじゃない / デジタルハリウッド
作るのは数字だけじゃない / デジタルハリウッド
2016.04.28
第19回
DevRelイベントレポート

見逃したLTはここでチェック!300名が参加したIoTの勉強会「IoTLT vol.14@ソフトバンク」

うらら

こんにちは、エディターのうららです。最近、「忙しい」を理由に読書をサボっていましたが、電子書籍で本を買うようにしてから月間読了数が4倍くらい増えました。手軽って便利。そう思いません?

さてそんな手軽さを生み出せるテクノロジーをテーマにしたイベントが開催されました。ものとインターネットをつなげる「IoT」を切り口に、10名が登壇し、300名以上が集まっています。IoTビジネスにも、IoTを駆使したおもしろアイデアに興味のある人も必見です!

IoTLTとは?

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リレーションズ株式会社の土屋氏と、LIGエンジニアののびすけの2人が主催している「IoT(Internet of Things)」の勉強会です。今回で14回目となるIoTLTの参加者はなんと300名を突破し、コミュニティには2000名前後の方が参加しています。(コミュニティ参加者募集中

ちなみに初回の参加者は30名前後だったそう。10倍の参加者ですね。今回からロゴステッカーが配布されるようになったので、ほしいひとはぜひ次回参加してみてください!

 
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今回の会場はなんとソフトバンク本社。実はスポンサーとして支援してくださっています。奥に伸びる会議室に300名前後の方が集まり、14名の方が登壇しました。壇上にいるのびさんが小さく見えるくらい広い。

IoTをテーマにゆるい雰囲気でスタート

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まずは主催の土屋さんとのびすけとによるオープニングトーク。今回のイベントの趣旨や注意事項などが説明されました。

今回はみんなユニフォームなどの衣装を身につけての登壇。土屋さんはソフトバンクホークスのユニフォームを、のびすけはくまもんの帽子をかぶっています。謎。

スポンサーLTとしてSoftBankさんによる発表

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発表者:近藤正充氏@SoftBank

 

今回のスポンサー枠として、ソフトバンクの近藤氏による「『ものづくり』を支援する新事業+Style」の紹介がおこなわれました。ものづくりプラットフォーム「+Style」というものを公開したとのこと。ここでは商品企画やクラウドファンディング、そして通常の買い物もできるという万能サービスです。

ソフトバンクによるIoT体験スペース「TECH CAFE」の展開について

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登壇者:石川俊司氏@SoftBank

 

2015年12月にソフトバンクがオープンした、IoT製品をあつかうスペース「TECH CAFE」の紹介がされました。いろんなものを売っていたり、IoTを体験できたりするので、ぜひきてね!というお話でした。

IoTの前にI/Oの話!ソフトよりもハードの方が簡単?

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登壇者:鈴木氏@がじぇるね

 

ついにLTが始まりました。1人目は、IoTならぬI/O(入出力)の話をしてくれた鈴木さん。ソフトウェアは設計書が一部のみにしか公開されていないため問題が見えにくいけれど、ハードウェアなら回路図が公開されており、読み違いが起こらないためソフトよりも簡単かもとのこと。「IoTとI/O……間違えちゃった! こんなふうに滑っても、ハートが強くなります」と、プレゼンは滑っても気にしないという教訓で締めました。

普段は「GADGET RENESAS(がじぇるね)」というものづくりを支援するプロジェクトをおこなっている鈴木氏。オリジナルのマイコンボード「GR-SAKURA」や、初心者でも開発しやすい環境を提供していたりと、IoTをバシバシと推し進めるプロジェクトです。公式サイトはこちら→http://gadget.renesas.com/ja/index.html

IoTはカネになる……?いえ、実はかなりのコストがかかります

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登壇者:Hiroki Ogawa氏@CAMI&Co.

かぶりものが多いですね! 小川氏からは「IoTを始めるにあたっての本当のこと」が発表されました。

最近、IoTビジネスを始める企業が増えているような気がしますが、それって「IoTはカネになるから」じゃないですか? Ciscoの統計では市場1.7兆ドルが動いていると言われていますが、実際にIoTを始めようと思っている人にIoTについて説明します。

1. IoTはお金と時間がかかる

作れるものと、それにかかるコストの差を知らない人が多い。要するに、製品の価値を認識してない人が多い。「ボタンの位置、あと1cmずらしたいんだけどちょっとやってくれない?」という依頼も受けたことがあるが、もちろんハードだと難しい。まずはそこを知った方がいい。

2. ハードオリエンテッドな考え方が多い

何も考えずに始める方が多い印象。何千万円使って製品化できずに終わることもあるが、これってもったいない! 目的をもったほうがいい。

まとめ

  • IoTはコストがかかる
  • ハードウェアだけでなく、ソリューションやサービスも必要、じゃないと儲からない

そんな小川氏はIoTプロトタイプ製品の見積もりサービス「EstiMake」をおこなっているそうです!

LEGOにぴったりのESP8266基板をつくってみた

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登壇者:河野氏@秘密結社オープンフォース

白衣で登場した河野氏。LEGOにぴったりのESP8266基板を自費で作り、安価で販売しています。今回はその裏話です。

自作基盤ですが、実は製造費を自分で負担して制作したのだとか。550円で提供していますが、拡張基盤は300円で提供しているそう。この基盤、Webサーバの機能をもたせたり、ツイートさせたりできるという魅力だらけ。50円玉サイズというとても小さな基盤です(逆にこの小ささが今の問題なのだそう)。

ガチでビジネス!DALIを使った照明制御

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登壇者:中畑氏@日本ピーアイ

 

「IoTってお金になってます?」

普段はLEDを売っている会社で働いている中畑氏。今回は、「照明設備としてのLEDについて」をお話しされました。「この部屋の照明設備、いくらくらいかかるでしょう?」という質問から始めましたが、イベントがおこなわれた会議室には1つ5000円ほどのダウンライトが200個ほどあるので約100万円ほど、それに工事代がかかると推測していました。要するに、照明だけでもお金がかなりかかるということ。

氏いわく、「LEDをチカチカできるなら、この照明もチカできますよね。条件によってチカできたらビジネスになりそうです」。例えば、出社した人の席だけに照明がつけば電気代が削減できるはず。

簡単に照明を制御できて、コストを抑えるには照明専用の制御プロトコル「DALI」がおすすめです、と締めくくりました。

Raspberry Pi 2BとWindows 10 IoT Coreで顔認証アプリを作ってみた

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登壇者:川合俊介氏@JMAS

 

ラズパイとWindows10を組み合わせて、顔認証で出勤・退勤を登録できるアプリを作りました。カメラに映った人物が特定されるだけでなく、感情や年齢を認識できるのだとか。ここに至るまで、レゴでプロトタイプを作り、破壊と構築を繰り返したそう。

最後に一言、「C#xUWPはいいぞ」。

Makerの聖地深圳に行ってみた

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登壇者:塩澤氏@ピクスー株式会社

 
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世界最大の電子街「深川(シンセン)」のレポートを紹介。深川は「ハードウェアのシリコンバレー」「ハードウェアスタートアップの聖地」といった異名をもち、世界最大のMaker Faireがおこなわれ、約19万人を集めた(※本当かどうかはわからない)という今注目の街です。

そんな深川には、「深川の秋葉原」と呼ばれる「華強北(ファーチャンペー)」があります。とにかくたくさんの電子部品屋があるそうですよ。もちろん部品だけでなく、電子製品やロボットなども売っているとのこと。IoTに興味のある人ならめちゃくちゃ行きたくなる!

直接言いにくいことを、代わりに直接伝えてくれる箱を作ってみた

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登壇者:藤本氏@がじぇるね

 

こちらの目と口がついたボックスは、「直接言いにくいことを、代わりに直接伝えてくれる」という箱。GR-KURUMIとESP8266を組み合わせています。

最初は音声合成で喋らせていましたが、自分の声で伝えたい!ということで、音声をSDカードに保存して、GRーKURUMIが認識して吐き出す仕組みに変更。紹介映像では実際に箱で声を届ける様子が紹介されています。彼女から箱を渡された彼氏……、一人になって箱を開けてみると「別れて!」……振られていました(笑) 

確かに、言いにくいことを伝えやすい!

XBeeでイノシシを獲ってみた(続編)

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登壇者:たきもと氏(うこ)@SonyCSL

 
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IoTを駆使し、いのししの狩猟をハック。いのししの狩猟は知識と経験がないととても難しく、10年続けているベテランの猟師でも銃で捕獲できる確率は低いそうです。そのため、通常は罠を使います。

いのしし狩猟で初心者がつまずくのが「どこにいるのか」や、「捕まえたらすぐにとどめを刺す」ということ。つまり、捕まったらすぐに知らせてくれると嬉しいですよね。ここを短距離無線「XBee(ジグビー)」という、簡単に無線を飛ばせるアイテムを使います。

いのししが捕まったら、プッシュ通知がくる設定にしました。ただ、漁師さんがガラケーだったのでプッシュ通知ができなかったのだとか(笑)

Z-Waveでホームオートメーションしよう(月額500円)

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登壇者:森氏@PIXELA

 
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ドアや窓の開閉、家電のコントロールなどができる「ホームオートメーション」。これを手軽に導入できるサービスを来月から始めるそうです。「Z-Wave」という通信規格を採用し、このサービスは2016年5月からスタートするとのこと。月額500円で使えるということで、導入のハードルが低いですね。

横浜の山手の電柱100本にゲートウェイ

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登壇者:村山氏@ソフトバンク

 

あります!電柱100本にゲートウェイSoftBank村山Docs.com

登壇予定の方がお休みだったので、代わりにソフトバンクの村山氏が登壇しました。横浜の山手地域の電柱100本にビーコンをつけ、ビーコン技術を使い「通学みまもり実証実験」をおこなったそう。

これを応用すれば、今後は通りがかったら電柱のライトをプロジェクタにし、メッセージを出せます。たとえば「公園はあちらです」という道案内だったり、「リグ子&リグ男、結婚おめでとう!」といったお祝いメッセージなど、人によってメッセージを変えることもできそう。

この電柱は今も現存しているそうです。地域が一体となって子どもを見守るって素敵。

寝たきりのおばあちゃんがVRでエア結婚式参列

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登壇者:中蔵聡哉氏

 
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孫が結婚するのですが、寝たきりで式に参列できないおばあちゃん。そんなおばあちゃんのために、Pepper+VRで結婚式に参列してもらいました。まさに、「IoT(Internet of Telexistence(遠くにいながら近くに感じること)」。

結婚式場にPepperを置き、手を振るなど、実際のおばあちゃんの動きに合わせPepperも動きます。同じ仕組みを他の場所でおこなおうとしても数百万円かかりますが、IoTなら2桁は下げられます。3Dプリンタで印刷して、頷く、横に振る、かしげるといった行動ができます。

「みんなでいいものをつくっていきましょう」と締めくくりました。説得力がすごい!

GR-SAKURAで親娘の課題を解決!

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登壇者:北村トモミ氏

 

北村氏には小学生の娘さんがいますが、この年頃の子の一番の課題が、「学校のプリントをお母さんに渡し忘れる」こと。お母さんもなんとか工夫してプリント用のトレーを用意しますが、今度は「お母さんがトレーを見るのを忘れる」という問題も起こりました。

こんな2つの課題を解決したのが、「プリントがトレーに入ったら音がなり、お母さんには通知メールが届く」というシステム。GR-SAKURAとWebサービス連携に特化した「IFTTT(イフト)」を組み合わせています。「GR-SAKURAには最初からいろいろついているのでほとんどプログラミングしていないです」と北村氏は言いますが、このアイデアを実現できるのがすごい! 全家庭で導入したいくらい、痒いところに手が届いている気がします。

あの記事の裏側を紹介!

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登壇者:菅原のびすけ(株式会社LIG)

 

最後はIoTLT主催者のLIGエンジニアのびすけ。以前LIGで出した「実際のつぶやきをBluetoothマイクが集音してTwitterにつぶやく」という記事の裏話(仕組み)を紹介しました。

1200シェアほどの反響がありましたが、いくつか質問をいただいたので回答します。

精度ってそんなにいいの?

WebSpeech APIが使われましたが、「結構調子いい」とのこと。

ホストデバイスは?

たまたまもっていたスマートフォン「Nexus 5」でいけたとのこと。Bluetoothマイクと一定距離を保っておけばOKです。

遊びでやってるの?と思われがちですが、実は仕事でやってます。LIGではこういったIoT系のプロモーションをやってるので、興味ある方はご連絡ください。→sugawara_nobisuke@liginc.co.jp

交流会&ガジェルネ賞の発表

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以上で発表は終了。時間がかなり押しましたが、最後はよかったLTにがじぇるね賞が贈られました。今回選ばれたのはこちらの4名。(一番右は「うこ」です!)

 
ハッシュタグ「#iotlt」でつぶやいた来場者の方々のツイートをまとめました。当日の様子はこちらでも見ることができます!

http://togetter.com/li/966582

次回は5月24日&25日、名古屋と広島にて開催!

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そんなIoTLTの次回の開催はこちら。広島と名古屋で開催します!

5月24日(火)18:30~
名古屋版IoT縛りの勉強会! IoTLT名古屋 vol.3

5月25日(水)19:00~
広島版IoT縛りの勉強会! IoTLT広島 vol.1

また、スタートアップな人を集めたスタートアップ版のIoTLTも、5月7日に渋谷にて開催します!

スタートアップ IoTLT vol.1 @ #hiveshibuya
http://iotlt.connpass.com/event/31071/

ふるってご参加ください〜! 

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