中卒社長が語る未経験からの就活論「やりたいことなんてないのが普通」


中卒社長が語る未経験からの就活論「やりたいことなんてないのが普通」

こんにちは、LIGブログ編集部のナッツです。
桜が開花し、お花見モード全開! ようやく心躍る春がやってきましたね。そして春といえば卒業シーズン。ぼくも新社会人デビューしてから、かれこれ6年が経つのかと思うと感慨深いです。

さて先日、文部科学省による2016年卒予定の大学生の就職内定率が発表されました。3月時点での就職内定率は87.8%。5年連続の右肩上がりとなっているそうですが、逆に言えば10人に1人は内定をもらえていないということ。

これから就活を迎える学生だけでなく、就職先が決まっておらず不安な気持ちを抱えている方も多いことでしょう。「自信がない」「やりたいことが見つからない」「未経験だから不安」という風に思っている方もいるのでは?

そこで今回は中卒社長であるアドウェイズ社長・岡村陽久さんとLIGの社長・吉原ゴウより、悩める若者たちへのアドバイスをいただいてきました!

岡村さんプロフィール 人物紹介:岡村陽久
高校を2ヶ月で中退し、すぐに営業マンへ。2001年に株式会社アドウェイズを起業し、2006年に東証マザーズ上場。当時、最年少上場社長となった。
吉原ゴウプロフィール 人物紹介:吉原ゴウ
LIGの社長。中学卒業後、職を転々とし、転職活動に失敗したことをキッカケに株式会社アストロデオを起業。2012年、LIGと合併し現職に至る。

「まあ、なんでもよかった」働くのなんてどこでもいい

アドウェイズ岡村社長-LIG吉原ゴウ対談

― おふたりとも中卒社長ということで、まず中学卒業後はどうされていたんですか?

ゴウ:高校から義務教育じゃなくなるから行かなくてもいいということで、じゃあ行かないでおこうと。それで中学卒業して、そのとき興味があったのが衣食住の「食」だったので、一年間住み込みで伊豆の農家で働きました。でも、キツくて1年後に投げ出すっていう(笑)
それで17歳のときに「次は料理だな」と思って、1年間料理やったんですけど、これもキツくてやめて。料理人の道って厳しいんだなと。そこから23歳くらいまで、夏は実家のアウトドアスクールをやって、冬は東京に出てきて雀荘で働いたり、エロビデオ屋で働いたり、スノボショップで働いたり、そんなことばっかやって、フラフラしてました。

岡村:Web業界に入ったキッカケは?

ゴウ:20歳の頃に、初めてホームページをつくって、今のLIGブログみたいなことやってたんですよ。友達とおもしろい写真撮って、ネットにアップしてみたいな。そこからWebサイトつくるのおもしろいなと思って、23歳のときに家から近い会社を探してWebデザイナーとして就職、2年間働きました。
そして転職しようと思ったんですけど、面接で全部落ちて、転職できないなら自分でやるしかないのかなと思って消去法で独立、いまに至るみたいな感じです。

岡村:転職活動では何社くらい落ちたんですか?

ゴウ:3社くらい、たいして転職活動やっていないですね(笑)
当時イケているバリバリの制作会社を受けたんですけど、全部落ちて。「わかってねーな。世の中が俺に追いついてないな」って思ってました。岡村さんはいかがですか?

アドウェイズ岡村社長-LIG吉原ゴウ対談

岡村:僕は働きたいって思ってたのもあって、高校2ヶ月くらいで中退して。そして当時16歳ですから、どうせ働くならお金いっぱい欲しいなと。それで求人雑誌買ってきて、給料良さそうな営業会社に入るっていう。
そして営業なんてわからないですから、「どうやって営業するんですか」って聞いたら、それは入社してからのお楽しみだと。「あ、そうなんですね」って言って、会社行って車乗せられて、田舎に行って。「じゃあ今から営業するから。全部ピンポン押してきて」みたいな(笑)

それで1年半やったんですけど、営業はすごい楽しかったんです。もう少し営業を極めたいなと思ってたまたま先輩に相談したら、「営業を極めるんだったら大阪行った方がいいよ」ということで大阪行きました。いま考えたら、よくわかんないアドバイスだったんですけど(笑)

ゴウ: すごい。フットワークが軽いですね。

岡村:いや、正直働くのってどこでもいいじゃないですか。東京でも千葉でも。大阪でも。まあ、なんでもよかったって感じですね。実際、営業の会社って朝起きて夜中までやって、家帰って寝て朝起きての繰り返しなんで、正直場所はどこでもいいんですよね。仕事があれば。

「俺ちょっと忘れ物しちゃったから」そのまま一週間、会社を逃亡して長崎へ

アドウェイズ岡村社長-LIG吉原ゴウ対談

― もっと就職とかで苦労した話を聞ければなと思ったんですけど、なさそうですね(笑) あまり悩まずに突っ走っちゃう感じですもんね、おふたりとも。

岡村:たしかに、就職ではそうかもしれない。会社に入ってからは挫折とか、たくさんありますけどね。営業会社時代は、車に轢かれたいってずっと思ってましたよ。いくらピンポン押しても売れなかった帰り道とか、車が轢いてくれれば「仕方がなかった」って言えるじゃないですか(笑)
実際、5回くらい飛んでますからね。

ゴウ: 飛ぶって?

岡村:新大阪の営業所にいたときに、「九州営業所の成績が悪いから、ちょっと岡村手伝ってきてくれ」って言われて。はい、わかりましたって九州行って「九州だろうが大阪だろうが、絶対売れるんだ」みたいな偉そうなことをみんなの前で喋ったんですよ。それで翌日営業に行ったら、ぜんぜん売れない(笑) 他の人よりも売れなかった。
「明日から本気で売るよ」と言って、いざ翌日。その日も売れなくて、その次の日も売れなくて。そしたらもう営業所に帰れなかったんですよね。車で2人で営業するんですけど、片方を営業所に戻して、「俺ちょっと忘れ物しちゃったから」って言って長崎まで逃げましたね。

ゴウ:長崎にも営業所はあるんですか?

岡村:ないです。「とにかく福岡から逃げないと!」と思って長崎へ(笑) それで一週間くらい、釣りとかしてました。

もちろん、携帯の電源切るじゃないですか。それが切ってたはずなのに、なぜか電源入っちゃって、たまたま僕の上司から電話がかかってきちゃって。上司からの電話なんで出ないといけないじゃないですか。電源入ってるし。
「いま帰ってきたら許してやっから」って言われて、「わかりました、すいませんでした」ということで戻るみたいな(笑) そういうのを、全部ひっくるめたら5回くらい飛んでますね。

ゴウ:それキツいな。一週間も会社逃亡するって結構追い込まれてますね。

岡村:そうですね、帰るに帰れないんで(笑)

「壁を越えろ」ってマッチョな考え。乗り越えられない壁は沿って歩けばいい

アドウェイズ岡村社長-LIG吉原ゴウ対談

― そんな破天荒なおふたりに就職や転職に悩む若者へアドバイスをいただきたいのですが、はじめに「自信がない」という若者に対していかがですか?

岡村:まず、学歴がなくて自信がないみたいな方。正直、社会に出たら関係ない。そりゃ、学歴あった方が絶対いいと思うんです。でもモテる要素と一緒で、英語が喋れます、ゴルフができますとか。いろいろ要素があるかもしれないけど、別にゴルフできないからモテないわけではないじゃない。
他にいくらでもチャンスはあるのに、正直みんな押しが足りないと思うんですよ。ちょっと押してダメだったらへこたれて。女性にしつこいって言われて、へこたれてるじゃないですか。

でも、「しつこい」を通り過ぎると「情熱」に変わるんですよ。「しつこい男」から「情熱的な男」に変わるんですよ(笑) だから、しつこい男はモテないと思うんですけど、情熱的な男はモテそうじゃないですか。
中途半端だから、モテないと思うんですよ。そこ振り切っちゃえば、情熱的な男に変わるんで。就職も一緒です。一回の失敗でへこたれる必要はない。

ゴウ:1回やってみて、失敗したら「次どうしていいかわからない」ってなっちゃってるんでしょうね。うまくいかなくて当たり前だって思えれば、いいのになとは思いますけどね。
1回の失敗に固執してもしょうがない。固執するから悲しくなって、心が折れちゃうんじゃないかなって。

岡村:僕、サイバーエージェントにすごい行きたかったんですよ。3回も面接行って落ちましたけど。

ゴウ:折れないって大事ですよ。僕は、壁が立ちはだかって登れないなと思ったら、壁に沿って歩くみたいな考えだと思っていて。とりあえず、そこで立ち止まっていても何もならないじゃないですか。
でも、壁に沿ってずっと歩き続けていたら、壁が低くなるところがあるかもしれない。そしたら、越えるみたいな。

岡村:いいですね、その表現(笑)

ゴウ:「壁を越えろ」みたいなのってマッチョな人の考え方。できる人はそれでいいですけど、「登れません」って人だっているじゃないですか。「こんな高い壁、登れません」ってなってどうしていいかわからなくなる。そしたら、「まあまあとりあえず他行こうよ、他」って思うんですよね。

やりたいことが見つからない? 9割9分の人はやりたいことがないから大丈夫

アドウェイズ岡村社長-LIG吉原ゴウ対談

― 続いて、やりたいことが見つからないという若者へアドバイスをお願いします。

岡村:そもそも、普通の人ってやりたいことってないんじゃないですか。僕いろいろ聞くんですけど、9割9分ないですよ。若いうちは、やりたいこととかなくて当然なのかなって思う。
だから、やりたいことは別になくてもいいんです。やってくうちに、だんだん見つかっていく人のほうが多いんで。

ゴウ:やりたいことが見つからないのであれば、基礎体力づくりだと思って働くのがいい。それこそビジネスマナーとか、新人教育ってすごい貴重で。30歳とかになって職歴なくて、そこから20歳そこそこのやつに教えてくださいって言われても、教えづらいですよ。先輩の方が歳下だったりするんで。若いときは若いってだけで武器。
だから、「やりたいことはわかんないけど、基礎体力はつけといた方がいいって聞いたんで!」みたいな、言われたこと絶対やりますみたいな感じでやっていくと、やりたいことが見つかっていくのかなと。

岡村:僕も、別に営業とかやりたいとかなかったですもん。10代の頃は特に、「モテたい」「稼ぎたい」くらいしかなかった。でも、営業をやったら営業楽しいなって思えて。実際はじめると、なにかしら好きになるんですよ。最初に換気扇のフィルターの会社に就職しましたけど、別に換気扇がすごい好きとかなかったんですよね(笑)
ただ、換気扇のフィルターを売っていくうちに換気扇がものすごい好きになったんですよ。いまじゃ、人ん家に行ったら絶対換気扇を見ちゃいますからね(笑) 営業マンのときなんて、換気扇のフィルター抱いて寝てましたし。

よくあるじゃないですか。はじめは好きじゃなかったけど、だんだん好きになっていくみたいな。要は勘違いなんですよね。毎日見てるから好きになる(笑) 理屈じゃないんですよ。

「社会人は常に未経験」実際そんなに経験って気にしてない

アドウェイズ岡村社長-LIG吉原ゴウ対談

― 最後に、「未経験だから就職や転職が不安」という若者へアドバイスをお願いします。

岡村:働き始めても、ずっと未経験って続くと思うんです。だって同じインターネット広告会社でも、扱っている媒体が違うとやり方が違かったりするんで。実際、別の広告会社から転職してきたら、未経験者とほぼ同じルートを辿るんですよ。経験者の方が多少入りが早いってだけで。
そういった意味でいうと、まったく同じ経験ってないです、絶対に。コンビニでも、西口の店舗とか東口の店舗で違うと思いますし。

ゴウ:そこで気にしていてもしょうがないから、やるしかないでしょうと。

岡村:社内でも、部署異動したら未経験ですしね。

ゴウ:そういったたくさんの未経験を積み重ねていって、基礎体力ができて、要領が良くなっていくんですよね。それを若いうちから要領良くやろうと失敗を恐れていても、別に失敗なんてずっとあるよって話で。
ずっとパーフェクトでい続けられる人なんて、そんないない。細かい失敗なんていくらでもある。それをいちいち気にしてたら、足が動かなくなっちゃいますよね。

岡村:採用する側も、実際そんなに経験って気にしていないんですよね。逆に、経験者とかでもマッチしない人もいるじゃないですか。むしろ未経験者は、知らないから素直に人の話を聞けるんですよ。それってすごい武器だと思うんですよね。

― 貴重なアドバイス、誠にありがとうございました。社内で異動したら未経験、というのは確かになと思いました。せっかくなので、岡村さん、こちら被っていただいてもいいですか?

岡村:えっ、はい。
 




 
アドウェイズ岡村社長-LIG吉原ゴウ対談

ゴウ:被ってくれるんだ(笑)

岡村:なんですか、これ?

― こちら、今回スポンサーになっていただいた株式会社リクルートキャリアさんの『就職Shop』のもので、 “芽が出る” ということらしいんですよ。本記事を通じて、就職や転職に悩まれている若者のみなさんの芽が出ればいいなと。

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アドウェイズ岡村社長-LIG吉原ゴウ対談

岡村:まあ、不安なことっていろいろあると思いますけど、まずはゴウさんのおっしゃる通り、壁に沿って歩くところから始めてみることですね。

ゴウ:岡村さん、もう被っているやつ取っても大丈夫ですよ(笑)


この記事を書いた人

ナッツ
ナッツ 4代目広報担当 2014年入社
北海道生まれ、ナッツです。文章書いたり、写真撮ったり、撮られたりしています。好きな映画監督はウディ・アレン。がんばります。
個人ブログもやってます。