キャシーの、OB訪問(販売)

「蕎麦ばっかり食って、気が狂っていた」元制作部部長の中水さんが語る


「蕎麦ばっかり食って、気が狂っていた」元制作部部長の中水さんが語る

こんにちは、エディターのキャシー(CK_livi)です。

ec3134511126deb1bbf9f8f9f12aa8dc 人物紹介:キャシー
編集部の新人。LIGに入る前は外資系メーカーで営業をしていた。南国リゾート地出身なので、真冬でもうっかり半袖Tシャツを着てしまう。好きな言葉は「糖類ゼロ」と「季節感ゼロ」。

私がLIGのOBたちにLIGでの日々や今現在のことをインタビューする連載、

題して

「キャシーのOB訪問(販売)

第3回目のゲストは、元制作部部長の中水利久さんです。中水さんが代表を務める「COMPASS」様のオフィスにお邪魔してきました。

 
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ーこんにちは。まず自己紹介をお願いします。

中水利久と申します。家族とサッカーと蕎麦を愛するアラサーです。新卒で入った会社を経て「面白法人カヤック」という会社に3年間勤務した後、独立しました。LIGに関わった期間は2013年6月から2015年5月末までです。最初は業務委託の外部ディレクターでしたが、2014年2月5日から辞めるまでは制作部の部長として毎日出社していました。正確にはLIGの正社員ではなかったんですけど、ずっと社内にいたのでそのことに気付いていない人が多かったですね。

社長のゴウくんとたかくん、取締役のづやくん、あの3人のすごく仲の良い関係性が好きで、「3人の夢を叶えてあげたい」って思ったのがLIGにジョインした大きな理由です。

 
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ー立場的にも責任感の強いお仕事だったと思いますが、特に大変だったことは何ですか?

精神的に辛かったのは部下のマネージメントです。僕は立場上、制作部のトップにいたわけですが、その下にいる30人くらいの社員たちを一人一人細かく面倒見きれなくて申し訳なかったなという気持ちが今でもあります。僕がLIGにジョインした時、LIGはまだ「街のホームページ屋さん」でした。LIGブログの名前はそれなりに通ってましたが、制作部として何か大きな仕事をばんばんしていたわけじゃなかったから、そのあたりで意識改革をしていました。僕がみんなにとって働きやすい環境を作ろうとしていたけど、作りきれなかったっていう心残りはありますね。

 
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ーかなりハードに働かれていたようですが、どんな生活スタイルだったんですか?

子供が2人いるので、基本的に毎日終電で帰ってました。平日は帰宅後、夜中に走って筋トレして、そこからまた仕事して翌朝出社するっていう生活スタイルでした。週末は、土曜日は家族全員でどっかに出かけて、日曜日は僕がやっているサッカーに子供達を連れて行き、その後に動物園や遊園地に行ったり。日曜日は妻と子供を離して妻に休んでもらうというのが僕の役割です。

 
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ーものすごくストイックですね……。LIGにいらした頃、ランチはオフィスで蕎麦ばかり食べていたとの噂を聞きましたが。

そうなんです。体型維持のために毎日ランチに蕎麦を食べていました。油断するとすぐ太っちゃうんですよ。蕎麦って言っても高級なものではなくてコスパのいいもので、西友の「みなさまのお墨付き」の蕎麦がお気に入りです。蕎麦を盛るお皿も本格的なやつを使っていたからか、すげーいじられてましたよ。
「お金ないんですか?」「飽きないんですか?」「罰ゲームですか?」ってよく言われていました。

 
ーすべての面でストイックなんですね。

そうですね。恋愛面でも、初めての彼女と9年くらい付き合って一途に彼女だけを愛して結婚したんですよ。だから家族は本当に仲良しです。僕はずっと妻だけを愛し、ずっと蕎麦ばっかり食べて、一途にまっすぐ生きてきました。

 
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ーそんなにストイックな生活をしていたら、いつ休むんですか?

僕は仕事とプライベートを分けていないので、体力的にきつい仕事をしていても心は満たされているから楽しいんですよ。一週間の中で月曜日が一番楽しみでした。「明日会社に行けるんだ!」って。気が狂っていたんでしょうね。みんなと仕事ができないという理由で「連休邪魔だなー」って思ってました。

でもこれはあくまでも僕の話で、プライベートを大事にしたい人たちに自分の思想を押し付けるわけにはいかないから、限られた時間の中で成果を上げさせるってのがめちゃくちゃ難しかったです。だから、部下たちには自然と仕事につながるような趣味をすすめていましたね。

 
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ー私は編集者で、編集したり企画を考えるのが仕事なんですけど、どんな趣味を持った方がいいと思いますか?

企画を考えるって、クライアントにとってベストな提案をするのが仕事じゃないですか。今までになかったような真新しい提案だったら受け入れられることが多いので、「金曜日の夜は定時で帰って遊びに行きなさい」って言いたいですね。世の中の広告や、渋谷の若者がしているファッションを見たり。それって同じ時間にそれを共有しないとわからないじゃないですか。人間って、自分の体験した以上のことは出てこないんですよ。だから自分の体験の幅を広げるために、どんどん外に出て行かなきゃ。「新しいことを考えるのに、若者が金曜日の22時に会社にいるなんてありえない」ってのは、カヤック時代に教わった考え方です。

 
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ー仕事上で気をつけていることってありますか?

LIGにいた時に心掛けていたのは、誰からも話しかけられやすいように振る舞うことでした。一緒に仕事している人たちが言いづらいことを抱えて爆発するよりは、ぼやきながらでもいろいろ言ってくれたほうが僕もいろんなことに気付けるから。本当は怒るポイントはいっぱいあるんですけど、いちいち怒って仲悪くなるより、情報が入ってこなくなることのほうが嫌です。

 
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ー今のLIGを見て、どう思いますか?

メディアでいうと、LIGブログのUIがよく変わるからそういうことへのスピードが速くなったんだなって感じてます。制作部でいうと、最近LIGが作ったものを知らないってのが一番大きいかもしれません。制作実績が更新されるのが遅いから、LIGが何を作ったのかが分かりづらいかな……。

ーなるほど、ご指摘ありがとうございます。すみません、ちょっと席を外してもいいですか?

 
 
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ーお待たせしました。

 
 
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ーところで・・・

 
 
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ーこの絵ってどう思います?

 
 
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え?

 
 
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ーパッと見た印象で答えてください。中水さん、率直に言ってこのラッセンの絵を見てどんな気持ちになりますか? よく見てみてください、イルカが少しずつ少しずつこちら側に近付いてきているんですよ。そう、今にも飛び出さんばかりに。これはラッセンの作品でも“いわく付き”と目される作品の一つで、これが描かれた当時『リング』の貞子と挙動があまりに酷似していたことから「きっとくる」なんてタイトルが付けられたくらいなんです。そう言われてみると、このイルカの顔もどこか貞子の面影というか、基本的に髪型以外は貞子にそっくりですし貞子然としたナニカを感じさせますよね。“人でなし”なところとか、モロ貞子みたいな……。それ以後もちょっとずつこちら側に向かってきちゃってるものだから最近では「意外ときてた」なんて呼ばれ始めてるんです。可能性を感じさせるだけじゃない、現在進行形できてるんですね、このイルカ。怖いな〜怖いな〜。大変ストイックですよね。そのストイックさはもはや「ストイックの化身」である中水さんと同レベルだと思うので、中水さんのために生まれた作品なんだろうな〜って結論づけています。だって、そうじゃないですか。なにせこのイルカ、基本水中にいますしね、中水だけに。母なる海水の中でちょっとずつ近づいてきて、いつか中水の元に還る。これって宿命的だし、奇跡だと思いません? なので私は、そんなイルカと中水さんの関係性に気づいたとき「あ、奇跡」って思って鳥肌が立ったというかサメ肌が出てきたので、びっくりしてとりあえずオロナイン塗って海に飛び込みました。この機会を逃すともう二度と手に入らないとさえ思えるそんな奇跡の名画を、今なら分割金利手数料を私が負担しますと大々的に宣言した上での5,000円という奇跡的に嘘みたいなもはや逆に詐欺みたいな価格で提供できるんですけど、この件についていかがお考えでしょうか?

 
 
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え!?

 
 
COMPASS-15

ー何か不明点がございましたら、何でもお答えしますよ。

 
 
COMPASS-17

もはや不明点しかないというか……

 
 
COMPASS-18

うーん、普通の絵にしか見えないけど……

 
 
COMPASS-19

買う以外選択肢がないパターンか。

 
 
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5,000円です。

 
 
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ー中水さんも買ってくれました。そして、

 
 
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ーオフィスの陽当たりのいい場所に飾ってくれました。

 
中水さんがこんなに喜んでくださるとは正直思っていなかったので、奇跡を目の当たりにした気分です。本当にありがとうございました!


この記事を書いた人

キャシー
キャシー エディター 2015年入社
日本人ぽい外国人のキャシーです。

趣味は換気です。