
こんにちは! メディア事業部のたく(@takushambles)です。
先日SEOツール「Gyro-n SEO」のWebマーケター・向井さんにSEOの相談をした記事をアップしました。
今日はこの記事で学んだことを参考にして、LIGブログのSEOの状況を振り返るとともに「成果を出すためのSEOの現状把握」を実施するための取り組みをまとめてみました。
SEOの観点でLIGブログを簡単に考察する
この記事をご覧の方の中には実際にオウンドメディアを運営されている方も多いと思います。
オウンドメディアというマーケティングワードがかなり浸透してきて、成果が出始めている会社となかなかうまくいかない会社と大きく分かれてきているのではないでしょうか。
おかげさまで、LIGブログは毎月200万を超えるユーザー様に訪問していただいております。そしてその流入チャネルのほとんどが「検索流入」です。
LIGブログはいわゆるソーシャルバズ(もうこの言葉使わない?)をもたらすような「おもしろ記事」を大量に作っている会社だと思われがちです。しかし、掲載している記事本数の90%以上は、Webデザイン、プログラミング、メディア運営などのナレッジをまとめた「まじめな記事」を占めています。
今も「社員が月1本の記事を書く」という明確なルールの下、継続して実施しています。
ソーシャルバズによる新規ユーザーの獲得、自然被リンクの大量獲得、適切なキーワード設計、十分なコンテンツ更新頻度などの施策の結果、LIGブログのドメインは非常に強くなっています。
その結果、Web制作に関わる検索クエリでの流入が大量に獲得でき、月間のお問い合わせ数も数多くいただいております。
SEOが、成果に直結しているか
ただしドメインが強いゆえに見落としていたのが「ドメインの強さが、マーケティングの成果につながっているか」の検証でした。
実際サーチコンソールで調べてみると、流入数の多いキーワードは、LIGの事業とはあまり関係の無いキーワードで占められています。
お問い合わせに直結するクエリ流入数が大量に発生するわけではありません。
オウンドメディアを運営するにあたって安定的なトラフィックを集めるためには検索流入というストック型の流入が絶対不可欠です。(もちろんソーシャルバズを引き起こせるコンテンツを毎月生産できるならそれはそれですごいのですが)
SEO対策を講じて、ドメインが強化され「検索流入がたくさんある!」と言ったところで成果が全くでない(=問い合わせが来ない)という結果も無きにしもあらずです。
では、実際に僕たちが欲しているキーワードの検索順位は、どうなっているのでしょうか?昨今では、ビックワードだけではなく確度の高い複合キーワード、ロングテール効果をもたらす少量ボリュームのキーワード流入もとても大事になっているので、多くのキーワードでの検索順位を調べてみました。
成果につながるキーワードの順位をチェックしよう
それではキーワードの調査から実際の検索順位の把握を進めていきましょう。
まずは検索キーワードを調べよう
まずは基本中の基本、Googleのキーワードプランナーで検索キーワードを調べましょう。
今回はWeb制作ではなく、メディア事業部への問い合わせにつながるキーワード順位を調べるため「記事広告」「オウンドメディア」「コンテンツマーケティング」などのキーワードを軸に調べてみました。
そしてCVの角度が高いと思われる以下のキーワードをリストアップ。
では、リストアップした各キーワードにおいて、LIGブログのコンテンツの検索順位は、どうなっているのかを調べてみましょう。
また流入が欲しいクエリに対してコンテンツがあるか?も調べてみないとわかりませんので、ここも把握をしていきましょう。
SEOツール「Gyro-n SEO」を使って検索順位を調べてみた
さて今回は冒頭で紹介した記事でもお伝えした「Gyro-n SEO」を用いてキーワード別の検索順位を調べていきます。
「SEOは成果を出すための手段」であると考えるGyro-n SEOでは、キーワードを入力するだけで自動的に対象となるURLを取り上げ、その検索順位を表示してくれます。
(なおキーワードの入力後、URLの表示までには1日程度時間がかかります)
Gyro-n SEOは無料でも一部機能が使えるので、一緒に自社サイトコンテンツの検索順位を調べてみましょう。
まずはサイトを登録する
まずは自社のサイトを登録します。詳しい記述は割愛しますが、ログイン後左サイドバーの「サイト登録」からサイトのURLを入力します。
キーワードを登録します
次に左上のGyro-n SEOのロゴをクリックし、トップに戻ったのち以下の箇所をクリックしてキーワードを登録します。
リストアップしたキーワードを登録していきます。
リストアップしたキーワードを一通り登録していきます。(無料アカウントでは、10キーワードまで登録が可能です)
各キーワードの検索順位をチェック
キーワードを入力すると、各キーワードでヒットするコンテンツのURLと、その検索順位が表示されます。
実際にリストアップしたキーワードを入力した結果が以下の図です。(こちらは入力してから数日経過しています)
調べてみると「意外にどのキーワードも検索順位が低い」ということがわかりました。
各キーワードに対するコンテンツは適正か?
キーワードごとの検索順位は把握できました。ただキーワードに対するコンテンツは適切かどうかも確認しましょう。
「記事広告」の場合
「記事広告」というキーワードの詳細は以下となっています。
検索ボリュームが月間平均880回のキーワード「記事広告」は、検索順位が5位付近を上下しています。コンテンツはLIGブログの商材情報をまとめているページです。
「記事広告」というキーワードに対して、LIGブログの記事広告のサービス内容を説明するコンテンツが該当しているため、適正であると言えますね。
ただこのコンテンツには記事広告の説明よりも先にバナー広告の説明が入ってしまっています。これでは読者は「記事広告の案内ではないのかな?」と思ってしまう恐れもあります。
したがってこのコンテンツの内容として記事広告の訴求を優先し、バナー広告の説明よりも上部に表示させる必要があることがわかりますね。
「オウンドメディア 成功例」の場合
では「オウンドメディア 成功例」というキーワードはどうでしょうか。このキーワードに対しては「オウンドメディアの運用方法を事例から学ぶ入門講座というコンテンツをアーカイブしている URLが該当しています。
LIGではオウンドメディア運用を支援する「EDIMO」というサービスがあります。したがって、「オウンドメディア 成功例」というキーワードで検索する読者は「オウンドメディアを運営していて、何か参考になる成功例はないか」という考えがあることが予想されます。
ということはEDIMOへの関心も高いユーザーが来訪すると予想されるため、EDIMOを紹介するコンテンツを表示することができればお問い合わせにつながる可能性があります。
しかし現状だとEDIMOへのお問い合わせとは直接結びつかないコンテンツが該当しています。これはキーワードとコンテンツが適正でないと言えますね。
この場合は前回の記事でGyro-n SEOを運営する向井さんに伺ったことをもとにEDIMOのLPが「オウンドメディア 成功例」で表示されるようにチューニングをしていく必要があります。
このようにキーワードの検索順位を確認するだけでなく、該当するコンテンツの中身がマーケティングの成果をあげるために適正であるかどうかもチェックする必要がありますよね。
Gyro-n SEOを使って検索順位を調べてわかったこと
成長フェーズの岐路に立っている
オウンドメディアという言葉が流行する前から運営してきたLIGブログ。LIGブログを運営するにあたって、最も大切にしていることは「ファン作り」です。
LIGブログは、会社として所有するコンテンツマーケティングの母体ではありますが、その目的は引き合いの獲得だけではありません。
もともと無名な会社が「多くの人にLIGという会社のことを知ってほしい!」という願いから作ってきた媒体のため、まずは多くのユーザーを獲得していくことに注力してきました。
そしてありがたいことに毎月安定的なトラフィックを集められるようになった今、流入するだろうキーワードに対して最適なコンテンツを提供するなどのマーケティング的な動きを取ることができるようになりました。
各検索キーワードの検索順位が低いにも関わらず、多くのお問い合わせをいただいていることは、LIGブログのファンの方々のご指名でお声をかけていただいているのかもしれません。
ご支援いただいている皆様のおかげもあり、LIGブログは新たな成長フェーズとして、本当の意味でコンテンツマーケティングを全開にしていくことができるようになっているのかもしれません。
明らかに媒体のパフォーマンスを活用しきれていない
今回、検証した結果、LIGブログは媒体のドメイン力を活用しきれていないと痛感しました。
しかしながら、LIGブログの記事広告を実施する際には、クライアント様からの要望をもとにキーワードを綿密に設計し、
コンテンツを制作するため多くのケースで狙いたいキーワードの検索高順位を獲得することができます。
しかし自社媒体では…というとお恥ずかしい結果となりました。その原因は、社内にSEO担当者が明確に存在していなかったことが挙げられます。専属でなくてもよいので、常に検索流入数に気を配ることはもちろん、成果につながるキーワードの検索順位の変動をチェックし対策を講じる体制が必要だと感じました。
今後はマーケティングチームや開発メンバーなどと連携し、各キーワードでの検索順位をチェックしながら順位を高めていく施策を講じようと思っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか? ビッグワードでの検索順位で高順位を狙うことが難しくなってきた昨今、オウンドメディアとしての検索流入の重要ですが、それ以上に今回リストアップしたような複合キーワードの一つひとつの検索順位をチェックしていくことは、とても重要だということがわかる結果となりました。
成果を出すためのSEOを実現するなら「Gyro-n SEO」
今回使用した「Gyro-n SEO」を改めて紹介させてください。
Gyro-n SEOは本記事で触れてきたように「検索キーワードの検索順位を自動更新してくれる」SEOツールです。特にビッグワード以外にも複合キーワードを常にチェックしたい方、または複数の事業やサービスを展開していて、それぞれに狙うキーワードが異なっている方などの検索順位チェックの工数を大幅に削減することができます。
また他社のSEOツールと比べて以下の点が特徴として挙げられます。
- 任意の日付の検索画面をいつでも調べられる。また順位の入れ替え発生前後の画面の調査ができる。
- ランクインページの入れ替わったタイミングが通知される。
- 自分のページだけでなく、競合サイトや上位のページが検索画面でどのような訴求をしているかが分かる。
- GoogleAnalyticsとデータを連携して流入パフォーマンスからキーワード対策を考えられる。
- 「メモ機能」を使用すれば過去に実施した施策などを記録して、振り返ることが可能。
10キーワードまでなら無料で使用することができますので、皆さんも是非一度自社サイトで使ってみてください。
【告知】2/18(木)オウンドメディアにおけるSEOの重要性についてセミナーを実施します
最後に期間限定で告知です。紹介したGyro-n SEOを運営するユニヴァ・ペイキャストさんと一緒にセミナーを開催します。
当日は、僕がオウンドメディア運営主として、ユニヴァ・ペイキャストさんからは前回の記事で登場していただいた向井さんが登壇します。
オウンドメディアを運営している方、もしくはコンテンツSEOに興味のある方でご都合のつく方はぜひご参加ください。
それではまた!