完全オフ

31にもなって約2週間仕事をせずにXのことを無心で追いかけてみる -6日目- #XJAPAN

31にもなって約2週間仕事をせずにXのことを無心で追いかけてみる -6日目- #XJAPAN

<第2部スタート、なにわ魂!編>
※2015年12月6日正午から2015年12月7日正午までのレポートです

大阪へ向かう車内の舘そらみです。

本当に向かってるー! 初めて新幹線に乗ったかのようにバタバタしたいけど恥ずかしいので、ソワソワしています。本当はもう足をバタバタさせたいだって今大阪に向かってるXに会うために!

もう、ウケる。すました顔してパソコン開いてるけど、お前今、わざわざライブのために新幹線乗ってるからな!と心の中のツッコミが止まらない。ツッコミ受けて、更なるすました顔でパソコン叩く。

もう、バカだよああ、面白い。Xでバカなことできるの、嬉しい。だって行った先X居るんだぜ?

もしも私に不良息子が居て、その不良息子が筋金入りの不良息子で、「ああ、この子に普通の幸せはもう望めない」って思ってたら、「おふくろ、大阪で結婚することになったから」って連絡来てそれだけでも嬉しいのに、「大阪までの切符送るから、ホテルも取るから」とか言われて「あああ、うちの息子にもこんな日がー! お母さん生きててよかったー!」ってなる気がするんだけど、今そういう思い。

X、不良じゃないけど。X、不良どころかクソ真面目だけど。私母親じゃないし、新幹線もホテルも自分で取ってるけど。なんなら、チケットないと入れないけど。そんなんいいんじゃーーーーーーーい!

横浜アリーナを振り返り

横アリに行った3日間のおかげで、明らかに考え方が変わってきてる。Xへの思いに余裕が生まれている脱必死感!

こんなにも今向かいながら嬉しさ満点になっているのは、昨日自分とXとの出会いをねっちり書いた反動というのもあるんだけど何より、横アリ3日間でちょっと大きな変化が生まれたからだったりする。

この変化はとても大きいことで、横アリの帰り道に友達に言ってみたら「そっか……」って黙っちゃったから、ものすごく攻撃力の高いことだとは思う。でも、この2日間、この生じた変化によってすごく力が湧いてきている。それは、

別に、HIDEの不在を、乗り越えなくていいんじゃないか、と。

……すごいこと言った。こんな考え、自分から生まれてきたことにびっくりする。
横浜アリーナ最終日、あまりにもすごいXを目の当たりにして、でもそれがあまりにもすごいからこそやはり浮かんでしまうのが「なぜあの人はいない」の思いの訳で、そんな中、

「あ、これ絶対永遠に乗り越えるとかないやつだ」

と思っちゃった、絶対こんなん乗り越えられないって完全に白旗あげちゃった。
そしたら、「あれ? まず何で乗り越えるとかしなきゃいけない?」って思ってきて、「人の死がいつまでも悲しいのは当たり前じゃないか?」という私的にはとんでもないシフトチェンジが行われた。

ねえ、いつまでもHIDEちゃんの死を悲しんじゃダメ、とか声高に言い続けたのだれーーーーーー!!

前向きにならなきゃ、みたいなJ-POPの歌詞みたいなこと言い続けてたのだれーーーー!!!

私も、その一員です確かに。「いつまでも泣いてたら、HIDEちゃんが悲しむよね」そう思ってたしそう言ってきた。

新幹線のスピードに乗せられてスルッと言おう。
だってそりゃ寂しいよ、と。寂しいに決まってらい、と。思う。
しかもHIDEの死でいろーんなことがものすごくこじれちゃったしね、ちょっと傷に塩塗られて塩塗られてとんでもない穴になってる。(もう詳細を語るのはよそう。こじれた一個一個のことは、死ぬほど今まで語ってきた)

だからさ、寂しいと思い続けていいんじゃねーか、と。
死んだ人を、いつまでも寂しいと思うのは当たり前なんじゃないだろうか、と。
あれだけ大事な人のことを埋められはしないんだから、乗り越えようとしなくていいんじゃないかと思った。
これからもXが活動すればするほど「ここに居てくれたら」ってそりゃ思うに決まってるから。
それでいいでしょう、否、それしかないでしょう。
泣いてる姿にHIDEちゃんが「おい!」って言っても、「しょーがねーじゃんてめーのことが好きすぎんだよ!」って返せばいい気がしたのだ先週。

大阪へ行く

もう、それでいい。大阪行く。
だから、こんだけ悔しいって思える人に、若いときに会えてよかったなーって思いながら大阪に向かってる。結局あの人に会えたことは、この上ない喜びだということは、揺るがないんだから。

それに「寂しいと思って当然じゃん」「これからも存分に喪失感に苛まれようぜ」って思えた横アリ最終日から、なんかすごく心安らかで、それどころか今HIDEちゃんがすごい傍に居る気がして共に大阪に向かっている感すら感じてるんだがなんじゃこれ。

もしや笑ってライブ行けてる方々はもうこんなこと気づいていたのか? 「いつまでも泣いてちゃいけない」なんていう呪縛にとらわれていたからこそなかなか笑顔になれない、という負の連鎖が確実に私の中にあったんだけど、それ解けたらなんかイケる気がするじゃないか。
存分に、心の底から、彼の不在を嘆いていいんですねありがたいです!

HIDEの素敵さを、語りたい。これは悲壮感ではなく、すげーかっこいいうちのあんちゃんを紹介したい。

人それぞれのHIDE像があると思うけど、私にしてみれば不思議な人でした。そして、これが「天才」という人なのかなと思っていました。勿論雑誌やテレビやラジオからの印象でしかないけれど、ステージじゃないときは本当に普通の感覚を持っていて、「近所のお兄さん」かのように、すごくまっとうな人。優しくて、穏やかで、楽しいことが大好きで、ノリも大好きで、男子みたいな下ネタも好きで、音楽バカで、Xのメンバーのことが大好きで。相談したら「なんだよ」って悪態たれながら優しく聞いてくれそうな、お兄さん。でも一たびステージに上がると、もう誰もついていけない。いつだって驚かされて、信じられないことをやってのける。誰をも寄せ付けないオーラで、もうモンスターを見ているよう。一瞬一瞬見せる顔が違うから、捕まえたくなる。そんな人だった。これは、私の印象。
とんでもないアーティストで、音楽だけでなくファッションやデザイン能力もずば抜けていた。「楽しいこと」を生み出す能力がとんでもなかったと思う。ドギツさギリギリを突くのがすごくて、一瞬ギョッとするけど病みつきになる、そんな世界観を持っているアーティストだったと思う。これは、私の印象。 

今宵、大阪城ホール

さて、大阪大阪。
ご当地MCどんなのかなー。「会いたかったぜ大阪―!」から始まるのは鉄板でしょ。
「暴れん坊将軍でいけよォォォーーー!!」「腹から声出せ!」「隣のやつに負けんなよー」「やるときゃ、やるときゃやれよ!!」「胸張れー!!」「悔い残すなよぉぉぉぉ!」なんていうトシ君節を、初めて関東以外で聞きます嬉しい。なんだって嬉しい。

大阪と言うことで、「なにわ魂見せてみろー!」「いいやないけー!」みたいな叫びが聞けたら、お腹抱える気がする。

さて、ホテルにまずはチェックインして、大阪城ホール行くぞー! 大阪城でも登るかー! 初、大阪城ホール。燃えるぜ。

これまで、ちょっと悲壮感漂わせすぎましたよごめんなさいよ。許してよ。如何せん、歴史がそうさせるんだよ許してよ。誰に言ってるのか知りませんけど、悲壮感漂わせないとXを好きになっちゃいけないとか思われたらやってられない。

おい車内のおじさんたち、新幹線でパソコン開く私を、出張か何かだと思っているだろ仕事忙しそうとか思ってるだろ、残念、今、私は、Xに会いにいくんだよ!!!と言いたくなってくる。「ねえねえ、私これからX行くんすよ」って言いたい言いたいウズウズ。言わない言わない。何食わぬ顔でパソコン向かってますからざまーみやがれ。もう世界がキッラキラしてるななんだこれ。

あー、リクライニングバタンバタンしたいー! パソコン置いてるこの机バタンバタンしたいー! 車内販売のお姉さんむやみやたらに呼び止めたいーどころかもう手伝いたいお姉さんの後ろで小間使いしたい! ああもうあと1時間半! ばか!

なぜかさっきから「おひさしぶーりーねーあなたに会うなんてー」というメロディーが頭から離れないどうして! Xなら分かるけどどうして! てかこれ誰の曲! 調べてみたら、小柳ルミ子かいって、全く思い入れないどころかあまり知らないけどどうして! もしXに対して「おひさしぶーりーねー」と言ってるなら3日前も会ったぞ贅沢ものめ!

もう、ワクワクワクワク。。
ワクワクとなった途端「はっ!」となってチケットを確認する。財布の中に入っている4枚のチケット一枚一枚は、地球よりも重い。(広島のチケットは友達が持っている)

横アリ1日目の緊張は、手の温度が下がってたのに、今日は手先がどんどんポカポカポカポカ。どやら、もんのすごく楽しみらしい。あ、と思いきやお腹痛い。もう緊張なの、楽しみなのどっちなの? もう混ぜこぜ。

行けない友達たちから、「楽しんで」「私の魂託します」などのLINEが届く。もう、なんだこの愛溢れた感、世界は愛に満ち満ちているな! みんなの魂も連れていくとか思うともうダメ、走りたい。

昨日頭の4分の1を赤毛にしてみたけど、帰りの電車で目の前の人が全頭赤毛だったので、なんか大したことねえなと思って笑ってしまった。10年ぶりくらいに赤を入れたけど、世の中の流れは速かった。

ほな、たこ焼きたこ焼き。いてこましたろか!
ここ数日食べるの忘れてて気づけば3キロ痩せていた。名古屋まで、私も万全の体制で行きたいから、今日から食い倒れるのだーーーー!

カバンの底から一枚の官製はがきを発見する。なんだこれ。しまった……Xの出演が決まったMステの観覧応募ハガキやないか! 一昨日出すつもりで忘れていた……ああ、眠い目こすって書いたのに。折れ曲がっているハガキを見つめ、「マジX一色だな!」と己にツッコみ、さあ、大阪が近づいてきた。

明日また、声にならない叫びを綴ってしまうかもしれないけど、そんなのは、Xを目の前にしてみないと分からん。いつだって彼らは、予想外の感情をもたらせてくるんでい!

今宵、大阪城ホーーール! お腹いたーーーい! 

 

私の追っかけスケジュール
12月2日 横浜アリーナ【終了】
12月3日 横浜アリーナ【終了】
12月4日 横浜アリーナ【終了】 
12月7日 大阪城ホール【決定】
12月9日 マリンメッセ福岡【決定】
12月11日 広島グリーンアリーナ【決定】
12月14日 名古屋・日本ガイシホール【決定】
12月15日 ライブビューイング【決定】
私の追っかけレポート
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sorami 舘そらみ
脚本家・俳優。劇団「ガレキの太鼓」を主宰、青年団演出部所属。現在は執筆活動のかたわら、全国の小中学校などでワークショップを行っている。脚本を手がけた映画「私たちのハァハァ」公開中。Twitter:@_sorami

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この記事を書いた人

舘 そらみ
舘 そらみ 外部ライター 東京
脚本家・俳優。劇団ガレキの太鼓を主宰、青年団演出部所属。現在は執筆活動のかたわら、全国の小中学校などでワークショップを行っている。映画「私たちのハァハァ」公開中。Twitter:@_sorami