「人材業界は淘汰が起こる。そして求職者は、自分のライバルを知らない」業界特化型の人材紹介サービス|グローアップ


「人材業界は淘汰が起こる。そして求職者は、自分のライバルを知らない」業界特化型の人材紹介サービス|グローアップ

新卒紹介やヘッドハンティングなど、2008年に創業してから総合人材紹介サービスを展開している株式会社グローアップ。優秀な学生をスカウトできる『キミスカ』や、飲食業界特化型の転職支援サイト『エフジョブ』をはじめ、IT/Web業界に限らない業界特化型の人材紹介サービスに注力しています。

しかし、同社で飲食紹介事業部の部長を務める飛田氏は「人材業界は、間違いなく淘汰が起こる。そして求職者は、意外と自分のライバルを知らない」と、業界と求職者の課題を指摘します。では、今後も人材というフィールドで歩み続けるには、どうしたらいいのでしょうか。今回は、飛田氏と総合紹介事業部の末松氏に、人材業界で働くやりがいとグローアップの課題、そしてこれから業界で求められる人材について、お話を伺いました。

6974455140c9c8c3b9fb4fbbfc6dba431 人物紹介:飛田 雄基氏
飲食店店長(渋谷・カフェレストラン・88席・客単価2000前後)を経験後、飲食店向け広告会社・営業職へ転職。2013年に株式会社グローアップへ入社し、現在はCA・RAとして、飲食・サービス領域の拡大に努める。
bc762895d99e165f532ea6d37d0907951 人物紹介:末松 怜央氏
大学卒業後、大手IT企業に入社。研修にてIT知識を一から学び、パッケージソフトを取り扱う部隊に配属され、4年間で要件定義から開発、運用・保守まで、上流から下流までを経験。現在は前職で培ったIT知識とプロジェクト経験を基に企業さまのニーズを引き出し、求職者さまの経験をより詳細に理解し、両者のマッチングを行っている。

「好きな業界の課題を解決できるのが、まさにこの会社だった」人材支援で飲食業界の課題へアプローチ

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飛田氏が“間違いなく淘汰が起こる”と語るほど変化の激しい人材業界ですが、なぜお二人はグローアップに入社することを選んだのでしょうか。

末松
もともと前職はシステムエンジニアをやっていたのですが、営業を目指したかったんです。“商材が人”という意味で、予想外の部分がたくさんあるのかなと興味を引かれまして。

私が一番心に響いたのは最終面接の食事会でしたね。その場所には役員の方と社員の方も全部を含めて8人ぐらい参加してくださるんですけれども、その中の1人の方が私の前で「本当に入社してよかったです」と。嘘じゃなくて、心の底からそう言っているように見えたんです。

飛田
前職は職が飲食店の店長、その次が飲食店に対しての広告営業、そして今が飲食紹介の事業部という形になるので、基本的には今までずっと何かしらの形で飲食に携わってきました。

私がこの会社を選んだ理由としては、まずミッションを社長にご提示いただけたこと。そのミッションが、自分の今までの経験をフルに活かせることだったからですね。

そして、特定の業界に居続けたからこそ「業界に数多くの課題がある」と飛田氏は話します。

飛田
業界には課題が多いです。飲食店であれば、これから日本の人口が少なくなっていく中で「日本の飲食店ってどうなっていくんだろう?」、中食や宅配が伸びていく経済で「外食はどうなっていくんだろう?」とか。

僕が携わっている飲食業界は課題が多いものの「その課題をどうやって解決していこうか」と考えるのが、すごく好きなんです。

もともと美味いものを食べるのが好きなので、プライベートと仕事があんまり自分の中で区切りがないし。自分の好きな業界で、自分の好きな仕事ができて、好きな業界の課題を解決できるのがまさにこの会社でした。

また、今まで会ってきた社長の中で「一番社長っぽくない社長にも魅力を感じた」と話す飛田氏。

飛田
社長って、話しかけづらかったりとか「この人にこれを言ったら、まずいんじゃないか」とか、諸々あるじゃないですか。うちは役員や社長でさえも「忙しい」とは一切言わないで、話を聞いてくれる姿勢がすごくあるんですよね。

仮に社長を否定したとしても、まず話を聞いてくれるんです。本当に今自分がやっていることが正しいのかどうなのか、冷静に判断する目線をもっているので「間違った方向には進まないだろう」という、安心感みたいなものを感じるときがあります。

「人口減少に伴って人材業界内は淘汰が起こる」自社サービスにどれだけ強みをつくれるか

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総合人材紹介の専門領域として横断的にサービスを展開しているグローアップですが、人材業界で働くやりがいについてお尋ねすると「両方の成功を叶えられること」と飛田氏は答えます。

飛田
企業さまの採用と求職者さまの転職という、両方の成功を叶えられることですね。それが間にいる、私たちの役目だと思っているので。

この仕事をしていてうれしいことは、求職者さまの方から言われた一言や、採用後にも関係性が続くことにやりがいを感じます。あと企業さまとのやりとりでいえば「飛田さんに任せますから、こういう人をどうにか探してください」という、シークレット案件をいただいたりとか。「今後こういう事業計画があるんだけど、ここにどういう人材を配置して、どう会社を運営していけばいいか」というご相談をいただけたときは、やっぱり「すごくいい関係性」ができているんだなと感じます。

このような関係性を維持するために、仕事で大切にしているポイントがあるそうです。

飛田
求職者さま自身が気づいていない、見落としているであろう選択肢を引き出して、ご提案することですね。例えばその方は「飲食業界以外がいい」と希望しているけれども、本人の希望と経験と、今後の将来的なことを繋ぎ合わせて、求職者さま自身でも気づかない可能性を引き出したりする。結果的にご提案した会社への内定が決まると、その会社に転職を決めたきっかけとして、すごく喜んでくださったり。

この仕事をはじめてから何千人の人とお会いして、ある程度「人を見る力」は少しずつ養われていると思っているので。だからこそ、会社全体としても同じようなことができる人を育てていこうとしてます。

社内の人材育成も重要な役割だと考える飛田氏。なぜなら今後、人材業界内で「間違いなく淘汰が起こるので」と話します。

飛田
サービス形態に何かに強みをもっている会社でないと、人口減少に伴って、間違いなく市場のシェアは減少してくると思うんです。何か強みがないと、差別化ができない。それが専門性特化型なのか、ポータル型サービスの強さなのか、まだ試行錯誤をしている最中です。でも、大手だけが生き残ることもあり得ると思っています。

だからこそ「薬剤師だったら、ヤクステのグローアップ」「飲食業界の転職だったら、エフジョブのグローアップ」となるように、自社サービスにどれだけ強みをつくれるかだと思う。

そのためには「各分野でサービスの質を高めるためのインプットが重要」と飛田氏は語ります。

飛田
質を高めるためには、いろんな業界の情報をどれだけスピーディにインプットして、アウトプットできるかですよね。企業さまや求職者さまの方々に情報を伝えるために、自分の中で咀嚼した情報をいかに多くもてるかというのが、すごく重要かなと。

働きながら転職活動をしている求職者さまの方々は、新鮮な情報を取れる時間はなかなかなくて、目の前の仕事に没頭し過ぎてしまうんです。意外とライバルを知らないとか、業界の動向を知らなかったりするので「今伸びている企業さまは、どこですか?」とか、いろいろ聞かれることが多くて。

そういったところまで、私たちはきちんとサポートをする必要があります。その対応の積み重ねが信頼関係を生むと思っているので。

「人材に関わる仕事をしても世界ってなかなか見えないんですけど」世界中に成長の連鎖を起こしたい

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専門領域ごとに協力し合い、サービスの質を高め合おうとするグローアップにおいて、求められる人材とは一体どのようなものなのでしょうか。

飛田
具体的に言っちゃうと、ウェディングプランナーですね。ウェディングプランナーは、個人に課されている営業ノルマがあると思うんですよ。それに加えて、やっぱり人生に一度の結婚式を喜んでもらいたいというホスピタリティー精神がある。どちらかに偏りすぎて、営業ノルマの数字ばっかり目がいってしまうと、人としてのモラルみたいなところってどうなの?となりがちですよね。

でも、ホスピタリティー精神に偏り過ぎちゃうと、ただのボランティアというか、自己満足で終わってしまう。この2つのバランスを保てる職種って、ウェディングプランナーなんじゃないかなと。

あと、新郎新婦の結婚式のイメージを共有しなきゃいけないと思うんですよね。要望を伺って、それに合うようなプランを提案していく。もしくはその志向性だったらこういうプランもいいんじゃないですか?とご提案をするのは、僕らがやっている人材支援とかなり近い仕事だと思うんです。

末松
それに、個人の枠を越えて、自分の売り上げを上げて、さらにチームがどうやったら売り上げを上げられのかというようなマインドをもてる人がいれば、おのずとチーム全体の士気が高まっていくと思うんです。

そういう意味でマインドとしては、どちらかというと一匹オオカミでがんがんやる人よりは、チームで目標を達成するためにどうすればいいかと考えられる向上心のある人と一緒に働きたいですね。

そして末松氏は、グローアップに入社してから最も印象深かった出来事を振り返ります。

末松
担当の求職者さまが応募していた企業さまから内定が出て、ご本人さまにそれを伝えるとき、正直言って電話をもつ手が震えました(笑)内定まであと一歩というところまでは何度かあっても結局決まらないことがあったので。

ちょっと手が震えるというか。求職者さまにも、企業さまにも「おめでとうございます」と。それに自分も心からうれしいと思えたので、その感覚は今も忘れないようにしたい。

最後に、“世界中に成長の連鎖を”という理念を掲げるグローアップの目標をお聞きしました。

末松
そもそも入社前の面接のときに「人材に関わる仕事をしても世界ってなかなか見えないんですけど」と、正直な話を社長にしたんですよ(笑)その返答として「私たちは人を紹介し、その人が企業さまに入ることで、企業さまが大きく成長して世界に羽ばたく。そういう意味では間接的ではあるものの、世界中に成長の連鎖をつくれる」と。

人材と、財産の「財」で「人財」として、人を財産だと思って、世界中に成長の連鎖を起こしていきたいです。

飛田
自分の仕事を決めることは、とても大きな人生の決断ですから、関わってくれる人すべてが幸せと思えるようなサービスをつくっていきたいですね。

採用サービスが増加する一方で「対応する人によって、やっぱりサービスの質が全然違う」と飛田氏が話すように、業界全体の課題があります。働き方が多様化する時代だからこそ、今後さらに、変化に柔軟に対応できる力が求められるでしょう。

この課題をいち早く直視し、実直に「サービスの質の向上」を続けるグローアップなら、人材業界内で淘汰されるのではなく、さまざまな業界を成長させる“連鎖”を起こすのではないでしょうか。


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この記事を書いた人

タクロコマ
タクロコマ 外部ライター 東京
『灯台もと暮らし』編集者