iOS 9で広告ブロック!メディア運営者なら知っておきたい現状と対策


iOS 9で広告ブロック!メディア運営者なら知っておきたい現状と対策

こんにちは! LIGで広告事業の責任者をしています、たくです。

みなさんご存知の通り、iOSの最新バージョン「iOS 9」が公開されて各所で話題になっているのが「広告ブロック」です。
iOS 9のSafariブラウザではコンテンツブロック機能が搭載され、Safariで閲覧しているサイト上の広告を非表示にすることが可能となりました。(以下、本記事では「コンテンツブロック」ではなく「広告ブロック」と記載)

メディアとしては耳が痛い話ですね。
なにせバナー広告の収益がなくなるわけですから……。

そこで今回は「広告ブロック」によりメディアはどう対応すべきなのか、また騒動の中で出てきているトピックをまとめてみました!

▼あわせて読みたい広告のお話

そもそもiOS 9で広告をブロックするには?

広告ブロックって何?

「広告ブロック」とは、Web上のコンテンツに表示されるGoogle Adsenseなどの広告が表示されなくなることです。使用するアプリによってはソーシャルウィジェット(FacebookやTwitterの「いいね!」を押すことができる機能)までも非表示になります。

なぜ広告をブロックするかというと、コンテンツを利用するユーザー(記事なら読者、ゲームならプレイヤーなど)にとって広告は邪魔なものだからです。
例えばYoutubeを見るときに広告が流れてきますよね? 僕はYoutubeのヘビーユーザーのため、Google Chromeの拡張機能「Adblock Plus」を使って広告を非表示にしています。なぜなら、広告に邪魔されずに動画をサクサク見たいからです。

今回のiOS 9の狙いも同様に、Appleとしてはユーザーに最良のiPhone体験を促すための広告ブロック機能であると言えます。

広告ブロックの手順

では媒体主としては、みなさんにあまり使ってほしくない広告ブロックの設定方法をご紹介いたしましょう!(自爆)

なお、現時点の広告ブロック機能はiOS 9にアップデートするだけでは実行できません。iOS 9にアップデートし、かつ広告ブロックアプリをインストールする必要があります。ちなみに僕のiPhoneは事情がありアップデートができなかったので、上司のそめひこのiPhoneを使わせてもらいました。

STEP01. 広告ブロックアプリをダウンロード

まずは広告ブロックアプリをインストールします。今回は界隈で有名な、「Crystal」(有料:120円)というアプリをインストールしました。
(有料アプリでしたが、そめひこには黙ってパスワードだけ教えてもらいました)

https://itunes.apple.com/jp/app/crystal-block-ads-browse-faster./id1022177308

インストールして起動するとこんな感じです。

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STEP02. iPhoneの設定を変更し、広告ブロックを有効化する

アプリをインストールしたら、iPhoneの「設定」から「Safari」を選択し、「コンテンツブロッカー」を選択。そうすると「Crystal」が表示されるので、スワイプして有効化します。

※iPhoneの「設定」から「Safari」を選択

 

※「コンテンツブロッカー」を選択

 

※「Crystal」を有効化

これだけで設定は完了です!

LIGブログで広告ブロックの確認

みなさんも設定は完了いたしましたか?
それでは、広告ブロックが実際に機能するのか、LIGブログで試してみましょう。(今回は変化が見やすいようにPCサイトを表示しています)

まずはトップに入ってみると……。

 

左サイドバーにあるはずのAdsense広告が消えている! ちゃんと広告ブロック機能が働いていました。

 

(収益が、収益が……)

 

ちなみに、このまま記事を選択して記事ページを見てみると、

iOS9広告ブロック

先ほどのAdsense広告の位置にエディターのさえりが出てきました!
こちらはLIGブログに掲載いただいているクライアントの広告バナーです。またさえりの上には、地味にそめひこも写っていますが、こちらも広告バナー。

iOS 9の広告ブロックをもってしても、LIGブログの純広告は消えないことが判明しました! 事業担当者としては、ほっとした瞬間でした。

広告ブロックによる各方面の反応をまとめてみた

iOS 9 公開直後のネット上の動き

iOS 9 が公開されてから、ネット上では各所で「アドブロックを試してみた」方々の発言が多く出回りました。

Twitter上でも多くの声が聞こえました。

アプリによって、ブロックする広告の範囲が違う様子。

アメリカでは有料アプリDLランキング上位4つのうち、3つは広告ブロックアプリとなっていたようです。
日本国内の有料アプリDLランキングでも、さきほどそめひこのiPhoneにインストールした「Crystal」が2位にランクインしていました。(9/22時点)

広告ブロックに対して、疑問の声を投げかける方も。たしかに、そういう見方もありますね。

あの深津さんのツイートにも、草が生えてしまいました。

そしてLIGブログ編集長ナッツも、

……意識高い系のツイートをしていました。

Google Analyticsもブロック?

気になるトピックとして「iOS 9はGoogle Analytics(略称GA)もブロックする?」という記事がいくつかあがっていました。

・【検証】やっぱりアドブロックでGA無効化は本当だった件【追記あり】
http://unique-experience.xyz/?p=1526

・【検証】iOS 9の広告ブロックがGAを無効化!の件を、広告屋として調べてみた(+Optmizely)
http://tetesuke.hatenadiary.jp/entry/ads_block_ios9_ga

いずれも「使用する広告ブロックアプリ」のスペックに左右されるみたいですが、Safariからの閲覧データがGAに反映されない状況が起こりうるみたいですね……。

メディアはどう対応すればよいのか

メディア運営者がとるべき3つの対応

Safariから多く閲覧されている媒体は、大きな打撃を受けるでしょう。さらに日本では流通しているスマートフォンの約7割がiPhoneという状況のため、今後広告ブロックアプリのダウンロード数が増える、と広告表示回数の減少が容易に予想できます。
そうなると多くのWebメディアは広告収入を収益源としているため、メディア運営自体が危うくなってしまいます。

メディアは一体どうすればよいのでしょうか? メディア運営者がとれる対応としては、3つあります。

1. 「コンテンツを利用するなら、広告ブロックを外してくれ」

1つは、「コンテンツを利用するなら、広告ブロックを外してくれ」というストレートなアプローチをとること。具体的にアンチアドブロックのスクリプトを導入し、「広告ブロックを解除してください」と強制表示させます。もちろん、ユーザー体験としては気持ち悪い挙動になりますので、避けたい対応ではありますが……。

2. ネイティブアプリでの閲覧を誘導

2つめの対応策としては、Safariで流入したユーザーに対してネイティブアプリで閲覧してもらうよう誘導することです。現状、広告ブロックを受けるのはSafariブラウザのみであるため、Safari以外で閲覧してもらう受け皿を用意してあげることで広告を表示できるようにします。
しかし、ブラウザ閲覧ユーザーがアプリ閲覧ユーザーに転換する確率を考えると、こちらもなかなか厳しいですね。

3. 広告収入というビジネスモデルから脱却

そこで3つめの対応策としては、広告収入というビジネスモデルから脱却すること。ネイティブアド、課金モデル、物販展開など、これまでのマネタイズ方法とは別のアクションをとる必要があるでしょう。

LIGブログはどうするのか

先ほどお見せしたように、現状のLIGブログの広告枠はGoogle Adsenseが非表示になる程度のため、収益ダメージは小さいと考えています。(もちろん、広告ブロックの精度にもよりますが)
また先日社長の吉原ゴウが書いた記事のように、LIGブログは「収益をつくること」が存在理由ではありません。あくまで読者に「Life Is Good」を届けるひとつの手段としてLIGブログがあると考えていますので、メディア運営に大きな影響はありません。

とは言え、今回のiOS 9の広告ブロック騒動で気づかされたこともありました。それは『メディアの本当の価値は何か』という問いにチャレンジし続けない限り、いつかWebメディアは終わる、ということ。

LIGブログはこれまで読者のため、そしてクライアントのためのメディアとして成り立ってきました。読者やクライアントのことを考えずに収益だけを追ってしまっては、価値あるメディアとは呼べません。
そうならないためにも、LIGブログでは今後もみなさまのLifeをIs Goodになるようなイケてる情報を発信し続けます!

【告知】「MarKit」チャンネル始動します

というわけで、本日よりLIGブログではイケてるビジネス情報を集めたチャンネル「MarKit」を開設いたします。
LIGブログをご愛読いただいているクリエイターの方々はもちろん、マーケターの方や学生の方々に向けて「ビジネスをうまく進めるためのヒントとなる」情報を配信していきます。(特にマーケティングや広告、UI/UXなどの収益に直結した内容を発信予定)

「自分のビジネスを加速させたい」「もっと多くの人に自分のクリエイティブを伝えたい」という方は今後のMarKitにぜひご期待ください!
※MarKitの記事はこれまで通り、LIGブログ上でご覧になれます。

また「マーケティングなら私も記事を書きたい!」という外部ライターも募集しています。詳しく知りたい方はこちらからお問い合わせください。(「MarKitの記事を読みました」と記載いただけると助かります!)

以上、最後までお付き合いただき、ありがとうございました! それでは、また!

この記事を書いた人

たく
たく メディアプロデューサー 2015年入社
メディアプロデューサーのたくです。
名古屋で生まれて、半年前くらいに東京にやってきました。前職はコンサルティングの会社にいましたが今はLIGで色々なことにチャレンジしています。
毎晩ソファで寝ないと朝起きれないのをなんとかしたいです。